小荒島岳、荒島岳 中出ルートピストン


- GPS
- 08:26
- 距離
- 12.1km
- 登り
- 1,312m
- 下り
- 1,310m
コースタイム
- 山行
- 6:51
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 8:25
ただでさえ浮石の多い登山道での下山はぬかるみを避けながら進むことになるので、なかなかピッチが上がらず想像以上に時間がかかりました。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場のトイレは冬季閉鎖だったため、道の駅まで戻って利用させていただきました。帰宅時にモンベルショップでお買い物して貢献しておきました。 中出の麓の町では桜が満開できれいでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
良く言えば自然が残された状態。 違う目で見れば、観光ガイドで「福井県唯一の百名山」と案内されているにもかかわらず浮石の多い荒れ放題の山道で終始気を抜けない。山小屋なども無いためか雪路コース上での危険な部分の注意喚起や冬道案内なども無い状態。 |
その他周辺情報 | 駐車場から10分ほどの中部縦貫道荒島ICに道の駅「越前おおの荒島の郷」あり 「モンベルショップ越前大野店」も出店している。 |
写真
湧き水が通してあり流量は豊富
下山時に靴や用具を洗ったが、一見きれいに見えていてもコケなどが入っている状態。
駐車中に鳥の糞が落とされてボディにべったり付着していたため、洗い流すのに重宝しました。
装備
MYアイテム |
![]() 重量:-kg
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
---|---|
個人装備 |
長袖インナー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
予備手袋
雨具
靴
ザック
アイゼン
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
レジャーシート
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
タオル
ストック
チェーンスパイク
|
感想
高気圧に覆われ快晴が期待される天気予報となり、低山の雪山行の締めをと考えていて、以前は勝原から登り雨にたたられ視界ゼロの強風下の登頂であった荒島岳へ行くことにしました。前回の荒天ではこの山の良さがよくわからなかったので、本当の百名山らしさを体感するため、深田久弥が歩いたという「中出(なかんで)コース」から登ってみることにしました。
中出登山口側には最近立派な道の駅が出来たということもメディアで見かけていたのでそこにも立ち寄りたかったのと、きれいに整備されているという登山口の駐車場にも期待して計画しました。
6時頃に登山口駐車場へ到着したところ、先着は1台のみ。
しかし!、期待していたトイレは冬季閉鎖中。
仕方なく道の駅まで移動して小さいながらも超近代的なぴかぴかトイレを利用させていただきました。
結局7時出発となりましたが、標高のわりに長丁場なコースというのはわかっていたので、運動不足のリハビリかねてののんびりとスタート。
ただ、この山で時間がかかるのはコース状態のせいであることも実感しました。
雪解け直後ということを差し引いても悪路が続き、かつ雪路で不明瞭な場所が何か所もあり、地図と見比べながら恐る恐る進まざるを得ない状態でピッチが上がりません。
先行者の足跡も無い雪面を踏み抜きを気にしながら進み、シャクナゲ平に到着するまでヒヤヒヤでした。
福井方面から中部縦貫道がすぐ横まで開通した勝原は完全にメインの登山ルートのようで、シャクナゲ平以降は登山者がたくさんいらっしゃいました。
少しお話を伺った方曰く、中出からは勝山より40分は余計にかかるとのことでした。
小荒島岳以外特にこれといった特色も無さげな中出コースはますますさびれてゆくのではないでしょうか。
ルート全般に積雪量は想像していたより多かったです。もちが壁はズルズル状態のため一旦チェーンスパイク装着、ロープ場は外して笹原に出たところで再度チェンスパイク装着も、途中雪道のトラバースなどでは雪が緩み踏ん張りがきかないためアイゼンに再度履き替えて登頂しました。この標高で夏靴に12本爪アイゼン装着は完全に想定外でしたが、持って行って良かったと思えた装備でした。雪面のコンディション次第なので仕方ないですね。
装備の切り替えなどでノタノタ登っていたら登頂が昼になってしまいました。しかしちょうど風もほとんどない絶好の頂上ランチとなり、春の雪山を見ながら贅沢な時をまったり過ごせました。
下山はピストンしたのですが、登って来る時よりも時間がかかる始末。要因は気温上昇による、自分の足跡も消えるほどの融雪の速さと雪面踏み抜きの発生、それにこのルート終盤登山道手前の浮石の多さです。この山域、大きな岩はスクなのですが、こぶし大の多くて不安定な状態のものが多いので、ちょうど疲労も蓄積したころに荒れた路面が続くこともあり、まったく気を抜けない良く言えば自然と向き合える状態です。ソロ行では他の登山者と行き違うことも少ない山なので、足をくじいたり、転倒によりケガなどしてしまえば救助要請で遭難騒ぎになりかねないので慎重に下りました。
今回、わずか1,500mほどの標高しかない荒島岳のすばらしさは、春霞気味ではあったものの、素晴らしく青く抜けた空の下、白山展望場所として360度の視界を体感することで十分に堪能が出来たと思います。