富士山駅から富士山[パラグライダー持参][敗退]
- GPS
- 21:30
- 距離
- 34.3km
- 登り
- 3,284m
- 下り
- 2,646m
コースタイム
- 山行
- 15:45
- 休憩
- 5:46
- 合計
- 21:31
御殿場口新五合目から桜公園まで10kmほど徒歩。桜公園からバス(翌朝発)
天候 | 3000mくらいまで雨・霧雨・曇。上部は快晴。 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:桜公園--(バス)--> 御殿場駅 --(電車)--> 東京 |
コース状況/ 危険箇所等 |
吉田ルート上に危険箇所はなし。 ノーアイゼンで山頂まで行けたがチェーンアイゼンを履いたほうが楽。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
装備
個人装備 |
ザック
ザックカバー
ヘッドライト
予備ヘッドライト
予備電池
スマホ iPad
カメラ
モバイルバッテリー
パラグライダー一式(翼・ハーネス・緊急パラシュート・vario)
ピッケル
ヘルメット
ゴーグル
予備スリング
予備カラビナ
クライミングハーネス
インナーシャツ
セーター
Tシャツ
ダウンジャケット
パーカー
タイツ
インナーパンツ
アウターズボン
靴下
靴下予備
登山靴
チェーンアイゼン
手袋
食料(クッキー・カントリーマーム・ポテトチップス・おにぎり)
ビバークセット
|
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備考 | 靴込で22.5kg程度。 ガス・コンロ・シュラフ・ツエルト等なしで22kg超えは謎すぎた。 |
感想
【概要】
人生2回目の富士山(トライは3回目。初トライ時は5mm/hの雨により馬返しにすら届かず敗退)。
富士山駅から富士山山頂を踏んで御殿場口へ下った。
パラグライダーを持参して山頂から飛んで帰る予定だったが色々あって離陸できず徒歩で下山したので敗退扱いとする。天気が良く北西のやや強い風で太平洋に届きうるベストコンディションだったので非常にもったいなかった。敗退の要因は99%自分の判断ミスにあり、あまりにも間抜けな展開でヤマレコに残すことを躊躇するレベルだった。
【過程】
前回と同様に富士急行線の富士山駅をスタートとした。ご来光目的ではないので0時出発とした。7合目辺りで眠気に襲われて歩きながら眠りそうになったがZoneを飲んだら眠気はなくなった。8合目辺りでやや疲労を感じ始め、吉田口山頂手前の1ピッチはゆっくり歩いても10歩ごとに息が上がってしまって数秒休まなければいけない状態だった。
吉田口山頂付近では斜面を上がる方向に弱い風が吹いており離陸できるコンディションだったが、せっかくなので剣ヶ峰まで行くことにした。
吉田口山頂で少し休んで剣ヶ峰へ向かったが疲労が抜けておらずコースタイム45分程度のところ80分くらいかかってしまった。吉田口山頂・剣ヶ峰間の踏み跡が少なくプチラッセルを強いられることもあり、吉田口山頂に戻るのではなく一旦楽に行ける富士宮口山頂まで行って離陸コンディションを確認することにした。
富士宮口山頂付近の風が良くなかったので少し降りて九合五勺に行ったがそこも吹き下ろしの風が止むタイミングが無く離陸困難だった。そこから登り返して吉田口頂上まで戻るか周辺で風の良い場所を探すかで迷ったが、登り返すと日没ギリギリになりそうということで後者を選んだ。富士宮口九合五勺周辺及びトラバースして御殿場口方面まで散策したが斜面全体で吹き下ろしの風が吹いており離陸困難だった。
結局時間切れ判断をして御殿場ルートで下山した。御殿場口新五合目からタクシーに乗るつもりだったがどのタクシー会社も車を出せないとのことで徒歩で御殿場駅方面に向かうことにした。途中歩道で仮眠を取りつつ御殿場口新五合目から桜公園まで10kmほど歩き翌朝の始発路線バスで御殿場駅まで移動し電車で帰京した。
【振り返り・反省】
・8合目辺りからの疲労は高山病だったか?
一般論として富士山駅から登って高山病になるとは考えにくいのと、疲労の性質が全身のしんどさというよりは登ろうとすると息が上がる(水平移動や下りはあまり問題ない)のと少し頭痛がする程度だったので高山病ではなかったと思う。ただ、前回も最上部でバテバテになったので次回は普通に五合目スタートでどうなるか確認したい。
・剣ヶ峰まで行く必要は無かったのでは?
富士山駅から富士山に登る以上、最高点に行かないのは中途半端なので判断は妥当だったと思う
・剣ヶ峰から富士宮口山頂に行かず吉田口山頂に引き返すべきだったか
セオリー通りに考えると富士宮口・御殿場口は北西の風の風下側になるため吹き下ろしの風で離陸困難な可能性が高いことは認識していた。ただ実際の風のメカニズムは複雑でセオリー通りになるとは限らず(例えば白馬八方尾根のパラグライダーエリアは唐松岳上空で西風が吹いていても吹き下ろしを受けないことが多いらしい)、現場に行ってみないとわからないとも考えていた。また太平洋に向けて飛びたかったので富士宮口方面で離陸するとターンによる高度ロスが僅かだが少ないというメリットがあると考えていた。仮に疲労がなければ富士宮口山頂周辺の風を確認して駄目だったら吉田口山頂に戻るという選択が十分あり得たと思う。また今回も富士宮口山頂からあまり下らずに付近を少し確認するにとどめておけばよかったと思う。疲労した場合の行動力の低下や登り返しを避けてしまう心理を考慮したタイムマネジメントができていなかったのが問題だったと思う。
※ 北西の風に対して富士宮・御殿場ルート周辺の斜面では本当に教科書通りに吹き下ろしの風が吹いており正直驚いた。富士山は独立峰で大域的な地形がシンプルなので教科書通りの風になりやすいのかもしれない。
・チェーンアイゼンを付けるべきだったか
上りでは面倒なのでチェーンアイゼンを付けなかった(そもそもチェーンアイゼンというものを付けた経験がなかったので無意識に面倒くさそうと思っていた)が、そのせいで無駄に疲労した可能性が高い。素直に付けるべきだった。
・離陸時間制限を17:30としていたのは妥当だったか
日の入りが18:45くらいであることから余裕を持って17:30までに離陸できなければ断念することにしていた。実際には19:00を過ぎても飛行できる明るさだったし山岳飛行では安全マージンを大きく取ると行動の幅が狭まってしまうので今後は日没30分前までは離陸可能と判断しようと思う。
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