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Yamareco

記録ID: 548734
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
北陸

僧ヶ岳 - 宇奈月尾根から、今シーズン初のラッセル-

2014年11月16日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
11:04
距離
14.3km
登り
1,341m
下り
1,332m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
10:40
休憩
0:18
合計
10:58
13:05
13:22
186
16:29
ゴール地点
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2014年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
宇奈月温泉スキー場から林道を上がって標高660mの宇奈月尾根登山口に駐車。
その先の1043m第3登山口へは積雪で行かれず。
コース状況/
危険箇所等
標高800m以上で雪道、1000m以上でツボ足では困難となり、カンジキで脛から膝下のラッセル。
ルートはほぼ全部夏道をトレースでき、また夏道を外れてはブッシュで歩けない。
標高1043mの、一旦林道に出る地点
2014年11月16日 06:37撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/16 6:37
標高1043mの、一旦林道に出る地点
鹿島槍と五竜岳の様ですね。
2014年11月16日 06:38撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 6:38
鹿島槍と五竜岳の様ですね。
標高1043mの林道上でワカン装着
2014年11月16日 06:46撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 6:46
標高1043mの林道上でワカン装着
林道から再び山道への取付き点。上の方に梯子が埋まっている。
2014年11月16日 07:02撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/16 7:02
林道から再び山道への取付き点。上の方に梯子が埋まっている。
尾根道に出るとこんな感じ
2014年11月16日 07:13撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/16 7:13
尾根道に出るとこんな感じ
いつもの難所、1431m峰が迫ってくる。
2014年11月16日 08:17撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 8:17
いつもの難所、1431m峰が迫ってくる。
1431ピーク直下の、ロープの張られた溝状ルート。
2014年11月16日 08:42撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 8:42
1431ピーク直下の、ロープの張られた溝状ルート。
1431から先は平坦路を行く。
2014年11月16日 09:18撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/16 9:18
1431から先は平坦路を行く。
雪倉岳かな、それとも朝日岳?
2014年11月16日 09:29撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 9:29
雪倉岳かな、それとも朝日岳?
魚津の街と富山湾
2014年11月16日 09:52撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 9:52
魚津の街と富山湾
?!
2014年11月16日 10:02撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 10:02
?!
夏道が水平に近く続いているのが解る。
2014年11月16日 10:19撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 10:19
夏道が水平に近く続いているのが解る。
青空と樹氷
2014年11月16日 10:37撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 10:37
青空と樹氷
ラッセル跡を振り返る。
2014年11月16日 11:10撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 11:10
ラッセル跡を振り返る。
前僧ヶ岳の樹氷
2014年11月16日 11:50撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/16 11:50
前僧ヶ岳の樹氷
前僧ヶ岳からの僧ヶ岳
2014年11月16日 12:16撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 12:16
前僧ヶ岳からの僧ヶ岳
杓子、白馬鑓から右端が唐松
2014年11月16日 12:17撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 12:17
杓子、白馬鑓から右端が唐松
僧ヶ岳山頂です。
2014年11月16日 13:14撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 13:14
僧ヶ岳山頂です。
前僧ヶ岳を経て戻って行く方向
2014年11月16日 13:14撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/16 13:14
前僧ヶ岳を経て戻って行く方向
毛勝山
2014年11月16日 13:16撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 13:16
毛勝山
駒ケ岳
2014年11月16日 13:19撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 13:19
駒ケ岳
1431峰まで下りてきて、富山スタイルの道標が見えていた。
2014年11月16日 15:07撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/16 15:07
1431峰まで下りてきて、富山スタイルの道標が見えていた。
林道まで下りて来た。
2014年11月16日 15:48撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 15:48
林道まで下りて来た。
雪が消えると、ゴールは近い。
2014年11月16日 16:16撮影 by  uTough-6020 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/16 16:16
雪が消えると、ゴールは近い。

