【10年目のリヴェンジ】奥越・勝原コースから荒島岳


- GPS
- 07:09
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 1,248m
- 下り
- 1,248m
コースタイム
- 山行
- 5:50
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 7:10
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
百名山に選ばれた山のメインルートでよく歩かれている。トトロの木までの登りの粘土質の道や、もちが壁の鎖場で油断しないこと。 |
その他周辺情報 | 『あっ宝んど』で入浴。大人\600。 モンベル越前大野店のベルサイドカフェでランチ。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
半袖シャツ
アームウォーマー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
時計
携帯
タオル
スパッツ
サングラス
|
---|
感想
2013年の10月に、弟子(妻)と中出コースから荒島岳を目指したものの、天候が優れなかったことから小荒島岳で引き返したことがあった(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2410289.html)。時の流れは早いもので、あれからもう10年も経つことに気付き、10年目のリヴェンジを企画した。前回は比較的なだらかな中出コースの往復で計画したけど、長らく弟子は長時間の山行に行っていないので、さっさと登ってさっさと下りて来れて、なおかつ登山者も多い勝原コースの往復とした。弟子は勝原コースを歩くのは初めてだけど、私は1992年7月以来31年ぶり!
当日の6月10日は、朝3時に起床し、4時に『キャラメルハウス』(自宅)をクルマで出発。小杉I.C.から北陸道に入り、福井北I.C.から中部縦貫道へ。10年前は中部縦貫道は殆どの区間が未開通のため下道を通って大野市に出て、途中コンビニにも立ち寄れたけど、今回は勝原I.C.まで開通しているため高速に乗ってしまうと(途中意図的にサービスエリアにでも寄らない限り)買い物も出来ない。幸いなことにカドハラスキー場跡駐車場にはトイレもあるので、トイレ難民になることは無い。勝原I.C.から国道158号に出て、すぐにカドハラスキー場跡への分岐。6時過ぎに現地に到着。『キャラメルハウス』からはたった2時間。奥越の山のなかにこんなに早く着くとは…。ホントに隔世の感がある。駐車場は30台分ほどのスペースがあり、6時過ぎの時点で半分以上埋まってる。身支度を終えてから6:17にスタート!
最初はいきなり簡易舗装の急坂を登る。もしかして今回歩いた全コース中、一番急坂だったかも(苦笑)。スキー場は2009年シーズンを最後に廃業したとのことで、スキー場だった斜面は緑化のためか「カドハラの桜坂」と称しサクラの植樹がされるなど草木の繁茂が凄まじい。31年前に歩いた時はまだスキー場が健在だった頃。あまりの変わりように、その時の記憶が呼び起こされるようなことは最後まで無かった。簡易舗装の急坂が終わると右手の歩道に入ってく。アザミなどいろんな花が咲くなか石ころ道を登っていく。天気は曇りで、時たま思い出したように陽が射すようなコンディションだったため、灼熱時刻のなかの歩きは回避出来たものの、やはり、暑い(苦笑)。やがてリフト跡に到着。ここで休憩。31年前の記録をみると「第2リフト上のりば」と書いてあった(苦笑)。
リフト後から少し進むと「荒島岳登山口」の標識が立ってる。今まで歩いた道は登山道ではなく、スキー場の管理路だったということだろう(苦笑)。しばらく粘土質の土が剥き出しの滑りやすそうな道が続くけど、ブナ林に入ると木の根が滑り止めになって歩きやすくなる。シャクナゲ平になるまでブナ林の日蔭のなかの歩き。31年前にはそんな名称は無かったと思われる「トトロの木」、雲が多くそこまでの展望は無理だった「白山ベンチ」を抜け、・1,015 mの深谷ノ頭で休憩。その後、年季の入った「絆と友愛の森」の看板(標高1,077 mだそうです)を越えると一旦鹿のヌタ場のような汚い池まで降りて、さらに上り返す。中出コースと合流するシャクナゲ平に8:53に到着。
百名山だけあって登山者が多かったけど、中出コースからの登山者も加わり、さらに数が増えた印象(苦笑)。子連れのファミリーから壮年パーティ、トレランのお兄さんから若いペアまで老若男女勢揃い…といった感じ。シャクナゲ平から一旦下る。クルマに自信があれば最短コースと言われる佐開コースと合流し、最低鞍部を超えるといよいよこの日のコースの最大の核心部・もちが壁が迫る。「滑落死亡事故多発」と看板も忠告してくれるので、嫌が上にも気が引き締まる。鎖とロープが設置されているので慌てなければ問題ないと思うけど、登山者が多いのですれ違いの時に特に注意が必要かもしれない。急坂が終わると草原が広がり、右手にみえるピークに標識が立ってるのがみえる。「あれ、頂上?」と喜んでるうちに前荒島に到着。親切なことにまだ山頂まで500 mも残ってることを教えてくれる(苦笑)。標識があるのがみえたピークは当然頂上ではなく中荒島岳で、山頂まで412 mも残ってる…。この「412 m」という半端な数字に「400 mでいいじゃん!」と反発を覚えてしまった(苦笑)。中荒島岳に立つ標識をみてからが意外に長く、なかなか頂上に着かない印象。ようやく頂上の祠がみえ、休憩する登山者たちの声が聴こえるようになり、10時ジャストに荒島岳頂上に到着。
「日本百名山 荒島岳」と書かれた標識、三角点、展望板、冬の白山連峰の写真があるのみで、荒島岳の評判を貶めてた電波塔は無くなってその空き地が絶好の休憩スペースになってた(苦笑)。白山ベンチでの景色からすでに諦めてたけど、白山は雲でみえない。もう一つの白山、能郷白山も雲に覆われようとしてた。部子山や大野盆地、その向こうの福井平野、経ヶ岳、大日ヶ岳などの展望をみながら休憩。30分休んでから、下山にかかる。
シャクナゲ平までは多くの上りの登山者とのすれ違いがあり、意外に時間がかかる。山頂まで1.0 km地点で歩けなくなってた登山者が座り込んでたけど、どうなったろうか? 佐開コース合流点付近に「←銀嶺荘へ」という標識が転がってた。「銀嶺荘」について調べてみると、かつてのカドハラスキー場のロッジで、廃墟マニアの間では有名な物件のよう(苦笑)。シャクナゲ平で休憩してから勝原コースを下る。トトロの木で休憩し、なおも下る。すでに12時を過ぎてるのに、まだ登ってくるひとが居るのに驚いてたけど、31年前にカドハラスキー場を12:38に出発してた私には彼らを云々する資格はない(爆笑〜!!!)。12:52にリフト跡を通過。残るはスキー場跡の斜面の下りだけど、石ころの転がる道が地味に歩きづらい。北岳の草すべりを思い出してしまった(苦笑)。やがて左手下に駐車場がみえるようになり、コンクリートの簡易舗装道の末端に出た。ここから駐車場まで数百メートルしか無い。上りは1,000 mはあるように感じたのに(苦笑)。標高差が1,000 mを超える登山は久しぶりの弟子はヒザが笑い始めてるとのこと…(苦笑)。簡易舗装路に出ると駐車場までは早く、13:27に無事下山。
10年前の反省を踏まえ、一番ポピュラーな勝原コースを選んだ狙い通り、無事登頂を果たせた。スキー場斜面、ブナ林、もちが壁の難所、ササ原…と変化が多く飽きない。登山者も多く、有事も安心。暑いので、盛夏は避けたほうが良さそう。
帰りは、『あっ宝んど』で入浴してから、モンベルの新たな旗艦店『越前大野店』に立ち寄り、荒島岳の限定Tシャツ買った(苦笑)。
いいねした人