台高山脈縦走

2023年05月01日(月) ~ 2023年05月02日(火)

• GPS: 31:47
• 距離: 96.0km
• 登り: 6,196m
• 下り: 6,477m

コースタイム

1日目

• 山行: 15:54
• 休憩: 0:58
• 合計: 16:52

距離 51.9km 登り 3,803m 下り 3,063m

0:21 スタート地点
0:27 墨坂神社
2:51 2:52 投石の滝
3:36 3:37 差杉峠
3:57 高山
4:12 黒石山
4:38 船峯山
4:42 4:48 大天狗岩
5:03 天狗山
5:16 5:17 カヤノ山
5:38 5:48 高見山
6:07 大峠
6:36 6:37 雲ヶ瀬山
6:48 6:49 南タワ
7:00 ハッピのタワ
7:16 7:21 ハンシ山
7:47 7:48 伊勢辻
7:51 7:52 伊勢辻山
8:03 赤ゾレ池
8:09 馬駈ヶ辻
8:25 国見山
8:29 ウシロ��
8:38 8:39 水無山
8:58 9:14 明神平
9:23 9:24 三ツ塚
9:30 明神岳
9:46 9:47 笹ヶ峰
9:52 9:53 瀬戸越
10:08 10:09 千石山(奥ノ迷峰)
10:24 千石山南斜面の水場
11:01 11:02 赤倉山
11:16 千里峰
11:25 奥ノ平峰
11:31 霧降山
11:56 12:01 池木屋山
12:33 12:34 ホウキガ峰
13:51 13:52 弥次平峰
14:42 14:56 霧ノ平
15:41 15:43 馬ノ鞍峰
17:21 カコウキ越

2日目

• 山行: 13:52
• 休憩: 0:38
• 合計: 14:30

距離 44.1km 登り 2,395m 下り 3,428m

17:21 カコウキ越
4:32 4:37 山ノ神ノ頭
5:00 5:01 湯谷ノ頭
5:59 6:00 １１６４Ｐ
6:09 6:18 ブナノ平
6:46 6:50 父ヶ谷の高
8:04 杉又高
8:24 8:26 振子辻
9:18 9:23 引水サコ
9:43 御座��
9:58 添谷山
10:39 10:40 大台辻
11:11 11:12 コブシ峠
12:00 12:01 川上辻
12:09 大台教会
12:16 12:18 「心・湯治館」
12:32 12:33 展望台分岐
12:37 12:40 大台ヶ原山
12:44 展望台分岐
12:58 正木ヶ原
13:03 13:04 尾鷲辻
14:09 雷峠
14:19 地倉山
14:25 コブシ嶺最高地点
14:29 コブシ嶺
14:56 14:57 一本木
15:10 15:12 木組峠
15:26 新木組峠
15:37 15:38 神明水
15:56 又口辻
16:06 古和谷分岐
16:19 16:21 桧の巨木
16:24 山賊小屋跡
16:32 16:34 渡渉点
17:07 尾鷲道登山口
17:57 17:59 古和谷林道入口
18:01 18:02 クチスボ林道入口
18:13 何枚田分岐
18:13 鉄塔
18:18 18:19 坂場トンネル
18:53 尾鷲駅

天候

5/1晴れ、5/2晴れ
気温4〜20℃

アクセス

利用交通機関：

電車

近鉄榛原駅
尾鷲駅 松阪方面の終電(19:10)

コース状況／危険箇所等

○登山道
・榛原駅〜滝野 舗装路
・高見山〜明神平 一般登山道
・明神平〜池木屋山 登山道明瞭
・池木屋山〜ホウキガ峰
時々破あり長袖推奨、テープ少ない
・ホウキガ峰〜大台辻
強烈なアップダウンが多数あるが危険箇所は殆ど無い。登りきったあとの尾根の取り付き間違いに注意。
登山道は思ったより踏まれていたためルートを外すとすぐ気づける。
・大台辻〜大台ヶ原 歩きやすい
・大台ヶ原周辺 観光地
・尾鷲辻〜一本木
ほぼ一般登山道
・一本木〜古和谷林道終点
崩落と落石多い 歩きにくい
・古和谷林道〜尾鷲駅 駅まで約8km 終電注意

ヤマレコでは全体を通して標高差は6200mとなっているが地図上にないアップダウンが多数あり、実際は8000mD+クラスです。(カロリー計算の参考程度に)


○水場
・明神平の湧き水(小屋から少し降りたところ)
水量◎
・千石山から急勾配を降りたところの沢
水量○
・大黒尾根1258ピーク付近
水量確認せず、沢の音あり
・霧ノ平 テント場適地から5分程降りたところ
水量◎
・ブナの平 雨量観測所付近
水量◎
・引水サコ すぐ近くに沢があり
水量◎
・大台辻〜三津川落山分岐
大きな沢多数、水に困ること無し
安心橋付近にある金明水と言う湧き水が美味しい。
・大台ヶ原ビジターセンター
自販機
・尾鷲道 一本木トラバースルート
沢水がいくつかあり

○テント設営適地
少し歩けば設営できそうな場所はすぐ見つけれる。
上記の水場付近オススメ、ブナの平を過ぎると添谷山まで張れそうな場所は少ない。大台辻を過ぎると環境保護区のため設営禁止。

