越中・人形山(好展望の稜線を越えて:高成林道登山口より往復)
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- GPS
- --:--
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 1,046m
- 下り
- 1,039m
コースタイム
- 山行
- 4:30
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 5:32
天候 | ほぼ快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全般に急斜面は少なく歩きやすいコース。途中、休憩所(2ヶ所)に立派なベンチあり、山頂までの距離表示も良い目安。要所に標識完備、刈り払いもスッキリで登りやすく、特段の不明瞭・危険箇所ナシ。 |
その他周辺情報 | 林道を下って国道に出る手前に国民宿舎・五箇山荘あり(林道側からは切り返しで入る感じ)、露天風呂・休憩所付きの立派なお風呂に500円で日帰り入浴可。帰路のロングドライブ前にサッパリ、まったりで有り難や… |
写真
感想
好天の週末遠征、日曜日のターゲットは富山の世界遺産・五箇山から林道を分け入った歴史ある名峰・人形山に。前日よりかなり雲の厚みが増した奥美濃・高鷲の民宿を早暁出発、二日続きで高速を飛ばし、五箇山ICから世界遺産の重文・村上家、更に橋を渡って重文・羽馬家を過ぎたあたりで(何と贅沢なルート!)、標識に沿って高成林道に入ります。事前のヤマレコリサーチである程度覚悟はしていたものの、天国のような舗装道と地獄のダート・石ころ未舗装路が交互に出現し、道の狭さもあって聞きしに勝るハードな林道走行です。対向車が来ないのが唯一の救いで、東屋の建つ登山口の立派な駐車場に到着した時には、思わずホッと溜息が出て、軽レンタカーのタイヤが損傷していないかチェックしたほどでした。
ともあれ、既に先行登山者多数、人気の山ということで、今日は前日のような熊さんに怯えての登降はせずに済み、有り難い限りです。昨日遅く、急遽この山を選んだだけに、標準のコースタイム等が不明でペースがイマイチ掴めませんが、取りあえず往復5時間+昼食休憩を目安に、気持ちの良い青空の下をスタートします。なだらかな登路、しかも所々紅葉の名残も残る中、快調に標高を稼ぎ、1時間弱で第1休憩所、1時間半で第2休憩所を通過。本来なら休憩所毎に実際の休みを入れれば良かったのですが、最初の登りでバテると最後までペースが落ちたままとなるため、小休止の後、約10分で休憩所に到着という間の悪い感じで登っていきます。第2休憩所あたりからは目指す人形山らしき山体が眼前に大きく見え、山頂まではまだかなりの道のりでは、と不安に駆られながらも、距離表示もあって着実にピークへ近づいている実感が得られ、テンションも上がります。
立派な鳥居の建つ宮屋敷跡まで登りつくと、目指す人形山の稜線の反対側に、尾根続きで人形山より標高も高い三ヶ辻山の見事な三角錐が姿を現します。同ピークまでは若干の藪漕ぎ覚悟の由、時間さえあれば同山も往復できるのに、と残念に思いながらも、日帰りピークハンターは梯子坂の意外な急斜面に息を切らせ、先を急ぎます。ほぼ目論見通りの3時間余で辿り着いた人形山頂は、三角点のある狭めのピーク、展望の良い山頂広場という2極構造。三角点ピークでセルフ撮影の後、先行者3組で賑わう広場にて、大笠山(未踏!)や笈岳(4年前にムスコと登頂済)など思い入れのある峰々をはじめとする白山前衛・周辺の山々を眺め、しばしの昼食休憩を取ります。この広場には、最近小生の高校先輩であることが判明した岩崎元郎氏の選定による「新日本百名山」の立派なカンバンが、氏のお名前とともにしっかり立っていました。思わずこのカンバン前でも再度山頂証拠写真をパチリ!(小生がもうちょっと歳を取って、標高のある名山巡りに疲れてきたら、老夫婦でも回れそうな新日本百名山巡りも悪くないな、と思うのですが、こうして300名山と重なってくれているのは、正直有り難い限りです…。)
飛騨・加賀や北アルプス方面はこの日若干雲が多く、白山ご本尊が姿を見せてくれなかったのはやや残念でしたが、どうやら午後も雨の心配はなさそうです。安心して思ったより頂上で長居の後、下りは宮屋敷跡、第2、第1休憩所とちょうど良いインターバルで休憩を入れつつ、実質1時間40分弱で登山口に帰着。帰路の林道は予想外に多くの対向車が現れ(人形山に登るには遅すぎる時間ですが、目的や如何に?)、その都度神経を使いながらも、我が軽レンタのWagon-Rは文句も言わずに本ツアー3箇所目の凸凹ダート林道を無傷で走破。五箇山荘の気持ち良いお湯で長旅の汗を流し、文明人に舞い戻って国道と高速を突っ走り、渋滞もなく何とか時間通りに返却場所の岐阜駅に辿り着きました。2日間でWagon-Rの走行距離はダート林道×3往復含め計400km弱、人間だったら1週間は筋肉痛で寝込みそうな頑張りぶりでした…。
この2日間で踏破した3座(川上岳、鷲ヶ岳、人形山)はいずれも標高1600〜1700m、紅葉もはや店仕舞い、そろそろ雪の便りも聞こえてきそうで、一部の冬山ハイカーやスキーヤーの来訪を除き、山腹に生息する多くのツキノワグマ他の野生動物とともに、来春までの長い眠りにつくこととなりそうです。今シーズンも、小生含め多くの駆け足・わがままハイカーを快く受け入れてくれて、奥飛騨・越中の山々には大いに感謝です。
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