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Yamareco

記録ID: 5480889
全員に公開
沢登り
九州・沖縄

【奄美】オンガネク川

2023年05月01日(月) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
09:10
距離
6.3km
登り
705m
下り
705m
歩くペース
ゆっくり
1.41.5
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:33
休憩
3:37
合計
9:10
6:56
122
スタート地点
8:58
9:30
70
海岸(ヨリバマ)
10:40
13:35
21
オンガネク大滝(仮称)
13:56
104
co370m 二俣
15:40
15:50
16
滝ノ鼻山
16:06
ゴール地点
今回は観光要素&休憩タイムが大きい為、全体的にコースタイムは参考になりません。※特にオンガネク大滝付近
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
・市道石原栄間線 滝ノ鼻山中継局アンテナ塔広場手前に車を停めスタート。市道は非常に荒れており、レンタカーの運転に気を使う。駐車スペースは車1台分の場所がいい感じに等間隔である。
コース状況/
危険箇所等
・滝ノ鼻山中継局アンテナ塔広場から、南の尾根を海抜0m地点まで一旦降り入渓。co180m地点から支尾根に乗ったが、そのまま尾根上を真っ直ぐ海岸まで降りても問題無さそうであった。南の尾根上は廃林道終点のco330mまでの九十九折道があり使えるが終点まで行くと尾根から外れトラバース出来ないので適当な所で抜けた方が良い。

・入渓してからもわざわざロープを出すような滝は殆ど無く、どれも快適に登れる。大滝も含め簡単に巻けそうであった。(沢慣れている人であれば)

・ハブは1匹も見つけられなかった。
その他周辺情報 沢名に付いては、
■鹿児島県森林基本図
https://fractalcast.jp/鹿児島県森林基本図wmts公開/

