【奄美】オンガネク川
- GPS
- 09:10
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 705m
- 下り
- 705m
コースタイム
- 山行
- 5:33
- 休憩
- 3:37
- 合計
- 9:10
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・滝ノ鼻山中継局アンテナ塔広場から、南の尾根を海抜0m地点まで一旦降り入渓。co180m地点から支尾根に乗ったが、そのまま尾根上を真っ直ぐ海岸まで降りても問題無さそうであった。南の尾根上は廃林道終点のco330mまでの九十九折道があり使えるが終点まで行くと尾根から外れトラバース出来ないので適当な所で抜けた方が良い。 ・入渓してからもわざわざロープを出すような滝は殆ど無く、どれも快適に登れる。大滝も含め簡単に巻けそうであった。(沢慣れている人であれば) ・ハブは1匹も見つけられなかった。 |
その他周辺情報 | 沢名に付いては、 ■鹿児島県森林基本図 https://fractalcast.jp/鹿児島県森林基本図wmts公開/ 奄美大島計画区に記載があるようで、海抜0mの砂浜は「ヨリバマ」の記載がある。 |
写真
装備
備考 | ・靴はフェルトソール。尾根下降の際に落ち葉で何度も滑り歩きにくい。フェルトならチェーンスパイクを付けるか、アプローチシューズ持参を強くおススメする。尚、この沢はラバーソールでも問題無さそうな気がした。 ・ロープは大滝用に30mロープで足りる。懸垂をする様な場所は特に無い。 |
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感想
島ならではの海(河口)から山頂への遡行で、ここまで見応えのある大滝や登れる滝が連続し楽しめるのは珍しいのではないだろうか。今回は、浮石も少なく岩も脆くないし、ヌメりもほとんどなかった(沢なので事前の天候や時期等の状況により変わる)。詰めは緩く藪漕ぎもない。ある程度の沢経験者なら、思い思いのルートを取って、誰もが楽しめる沢だろう。私見では2級くらい。
※あくまで必要な装備を持っていて沢登りの経験がある人向けのルートです。
【計画の経緯】
tamoshima氏から奄美で気になる沢がある。と滝ノ鼻山南面の「オンガネク川」の名前を教えて貰った。たまたま晴天の日が重なり時間が出来たので行って見る事にした。ネット記録を検索しても情報もおろか沢名さえ出てこない。唯一、滝ノ鼻山東面のウティミズの滝の情報があるくらい。ドキドキのスタートとなった。
スタート地点から約400m尾根を下り、海抜0m地点から沢登りをスタートさせる。尾根は頂上アンテナ塔広場の奥から適当に降りていくが藪はそんなに密生していなく、直ぐに左から来る古い廃林道と合流した。九十九折りをしながら暫く尾根上を辿れるが最後まで辿ってしまうと尾根から外れてしまったので、適当な所まで戻りトラバースをして軌道修正。満潮時は海岸の砂浜が埋もれる可能性があったのでco180m付近で東南の尾根に乗り直接河口を目指した。尾根上には終始地籍調査はハブ罠のピンクテープがあり薄い踏み跡らしき物も多かった。沢自体は下部から簡単に登れる小滝が多く、たまに現れる登れない滝も簡単に巻く事が出来る。渓相は巨大なシダ植物もあり気分が盛り上がるが、一方で残念ポイントとして最後まで蜘蛛の巣の処理に追われるハメになった。co170m付近でこの沢のハイライトの滝(約45m位)の大滝が茂みの中から出現。良く見ると左壁が階段上になっており1つ上のテラスまで簡単に登る事が出来た。そこから30mロープを出し水線左を木登りを交えながら15m程登る。後はロープ不使用で適当に小さめに巻き簡単に滝の落口まで出れた。この滝の景色はスダレ状で下から見た景色は圧巻だった。大滝から上も簡単な小滝ばかりで快適。せっかくなので本流筋を滝ノ鼻山の山頂まで詰め、林道まで出てから車まで戻った。
【総評】
体感2級くらい。大滝で3級くらいだろうか。
奄美の沢登りといえば海岸瀑や大滝の情報が多少ある位で殆どHITしない。そんな中で海岸からスタートし山頂もありハイライトの「オンガネク大滝(仮称)」も楽しめると言う意味では、気軽に楽しめる沢登りとしておススメ。
何と言ってもSEA to Summitが出来る沢登りで海岸の風景も味わえ気持ち良い。終われば直ぐ車で帰れると言う気軽さも良いだろう。(悪路の林道を除けば)
大滝は巻き気味に登ってしまったが恐らく水量次第で水線も行けるかも知れない。腕に自信のある方は是非水線通しも探索して欲しい。今回は標識の無い滝ノ鼻山を行ってみたが、co380m二俣を右俣に進むと沢は源頭の風景になり、更にco400m付近の最後の滝の先で水枯れしてしまった。山頂に興味が無ければco380mを左俣に進めば早くもう少し脱渓出来ると思う。今回色々と休憩時間&遊び時間が長かった為遡行時間はかなり多め。早いパーティーなら行程を2〜3時間位短縮出来るかも知れない。林道から海岸まで一旦降り遡行するスタイルは標高の低い奄美に限っては他の流域でも試してみたい。沢登りに興味のある方は是非一度行って見て頂きたい1本です。
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