根子岳
- GPS
- 04:43
- 距離
- 8.6km
- 登り
- 733m
- 下り
- 734m
コースタイム
- 山行
- 4:13
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 4:43
12:41-13:11 山頂直下2187m -> スキー滑降
14:03 奥ダボススキー場駐車場
天候 | 曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2011年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場:無料 リフトは整備中だったため未使用 |
その他周辺情報 | 【風呂】真田温泉ふれあい真田館 \500 |
写真
装備
個人装備 |
[スキー板/ビンディング/靴] Black Diamond:Cult/22 Designs:LiteDog/Scarpa: T2 '05モデル
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感想
今週末はどこも大雪とのことで、悪天時でも気軽に登れる根子岳に行くことにしました。
この山は晴天率が高い代わりにクラストしていることが多く、その上天気が良ければスノーキャットのツアーが運行され、山頂近くまでゲレンデスキーヤーがやってきます。なので我々には悪天時のほうがちょうど良かったりするのです。
ところが想定以上に雪が深く、ラッセルで一苦労。おまけにシールトラブルがあり、山頂まで行き着くことができませんでした。
肝心の滑りのほうもいまひとつ。全般的に傾斜の緩いコースのため、新雪が多すぎて途中で止まってしまうのです。
ラッセルの苦労に見合わない山行になってしまいました。
09:23 1427m 奥ダボススキー場駐車場発。リフトは点検中とのことで、ゲレンデ最下部からシール登行。ゲレンデの端を歩き、20分程でゲレンデトップへ出る。
ここからオフピステだが、先行者がいたためトレースを使わせてもらう。
ところで今日はゲッコ製シールのデビュー。ノリを使わずシリコンで板に粘着させるというもので、使い物になるかどうか、この難易度の低い山で試す目的もあった。
すると、歩き始めてさっそく、リベットで留めた個所からテールストラップが千切れてしまう。接着力は心配だったが、まさか千切れるとは思わなかった。シール自体の強度がだいぶ弱いようだ。まあ張り流しタイプのシールになったと思えばよい。なくてもなんとかなるだろう。
10:23 1785m 避難小屋。先行者は小屋の中で休んでいるようで、トレースはここまで。
ここからラッセルが始まるが、思った以上に激しい。板を履いてなお膝上まで潜り、この細板では先端を雪面に上げるだけで大変な労力を要する。
沢沿いにある避難小屋に寄ったのがまた間違いで、吹き溜まりの中、登山道のある尾根までほんの300m登るだけで30分近くかかってしまった。
おまけに懸念していた通りにシールが途中で剥がれてしまう。トレース上を歩いていれば大丈夫だが、ラッセルに耐えられるほどの粘着力はない様子。
幸いこのシリコンシールは低温下でも張り直すことができたが(これは評価してやらねばなるまい)、以降、貼って剥がれてを繰り返すことになる。簡単に「貼って」と書いたが、この低温下で貼り直すのは手間も時間も非常にかかるのだ。
悪戦苦闘している間にスノーキャットがやってくる。本日はスノーキャットのツアーは開催していないが、コース整備を行っているようだ。
バックカントリーなのにピステコースがあるなんてと常々バカにしていたものだが、今日のところはありがたくスノーキャットが通った跡を歩かせてもらう。
しかしそれも束の間、キャットマシーンは途中で引き返し、再びラッセル地獄が始まる。
やがてたくさんのパーティーが追いついてくるが、交代でラッセルするような協調性は我々含め誰も持ち合わせていないようで、各パーティーてんでバラバラにラッセル。
山頂近くになるとルートが限られ、みんな一列に並ぶようになるが、それでも先頭に立つのは一部のパーティーに限られている。
12:30 2170m ここから山頂台地までわずか数mながらも急登。しかしこの手前でシールが剥がれたのを最後に、もはやいくら頑張っても再び板に張り付かなくなる。しょうがない、あと少しだし、板を担いで急斜面を登りましょう。
この雪でツボ足ではだいぶ厳しいが、シール登行の苦手なD君はそれ以上に苦労している。後続のすべてのパーティーに抜かされていく中、ちょっと登ったとか思えばすぐに滑り落ち、コントのような動きをしている。
急斜面を登ったら山頂まであと僅かだが、もはやツボ足では胸まで潜ってしまい、これ以上進む気力が萎える。他の2人はとうに先に行ってしまっているが、そのうち戻ってくるだろうと、ここで2人を待つことにする。
13:10 2187m 2人が降りてきたところで下山開始。これまでのラッセルが報われるときだ。
しかし新雪が多すぎ、この程度の傾斜ではほとんど滑れない。いくら後傾姿勢を保とうが、板が雪に埋まってしまうのだ。
しょうがないので登りのトレースに乗り、ターンも何もせずにそのまま直滑降で下る。これでは何のために苦労してラッセルしてきたのかわからない。
この頃になるとガスが切れはじめ、晴れ間が見えるようになる。滑りが楽しめないならせめて青空の下で真っ白に輝く樹氷原でも撮ろうと思いきや、あまりの低温でバッテリーも切れ、もはや写真を撮る楽しみすらない。
13:51 1678m 避難小屋を過ぎたところでスノーキャットのピステコースに到着。相変わらず新雪上はまったく滑らないので、しょうがないのでピステ上を滑る。これではゲレンデと変わらない。おまけに新板のBD Cultが軽すぎ、スピードを出すと抑えが効かない。まったくもって面白くない。
そのままピステコースを滑り、ほどなくゲレンデトップに到着。あとはゲレンデを滑るだけだが、コースの端っこはまだ整備されておらず、斜度もそこそこあって短いながら実に楽しむことができた。それだけが唯一の救いか。
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