富士山・主杖流しコース
- GPS
- 08:26
- 距離
- 10.4km
- 登り
- 1,475m
- 下り
- 1,466m
コースタイム
- 山行
- 7:42
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 8:24
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
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アクセス | |
予約できる山小屋 |
八合目池田館
|
写真
感想
20230702_1_富士山・主杖流しコースー臂麥しの始まり
https://youtube.com/shorts/9eY8j14bM3E
20230702_2_富士山・主杖流しコース∋劃困泙任△半し
https://youtube.com/shorts/GbDP3aVu38U
20230702_3_富士山・主杖流しコース主杖流しコース登頂
https://youtube.com/shorts/BSgl79xgh34
20230702_4_富士山・主杖流しコースど抻了劃
https://youtube.com/shorts/ZWctN5W8V4o
20230702_5_富士山・主杖流しコースゲ嫉崖始
https://youtube.com/shorts/hnDowModXD8
以下、フィクションです。
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西浦江梨のガチキャン!I抻了魁主杖流しコース
西浦江梨には大きな野望がある。
それは、富士山の頂上、しかも鉢の真ん中でキャンプを
することだ。
今回はその下見をするため、主杖流しから頂上を目指す。
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怖かった。。。
八ヶ岳の権現岳などとは違う怖さだった。
他の富士山のルートはまた登ろうと思うが、
このコースはもういい気がする。
初心者はここから登っちゃダメだ。
登ったら登りきるまで降りれなくなる。
帰りはブル道を走って帰ろう。
【タイムテーブルと当日の記録】
5時半 起床
98円の8枚切りのパンの
半分にジャムを塗り、
もう半分に、
先週のおばあちゃんの古希祝いのお土産で買った長坂養蜂場のはちみつ&マーガリンを塗り、特製ドリンク2Lに近所のドラッグストアで買った普通のはちみつを注入する。長坂養蜂場には二代目という言葉の入ったダンスとかやっていそうなグループを彷彿とさせるハチミツが売っているのだが、以前買ったことがあったので、今回ははちみつ&マーガリンにした。なんとなく三代目にはしないで欲しいハチミツだ。
7時過ぎ 出発
なんだかんだで、7時を過ぎてしまった。
まぁ、今日は御殿場ルートではないので、
サクッと登って下りてこられるだろう。
国一沿いのお寺の黒板に、
「山門大施食会」
と書いてある。「試食」なら先週、浜松のコストコでたくさん食べたが、試食ではなく「施食」だ。「施食」とは何だろうか、檀家さんから何か振舞われるのだろうか。それともこのお寺が何かしてくれるのだろうか。
富士市を北へ登って行く。茶畑に富士山の組み合わせがきれいだったので、茶畑の間の道に入って写真を撮る。
富士宮市に入ったのかよくわからないが、徐々に民家が少なくなっていき、自然の中に入っていく気分になる。やまぼうしの花という、苗木などを売っていそうな店があり、カフェののぼり旗が立っている。このカフェなら植物を眺めながらお茶が楽しめそうだ。
「どあひ」というお店の名前が飛び込んでくる。変わった名前なので、すぐに覚えてもらえそうだが、どんな意味で、何をしているお店なのだろうか。たぶん外国語だと思うけど、あえて日本語として捉えて「ドア火」と変換してみると、「ドアを開けたら火だるまになる」という火事の時の注意点のようにも思えてくる。と言うことは、消防関係の人のお店かもしれない。防災グッズでも置いているのだろうか。でも、なんとなく飲食店のような気がするので、ドアを開けたら火が目に入るような高火力で調理をしているゾ!とか、ドアを開けたら火鍋が食べられるヨ!という意味かもしれない。他に「ド・アヒ」と区切って、アヒをアヒージョの略として捉えると、アヒージョマニアの店主が運営するアヒージョ専門店のようにも思えてくる。 あるいは、料理とはまったく関係ない「ドアホ」という、あんまりよくない言葉の3つ手前ということかもしれない。いや、さすがにそれはないだろう。
「村山ジャンボ」の看板が目に入る。キャンプ場の様だが、宝くじ屋さんのようにも思えるし、プロ野球選手から転向してプロゴルファーになったジャンボ尾崎がいるような気分になってしまう。ジャンボ尾崎のことは、おじいちゃんが子供の頃から聞いていて、「野球をあきらめてゴルフにしたから成功した」と口癖のようにいうのだけど、そういうことをいうと、あきらめ癖がついてしまうのではないかと、子どもながら思っていた。あと、プロレスラーのジャイアント馬場も元は野球選手だったそうだ。
