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Yamareco

記録ID: 5604056
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積雪期ピークハント/縦走
鳥海山

鳥海山

2023年06月14日(水) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
10:31
距離
14.3km
登り
1,350m
下り
1,345m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:17
休憩
1:59
合計
10:16
5:13
8
5:21
5:24
65
6:29
6:33
35
7:08
7:11
18
7:29
7:29
19
7:48
7:48
6
7:54
7:54
19
8:13
8:13
9
8:22
8:29
93
10:02
10:21
18
10:39
11:18
12
11:30
11:57
51
12:48
12:54
8
13:02
13:02
12
13:14
13:14
6
13:20
13:29
20
13:49
13:49
21
14:10
14:10
24
14:34
14:34
47
15:21
15:22
5
15:27
15:28
1
15:29
ゴール地点
天候 曇り〜晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
クルマで長距離移動して鉾立山荘に夕方到着して宿泊(素泊まり)
早朝5時より登山開始
登山口は象潟口
コース状況/
危険箇所等
象潟口からのルートは約7kmと移動距離が長いので先ずここがポイント
今回は事前リサーチ不足で想定外の残雪量に当初想定とは全く異なる苦労となった。
何時ものようにルートを3分割して解説する

1.鉾立山荘〜御浜小屋まで
  なだらかな登りルートで距離にして3kmほどで540mほどしか上昇しない
  2時間を要して到着する。無雪期であれば特に問題の無いルートだろうが
  今回は残雪による雪渓渡りが数か所有りそれなりの苦労があった。
  雪渓の1か所で夏道が渓流脇を通っておりルートマーク通りには通れない。
  仕方がないので少し右手斜面の雪面をキックステップで上昇して
  ルートを確保することが必要となった。
  下山時も同様に渓流脇は通らずに上部のルートを取ったが斜面角度が
  厳しくて最上部まで上がらないと危険を感じるほどであった。
  ★登山道自己評価は夏道が半分ほどしか無かったので今回はパス(多分A)

2.御浜小屋〜外輪山・千蛇谷分岐
  右手に凍結した鳥海湖がドラゴンアイになる様子を見ながら歩ける
  稜線歩きの道が御田ケ原分岐まで続きそこから七五三掛まで軽いアップダウン
  七五三掛辺りまで行くと鳥海山が全貌を現し絶好の撮影スポットがある。
  距離にして約1.9KMほどだがアップダウンが有って殆ど高度が稼げない
  ここでも雪渓渡りが数か所あり緩斜面でも距離があると軽アイゼンは必要
  ★登山道自己評価は夏道が半分も無かったので今回はパス(多分A)

3.外輪山・千蛇谷分岐〜鳥海山山頂
  分岐で外輪山ルートか千蛇谷ルートかを選択できるが今回の想定は
  登りを千蛇谷ルート、下山を外輪山ルートに取ろうと思っていた。
  しかし雪渓が想定外に多くて外輪山ルートは断念する事になった。
  千蛇谷ルートは一旦下降した後上昇するゴロゴロした岩道だが
  途中に数回の雪渓渡りが必要となる。ここでも雪渓が長いので
  雪渓を斜めに横切った到達点が不明瞭で迷う場面が複数回あった。
  特に最後の鳥海山頂上直下の小屋が見える辺りの雪渓越えは斜度も有り
  ゴール不明瞭の斜め上昇しながらのトラバースなので結構緊張する。
  下山時も同じルートを取ったが逆にこの大雪渓が分岐まで続いている
  ことを利用して夏道を無視して雪渓下りをしたのが正解だった
  ★登山道自己評価は夏道がほぼ無かったので今回はパス(多分B)

  また、このコースの最後は頂上直下の小屋から山頂までの岩稜急登が
  必要となる。巨大な岩場クラックを通過するルートがあるのだが
  ここにも雪渓が有り雪庇状態の潜り抜ける必要があった。
  この部分は登山道評価Cだと思う(結構危険)