装備

個人装備
わかん ストック

感想

 先週11月9日にはほぼ無雪状態の記録がある僧ヶ岳だが、この間寒波襲来で雪山になっただろうと行って見ることにした。

 朝3時半に車で富山を出発し、宇奈月温泉から宇奈月スキー場、さらに林道を上がってスキー場トップの平和の像からさらに進み、標高660mの宇奈月尾根登山口になる。ここまでは全く雪がないので、標高1043mの第3登山口まで行けるかと思い進んだが、間もなく雪道となり、標高850m辺りで夏タイヤの車ではこれ以上進んではいけないと判断、660mの登山口に戻って登山開始とした。

 最初は落葉を踏んでの登りだが、標高800m辺りで雪を踏むようになり、ほぼ完全に雪に覆われた斜面になって第二登山口のある林道に一旦出た。冬タイアであっても一般乗用車ではここまではこれそうにない積雪状態になっていた。

 ここでワカン装着。ラッセル道具はあった方が良い位に思ってスノーシューよりは軽いワカンにしたのだが、予想より雪は多かった。スノーシューの方がもう少しは楽だったかなと思うが、ワカンもなければ日帰り登頂は無理だった。

 林道を300mほど歩いてから再び山道に入る。その取り付き点が判るかなと気にしながら歩いていたが、木の杭があって斜面が刈り払われている所が見つかった。最初の壁の様な斜面で足場が確保できず右に左にと探っていたら梯子が埋もれていたのを発見、掘り出して通過した。以後は尾根筋に達し、1431mのピークまで尾根を辿って行く。雪を被ってはいるが、夏道の場所は判る。というか、夏道を外すとブッシュで歩けなくなる。人の足跡はなく、動物の足跡がいっぱいある。

 1431mピークの直前は、3月には苦労した壁だが、そこの夏道は深い溝となって、溝の中にロープが張られている。これは3月には埋まっていて解らない。

 1431の後は1775mの前僧ヶ岳まで緩い道が続き、ほぼ平坦な所もある。雪が無ければ早足で歩ける所なのだが、脛から膝下位まで潜るラッセルなので速度は全然上がらない。従って標高がなかなか稼げず、後から分析すると1400mから1600mまでは1時間当たり100mしか上がっていない。雪の重みで木の枝が垂れ下がり、通行障害になった所も随所にある。天気はこのころが一番よく、青空に樹氷が映えるのが救いではある。

 どうにか前僧ヶ岳に辿りつくと、目指す僧ヶ岳が初めてまともに見える。天気は少し悪くなって来て、青空がなくなりどんより曇ったが視界は利く。あともう少し、頑張ろう! そのもう少しは道のりで900m、44分かかった。

 前僧ヶ岳から一旦少し下りた小広い鞍部が仙人平、ここは風の通り道で、今日もここだけフードを被った。僧ヶ岳の肩になる小ピークは、春ならトラバースして無駄に登らないのだが、夏道は忠実にピークを辿り、一旦下っていよいよ今日最後の登りとなる。最後の最後は溝状で灌木が覆いかぶさっているところを抜けると山頂に飛び出す。稜線通しで達する春とはここでも雰囲気が違う。登山口から7時間半、3月のスキー登山よりもさらに時間がかかった。

 天気は抜群ではないが、周辺の山は時折ガスったりぼやけたりはしながら概ね見えている。山頂の立派な石の標柱が10cm位頭を出している。確か腰くらいまでの高さがあったと思うので、ここで積雪50cm位なのかと思った。気温は-1℃で思ったほど寒くはない。まごまごしていると下山中に日が暮れるような時間なので、写真が一通り撮れたらさっさと下り始めよう。

 下山はもう、ラッセルはない、何て楽なんだ! 自分で踏み固めたトレースを辿るだけの、下りは勿論、登り返しは歩幅が違うので若干新雪を踏むが、それでもはるかに楽だ。1431mピークから下の、急斜面帯でこけない様にする位が注意箇所か。すたすた歩けるようになった緩斜面帯では3倍速、全体では倍速で、3時間半ほどで車を置いた登山口に、現在の日没時刻16時40分に10分ほどの余裕で戻って来た。

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