なんだか今日は豊作だ。全然退屈しない。車で誰かと一緒に来ていても、話のネタに困らないだろう。この辺りの人たちのネーミングセンスに感謝しよう。
72号線に入り、前の軽トラを後ろを走る。どうか富士山の方へ行かないでくれ〜と願う。ガソリンスタンドがある交差点で左車線に入ってくれたのでほっとする。信号が変わり、右折して、180号線に入る。左側の温度計は25℃と表示している。初夏辺りだったら、この辺りで、もう一枚羽織るところだが、今日は大丈夫だ。直線がしばらく続き、つづらおりの道になると、勢いよく白い高そうな車が来る。先ほどの交差点で北側の方にいた車だ。どう考えても馬力で負けているので、左ウィンカーを出して停車する。白い車が追い抜いていき、その後ろをついていこうとすると、ハザードランプを数回つけ、遠ざかっていく。速度が出せない山道なら食いついて行けるが、ここでは踏み込めるので、性能の差がはっきりと出てしまう。左側の林道のゲートがある入り口の前のスペースで、バイクが数台停まっている。自販機も何もない場所だが、かなりの確率で止まっているのを見かける。カーブのところで、自電車2台を抜く。すでに数組の自転車のグループを見かけたが、今のシーズン、自転車で走るのも気持ちよさそうだ。 駐車場には20台以上停まっている。この辺りからも富士山の方へ登っていく道がありそうだが、それはまたの機会にしよう。 料金所の手前の駐車場にバイクが2台停まっている。左折して、料金所の手前で停車して、写真を撮っていると、そのバイクに抜かれ、その後、何組かのバイクの集団に抜かれる。 料金所を過ぎ、高鉢駐車場に入ると、5台くらい車が停まっている。業者さんの車も1台トイレ向かって右側に停まっている。男性用のトイレの近くにスクーターを停め、いつものようにここでトイレを済ませようとすると、扉が開かない。扉には使用できないと書かれていて、去年と同じように、クマ注意の注意書きが貼られている。車いす用のトイレの扉も開かず、トイレ全体が使えない感じだ。でも、この駐車場に停めている車の人たちは何をしているのだろう。休憩にしては数が多い気がする。遊歩道は黄色いテーブが貼られて入れないようになっているのだが、他に道でもあるのだろうか。気になりながら、道を進める。左の駐車場に数台停まっていて、数人が眺めを楽しんでいる。どうせなら、上でゆっくり眺めを楽しめばいいと思うのだが、ここでしか見られないものがあるのだろうか。 つづら折りの道を登って行くと、左カーブのところの右側におじいさんが手を振って、上からくる車両の交通誘導をしていて、右側のガードレールの下にネイキッドの転倒したバイクが挟まっている。上から下って来る時に滑ってはまり込んだのだろう。ガードレールが無かったら、命に関わる事故だよなぁと思いながら、くねくね上がっていく。 頂上より少し手前で右側に路上駐車の列が出来ている。さっき下で景色を楽しんでいた人たちは、頂上に車を停めるのをあきらめた人たちかもしれない。誘導員の指示に従って、頂上の一段下の広いスペースに駐輪場に停める。奥には仮設トイレが5つあり、丁寧にアルコールまで置いてある。 バイクは2,39台停めてあり、2列目の奥、トイレの近くに停める。バイクの近くで数組のライダーがしゃべっている。道の方に自転車を停めて休んでいる人もいる。日差しが強いので、日焼け止めクリームを丹念に塗る。グローブは念のため、2枚持って行く。トイレを済ませ、登山口の階段からを使って登って行く。建物があった場所は何もなくなり、土嚢が置いてある。建物がなくなったので、眺めがよい。登山口付近には何組も人がいて、写真を撮りづらい。数枚写真を撮り、Facebookに投稿して、出発する。頂上の方は雲で見えないが、今日みたいな日差しの強い日はたぶん大丈夫だろう。 五合目公衆トイレ、六合目の雲海荘、宝永山荘を過ぎ、少し眺めを楽しんで、閉鎖された登山口の右側の道に入って登って行く。10分位登ったところで、ヤマレコの足跡を参考にしながら、左側に入っていく。人ひとり歩けるくらいの道があり、進んでいくと、ブルドーザーの道に入り、周りが白くなっていく。再び細い道になり、ザレ場を下っていくことになったので、ゲイターを装着する。視界が良くなり、一帯に数メートル間隔に植物が生えている場所を進む。雨の時に川になりそうなくぼんだ岩場、数十メートルの幅の歩きにくい砂場を渡り、低木が生えている所を抜けて、目の前に富士宮口からは見えない山が見えてくる。あともう少しと言うところで、岩の上に乗ると、岩が割れて、思いっきり転ぶ。まさか、岩が崩れるとは、思わなかった。崩れなかった岩の上に尻もちをつき、薄地のランニング用の短パンが破れてしまった。