奄美大島計画区に記載があるようで、海抜0mの砂浜は「ヨリバマ」の記載がある。
k) 中継局アンテナ塔広場手前の路肩に駐車。
k) 中継局アンテナ塔広場手前の路肩に駐車。
k) 中継局アンテナ塔広場、最奥の藪の薄い箇所から尾根を降り始める。
k) 中継局アンテナ塔広場、最奥の藪の薄い箇所から尾根を降り始める。
k) 直ぐに林道跡。加えて地籍調査とハブ罠の位置を知らせる用のピンクリボンが尾根上にも綺麗に付いていた。
k) 直ぐに林道跡。加えて地籍調査とハブ罠の位置を知らせる用のピンクリボンが尾根上にも綺麗に付いていた。
k) 九十九折り道を辿り過ぎ尾根から逸れてしまい途中トラバースをして起動修正。尾根上の薄い踏み跡に導かれオンガクネ川下部に合流。右岸には古い椅子とテーブルらしき物があった。
k) 九十九折り道を辿り過ぎ尾根から逸れてしまい途中トラバースをして起動修正。尾根上の薄い踏み跡に導かれオンガクネ川下部に合流。右岸には古い椅子とテーブルらしき物があった。
k) いよいよ海が見えてきた。この辺の沢は水量は多くはなく海岸まで平坦にみえる。
k) いよいよ海が見えてきた。この辺の沢は水量は多くはなく海岸まで平坦にみえる。
k) しばし休憩。
k) 図は南尾根降り口。今回はco180から東の支尾根を降りて来たので南尾根でも降りれたか偵察。どうやらこちらでも降りられそうだ。
k) 図は南尾根降り口。今回はco180から東の支尾根を降りて来たので南尾根でも降りれたか偵察。どうやらこちらでも降りられそうだ。
k) 地形図通りの岩。
k) 地形図通りの岩。
k) これから遡行するオンガネクの沢筋。
k) これから遡行するオンガネクの沢筋。
k) いよいよSea to summit遡行開始。
k) いよいよSea to summit遡行開始。
k) シダ植物が雰囲気を盛り上げる。
k) シダ植物が雰囲気を盛り上げる。
k) co55で2m小滝。
k) 快適に登るfieldx2。
k) 快適に登るfieldx2。
k) co90、7m滝。
水線も登れそうだが、確実にずぶ濡れになりそうなので右から巻いた。
k) co90、7m滝。
水線も登れそうだが、確実にずぶ濡れになりそうなので右から巻いた。
f) co100あたり地形図上沢が右に屈曲するところで、正面から枝沢が8mのスダレ状滝を落としている。
f) co100あたり地形図上沢が右に屈曲するところで、正面から枝沢が8mのスダレ状滝を落としている。
k)なにやら大きい滝が見えて来た!
k)なにやら大きい滝が見えて来た!
f) 少し進むと両岸の樹木の奥に突如として大滝+前衛滝が現れた。こんな無名の沢に、まさかこんな美しい大滝があるとは!しばし見惚れる。
f) 少し進むと両岸の樹木の奥に突如として大滝+前衛滝が現れた。こんな無名の沢に、まさかこんな美しい大滝があるとは!しばし見惚れる。
k) 大滝はスダレ状の2段になっていて、下段7m上段40mはゆうにありそうだ。ルートを入念に確認し、最初7m位は階段状の水流左側をフリーで登る。そのまま左側直上にトライ。途中から左のブッシュに逃げ、15mほど上がったところでロープをしまい、そのまま左を巻いて落ち口上に降りる。
f) 高度感があるのでロープを出してもらう。下から3mくらいに手足が難しい箇所があり、ロープがありがたかった。
k) 大滝はスダレ状の2段になっていて、下段7m上段40mはゆうにありそうだ。ルートを入念に確認し、最初7m位は階段状の水流左側をフリーで登る。そのまま左側直上にトライ。途中から左のブッシュに逃げ、15mほど上がったところでロープをしまい、そのまま左を巻いて落ち口上に降りる。
f) 高度感があるのでロープを出してもらう。下から3mくらいに手足が難しい箇所があり、ロープがありがたかった。
k) 滝上を進み、13:50、co220で5mCS滝が現れる。右から簡単に越える。続く小滝は水線で。
k) 滝上を進み、13:50、co220で5mCS滝が現れる。右から簡単に越える。続く小滝は水線で。
k) co240からの4m.4m.6m連瀑は、水線で簡単に越えられる。
k) co240からの4m.4m.6m連瀑は、水線で簡単に越えられる。
k) co260m二俣はY字滝になり合わさっていた。左俣に進みたいが、ここは一旦右の沢筋を登り直ぐ上部で簡単に左俣に乗越せた。
k) co260m二俣はY字滝になり合わさっていた。左俣に進みたいが、ここは一旦右の沢筋を登り直ぐ上部で簡単に左俣に乗越せた。
k) 14:50, co350、傾斜の緩い2段3列の10m滝。どこからでも登れる。
k) 14:50, co350、傾斜の緩い2段3列の10m滝。どこからでも登れる。
k) co360 二俣は右俣へ入り、滝ノ鼻山を目指す。滝ノ鼻山山頂に興味がなければ左俣を詰めれば50mで林道に出れる。左俣は出合いは水が枯れていた。
k) co360 二俣は右俣へ入り、滝ノ鼻山を目指す。滝ノ鼻山山頂に興味がなければ左俣を詰めれば50mで林道に出れる。左俣は出合いは水が枯れていた。
k) 15:10 co370で7m滝。滝らしい滝はこれで最後だ。
k) 15:10 co370で7m滝。滝らしい滝はこれで最後だ。
f) co380の二俣も右へ。緩い沢地形を辿って行くと、co400あたりで水が枯れる。薮は濃くなく、シダ系の草をかき分ける程度だ。ハブには十分に注意しながら進んだが、この日は見かけなかった。代わりにアマミノクロウサギの巣穴らしきものを見つけた。
f) co380の二俣も右へ。緩い沢地形を辿って行くと、co400あたりで水が枯れる。薮は濃くなく、シダ系の草をかき分ける程度だ。ハブには十分に注意しながら進んだが、この日は見かけなかった。代わりにアマミノクロウサギの巣穴らしきものを見つけた。
k) 巣穴?
f) 多分。。。
k) 巣穴?
f) 多分。。。
k) なにやら石柱が。文字は確認出来なかった。
k) なにやら石柱が。文字は確認出来なかった。
k) 山頂付近は踏み跡濃ゆい。
k) 山頂付近は踏み跡濃ゆい。
k) 山頂付近は標識等は一切無く平坦な地形。記念に棒を立ててきた。
k) 山頂付近は標識等は一切無く平坦な地形。記念に棒を立ててきた。
k) 林道へは直ぐ出れる。アマミノクロウサギの痕跡だらけだった。
k) 林道へは直ぐ出れる。アマミノクロウサギの痕跡だらけだった。
k) 車に到着!お疲れ様でした。
k) 車に到着!お疲れ様でした。

