北ノ俣岳・薬師岳ツアー初日(飛越トンネル〜北ノ俣岳〜太郎平小屋)
- GPS
- 07:44
- 距離
- 14.9km
- 登り
- 1,514m
- 下り
- 523m
コースタイム
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 7:49
07:52 飛越新道登山口 -> シートラーゲン(登山道登り)
08:16 1559m -> シール登行
13:49-13:57 北ノ俣岳 -> スキー滑降(太郎山手前で若干登り。ステップソース歩行)
15:05 太郎平小屋
天候 | 晴れのち雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飛越トンネル富山側手前2kmほどまで融雪が進み、そこまで車で入れる 【駐車地】 道路脇に駐車。 想像以上に車が多く、300mほど路駐の車が連なっている |
写真
感想
[b]■総括[/b]
今年のGWは太郎平小屋泊まりで北ノ俣岳、薬師岳に登ることにしました。
まず初日は飛越トンネルから北ノ俣岳を経由し、太郎平小屋までの行程です。
途中、寺地山までは調子良く登れたのですが、その先の北ノ俣岳の大斜面がともかく長く、疲れました。
おまけに途中から吹雪になり、北ノ俣岳稜線はガスで完全にホワイトアウト。本来北ノ俣岳からは快適な滑りが楽しめるはずなのですが、ろくに滑ることもできず、這々の体で小屋までたどり着くこととなりました。
やはり北アルプスは嘗めちゃあいかんということですね。
[b]■記録[/b]
7:18 1323m 出発。トンネルまで2kmほどの車道歩き。
路駐の車が300mほど列を成しており、その先から雪道になる。しかし日当たりの良い場所などところどころ融けているためシール歩きというわけには行かず、板を背負ったまま硬く凍った雪道を黙々と歩く。
しばらくして完全に雪がつながったかな、という辺りで飛越トンネルの入り口が見えてくる。
7:52 1449m 飛越トンネル。やっと登山開始です。
残雪が十分残っていれば右側の尾根から登ったほうが早いのだが、今日は見た感じ微妙。素直に左の登山道から登ることにする。
登山道は凍った泥と雪のミックス。下山時にこのルートを通る場合は板を担いで泥道を下ることになり、できれば避けたい。トンネル右手の尾根を滑れないか観察してみるが、よくわからず。
小ピークを過ぎ南に進路を変えるところから雪が繋がるようになり、シール登行に切り替える。
9:37 1842m 神岡新道との合流点。それまでの風景とは一変し、開けた平原が現れる。
この後はしばらく林道が通っているかのようにすっきりした尾根歩きが続くが、寺地山が近づくと再び深い樹林帯となる。
寺地山は右斜面をトラバース。木が濃いので、登りはともかく帰りは滑るのにちょっと苦労しそうだ。
ここで尾根に沿って東に向きを変え、いよいよ北ノ俣岳に向かう。が、すぐに無木立の大斜面が始まるわけではなく、まだしばらく木が密集したアップダウンのある狭い尾根歩きが続く。
11:11 2018m この辺りからいよいよ北ノ俣岳大斜面の始まり。
空にはいつの間にか雲が広がっているが、天気予報は良かったはずなので、これ以上崩れることはなかろうとこの時点では楽観視。
昼休憩後、無木立の大斜面を登り始める。山頂は間近に見えるが、いくら登ってもなかなか近づかない。この手の大斜面ではよくあるパターンだ。
おまけに雪までちらついてくる。モチベーションは下がり、疲れも出て足取りは重くなる。
そのうち雪は本格的に降り始め、ガスで視界も悪くなってくる。う〜んもう少しもってくれないだろうか。
13:31 2620m 北ノ俣岳稜線(神岡新道分岐)。
もはや完全な吹雪だが、視界はまだ多少利く。天気が悪いのでどうしようかとも思ったが、ほんのわずかな寄り道だし、このまま北ノ俣岳へ登ってしまおう。
しかしその間にもガスはどんどん濃くなり、途中で完全にホワイトアウト。GPSだけが頼りだ。
13:43 2660m 北ノ俣岳。あとは小屋まで滑り降りるだけだが、ゆっくりできるような状況ではない。サッサとシールを剥がして滑降開始。
しかしこの視界ではロクに滑れるわけもなく、GPSとにらめっこしながら歩くようなスピードで少しずつ下りていく。本来であれば北アルプスの雄大な景色の中を快適に滑っていけるはずだったのに、実に残念。
30分以上彷徨うかのように下ったところで、やっと先行者のかすかなトレースを発見。さらに時折だが木々も見え隠れするようになり、やっとスキーらしくターンしながら滑っていけるようになる。
やがて傾斜がなくなり、ステップソール歩きが必要になる。ということはこの辺りが太郎山か。再び木々は見えなくなるが、この辺りになるとトレースは多数残っているため迷うことはない。
20分ほど歩くと再び下り斜面。やっと太郎山を過ぎたか?もう小屋にもだいぶ近づいただろうと思っていると、ガスが一瞬薄まり、すぐ目の前に小屋が現れた。
それにしてもGPSを持っているにも関わらず、森林限界線上での単独行でのホワイトアウトはきつかった。天気予報は良かったので、遭難者も多発しているのではなかろうか。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する