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Yamareco

記録ID: 5450157
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
富士・御坂

御坂山地縦断、三ツ峠入口BS〜黒岳・釈迦ヶ岳〜檜峰神社入口BS―濃紺の富士山とスミレロードからカタクリロードへ

2023年05月03日(水) [日帰り]
 - 拍手
e351spAz その他1人
GPS
06:55
距離
12.1km
登り
1,043m
下り
1,433m

コースタイム

日帰り
山行
5:10
休憩
1:45
合計
6:55
9:10
9:10
30
9:40
9:40
50
10:30
11:15
5
11:20
11:20
40
12:00
12:00
20
12:20
12:20
25
12:45
13:45
15
14:00
14:00
95
15:35
15:35
0
15:35
ゴール地点
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2023年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
往路:
高尾06:14(JR中央本線)
大月06:51/07:03(富士急行)
富士山07:50
富士山駅BS08:00(富士急行バス)¥620
三ツ峠入口BS08:35(定刻は08:24。11分遅れ)

復路:
檜峰神社前BS16:22(定刻は16:05。17分遅れ)(富士急行バス)¥590
石和温泉駅BS16:45(定刻は16:31。14分遅れ)
石和温泉17:00(JR中央本線)
高尾18:40
富士急行の車窓から。今日はいい天気だ。
2023年05月03日 07:37撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
3
5/3 7:37
富士急行の車窓から。今日はいい天気だ。
甲府駅南口行バスは富士山駅始発、河口湖駅も通るのだが、座れるように富士山駅から乗車。
2023年05月03日 07:57撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 7:57
甲府駅南口行バスは富士山駅始発、河口湖駅も通るのだが、座れるように富士山駅から乗車。
あれ?GW中なのに河口湖駅前がこんなに空いているのはどうしてだろう?
2023年05月03日 08:11撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
1
5/3 8:11
あれ?GW中なのに河口湖駅前がこんなに空いているのはどうしてだろう?
バス車窓から。河口湖と富士山。
2023年05月03日 08:20撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
2
5/3 8:20
バス車窓から。河口湖と富士山。
新御坂トンネル手前の「三ツ峠入口」バス停で下車。
2023年05月03日 08:35撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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5/3 8:35
新御坂トンネル手前の「三ツ峠入口」バス停で下車。
御坂トンネルへ向かう登山口と同じだが…、
2023年05月03日 08:41撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 8:41
御坂トンネルへ向かう登山口と同じだが…、
今回は途中から西方向、板取沢沿いを進む。
2023年05月03日 08:47撮影
5/3 8:47
今回は途中から西方向、板取沢沿いを進む。
新緑がきれいな季節。
2023年05月03日 08:59撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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5/3 8:59
新緑がきれいな季節。
2023年05月03日 09:01撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 9:01
陽に当たる新緑を見上げながら進む。
2023年05月03日 09:03撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 9:03
陽に当たる新緑を見上げながら進む。
ハシリドコロ
2023年05月03日 09:04撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 9:04
ハシリドコロ
道はよく整備されている。
2023年05月03日 09:07撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 9:07
道はよく整備されている。
きれいな青空。
2023年05月03日 09:18撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 9:18
きれいな青空。
朝の陽に新緑が透かされて。
2023年05月03日 09:20撮影
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5/3 9:20
朝の陽に新緑が透かされて。
もさもさのコケ
2023年05月03日 09:27撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 9:27
もさもさのコケ
沢筋から尾根に上がっていく。
2023年05月03日 09:30撮影
5/3 9:30
沢筋から尾根に上がっていく。
スミレがたくさん。
2023年05月03日 09:35撮影
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5/3 9:35
スミレがたくさん。
岩場に出ると背後に富士山が。
2023年05月03日 09:44撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 9:44
岩場に出ると背後に富士山が。
ミツバツツジが咲いていた。
2023年05月03日 09:45撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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5/3 9:45
ミツバツツジが咲いていた。
尾根に取りついてすぐに展望の良い岩場に出た。
2023年05月03日 09:47撮影
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5/3 9:47
尾根に取りついてすぐに展望の良い岩場に出た。
黒岳山頂手前に展望台があるようだが、ここもかなりいい展望地。
2023年05月03日 09:47撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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5/3 9:47
黒岳山頂手前に展望台があるようだが、ここもかなりいい展望地。
米軍かな?と思ったが富士山周辺なので自衛隊機だろう。
2023年05月03日 09:48撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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5/3 9:48
米軍かな?と思ったが富士山周辺なので自衛隊機だろう。
濃紺の富士山。鳩サブレ的な「農鳥」もくっきり。
2023年05月03日 09:59撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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5/3 9:59
濃紺の富士山。鳩サブレ的な「農鳥」もくっきり。
山頂に向かってはかなりの急勾配。
2023年05月03日 10:12撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 10:12
山頂に向かってはかなりの急勾配。
足下のスミレを見ながら進む。
2023年05月03日 10:12撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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5/3 10:12
足下のスミレを見ながら進む。
黒岳南斜面はスミレの種類が多い。
2023年05月03日 10:16撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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5/3 10:16
黒岳南斜面はスミレの種類が多い。
「展望台」に到着。
2023年05月03日 10:37撮影
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5/3 10:37
「展望台」に到着。
河口湖一望。その河口湖の向こうに富士山。
2023年05月03日 10:37撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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5/3 10:37
河口湖一望。その河口湖の向こうに富士山。
河口湖側からの均整がとれた富士山。
2023年05月03日 10:37撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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5/3 10:37
河口湖側からの均整がとれた富士山。
今日は久しぶりににカレーメシではなくカップヌードル。
2023年05月03日 10:55撮影
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5/3 10:55
今日は久しぶりににカレーメシではなくカップヌードル。
農鳥岳、間ノ岳、北岳
2023年05月03日 11:08撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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5/3 11:08
農鳥岳、間ノ岳、北岳
御坂山地の向こうに南アルプス。
2023年05月03日 11:08撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 11:08