その他周辺情報 トイレは登山開始前の鉾立山荘周辺にとても綺麗な公共トイレがあります
この場所には鉾立ビジターセンターが有って周辺の情報提供をしてくれていたり
売店もあって登山バッチを購入する店舗もあります(16:30まで営業)
登山口
ここから登山開始
登山口
ここから登山開始
直ぐに現れるTDKの東雲荘
直ぐに現れるTDKの東雲荘
展望台からの眺望、右手に白糸の滝が見える
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展望台からの眺望、右手に白糸の滝が見える
雪渓が早速現れる
1
雪渓が早速現れる
軽い斜度だけど延々と雪渓
軽い斜度だけど延々と雪渓
長い雪渓
これも雪渓と呼んで良いのかな?
長い雪渓
これも雪渓と呼んで良いのかな?
下界には海もある大雪渓
1
下界には海もある大雪渓
雪渓を抜けると夏山登山道
しっかりした石畳
雪渓を抜けると夏山登山道
しっかりした石畳
下界と海
御浜小屋が見えてきた
御浜小屋が見えてきた
鳥海湖が眼下に見える
凍っている
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鳥海湖が眼下に見える
凍っている
東西南北で位置を確認
東西南北で位置を確認
御田ケ原
ここから見る鳥海山は格好いい
御田ケ原
ここから見る鳥海山は格好いい
カッコいい鳥海山バックで一枚
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カッコいい鳥海山バックで一枚
鳥海山だけの姿でも一枚
鳥海山だけの姿でも一枚
また雪渓越えが。。
また雪渓越えが。。
御田ヶ原分岐
分岐と言っても登山時は鳥海湖の側からの合流点
御田ヶ原分岐
分岐と言っても登山時は鳥海湖の側からの合流点
左手を望むと下界が見えてその向こうには海も
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左手を望むと下界が見えてその向こうには海も
八丁坂の道標
この辺りから上層斜度が少し上がる
八丁坂の道標
この辺りから上層斜度が少し上がる
また雪渓で結構斜度あるのでアイゼン再装着
また雪渓で結構斜度あるのでアイゼン再装着
振り返ると雪原の向こうに下界と海
振り返ると雪原の向こうに下界と海
頂上への番号標識が出始める
1から順番にカウントアップされるが何の数字か不明
頂上への番号標識が出始める
1から順番にカウントアップされるが何の数字か不明
残雪交じりの景色が綺麗
残雪交じりの景色が綺麗
外輪山ルートと千蛇谷ルートの分岐だった場所
今はもう少し上部に本当の分岐がある
千蛇谷の名称面が切り取られている
外輪山ルートと千蛇谷ルートの分岐だった場所
今はもう少し上部に本当の分岐がある
千蛇谷の名称面が切り取られている
振り返ると絶景
外輪山と千蛇谷の分岐の現在の本物
ここは千蛇谷ルートを選択
外輪山と千蛇谷の分岐の現在の本物
ここは千蛇谷ルートを選択
分岐を回り込むと千蛇谷への降りとその向こうに鳥海山
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分岐を回り込むと千蛇谷への降りとその向こうに鳥海山
降りを降り切るとルートが見えて来る
この雪渓を越えて手前に伸びている黒く見える登山道の接続口に向かう。
その向こうには雪渓が見えるので複数回の雪渓越えを覚悟する
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降りを降り切るとルートが見えて来る
この雪渓を越えて手前に伸びている黒く見える登山道の接続口に向かう。
その向こうには雪渓が見えるので複数回の雪渓越えを覚悟する
雪渓を越えているところ
右手にはU字渓谷が見える
これは外輪山との間にある大雪渓で氷河の様だ
雪渓を越えているところ
右手にはU字渓谷が見える
これは外輪山との間にある大雪渓で氷河の様だ
大雪原を横切って通過する
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大雪原を横切って通過する
スキー場かと思うような景色だが意外と落石が多いことも注目
スキー場かと思うような景色だが意外と落石が多いことも注目
奥に見えるのは外輪山ルート
斜面は外輪山と鳥海山本体の間のカール
下山時にここを通った
奥に見えるのは外輪山ルート
斜面は外輪山と鳥海山本体の間のカール
下山時にここを通った
雪渓トラバース
斜行するので向こう側に登山道が通っているのか
不明瞭でちょっと不安になる
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雪渓トラバース
斜行するので向こう側に登山道が通っているのか
不明瞭でちょっと不安になる
登っている途中で振り返るとこんな感じでなんだか来てはいけないところにいる感じ
登っている途中で振り返るとこんな感じでなんだか来てはいけないところにいる感じ
頂上への6番目の標識
雪渓の切れ目
頂上への6番目の標識
雪渓の切れ目
外輪山側雪渓の斜面
外輪山側雪渓の斜面
