表妙義稜線アタック 妙義神社→中ノ岳奥宮、帰路に石門巡り、中間道歩行
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 1,479m
- 下り
- 1,479m
コースタイム
- 山行
- 7:55
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 8:27
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
稜線道は、噂通り、妙義神社の奥宮から中ノ岳まで至るところがぶっ飛んでます。 特に白雲山の相馬岳から先がえぐいです。 大の字への鎖で厳しい人はおとなしく戻る。奥の院からの鎖で厳しい人はやはりおとなしく戻る。ここを進むともう行くしかなくなってしまうからです。ここらを更に稜線に進むか否かのポイントとすると良いと思います。 鷹戻しの鎖場も足場が甘くてきつかったですが、通常のとこならこの三倍は鎖を付けるべきところに鎖がつけてなく、トラバースで滑落を意識するところあり、フリークライミングチックなポイントあり。 とにかく石門に降りるまでなかなか息を抜かせてくれません。休めるところでうまく一息ついていきましょう。 今期の修羅場、愛鷹山の鋸〜位牌、丹沢の鍋割から雨山峠、槍穂縦走の大キレット・北穂〜涸沢岳の登り返し、剣岳 別山尾根縦走や甲斐駒への黒戸ピストンなどの経験をいかし、極限まで身軽にをコンセプトに挑みました。 本コースは日帰りピストンがきくうえ、中ノ嶽神社で食事できるメリットを使い、財布・カメラ・ハイドレ2L・ヘルメット・手ぬぐい・タオル・ハーネス・防寒着兼雨具上下・カラビナ、ザイル・常備薬、以上というように極力軽量化に努めました。 前日の赤城登山後、妙義に移動中に腰下のハーネスを購入しており、鷹戻しで威力を発揮しました。 中ノ嶽神社前の休息後、帰り道は石門巡りを通過。中間道で戻りましたが、意外に楽でなかったです。 |
その他周辺情報 | 荒船の湯:ちょっと遠いし、混むわりに泉質もそこまでではないので磯部温泉の方が良いと思います。私は次の日が荒船なのもあり、故あって道平ダム・屋敷川取水ダムなどというマニアックな所に行きたかったのもあってこちらを選びましたが。 佐久は街なので大概のものが揃えられるのが吉です。私は次の日に備えて佐久浅科の道の駅にて就寝しました。 |
写真
感想
約二十年ぶりの妙義・下仁田近郊散策でした。昔は親に連れられただけだった。
妙義・中之嶽の両神社は行った気がするし、山の異様な景勝は幼心に強烈なインパクトはあったと思います。
当時はそこまで思いませんでしたが、妙義は噂は聞いていましたが、想像以上に険しく、絶句するほどでした。
コースに書いたように、今シーズンの岩稜縦走のフィナーレと位置づけて自分なりに万全を期して望んだつもりでした。それでも鷹戻しはしんどかったです。歩いていて槍穂縦走路の大キレットの飛騨泣きや涸沢岳への鎖登り返し地獄を思い出しました。ここ以外も、ちょっとの隙でという箇所のオンパレードであった。
しかし、それを考えると竦んで動けなくなってしまうし恐怖での硬直は却ってバランスを崩して凶事を招くと思うので足元と目先をしっかり見て信じて進みました。
妙義縦走は険しさの割りに、人気で人が多かったです。
相馬岳ピークで一人に追いつかれたくらいで他に誰も逢っていません。
鷹戻し下辺りから対向に多く遭うようになりました。このとき、県警の方に逢わなかったかと聞かれ、特に逢っていないと応えましたが、その後、私が通ったあたりをヘリがホバーリング。次の日の新聞によるとやはり滑落事故があり、発見されたことを知りました。
石門の見晴らし場に到着したときは、ここまで緊張の連続に精神的に疲れがあり、生還したと感じました。中之嶽神社に到着して安堵しました。
お昼休みで中之嶽神社下の食堂で食べた下仁田の味噌こんにゃくは絶品であり、私にとってご褒美でした。にがりをあまり入れないこのつるつる感、適度の甘みの味噌だれ、これだよ、この味!!昔、こんにゃく農家のお手伝いした後に振舞ってもらったこんにゃくの味を思い出しました。自信を持ってお勧めできる美味しさです。
帰り道の石門巡りは当初あまり意識していなかったがやってみると面白かったです。奇景を手軽に楽しめて良いところだと思います。大砲岩へは鎖がなく痩せ尾根気味の岩を通過する必要があるためか行ったのは自分だけでした。
その後の中間道はさして見所を感じなかったですが、上を見ると稜線があまりに険阻で、そこを突き進みきった自分をほめてあげたい気分にさせられました。
本来は行く予定もあった裏妙義の丁須の頭がお向かいにずっと見え続け、T字のシルエットもちゃんと見えたので、いつか機会があれば是非勝負してみたいなあと思いました。(噂だと相当難易度高そうなので他で経験積んでかなぁ)
いずれにせよ妙義縦走達成は、いい意味で達成感がありました。
こうしてレコを書けていることに喜びをかみ締めています。
(2016年11月)
表妙義縦走の最大の核心である鷹戻しは5/18から、ハシゴの損壊により通行止めとのことです。そういう意味では行っておいてよかったことになります。
一方で、群馬県警内では妙義稜線と谷川岩峰に関し、むしろ整備を止めて廃道化しようかという動きがあると聞いています。
せめて鷹戻しは原状回復になることを希望します。
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