66.霧ヶ峰「旅立つ秋」
- GPS
- 04:57
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 462m
- 下り
- 469m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は概ね整備されていました。車山乗越から物見岩の登山道は霜が溶けて、泥状となり、ゲイターを装着して正解だったと思います。 |
その他周辺情報 | 登山後の温泉はホテルこわしみずの立ち寄り湯を利用。入浴料は700円。この時期はレストハウス、チャップリンは閉店。ころぼっくるひゅってにて山バッチを購入しました。550円也。 |
写真
感想
第66座 「旅立つ秋」
霧ヶ峰登山の構想は7月初頭からあった。だが、登山予定日だった日が雨だったため、結局は登ることが出来ず、雨だ台風だといっている間に、ずるずると時が過ぎていった。10月になれば天気は安定するだろうと素人考えしていたのだが、週末は二週連続で台風が訪れてしまって、その思惑は大いに外れることとなった。今度こそは晴天であってくれと全国の登山者の切実な願いが聞き届けられたのか? 18、19日の週末は概ね晴天の予報。僕は19日に霧ケ峰の登山を決めた。
今回は久々にクルマを利用することにした。今の時期ならば朝イチで駐車場に着けば問題はないと判断したからである。それに登山後の〆の温泉にも入りたいという欲もあったし、日常、クルマを運転しなくなったので、長時間ドライブにも慣れなければとも思ったのである。前日の18日は朝早くに20キロ走を終わらせ、荷物のパッキングを済ませて、前以ってクルマのトランクに収納した。その理由は自宅と駐車場が離れていたため。
前夜は例の如く気持ちが高ぶって、ほとんど眠れないまま、2時に起床。2時20分に自宅を出発。夜の中央自動車道を北上して霧ケ峰を目指した。6時5分には当初、駐車を予定していた八島ヶ原湿原の駐車場に着いた。ここの駐車場の入口に「駐車は2時間以内でお願いします」という表示が引っかかって、駐車するのにためらった。今回の登山の予定では5時間前後を予定していたので、ここでの駐車は避けた方がいいのではないかと思って、車山肩の駐車場へ向かった。
6時30分頃、車山肩の駐車場に到着。100台駐車出来る駐車場には10台前後のクルマが駐車されていた。ストレッチをして登山靴に履き替えて、6時45分に出発。まずは霧ヶ峰最高峰の車山に向かった。この登山道は緩やかな登り坂で、真っ先に見えたのが、噴煙が立ち込める御嶽山であった。噴火した後の御嶽山を見るのは初めてであったが、まだあの山頂のどこかで数人の登山者の亡骸があると思うと、何もいえない思いに駆られてしまった。
7時20分、車山に到着。山頂には僕を含めて2人、後で4人ほど登って来た。周囲は雲ひとつない天気で、槍ヶ岳、穂高連峰の北アルプス、北岳や鳳凰山などの南アルプス、富士山が見え、蓼科山がドーンと大きくそびえていた。曇天の会津駒ヶ岳、晴天だったけど、霧で展望が見えなかった高妻山と遠景を眺めることが出来なかっただけに、今回は今年一番の絶景に恵まれた。これでいい感じで今年の登山を〆られて良かったという思いで一杯だった。
僕は車山乗越を通って、八島ヶ原湿原を目指して西へ向かった。8時20分に蝶々深山を通過、8時45分に物見岩という奇岩を眺め、そこから山を降りていくと広大な八島ヶ原湿原が見えた。思った以上に広いなと感じた。湿原まで来ると、鎌ヶ池、八島ヶ池とあって、茶色い草原が広々と広がっていた。僕は夏の青々とした草原、冬の降り積もる雪の原、それぞれを想像しながら歩いていった。10時にはヒュッテ御射山(みさやま)に到着。ここまでは順調と思っていた。
当初の予定では沢渡を通って、ころぼっくるひゅってに到着して今回の登山は終わりの予定だった。沢渡に向かう途中、登山道と車道の境目があって、車道を通るのはおかしいと「思い込んで」、膝下まで生えている笹に覆われた人ひとり通れるほどの登山道を選んでしまったのだ。狭い山道をたどっていくと、笹に覆われたピークに向かって登っていた。僕はあそこが沢渡かなと思っていた。まぁ、ピークを登り切れば解るだろうと、そのまま登っていった。
ピークを登り切ると、先ほど通った蝶々深山と物見岩とを結ぶ登山道が見えていた。どうやら僕は沢渡だと思っていた登山道は地図に記されていない道を通ってしまったらしい。幸い、僕が通っている道はその登山道と繋がっているので、そこまでいって、立て直そうと思った。登山道に戻って東方向へ。まずは再び蝶々深山に登頂。それから、車山乗越の手前の分岐で車山肩までいく登山道があるので、それを通っていくことにした。
11時40分に車山肩のころぼっくるひゅってに到着。結果オーライながらも、今回の登山は無事に終了した。道を間違えた原因は、ヒュッテ御射山を過ぎたあたりで、クルマやバイクの通る「下界の音」が聞こえて、それで、油断というか安心し切ってしまったのかなぁ〜と思っている。そういう点がマイナスポイントかなぁ〜と思った。
レストハウス、チャップリンは閉店していたので、ころぼっくるひゅってで山バッチを購入。その後もしばらく店内を眺めていたのだが、その中に歌手のさとう宗幸さんのCDを発見。そのCDの中に店の前に立てられた石碑、「キスゲに寄す」という曲が入っていたので、即購入を決意。後で聴いたらいい曲だったので買って正解だったと思った。また、〆の温泉もホテルこわしみずにて入浴。久々に温泉に入れて良い山旅であった。
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