三ツ森山、半作嶺、半作峠北登山口より【大塔山系、和歌山県】
- GPS
- 03:40
- 距離
- 5.6km
- 登り
- 564m
- 下り
- 563m
コースタイム
- 山行
- 3:15
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 3:37
半作峠北登山口 1204 ― 半作峠 1221/1224 ― 845m標高点 1243 ― 最初のロープ 1301 ― 三ツ森山西ピーク 1308 ― 三ツ森山 1318/1327 ― 三ツ森山西ピーク 1334 ― 845mピーク 1354 ―昼食 1355/1413 ― 850mピーク付近(アンテナ) 1421 ― 半作峠 1430/1432 ― 半作嶺前衛 1453 ― 半作嶺 1459/1509 ― 半作嶺前衛 1516 ― 半作峠 1530/1532 ― 半作峠北登山口 1544
●行動時間 03:40
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(和歌山=半作峠北登山口) 登山口―半作峠―三ツ森山―半作峠―半作嶺―半作峠―登山口 (半作峠北登山口=和歌山) ●登山口へのアクセス ○半作峠北登山口 ・県道219号からさらに分かれる熊野下川(ゆやしもかわ)林道沿いにある ・国道311号「田辺市鮎川」で鮎川新橋を渡り、街中を抜けたところから左折して県道219号へ。トンネルで峠を抜けて下りていくと国道371号に突き当たるので左折して一旦国道に合流。富里温泉「乙女の湯」を過ぎたところで右折し再び県道219号へ。500mほど進んだところ、標示はないが、道がどちらも直進気味に左上と右下に分かれるので、右下へ。集落や畑を過ぎるうちに、百間山渓谷を案内する標示に従い右折すると熊野下川林道。約10分程度上がっていくと登山口 ・駐車場ではないが、駐車余地があり、数台程度は駐車可能 (2023.4現在) |
コース状況/ 危険箇所等 |
○半作峠北登山口〜半作峠 ・植林帯の急坂を登る。斜面の登り。最後はトラバース気味に進んで峠に出る ・途中の標示はないが、踏み跡は明瞭。森林帯にはテープもある ○半作峠〜三ツ森山 ・終始テープ誘導あり。踏み跡もほぼ明瞭 ・半作峠から345mピーク東側までは穏やかな尾根道。三ツ森山西ピークへの登り辺りから急峻になり、ロープも複数設置されている。西ピークに登ると三ツ森山本峰は目の前だが、それから約20m下降し約50m登り返す。急峻な一帯はロープの設置された岩登りになる ○半作峠〜半作嶺 ・半作嶺取り付きまでは穏やかな山道。半作嶺を見ながら2度の激しい下降上昇がある。こちらは木の根伝い、ロープ併用の登りだが、急崖であることに変わりはない (いずれの記述も2023.4現在) |
その他周辺情報 | ●買う、食べる ・コンビニエンスストアは、田辺市街から向かうと稲葉根トンネルの先にある店が最後。 ・食べる処も国道311号上富田町内、田辺市内には多数 ●日帰り温泉 近くはないが、温泉地白浜がある。また北上すると、龍神温泉や丹生ヤマセミ温泉館もある (いずれの記述も2023.4現在) |
写真
感想
体調が今ひとつ落ち着かず、朝グズグズしているうちに10時になってしまった。とはいえ、せっかくの晴天。なるべく長時間のコースを考え、半作嶺と三ツ森山を目指すこととした。山と溪谷社の「分県登山ガイド」によれば、距離の割には長めの時間設定となっており、所要5時間10分となっている。
どうにか登山口にはお昼過ぎに到着した。うまくいけば17時前には降りて来ることができるだろう。
熊野下川林道からの登山口は熊野下川トンネルを挟んで南北両方にあるようだ。今回は北登山口からを選択。こちらの方がメジャーそうでもある。登山口には先客のクルマが1両。季候はよいが、相変わらず登山者の少ない山域だ。
しばらくは杉の植林帯を登っていく。林道ができて取り付け路として整備されたのであろうか、斜面を迷いなく直線的に登っていく。最後はトラバース気味に進んであっという間に半作峠に出た。峠にはお地蔵様も置かれている。一息ついたところで三森山へ向けて出発。
しばらくは起伏の少ない尾根道を行く。見晴らしの利く場所は少ない。南面、北面が一度ずつ見えるくらいだ。845m標高点を過ぎ、次のピークを南から巻くといよいよ三ツ森山への取り付き。ロープも出てくる急な登りが始まる。次第に急崖になっていきようやくピークに付いたと思ったら、これはまだ山頂ではなかった。
三ツ森山という名前の通りであり、対岸の嶽山などから見ると三つのピークがしっかりと見て取れる山だ。これは最初のピークのようだ。次の最高点までの間には大きなキレットがある。せっかく登ったのに同じくらいの標高差をまたロープを使って下降する。そしてようやく本峰への登り。こちらもロープもある急激な登りだ。
最後に大きな岩の影を通過し、山頂に到着。最高点には上部が傾いた大岩が座っている。どうにか登ってみるが、南が切れ落ちており、落ち着かない。戻って岩の隣を見ると、狭いながら山名標示のある広場があった。広場といってもせいぜい卓球台程度の広さである。
ここまで眺望は殆どなかったのだが、山頂は全周一望だ。大塔山脈の主峰大塔山や法師山、お隣の百間山もきれいに見える。
短時間ながら眺めを堪能して峠へと戻る。
峠からは半作嶺を目指す。地図で見ると、単調な登りだ。半作嶺が、大塔山系の著名なピークの中では最後の一つとなる。
暫くは平坦な山道が続く。半作嶺山頂部の付け根に来て急に道が険しくなる。細い尾根になったと思ったら急に切れ落ち。目の前には次の塊が鞍部の先に見える。一旦下降してそちらへと登り返す。ロープこそないが木の根を掴んでよじ登る急崖だ。
そのピークが山頂かと思いきや、更にその先に山頂と思しき別の塊が見える。再び下降しそちらに取り付く。今度はロープも設けられている。水平距離ではおそらく50mもないくらいの位置なのだが、標高差約20mを一気に登ることになる。木の根だけではなく、岩も含めてアスレチックのように登っていく。「乙女の寝顔」と呼ばれているその“顔”をなぞるように進むのだから、急な昇降も致し方ないということだろう。ようやくの思いで山頂に立った。
山頂はまさにネコの額。これまでに見た中でも極めつけに狭い。三角点と山名標がせいぜいの小さな山頂だが、眺望はここも全周だ。大塔山系の西の端だけに、主峰から三ツ森山までの連なりを一望できる。これまでに立ったそれぞれの山頂を思い出しながら眺める。たかだか1,100m級の山脈だが、どの山にも急崖がありロープも頻繁に現れる。体力を求められる山脈だった。
引き返して、峠からは北登山口へと戻る。戻ってみると、先客は去り、別の一台が止まっている。先ほど半作嶺の山頂下ですれ違った一団のクルマであろう。
それにしても、ガイド本の時間とは全く異なり4時間未満で帰り着いてしまった。どうも、三ツ森山への時間が全然違っているようだ。距離に比してあまりにも所要が長い場合は別の情報も参考にした方が良さそうだ。
終日良好な空の下、満足のいく山行きであった。
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