【テン泊】南伊豆ロングトレイル(石廊崎→松崎)
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- GPS
- 14:44
- 距離
- 47.3km
- 登り
- 2,612m
- 下り
- 2,672m
コースタイム
- 山行
- 4:48
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 5:15
- 山行
- 8:26
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 9:22
天候 | 2日とも晴天。最高気温は23℃くらい |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:【東海バス】雲見→松崎、松崎→修善寺温泉 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・標識は多めに立っているがピンクリボンはほぼなし。のっぺりした地形だと道が不明瞭になるためGPS等で現在地を把握しながら進むのをおすすめします。 ・階段等よく整備されているゾーン、倒木や崩れて道が斜めになっている荒れぎみゾーンミックスです。 ・野生の猿が生息しています。横をすり抜けようとしたらすごい勢いで威嚇されたので注意したほうが良さそうです。上高地の猿のように温厚ではなかった… |
その他周辺情報 | ・参考にしたMAP https://www.town.minamiizu.shizuoka.jp/docs/2023022800074/ ・通過する各港に自動販売機あり(吉田除く)。水場は見あたらず ・通過する各港に結構きれいな公衆トイレあり ・少なくとも吉田と子浦は6/1-9/30の期間以外は海岸でキャンプOK。他の海岸も同条件な気はする ・吉田はドコモ圏外 ・途中のコース沿いで食料を調達できそうなコンビニ商店は見当たらなかった |
写真
感想
GWはのんびり四国の山&しまなみ海道遠征を考えていましたが、後半の天気がいまいちだったため予定を変更して伊豆方面へ。初日どこまでいけるかわからず、幕営地の情報もすくなくて宿泊も検討したもののなんとかなるでしょうとテントと食料を適当にパッキングして出発しました。
天気は2日ともピカピカの晴れで季節は完全に初夏!
日差しが強く汗だくでしたが、樹林帯の木陰とそこを抜けた先にキラキラ広がる海と爽やかな風に癒やされました。GWにも関わらず人と会うことはほとんどなく、小さな港から港へと繋がるトレイルはなんとなくノスタルジーな雰囲気もありいつもの登山とは違う良さでした。
セクション間を繋ぐ長めのロードは気温も相まってだいぶ修行でしたが、持っていったモンベルの日傘が大活躍。帽子とは涼しさが雲泥の差なんですよ…山行でこの折りたたみ傘に救われること山の如し、最近はエマージェンシーキットと同じ感覚で携帯するようになりました。
1日目、出発してしばらくすると山道で地元民っぽいおじいちゃんが前から来ました。ひとりか?怖くないか?となぜか心配してくれます。どうやらこの先猿が出るらしく、通れなかったら食べ物で気を反らしなさいと教えてくれました。これまでも山で猿には結構出会ってるし、この時はあまり気にしてなかったのですがこれがフラグになることに…
この日は子浦まで行きたかったのですが体力が足りず吉田でストップ。幕営地の海岸はかなりの爆風で不安しかなく、他に張れる場所はないないかとウロウロ…散々悩んだ末、神社前の幅広めなトレイル上の端っこに設営させてもらうことに。この時間なのでもう人は通らないだろうとひとり愉快に晩ご飯を楽しみつつふと外をチェックするとお隣にテントが張られているではありませんか…!なんとお恥ずかしい…それ以降は慎ましく過しつつ2日目の行動計画を見直して就寝しました。
2日目は3時過ぎに目が覚め、顔を出すと満点の星空。天の川も見える!今日もお天気良さそうだな〜と思いつつ5時に出発です。幕営させてもらった場所はゴミ落としてないかよーく確認して完全復元。
朝日が差し込む樹林帯を妻良目指して進むものの、体調があまり良くなく進みが遅い。今日は長丁場だしこれはダメかもと思いつつ、リミット時間とエスケープポイントをセットでいくつか整理してとりあえず進むことに。
港で地図を見ていると地元民と思わしきおっちゃんがスッと寄って来て「はい、これあげる」と飴ちゃん(袋ごと)を渡して遠くにいるお友達?のほうへ去っていきました。雑談など一切なくあっという間の出来事で呆気にとられてしまいましたが、貰ったのは偶然にも愛用してる飴だし、時間差でなんかじんわり嬉しくなって少し元気になれました。
その後の子浦から落居口への道はここまでの樹林帯トレイルとは違い空が開けていて空中歩道のようで特に楽しかったです。
落居口から最短エスケープポイントの伊浜まで、今回最長のロードをポクポク歩いていると、追いついて来たおにーさんが声をかけてくれました。同じくテント泊で、昨晩は子浦の海岸に幕営していたらしく、子浦のトイレ前でなんか作業してたあの人か!と1時間前の記憶が蘇ってきました。しかも同じ県から来ていることも判明。持ってるギアや行きたい・行ったルートの話をしているうちにまたしても元気になってきて、伊浜から先も進もうという気持ちになれました。
続く波勝崎までの道では満を持して野猿に遭遇。牙むき出しで威嚇しながらにじり寄られ、初日のおじいちゃんフラグは見事に回収されました。餌を出す余裕などなく石拾って応戦しようか迷ってるうちにおにーさんが追い払ってくれました。いやービックリした。
高通山への登りは延々続く階段地獄で疲労も相まって心折れそうになりましたが、標高が高い分山頂からはこれまで歩いてきた山地&海岸を広く見渡せ、振り返ると駿河湾越しの富士山も見えて、登って良かったと思える素敵な景色でした。
結局、当初設定した中で1番遠くのエスケープポイントの雲見までたどり着き、少し時間があったので最後の力を振り絞って烏帽子岳への階段で修行して2回目の富士山を拝んでバスに乗り込みました。
2日目の歩き始めは大分弱気になっていましたが、飴もらったりおしゃべりしながらずっと並走してもらったおかげでタイムリミットぎりぎりまで進むことができ、なんて運が良いんだろう、ありがたいなぁと思いつつ修善寺温泉に沈みました。
ここ半年山行頻度が下がって体力低下していたにも関わらずいきなりテント背負ってこの工程は読みが甘かったなぁと反省しつつ、これまでの山とは違う空気感を味わえ、色々思い出も増え、結果的に来て良かった満点トレイルになりました。これからもたまにこんな感じのトレイルにチャレンジしてみようと思います。
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