ヤリました〜槍ヶ岳日帰りピストン
- GPS
- --:--
- 距離
- 28.2km
- 登り
- 2,236m
- 下り
- 2,236m
コースタイム
- 山行
- 12:40
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 13:30
天候 | くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
シーズンオフでガラガラ |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは、新穂高登山指導センターにあり、下山届も提出。 なお、12月1日からは、登山届の提出は義務となります。 登山道は整備され、ペンキマークやピンクテープでルートもわかりやすい。 ガレザレの九十九折の道が延々と続く。落石を起こさないように。 飛騨沢千丈分岐から上は雪が残っていましたが、 通行に支障はなくアイゼンも不要 飛騨乗越から先は、強風が吹いて寒く、防寒対策は必須 槍の穂先は、登り下りでルートが決まっているので、外さないように。 強風で飛ばされないように。 |
その他周辺情報 | 日帰り入浴できるところがいっぱい |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
深田久弥は日本百名山の中で、
富士山と槍ヶ岳は、日本の山を代表する2つのタイプである。
(中略)一生に一度は富士山に登りたいというのが庶民の願いであるように、
いやしくも登山に興味を持ち始めた人で、まず槍ヶ岳の頂上に立ってみたいと願わない者はないだろう。
すなわち、登山をしない者にとって日本を代表する山は富士山だが、
登山を愛好する者にとってのそれは槍ヶ岳である、と述べている。
今年、3000m峰に登っていなかった私。
紅葉のシーズンも過ぎ、小屋閉めもあって、訪れる登山者も減り、
駐車場の心配もない、今しかない!
自分の力を試す意味で、新穂高から日帰りピストンを敢行。
前夜、ひがくの湯に浸かり、駐車場で仮眠をとり、満天の星空のもと、
ヘッデン点けて、出発。
寒さで目が覚めるほどの気温だったので、
防寒着をしっかり着用。
万が一に備え、登りで時間がかかるようなら営業中の槍ヶ岳山荘泊り、
また下山にてこずるようなら避難小屋泊りも頭に入れ、シュラフも持参。
食料も一応予備で2日分を用意。
ナイトハイク。
林道歩きはともかくとして、白出沢から先は、岩ごろごろの山道。
足元に気を付けながら、やや急ぎ足で進む。
槍平小屋あたりで、すっかり明るくなったのですが、
ここで緊張感が一気にアップ!!周囲を警戒する
槍平小屋の真ん前に、クマさんの黒い大きな落し物山盛り。
しかも新しい。先を急ぎます。
最終水場で給水し、水の心配のなくなった私の目の前に、
ついに飛騨沢が姿を現す。
稜線には、槍ヶ岳山荘の建物も。
しかし、遠い。
高度が上がるにつれて、勾配がどんどんキツくなり、
ガレ場の岩もゴロゴロ不安定なので、休み休み歩を進めます。
次第に目論んでいたコースタイムから遅れだしました。
この日この時間、新穂高から槍ヶ岳を目指していたのは、私を含めて5人。
私がしんがり。
飛騨乗越では強風に曝され、岩に身をかがめて風をやり過ごしながら、
風をしのげる槍ヶ岳山荘まで歩き通しました。
槍の穂先がついに私の目の前に。
その前に、風と寒さから逃れたくて、山荘で小休止。
バラクラバを付け、ヘルメットをかぶり、ザックをデポして、
挑むタイミングを待ちます。
ノローナのウエアの方が登っていくのが見えたので、
私も意を決してアタック。
ルートは、ペンキマーク通りに進みます。
予想してたよりは厳しくない。
ほぼ空身なので、岩場もサクサク登れます。
クサリ場、ハシゴもクリアーし、ついに憧れの槍ヶ岳山頂。
何度も、みなさんの写真で見た、祠と山頂標。感激(涙)
山頂部は結構狭く、寒さと強い風で立っていられません。
残念ながら、ガスで周囲の山もあまり望めず。
ノローナのウエアの方と、記念撮影の撮り合いっこして、下山。
ハッキリ言って、下山の方がコワい。
特にトラバースのクサリ場。
強風とガスで恐怖心がアップしました。
再び槍ヶ岳山荘に戻り、キッチン槍でストーブに温まりながら、
セルフサービスのココアをいただいて、登頂達成を祝った。
さあ、新穂高に戻るぞ。12時に山荘を出発。
上から眺めると、地の底に下りていくような感じ。
その道は手ごわい。ガレザレの九十九折を黙々と進みます。
途中、唯一の登山者とすれ違っただけ。
朝の槍平小屋で発見したクマの痕跡が頭を離れず、
熊鈴を鳴らし、周囲に気を配りながら歩くも、
登りのキツさがだいぶ足にきていて、ペースが上がらず。
重機の音が聞こえてくると、白出沢。
ようやく山道は終わり。
ベンチの設けられたテントで腰をおろし、あとは右俣林道を行くだけ。
行きには見えなかった周囲の紅葉などを横目に、
なんとか日が沈む寸前の17時に新穂高登山指導センターに到着。
下山届を提出し、長いお山歩きは終わりました。
槍ヶ岳。
想像を超えるキツい山旅でした。
予想していたタイムよりも、大幅に遅れてしまいました。
力不足を認識する結果となりましたが、
なんとか日帰りを貫徹でき、やり切った達成感で胸がいっぱいです。
おまけ
翌日、焼岳に登るつもりでしたが、雨で中止。
雨で焼岳登山ができないのは2回目。
去年は西穂の翌日登るつもりが雨でした。
次回のために安房峠を越えて、新中の湯の焼岳登山口を通りました。
来年こそは、焼岳に登りたい。
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