静岡県伊豆 益山寺と発端丈山(410m)
- GPS
- 02:25
- 距離
- 3.7km
- 登り
- 289m
- 下り
- 293m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年12月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
静岡県伊豆市熊坂地内にある、狩野川記念公園の交差点を西方向に入り、採石場の横を経て行き止まりになった益山寺参道入り口に着きました。 自家用車なら10台程の駐車スペースがありました。参道は車も通れるように舗装されていますが急傾斜で狭隘です。沿道には人家が二軒ほどあり、参道沿いには古い石仏が点々とありました。参道脇には孟宗竹が多くなり、勾配も増すと大きな庫裡の建物が見えてきました。左側に細い道が見えて古い元の参道のようでした。 庫裡の前を通り石段を上がり、益山寺の境内に入りました。大きな楓の古木と大銀杏があり、大銀杏の横にはかなり大きなマキの木もありました。 銀杏は落葉して、黄色い葉がたくさん境内に積もっていました。楓の紅葉はかろうじて見ることができました。 石仏もたくさんあり、楓の紅葉がかなり落ちて上に積もっていました。益山寺横奥には神社があり、鳥居をくぐり抜け石段を上がりました。 社殿横を登り低い尾根に向かいました。林の中であまり日が当たらない暗い平らな道を少し戻るようにトラバースぎみに進んで発端丈山のコルに出ました。 城山や葛城山、さらには伊豆の国市長瀬のハイキングコース入口への分岐点になっていました。 明るい雑木林の中を登って行くと伊豆の国市の伊豆長岡温泉や田方平野が眼下に見えました。ウバメガシの群生地を左手側に見ながら少し下って登り返して発端丈山に着きました。発端丈山山頂からは白く雪をかぶった富士山が正面に、左奥には南アルプスが見えました。眼下には駿河湾と沼津市や裾野市方面まで見え、視線を左に移すと製紙工場の煙突が立ち並ぶ富士市方面もクッキリと見えました。 振り返ると、天城連山や伊豆西海岸の大瀬崎も手に取るように見え360度の大展望を思う存分満喫して益山寺へ戻りました。 帰路は修善寺温泉の共同湯「筥湯」で汗を流しました。修善寺温泉の中央、修禅寺対岸に位置し、筥湯のとなりに建つ仰空楼を目指せばいい。木造の風情のある建物で温泉場の雰囲気にとてもなじんでいます。 洗い場が少なくボディーシャンプーも備え付けがありませんが温泉をジックリと楽しむのにはもってこいの施設です。 内部は木材がふんだんに使われ、脱衣場のロッカーなども木製で、浴場には檜の湯船がひとつあるだけのシンプルさ。この檜の湯船が天窓からの光を受けて、石の床とのコントラストがとても美しく、郷愁に浸るができる。 まさにノスタルジックロマンだ。 ちなみに入浴料金は350円と格安です。 |
写真
感想
マイカーで簡単に取り付くことができ展望も楽しめる山を選びました。
益山寺は808年に弘法大師が建立した古いお寺で現在は無住となっています。境内には樹齢860年ほどの古木の楓と、樹齢350〜400年にる大銀杏がありました。どちらも巨木というに相応しい風格と見応えがあり歴史を感じることができました。
参道や境内には100体を数える古い石仏があるそうです。これまた古い昔を偲ばせてくれます。益山寺の奥には小さな伊加麻志神社の社殿がヒッソリと建っていました。
益山寺から発端丈山までは約40分ほどで山頂に到着することができました。山頂からの展望は天候にも恵まれ、申し分なく満足できました。この大展望を楽しみに三方からの登山道を経て来るようです。噂にたがわない大展望です!
赤い実を付けた野イチゴなどを登山道脇に見ることができました。
このルートは発端丈山にのぼる一番簡単なルートです。小さなお子さん連れのファミリーや足腰に自信の無い方でもスニーカー程度で登ることができます。
他に狩野川左岸の城山から縦走して登って来るルートや伊豆長岡温泉のロープウェイを利用して葛城山方面から登るルートもあり、海岸線の沼津市三津方面からの登山道もあるようです。こちらは、かなりはきつい直登気味のコースもあるようですので近いうちに日を改めて登ってみたいと思います。
車に戻り、広野方面へ600mほど進んで雄飛滝を見に行きました。里山にある小さな滝で柱状節理の玄武岩を流れ落ちる水しぶきは、柔らかい曲線を描いて落ちていました。浅い滝壷の横には小さな祠がありました。主要道路からは奥まっているので、訪れる人があまりいないようで滝音だけが遠慮がちに響いていました。
大した期待も抱かない身近な山のハイキングでしたが想像以上に素晴らしい古寺と大展望を楽しむことができた初冬のひだまりハイクとなりました。
近場の山は知り尽くしたと思っていましたが大きな間違いでした。伊豆にはまだまだ四季を通じて楽しめる素晴らしい山があるようです。
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