○植物
シャクナゲ、ツツジ、山桜、カタクリなどが見頃。
山肌が所々ピンク色でとても美しい。
ピンクテープの見間違いには注意。

標高帯における代表的な植物
300〜1000m 杉・檜・モミ・ツバキ
800〜1300m ツガ・アオガシ・ナラ
1000〜1500m ブナ・ヒメシャラ・カエデ・シャクナゲ
1500〜1700m ブナ・トウヒ・シロヤシロ・コメツガ
全体を通してブナ林が多く展望は少ないが歩きやすい。標高を落とすと杉がメインになってくるため枝や倒木が増える。

○発見した野生動物
鹿、たぬき、リス、ツキノワグマ、アオダイショウ、トカゲ、フクロウ、キツツキ、ウグイスect...野鳥は詳しくないのでよくわからないです汗

○電波
池木屋山まではピーク上では2〜3本入る。
ここを過ぎると添谷山までほぼ入らなくなるので注意。

その他周辺情報

・榛原駅、尾鷲駅にコンビニ有
・温泉は周辺に無し

写真

5/1 0:09

榛原駅を終電で出発

5/1 3:57

差杉峠から登り開始
たかすみ温泉から登る方が一般的みたいです

5/1 4:43

雲海が美しい

5/1 4:45

高見山が見えます

5/1 5:12

北側の景色

5/1 5:38

朝日に新緑が映える
鎧兜や曽爾高原に辺りはよく分かりますね

5/1 5:44

高見山からの景色

5/1 6:00

苔とブナ林

5/1 6:06

神武天皇東征の際、櫛田川から大和へと入ったとする説があります。その歴史は大峰よりも古く日本最古と言えるかもしれないです。

5/1 7:53

明神平へ向かう稜線

5/1 8:41

明神平

5/1 8:49

しらび山荘
唯一の山小屋です。ここはテント泊でも有名なところですね

5/1 9:04

明神平の水場

5/1 9:41

池木屋山方面に向かいます

5/1 10:09

この辺りの登山道はかなり明瞭です

5/1 10:13

シャクナゲが見頃になっています。
山肌があちこちピンク色でとても綺麗ですね

5/1 10:14

カンボクの花

5/1 10:17

アケボノツツジ

5/1 10:24

千石山を降りきったところすぐの水場です

5/1 10:29

陽の光と花と緑

5/1 10:38

シャクナゲの写真ばかり撮ってしまいます笑

5/1 10:55

後ろを振り帰った景色

5/1 11:53

ここからが勝負どころ
一気に登山道が分かりにくくなります

5/1 14:48

霧ノ平の水場、ここで補充

5/1 15:41

辺りがブナ林で同じ写真ばかりになりそうで全然写真が無い

5/1 17:32

カコウキ越手前で設営しました
ここは平でいい感じ

5/2 4:27

2日目朝焼け

5/2 5:13

朝の雰囲気すきです

5/2 5:49

痩せ尾根もありますが、危険というほどではないです。ザックが大きいと少し歩きにくいかも

5/2 5:54

展望はいい所が多いのですが、ブナ林が多く写真映するところは少ないですね

5/2 6:10

ブナの平、雨量観測所付近の水場です。ここで補充

5/2 6:17

久しぶりの人工物

5/2 6:43

いよいよ大台ヶ原が近づいてきた

5/2 9:23

水場です

5/2 9:37

日出ヶ岳を正面に

5/2 10:56

大台辻付近
ここからはだいぶ歩きやすい
水もあちこちからでてます

5/2 11:15

ここの水は最高でした！

5/2 11:21

カタクリ

5/2 11:59

大台ヶ原らしくなってきた

5/2 12:10

ようやくきたーという感じですね
観光地すぎてげんなりしますが

5/2 12:17

いつも空いてるって看板だしてますよね
本音を言えば泊まってゆっくりしたかった

5/2 12:38

伊勢湾

5/2 12:40

大峰方面

5/2 14:09

大きいですね...樹齢何年くらいなんでしょうか

5/2 14:18

コブシ嶺からの展望も見事です

5/2 14:27

尾鷲の街並が見えてきました

5/2 16:34

沢まで降りてきた
ここからが一番歩きにくい

5/2 16:55

屋久杉にも劣らずの迫力

5/2 17:04

今にも朽ちかれている橋

5/2 18:53

尾鷲駅到着
最終列車の19:10には間に合いました笑

撮影機器：

iPhone 13 Apple

感想

Yuki_deepin_Mt

大峯と並び紀伊半島の屋根と言われている台高山脈。三重県と奈良県の境を成し、標高1,000〜1,600m級の山々が連なる。
圧倒的な山の奥深さを誇り、人を寄せ付けない秘境中の秘境。ずっとやってみたいと思っていた縦走計画をようやく実行に移してみることにしました。

台高山脈の最大の特徴は屋久島と並ぶ日本最大の多雨地帯であることです。大台ヶ原の年平均降水量は5186mmに達します。
恵まれた水と手付かずの自然、標高と共に移り変わる植生が非常に魅力的な山域となっています。

エスケープは殆ど無く、不明瞭な登山道も多いです。脚力だけではなくサバイバルスキルやルートファイティング力もある程度試されます。
しかし本当に魅力的な縦走路だったので、登山道が廃れていくのは勿体なく感じます。是非これを読んでいる皆様も挑戦していただけたらと思います。