甲斐駒ヶ岳(黒戸尾根)
- GPS
- 12:51
- 距離
- 20.5km
- 登り
- 2,657m
- 下り
- 2,656m
コースタイム
- 山行
- 11:20
- 休憩
- 1:31
- 合計
- 12:51
天候 | 5/28(日)曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・とても丁寧に整備されています。 ・5/28日時点で、七丈小屋より上部に残雪ありますが、雪の量が少なく、緩いのでアイゼンは使いませんでした。 |
その他周辺情報 | ・尾白の湯:市外在住830円 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
ここ数年、チャンスを待ち続けた黒戸尾根日帰りにアタックしてきました。結論から言ってしまうと、過去の登山の中で最も厳しい行程でした…一応、自分なりにロングコースや急登など歩いてきて、丹沢の大倉〜蛭ヶ岳ピストン、主脈線、主稜線の日帰り縦走、空木岳池山尾根日帰り、笠新道等々を経験しましたが、今思えば「楽だったな〜」と感じる程にレベル違いでしたね。
歩行距離や標高差が極端に違うわけではないのですが、黒戸尾根は鎖、梯子、岩場が加わります。しかも、身体に疲労が蓄積されてきた中盤から後半にかけて連発して出現するので、身体も心も予想以上に疲れました〜
また、降りも刃渡りまでは気が抜けず、身体はボロボロな上、延々と続く樹林帯に心を折られながらの行程になるので、駐車場に辿り着いた時には椅子に座ってしばらくの間、放心状態でした…
黒戸尾根は一般登山の総合力を試されるルートですね!
さて、本来は赤岳鉱泉テント泊で南八ッ岳を縦走する予定でした。今年はテント泊の軽量化を進めていて、過去はベースウェイトが15kg前後でしたが、今回は12kgまで減らせました。その人体実験をしようと思っていましたが…月曜が荒天の予報になり行動できるのが日曜だけとなってしまったので、急遽、反対側の甲斐駒ヶ岳黒戸尾根日帰りアタックへ変更しました。
3時半に駐車場に着くと、既に数名が準備していて出発して行く方々も。さすが黒戸尾根日帰りを行う猛者たちだなぁ〜と感じつつ4時スタート。登りの行程では、前後に人がいる状況で、黒戸尾根日帰りを挑む人達の不思議な連帯感で時々、お話ししながら登りました。
刃渡りは鎖がしっかりしていて意外とあっさり通過しましたが、その直後の両側に切れ落ちた区間の方が緊張しました。そして、5合目を過ぎると疲れている所へ梯子や鎖が連発し、大腿内側が攣りました…ストレッチしつつ七丈小屋にようやく到着。小屋上の残雪は緩く区間も短いのでツボ足で通過し、ヘロヘロの身体を細かく休みながら8合目へ。そして8合目以降は鎖と岩場の急登が続き、ぐったりしていると、ほぼ同ペースの男性が「2本剱から上は傾斜が緩みますよ」とありがたい言葉をかけていただき、何とか頑張れました。その後、山頂の祠をロックオンしたもののペースは上がらず休み休み歩いて登頂!
山頂からは360度のパノラマで、薄曇りの空ですが、夏だと雲が湧いてしまって見ることができなかった景色を満喫です。しかし、下山の時間も考慮すると長居も出来ず、下山開始。脚はかなり厳しいですが、気が抜けない行程なので慎重に七丈小屋へ降りてコーラを補給しリフレッシュ。
ここからも刃渡りまでは緊張の続くルートなので「集中」と言い聞かせて刃渡りをまで通過。そして長い長い長い長い長い樹林帯の道が始まり、GPSを見てはいけないと思いつつも、つい何度も見てしまい、全然進んでいない絶望感を味わいながらヨロヨロと駐車場に帰還。その後は、尾白の湯で汗を流し、眠くて起きていられないので仮眠してから帰宅しました…
道中で励ましてくれた皆様、本当にありがとうございました!
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