テン泊装備の笊ヶ岳
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- GPS
- 36:57
- 距離
- 23.3km
- 登り
- 3,890m
- 下り
- 3,889m
コースタイム
- 山行
- 6:52
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 7:32
- 山行
- 15:14
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 16:49
天候 | 23日、24日ともに晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山ポスト】 林道ゲートにあるので、提出しましょう。 【コース状況】 ●コース全般 ・広河原から山頂までは、桧横手あたりを除いてほぼ急登。帰りの体力も残しながら登る必要があります。 ・道はわかりやすく、迷うような箇所はないでしょう。 ・山頂まで、ほぼ樹林帯で、山頂で突然展望が開けるので、達成感は凄いです。 ・すれ違ったパーティーは初日は4組で二日目は1組でした。テン泊はわれわれだけでした。 ●老平〜広河原 林道をしばらく歩き、水がシャワーように振りそそぐ箇所や、落ち葉のある細い道を行きます。つり橋も一つ揺れますが、ゆっくり歩けば大丈夫かと。それほど傾斜はありませんが、道がほそく、落ち葉が多いので、油断すると落ちます。 ●広河原 ここは、要注意箇所として沢靴をもって行きました。ゲイターをつけていると、水の中を歩いても結構いけるので、その手も考えていました。 実際、川の中の石は滑りやすく、荷物も重いので飛ぶこともあきらめ、川の中ほどまで浅瀬を歩きました。ゲイター効果があり、濡れずにすみました。中央付近から二本の木が渡してあるところをうまく利用して無事川を渡りました。 帰りも同様に無事わたりました。 ●広河原〜山の神 九十九折で枯葉満載の道。滑りやすく、道がわかりづらい。特に下りは大変で、疲れのピークも重なり気を使います。一度、滑って転びました。 ●山ノ神〜桧横手山 山ノ神から桧横手山まで距離1.8kmに対し高低差およそ700m、ほぼ直登のつらい道。しかも、落ち葉も多く、やはり下りが大変。道そのものが急なので、転ぶとそのまま転げ落ちるようなところもあるので要注意。 ●桧横手山〜布引山 距離1.7kmに対し、高低差およそ560mの登りで、しばらく急です。 落ち葉は減ってくるのでよいです。 森林地帯でしたが、南側の斜面に近づいたあたりから風が強くなり、ガレ場を終えるまで続きました。 ●布引山〜笊ヶ岳 布引山から鞍部まで160mほど下りますが、思った以上に下る感じがします。 鞍部まで雪が積もっていて、多少滑りますが、アイゼンをつけるほどでは無かったです。 鞍部からの上り返しでは雪が無くなり、山頂手前は多少藪がありますが、これを抜けて大展望が開けます。 |
その他周辺情報 | ヴィラ雨畑で日帰り入浴。これが本当に助かります。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ 3
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ 1
ズボン 1
靴下 2
グローブ 3
防寒着 2
雨具 1
ゲイター 1
日よけ帽子 1
着替え 1
靴 1
予備靴ひも 1
サンダル 1
ザック 1
ザックカバー 1
サブザック
昼ご飯 1
行動食 2
非常食
調理用食材 1
調味料 1
飲料 5
ハイドレーション
ガスカートリッジ 1
コンロ 1
コッヘル 1
食器 1
調理器具 1
ライター 1
地図(地形図) 1
コンパス 1
笛 1
計画書 1
ヘッドランプ 2
予備電池 4
GPS 1
筆記用具 1
ファーストエイドキット 1
針金
常備薬 1
日焼け止め 1
ロールペーパー
保険証
携帯 1
時計 1
サングラス 1
タオル 1
ツェルト
ストック 1
ナイフ 1
カメラ 1
ポール 1
テント 1