御坂山地の向こうに南アルプス。
2023年05月03日 11:10撮影
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5/3 11:10
エイザンスミレ
2023年05月03日 11:17撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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5/3 11:17
エイザンスミレ
黒岳山頂は展望なし。
2023年05月03日 11:17撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 11:17
黒岳山頂は展望なし。
ヤブレガサ
2023年05月03日 11:21撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 11:21
ヤブレガサ
黒岳北斜面はカタクリがたくさんあった。
2023年05月03日 11:37撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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5/3 11:37
黒岳北斜面はカタクリがたくさんあった。
ブナの大木
2023年05月03日 11:40撮影
5/3 11:40
ブナの大木
2023年05月03日 11:41撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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カタクリ撮影中。
2023年05月03日 11:42撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 11:42
カタクリ撮影中。
歩きやすい尾根道。
2023年05月03日 11:47撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 11:47
歩きやすい尾根道。
日向坂峠(どんべい峠)
2023年05月03日 12:01撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 12:01
日向坂峠(どんべい峠)
樹の幹のコブは虫でも入ったのだろうか?
2023年05月03日 12:19撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 12:19
樹の幹のコブは虫でも入ったのだろうか?
ハルリンドウ
2023年05月03日 12:20撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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5/3 12:20
ハルリンドウ
途中の府駒山
2023年05月03日 12:23撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 12:23
途中の府駒山
尖っているのが目指す釈迦ヶ岳。
2023年05月03日 12:32撮影
5/3 12:32
尖っているのが目指す釈迦ヶ岳。
茅ヶ岳の向こうに八ヶ岳。
2023年05月03日 12:35撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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5/3 12:35
茅ヶ岳の向こうに八ヶ岳。
金峰山〜国師ヶ岳、北奥千丈岳
2023年05月03日 12:36撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 12:36
金峰山〜国師ヶ岳、北奥千丈岳
この岩場を登れば釈迦ヶ岳。
2023年05月03日 12:41撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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5/3 12:41
この岩場を登れば釈迦ヶ岳。
釈迦ヶ岳山頂から、御坂山地越しの富士山。
2023年05月03日 12:45撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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5/3 12:45
釈迦ヶ岳山頂から、御坂山地越しの富士山。
2023年05月03日 12:50撮影
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5/3 12:50
山頂のお地蔵さん
2023年05月03日 12:52撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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山頂のお地蔵さん
南アルプスが北から南まで。
2023年05月03日 13:30撮影
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5/3 13:30
南アルプスが北から南まで。
桜が少し咲き残り。
2023年05月03日 13:31撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 13:31
桜が少し咲き残り。
少し雲は出てきたが、今日は一日中富士山の見える日だった。
2023年05月03日 13:32撮影
5/3 13:32
少し雲は出てきたが、今日は一日中富士山の見える日だった。
聖岳、赤石岳、荒川三山
2023年05月03日 13:33撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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5/3 13:33
聖岳、赤石岳、荒川三山
甲府盆地の向こうに八ヶ岳〜奥秩父山塊。
2023年05月03日 13:38撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 13:38
甲府盆地の向こうに八ヶ岳〜奥秩父山塊。
下り始めても富士山の見える場所がまだある。
2023年05月03日 13:43撮影
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5/3 13:43
下り始めても富士山の見える場所がまだある。
新緑のきれいな稜線を見ながら下る。
2023年05月03日 13:45撮影
5/3 13:45
新緑のきれいな稜線を見ながら下る。
リニアモーターカーの路線も見えている。1ヶ月前に桃の花を見に行った辺りが見えている。
2023年05月03日 13:46撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 13:46
リニアモーターカーの路線も見えている。1ヶ月前に桃の花を見に行った辺りが見えている。
2023年05月03日 13:46撮影
5/3 13:46
2023年05月03日 13:53撮影
5/3 13:53
尖っている釈迦ヶ岳はこちら側も岩場なのだ。
2023年05月03日 13:53撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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5/3 13:53
尖っている釈迦ヶ岳はこちら側も岩場なのだ。
「素人にはお薦めできない」的な案内板のあるコースで下りることに。
2023年05月03日 14:00撮影
5/3 14:00
「素人にはお薦めできない」的な案内板のあるコースで下りることに。
見上げれば新緑がきれいだが、
2023年05月03日 14:05撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 14:05
見上げれば新緑がきれいだが、
かなりの急斜面。
2023年05月03日 14:05撮影
5/3 14:05
かなりの急斜面。
ぐんぐん下っていく。
2023年05月03日 14:10撮影
5/3 14:10
ぐんぐん下っていく。
2023年05月03日 14:31撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 14:31
この登山道は「第三登山道」だったらしい。
2023年05月03日 14:40撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 14:40
この登山道は「第三登山道」だったらしい。
檜峰2号橋
2023年05月03日 14:40撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 14:40
檜峰2号橋
檜峯神社の立派な鳥居。
2023年05月03日 14:55撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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5/3 14:55
檜峯神社の立派な鳥居。
2023年05月03日 14:58撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 14:58
大栃山の登山口でもあるようだ。
2023年05月03日 15:18撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 15:18
大栃山の登山口でもあるようだ。
国道137号バイパス「御坂みち」
2023年05月03日 15:29撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 15:29
国道137号バイパス「御坂みち」
バス停があるのは旧道の方。
2023年05月03日 15:36撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 15:36
バス停があるのは旧道の方。
16:05発のバスが16:22に来た。この路線のバスは遅れることが多いようだ。富士山駅⇔甲府駅の長距離路線だからだろう。
2023年05月03日 16:22撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
5/3 16:22
16:05発のバスが16:22に来た。この路線のバスは遅れることが多いようだ。富士山駅⇔甲府駅の長距離路線だからだろう。
撮影機器:

感想

御坂山地に登ると甲府盆地側に尖って見えるので前から気になっていた釈迦ヶ岳。
最寄りのバス停は河口湖駅発芦川農産物販売所行の「すずらんの里入口」バス停だと調べてはいた。
ところが、決行する前に2年前の春このバス路線が廃線になってしまった。
そうなるともう御坂山地の最高峰黒岳を越えていくしかない。
富士山駅発、河口湖駅・石和温泉駅経由、甲府駅南口行の長距離路線バス。
御坂山地を貫く新御坂トンネル手前の「三ツ峠入口」で降り、御坂山地を黒岳・釈迦ヶ岳と縦走し檜峯神社の所へ下りると同じバス路線の「檜峰神社入口」バス停に至ることができる。
逆に檜峯神社方面から登ってもいいのだが、帰り河口湖駅からの富士急行が混みそうなのと、午前中の天気がいいうちに黒岳付近からの河口湖越しの富士山が見たいので三ツ峠入口方面から登ることにした。

GW初日の5/3だし天気もいいのですごく混むかと思っていた中央本線。
高尾駅から乗り込むとそれほどでもない。
そして大月駅で富士急行に乗換えると空席があるくらいである。
今年のGWは5/1、2も休んでいる人が多く、今日はGW初日ではなく中日なのだろうか。
そして日帰りではなく遠出をしている人が多いのだろうか。
それにしても外国人観光客はどうしたのだろうか。
河口湖駅からだとバスに座れないかもと思い、始発の富士山駅から8時発のバスに乗ったのだが、結局途中の河口湖駅前も閑散としていて、バスが混むこともなかった。
バスが空いていたのは登山客が利用する路線でもないし、観光客が活動するには早い時間だったということだろうか。

「三ツ峠入口」バス停は国道137号線「御坂みち」沿いにある。
ここは前に黒岳から下りてきて利用したことがあったが、スピードを上げて車が通る車道のすぐ脇にあるバス停で待っている間ちょっと怖かった思い出がある。
それも今回ここに下りてくるのではなくて、ここから登ることにした理由のひとつだ。
前に黒岳から下りてきたときは御坂峠から下りてきたのだが、途中富士山が見える場所はなかったように思う。
今回登山地図を見ていたら黒岳南面の尾根に「展望台」と書かれた場所を発見したので、その尾根を登ることにした。
「三ツ峠入口」バス停から御坂峠方面に登り始めてすぐに西に曲がり板取沢沿いを登りその尾根に向かう。
沢沿いはこの時季ならではの新緑に透かされた陽の光に満ちている。
御坂峠に向かう登山道がメインで荒れているかと思ったが、よく整備されていて歩きやすい。
そして尾根に上がるとすぐに展望の良い岩場にたどり着いた。
振り返ると白い雪と濃紺の山肌のコントラストがはっきりとした富士山。
その手前を自衛隊機だろうか、一機の軍用機が飛んで行った。
友人とここを勝手に「第1展望台」と名付けることにした。

