大日岳
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- GPS
- 10:06
- 距離
- 23.1km
- 登り
- 2,130m
- 下り
- 2,131m
コースタイム
- 山行
- 9:02
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 10:07
天候 | 曇り後雨、稜線は霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
牛ノ首までは完全夏道、大日平小屋まで一部雪上だが概ね夏道、標高2200m位まで雪上・土上交互、大日小屋まで概ね雪上だが時々切れる、大日岳山頂まで完全雪道 |
写真
感想
当初土曜日の日帰りで計画したが、都合で日曜日となり、日曜は午後から雨予報で山中雨か雪を覚悟しつつなるべく早く下りて来ようと早朝出発とした。称名道路は朝7時まで閉鎖でそれからでは遅いので、車に自転車積んで行き4時過ぎに桂台の有料道路分岐の下に駐車、自転車引いてゲート脇を抜ける。皇子首までは3.5kmの道のりで標高300m上がる、自転車には辛い登りである。一汗かいて皇子首の称名レストハウス前に到着。ここからの遊歩道は自転車禁止と掲示が出ている。誰もいないので自転車で入ってしまえば行けるのだが、ここは結構うるさいことは知っていて、管理の人に追い返されたこともある。下山して来た時に見つかると面倒かも知れないので、大人しくここに自転車をデポして歩き出す。
滝までの中間点、「大日岳登山口」から山道に入る。始めは緩やかな「普通の」山道だが、次第に急となり、猿ヶ馬場から牛ノ首の鞍部に至るまでが核心部、ローブ、梯子がかけられた岩場、ガレ場の連続となる。それでも今は、春先雪解け後のあちこち崩れた状態と比べれば、一通り修復、整備の行われた安心な道だ。牛ノ首の鞍部からやや痩せた尾根筋を上がり、台地の上に上がって来たと感じられて木道が登場すれば大日平の西端に乗ったことになる。
昨日登ったtara9797さんが大日小屋への沢筋で熊に接近していたのではないかと書いているが、今回僕の場合登山口から割と間もなくで、横の笹薮の中でガサゴソと何者かが動いているような音が聞こえ、さては熊かと不安になった。熊鈴をつけてはいるのだがどうも音が小さく、ザック肩にぶら下げているシエラカップをガンガン叩いていた。それが効いたかはわからないが、その後は何事もなかった。折しも7日に、近くの芦峅寺で、わなにかかったが逃げ出した熊に地元の男性がやられて大けがをする事件があった。そんな熊だとすると、攻撃的になっていて一層危ないかもしれない。
大日平の木道は、西端部分は古ぼけて朽ちかけたものが多いが、中間から大日平小屋までは真新しく綺麗なものばかりである。ラムサール条約登録湿地であることの立派な銘票を見て納得する。2012年の登録なので、2013、2014年の2年間で整備が進んだのだろう。残りも来年には整備されると思われる。古いのは濡れると滑りやすいが、新しいのは安心で有難い。所々残った雪を踏むが、まだ大半は無雪状態で大日平小屋に着く。冬仕舞い状態で外のベンチだけは使える。
大日平小屋から先に進むと、いきなり木道が雪に隠れた道となったが、その後はしばらく雪上と地上とを繰りかえす。一旦下って沢を渡り、だんだんまともな登りになって行くが、標高2100m辺りまで何度も沢を横切るので水の心配は要らない。この間に霧の中となり、その後はつづら折れの急坂から、東向きのトラバース道では雪を踏む割合が多くなり、道が緩くなって大日小屋がぼやっと見えて来て、鞍部に到達した。
霧で風が吹くだけでも濡れるが、雨交じりになって来ていたので、大日小屋前の鞍部で完全雨装備とした。周りは雪景色だが、上からは雨だ。今日富山では暖かめの最高20度だと言うので、2500mまでは雨、3000m位まで行って雪なのだろう。
大日岳まであと一息、概ね稜線の北寄りを行く。昨日と思われるトレースで迷う心配はないが、所々雪に潜る。でもまだ膝上になることは殆どない。途中で雷鳥出現、3羽いた。半分かそれ以上白くなっていたが、程度に個体差が少しあるようだ。その後間も無く、山名票とケルンのある山頂に着いた。ここだけは雪に埋もれずに地面が見えている。風雨が冷たいし霧で何も見えないので、証拠写真だけで直ぐ引き返し、大日小屋前の鞍部も通り越し、その直下のハイマツの間、風を避けられる場所で一息ついた。
雨は強くはないが一貫して降り続いている。もうひたすら下るだけだ。今度は少しずつ、雪の割合が減り土の割合が増えて行く。上部の急坂よりも、緩やかになって木道となり、こちらは古い物ばかりで滑りやすく、傾斜があって雪がうっすら残っている所が特に危ない。何度もヒヤッとし、一度は見事に転んでしまった。大日平小屋に戻って来てラーメン休憩。
標高を下げて来ると雨も弱まり、気温も上がって濡れていても手足が冷たくはなくなった。大日平の木道は良いペースで歩け、牛ノ首から下の急坂に突入する。ここを無難にこなし、枯葉を踏む楽な道となって、時折舗装道路が見下ろせるようになって遂に登山口に飛び出す。ここで出会う観光客が本日初めて顔を合わせる人達だった。一旦称名滝を見に坂を上がり、皇子首に戻って自転車を取り戻すと、後は桂台まで10分足らずのダウンヒルで行動終了となった。
コメント
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名前を挙げていただいたtara9797です
僕はその沢の写真のロープを行っちゃだめだと気が付かず沢登りしてました。
まだまだ経験が浅いので大きな過ちとならずホッとしてます。
ピークのガスは残念ですが、雷鳥が見れたのはとても羨ましいです。
また参考にさせて頂きます<(_ _)>
こちらも初めまして、ですちゃ。
剱岳が見えて良かったですね。僕も初めの予定なら土曜日だったので会っていた筈でした。
またどこかで、よろしく
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