テントマット 1
シェラフ 1
ヘルメット
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感想
急登で有名が笊ヶ岳。日帰りでいくことも考えたけど、連れの体力も考えてテント泊でトライ。山小屋も水場もないので、水は水筒の750mlのほかにザックのなかに5L。カメラの一眼レフで2.5kgあり、総重量は24kgとなりました。
この重さに慣れていないのもありましたが、林道終点から山道に入って早々、右手の林の中から鹿が鳴いたのそちらを見たとたん、足を踏み外して左手の急斜面を10mぐらい滑り落ちました。ザックが背中にズシリときて、体が重く、下手に動くと下にズルズルと落ちるので、木の根につかまりながら慎重に戻りました。鹿の鳴き声の衝撃波を食らったかの用に見事に落ちたので、我ながら漫画のようで笑ってしまいましたが・・・
広河原は、ヤマレコの記録でもよくドボンする方がいるので、水の中を歩くための靴をもって行きました。しかし、これまでの鈴鹿山中の経験では、渡渉時でもゲイターを足につけていると、割と水かさがあっても靴の中が濡れないので、ある程度の水量なら川を歩くことも考えていました。実際、川の中の石はかなり滑るので、石伝いにいくことはあきらめ、浅いところを川の中央部まで歩き、そこから渡してある二本の木を利用して渡渉することができました。
そこから九十九折の落ち葉だらけの急登、山の神からの直登と、これでもかっと登りが続き、背中のザックが重く肩に食い込み、さすがに大変でした。
降りてきた人の話を聞くと、前日テント泊をされたようで、水を3Lにして登り、少なくて心配だったが、布引山までいくと雪があるので、それを溶かして水にしたとのこと。
うーん、その手もあるなー、と思いながら、桧横手山到着が午後1時頃。あと2時間頑張って布引山まで行く手もあるが、疲れもあり、ここまでとすることにしました。
翌日、5時30分ごろ出発し、富士山のシルエットと朝陽に背中を押されて登り、身軽にもなった分、とても快適でした。
そして山頂に到着して、展望が一気に広がると、聖岳、赤石岳、悪沢岳、塩見岳、北岳、鳳凰三山、そして富士山が見えたときは感動でした。実に苦労して登った甲斐があったなーと。
嬉しさに気持ちも軽くなり、るんるんとテン場まで戻ると、また気持ちがすこしずつ重くなる。テントを撤収し、水は結局2Lほど捨てましたがザックは20.5KG。
急登を下り初めて早々、両足の親指に違和感が出始め、特に左足の爪が靴に当たって痛む。靴紐を締めなおし、靴の中で足が動かないようにしてしばらくは良かったのですが、また痛み出し、どんどん悪化。ザックと体重の全ての重さが急な下りでつま先に集中するのでしょうがなく、痛みをこらえて降りました。
山の神までは、ザックを背中で支えて踏ん張らないと、そのまま団子のように道を転げるような状態で、ストックを利用して慎重に降りました。
山の神からは、九十九折の細い道が続き、枯葉が滑るので、自分でもだんだん踏ん張りが利かなくなり、転びそうな予感がしてきたところで、案の定、転びました。
暗くなる前に広河原の渡渉ができたのは良かったです。
その後は傾斜も弱まりましたが、足の親指の下が両足とも広い範囲で水ぶくれとなり、肩も痛くなり、あたりも暗くなり、とにかく歩くのみ、気力で進みました。
林道にでてからは、アリスのチャンピオンじゃないけど、「かえれるんだー、これでただの男にー」と思いながらも、体がきつい。
ようやく、街灯とゲートが見えても、やっとついたという印象でした。
ヴィラ雨畑でお風呂に入ると、ようやく人心地ついて、嬉しさがこみ上げてきました。
その後、一週間は筋肉痛がひどく、足、腕も久々に痛かったです。親指の下はすっかり水ぶくれで、これまで見たことがない状態。左足の親指の爪は、大分黒くなりました。笊ヶ岳というより爪ヶ岳と言いたいです。
以前、聖岳に登ったときはガスで何も見えませんでしたが、今回の展望は忘れがたく、赤石、悪沢には登ってみたく思いました。
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