雪渓手前のルートで高度を上げる
雪渓手前のルートで高度を上げる
頂上への8番目標識
頂上への8番目標識
外輪山側雪渓の斜面
最後の雪渓越えのシーンが撮れていない
恐怖と緊張でカメラが構えられなかった
外輪山側雪渓の斜面
最後の雪渓越えのシーンが撮れていない
恐怖と緊張でカメラが構えられなかった
最後の雪渓越えを終えて山頂の山小屋へ
最後の雪渓越えを終えて山頂の山小屋へ
鳥海山大物忌神社の入口
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鳥海山大物忌神社の入口
神社を越えて最後の岩登りが始まる
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神社を越えて最後の岩登りが始まる
山小屋群を見下ろす位置から
山小屋群を見下ろす位置から
岩場の様子
ゴロゴロだがルートは明瞭
岩場の様子
ゴロゴロだがルートは明瞭
あの岩の隙間がルート
あの岩の隙間がルート
岩の隙間に残雪が有って雪庇になっている
雪庇の下を潜り抜けるのだがこの雪塊が一気に落ちてきたら多分命は無いと思わせる大きさ
岩の隙間に残雪が有って雪庇になっている
雪庇の下を潜り抜けるのだがこの雪塊が一気に落ちてきたら多分命は無いと思わせる大きさ
山頂小屋から下の雪渓トラバース時にこの大氷河をそのまま降りることを決断
山頂小屋から下の雪渓トラバース時にこの大氷河をそのまま降りることを決断
通過したところを振り返ってみたところ
良くぞここに隙間があったものと不思議な想いに捕らわれる
通過したところを振り返ってみたところ
良くぞここに隙間があったものと不思議な想いに捕らわれる
地面を踏むよりもずっと楽で移動時間を大幅に短縮
地面を踏むよりもずっと楽で移動時間を大幅に短縮
山頂まであと少し
山頂まであと少し
氷河の真ん中を歩くが雪の上には落石が多数
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氷河の真ん中を歩くが雪の上には落石が多数
鳥海山山頂!
意外と狭い
鳥海山山頂!
意外と狭い
記念ポーズ
ここで下山ルートを探索
当初想定の外輪山ルートは雪渓が危険感を発していたので回避して元来たルートを戻ることにする
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記念ポーズ
ここで下山ルートを探索
当初想定の外輪山ルートは雪渓が危険感を発していたので回避して元来たルートを戻ることにする
歩いている最中にこいつらが降ってきたら結構危険かも
歩いている最中にこいつらが降ってきたら結構危険かも
下山時もさっきの岩場の隙間を通過
下山時もさっきの岩場の隙間を通過
外輪山ルートと千蛇谷ルートの分岐まで戻る
外輪山ルートと千蛇谷ルートの分岐まで戻る
七五三掛道標
雲が上がってきている
雲が上がってきている
また雪渓越え
鳥海山山頂は何度見ても美しい
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鳥海山山頂は何度見ても美しい
御田ヶ原からの鳥海山
御田ヶ原からの鳥海山
鳥海湖が見えて来た
鳥海湖が見えて来た
この先も何度も雪渓を超える
この先も何度も雪渓を超える
この辺りの雪渓は意外とルート取が難しい
この辺りの雪渓は意外とルート取が難しい
TDK山荘まで戻ってあと少し
TDK山荘まで戻ってあと少し
ゴール!

装備

個人装備
長袖シャツ ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 雨具 ゲイター ネックウォーマー 予備靴ひも ザック アイゼン 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 水筒(保温性) ガスカートリッジ コンロ コッヘル ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 針金 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ナイフ

感想

鳥海山は出羽富士と呼ばれていることが良く分かる
秀麗な山麓の広がりやどっしりした山体は風格が漂う感じです
しかしそのため山麓がなだらかだが山道は長く工程の長さが特徴になっています
今回は、事前リサーチが不足していて想定よりもかなり大きな雪渓が何度も
出現してその都度アイゼンの着脱などに手間取り面倒になって装着したまま
岩に乗って破損したりと散々でした。
雪渓も最後の山頂小屋直前の斜めに上昇するトラバースは本当に恐怖で
緊張しながらの山行になりました。
逆に下山時にはこの部分から直接雪面に降りて氷河の真ん中を歩くような
不思議な感覚を味合わせてもらうことが出来ました。登山道を無視した
バリエーションなのでしょうが冒険心を満喫させてもらった感じです。

鳥海山、優美で膨大な山体と雪渓と氷河をも併せ持つ素晴らしい
日本百名山でした

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