装備

備考 ・靴はフェルトソール。尾根下降の際に落ち葉で何度も滑り歩きにくい。フェルトならチェーンスパイクを付けるか、アプローチシューズ持参を強くおススメする。尚、この沢はラバーソールでも問題無さそうな気がした。

・ロープは大滝用に30mロープで足りる。懸垂をする様な場所は特に無い。

感想

島ならではの海(河口)から山頂への遡行で、ここまで見応えのある大滝や登れる滝が連続し楽しめるのは珍しいのではないだろうか。今回は、浮石も少なく岩も脆くないし、ヌメりもほとんどなかった(沢なので事前の天候や時期等の状況により変わる)。詰めは緩く藪漕ぎもない。ある程度の沢経験者なら、思い思いのルートを取って、誰もが楽しめる沢だろう。私見では2級くらい。
※あくまで必要な装備を持っていて沢登りの経験がある人向けのルートです。

【計画の経緯】
tamoshima氏から奄美で気になる沢がある。と滝ノ鼻山南面の「オンガネク川」の名前を教えて貰った。たまたま晴天の日が重なり時間が出来たので行って見る事にした。ネット記録を検索しても情報もおろか沢名さえ出てこない。唯一、滝ノ鼻山東面のウティミズの滝の情報があるくらい。ドキドキのスタートとなった。

スタート地点から約400m尾根を下り、海抜0m地点から沢登りをスタートさせる。尾根は頂上アンテナ塔広場の奥から適当に降りていくが藪はそんなに密生していなく、直ぐに左から来る古い廃林道と合流した。九十九折りをしながら暫く尾根上を辿れるが最後まで辿ってしまうと尾根から外れてしまったので、適当な所まで戻りトラバースをして軌道修正。満潮時は海岸の砂浜が埋もれる可能性があったのでco180m付近で東南の尾根に乗り直接河口を目指した。尾根上には終始地籍調査はハブ罠のピンクテープがあり薄い踏み跡らしき物も多かった。沢自体は下部から簡単に登れる小滝が多く、たまに現れる登れない滝も簡単に巻く事が出来る。渓相は巨大なシダ植物もあり気分が盛り上がるが、一方で残念ポイントとして最後まで蜘蛛の巣の処理に追われるハメになった。co170m付近でこの沢のハイライトの滝(約45m位)の大滝が茂みの中から出現。良く見ると左壁が階段上になっており1つ上のテラスまで簡単に登る事が出来た。そこから30mロープを出し水線左を木登りを交えながら15m程登る。後はロープ不使用で適当に小さめに巻き簡単に滝の落口まで出れた。この滝の景色はスダレ状で下から見た景色は圧巻だった。大滝から上も簡単な小滝ばかりで快適。せっかくなので本流筋を滝ノ鼻山の山頂まで詰め、林道まで出てから車まで戻った。

【総評】
体感2級くらい。大滝で3級くらいだろうか。
奄美の沢登りといえば海岸瀑や大滝の情報が多少ある位で殆どHITしない。そんな中で海岸からスタートし山頂もありハイライトの「オンガネク大滝(仮称)」も楽しめると言う意味では、気軽に楽しめる沢登りとしておススメ。
何と言ってもSEA to Summitが出来る沢登りで海岸の風景も味わえ気持ち良い。終われば直ぐ車で帰れると言う気軽さも良いだろう。(悪路の林道を除けば)

大滝は巻き気味に登ってしまったが恐らく水量次第で水線も行けるかも知れない。腕に自信のある方は是非水線通しも探索して欲しい。今回は標識の無い滝ノ鼻山を行ってみたが、co380m二俣を右俣に進むと沢は源頭の風景になり、更にco400m付近の最後の滝の先で水枯れしてしまった。山頂に興味が無ければco380mを左俣に進めば早くもう少し脱渓出来ると思う。今回色々と休憩時間&遊び時間が長かった為遡行時間はかなり多め。早いパーティーなら行程を2〜3時間位短縮出来るかも知れない。林道から海岸まで一旦降り遡行するスタイルは標高の低い奄美に限っては他の流域でも試してみたい。沢登りに興味のある方は是非一度行って見て頂きたい1本です。

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