そこから先は崩れやすいさらさらとした土質のかなりの急斜面。
ただ親切なロープがあるので、それを補助に使いながら登っていく。
足下にはいろいろな種類のスミレが咲いている。
去年覚えたフモトスミレほどの大きさの小さなスミレだが、花色はフモトスミレとは違い紫一色のスミレが多い。
ミヤマスミレなのだろうか。
そんなスミレを見ながら急斜面を登っていくと、いよいよ黒岳山頂手前の展望台に到着。
「展望台」というだけあって、眼下には河口湖を一望できる。
当然並びの御坂山地から天子山塊までも良く見えるし、南アルプスも南部の方が見えている。
広めの岩場になっていたので、その河口湖越しの均整の取れた富士山を見ながら、ちょっと早いがここで昼食にすることにした。
目的は釈迦ヶ岳だったが、ここに来ただけでもうかなり満足している。
最近はカレーメシばかり食べていたので今日は久し振りにカップヌードルにしたが、ヌードルの方が山専ボトルのお湯を多めに消費してしまうようだ。
ガスを持ってくるのは面倒なので今度からはまたカレーメシにしようと思う。

充分休んだ後、黒岳へ向かう。
黒岳山頂手前でもうひとつ展望の良いところがあって、ここは展望のない黒岳山頂から少し下りたところなので人がたくさんいた。
南側の尾根を歩かない人はここしか立ち寄らないようだが、先程の場所よりは梢で河口湖が少々隠れている。
もう少し下れば先ほどのもっと展望の良い場所があるのだが、そこまで下る人は少ないのかもしれない。

黒岳から日向坂峠(どんべい峠)に下りていくブナ林の林床ではカタクリがたくさん。
南面のスミレロードから山頂を越えると今度はカタクリロードになっているのである。
今回の一番の山場である黒岳を越えているので気分も楽だし、実際アップダウンもそんなにきつくない。
家族連れも多く、すぐ下のすずらんの里の駐車場から登ってきているのかもしれない。
目の前に尖峰である釈迦ヶ岳が見えてきて、最後の岩場を登りきると山頂からは360度の大展望。
富士山は御坂山地越しになってしまうが、それでもかなり麓の方まで見えている。
南アルプスは北から南まで見えているし、甲府盆地越しに八ヶ岳も奥秩父山塊も見える。
こんなに展望のいい黒岳・釈迦ヶ岳にこんな天気のいい日に登れてよかったなと思った。
今日は一日中富士山の見えるいい日だった。

釈迦ヶ岳から西へ下り始めると、すぐ目の下に甲府盆地が見える。
リニアモーターカーの路線のあるところは先月桃の花を見に行った辺りである。
「檜峯・すずらん十字路」から北へ下り始めるところには「素人にはお薦めできない」的な看板があった。
実際この谷沿いのコースはかなりの急斜面だった。
その西隣にある尾根沿いのコースの方が歩きやすかったかもしれない。
神座山川沿いの林道まで出てしまえば一安心で、イカリソウが多く目に付く。
イカリソウは薄暗い林床に咲くのでいつも写真を失敗してしまう。
最後に立派な檜峯神社の鳥居があり、神社に参拝できなかったので鳥居越しに参拝。
由緒ある神社に違いない。

交通量の多い国道137号線バイパスを越えた先の旧道に「檜峰神社入口」バス停はある。
バス出発時刻の30分前に到着したが、バスは20分遅れてきたのでかなり待つことになった。
富士山駅と甲府駅を結ぶ長距離路線なので仕方がないのだろう。
足下では小さなアリがさらに小さな赤いダニを捕まえていて友人とそれを見ていたが、照り付ける陽がじりじりと暑い。
到着した石和温泉駅の観光案内所で友人が山梨県発行の「やまなしハイキングコース100選」をもらってきてくれた。
帰りの電車でそれを見ていたら、外国人観光客に人気の新倉山浅間公園からさらに上(それが新倉山)に登れることが分かったので、さっそく明日登りに行くことにした。
中央本線の車内からは御坂山地越しに富士山の頭が見えている。
今まで御坂山地としか認識していなかったその山並みの中に、先程登って来た釈迦ヶ岳がシャープに尖って見えた。

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