下に黒いタイツを履いているので、見られてもセーフだが、パンツだったら恥ずかしい状態で登ることになっただろう。お尻が少し痛いが、足や腰などは大丈夫だったので、進むことにする。スマホで地図を見ると、運悪く。岩が、ガラスのフィルターとバンパーの間に当たっていて、液晶が割れている。一本黒い線が入り、打ち付けた場所から円弧を描くように黒くなっている。そのあたりが曲がっているのだろう。正規のルートではない場所で、GPSが使えなくなるのは致命的なので、ちゃんと使えるか確認をして、使えるようだったので進む。 低木が生えているところを抜け、岩場を渡ると、小さな黄色と白の花が一体に咲いている。この光景は他のルートでは見られないかもしれない。地図を見ると、上がるべき場所を過ぎていたので、引き換えし、岩場に書かれていた「主杖」という黄色い文字を見つける。どうやら、この岩場をずっと登っていくようだ。岩場にはマークも鎖も見当たらないのだが、この岩場をずっと登って行けと言うことだろうか。これは、想像以上に大変かもしれない。「主杖」の文字の下におりんを置き、しばらく撮影をする。辺りは真っ白で何も見えなかったが、そのあとパンを食べていると、視界が開けたので、急いでもう一度、写真や映像を撮る。今度は、文字の下の矢印の真ん中に丸印におりんを置いて撮影をする。 撮影を済ませ、帽子の上にヘルメットを装着するという、見た目的にあんまりお勧めできない格好で出発をする。初めは、花畑がある左側から登って行くが、次第に岩が無くなり、アリジゴクの巣にかかったアリのような状態になり、ずれ落ちない岩に飛びついて登って行くことになる。少し登って、右手の中指と親指の内側の爪の間から血が出ていることに気づく。爪はちゃんと切ってきたが、中指はすこしひっかかるくらい伸びていた。このまま指ぬき手袋で登ると、指先を負傷するので、モンベルの薄地のグローブを装着して進むことにする。もう一つ、寒さと雨対策用の厚手の手袋も持っていたが、指先の感覚の優先して薄地のグローブにした。 3分の1くらい登ったところで、砂があるところだと滑るので、岩の上をよじ登った方がいいことに気づく。しまった、このことに気づかなかったせいで、かなり時間を無駄にしてしまったのではないだろうか。 岩を登って順調に進むが、時々登れなくったり、岩が途切れて砂しかない場所になったりして、常に上の様子を確認して、方向転換しないとならない。 半分くらい来たところで二席分くらいの岩に腰かけ、荷物を置き、景色を楽しむ。こんな光景はここでしか見られない。下を見ると、どこから登ってきたのかわからなくなっていて、ここから、もう引き返せないことに気づかされる。上を見ても、ずっと岩があるだけで、いつまで登り続ければいいのだろうと、精神的にまいって来る。ザックの横のポケットにはナルゲンの1Lの容器とペットボトル500ml2本が入っているが、ペットボトルの半分くらいしか飲んでいない。こんな岩場をずっと登るのに、いつもの装備で来るんじゃなかったかもしれない。 そこからは、少し登って、休むを繰り返していく。 ヤマレコのルートに比べると、左に来ていることに気づき、右に行きたいが、砂を越えて行かないとならないので、そのまま進むことにする。オレンジ色の足跡を見ると、左側の方が多いのでたぶん大丈夫だろう。 3分の2ぐらいまで来たところで、上を見ると建物が見える。 おそらく剣ヶ峰のところにある施設だ。目標が見えてきたのは、精神的に楽だ。ただ、14時半を越えたので、帰りの時間が少し気になる。いつもとは違う恰好で登っているので、腰が痛くなってきた。ナルゲンの容器がうらめしい。 徐々に建物がしっかり見えてきて、太いワイヤーを見つける。ワイヤーを手繰り寄せながら進んでいき、右を見ると、富士宮ルートから登って来る人が見える。建物のところに誰かが歩いている。施設の人だろうか。 左側の岩場に取り付き、建物の裏側のコンクリートに触った瞬間、今までにない達成感を味わう。 しばらく柵の基礎になっているコンクリートの部分に腰かけ、主杖ルート頂上の景色を味わう。 写真や映像を撮り、柵の中に入り、建物の前に出て、正規のルートと合流する。施設の前には施設の人だろうか扉の前で5人くらいで立っている。 白い服を着た男性が撮影をしていて、その後、おりんの映像を撮る。後ろにいる施設関係者の人たちの目線が気になる。その後、小学生の男の子と女の子を連れた男性が後から来て、撮影をしている。その後で、もう一枚撮ろうとしたが、女の子が山頂の標柱のそばを離れず、ずっと加工の方を見ている。仕方ないので、女の子の後ろ姿が映った写真を撮り、白い服を着た男性の後に降りていく。男性は山梨の方へ行き、私は富士宮口の方へ降りていく。この坂道は結構急で滑ってしまう。手すりを使って登ってきた人が通り過ぎたので、手すりを使って降りる。降り切ったところで、振り返って剣ヶ峰の方を向いて写真を撮る。まだ、影になっている部分には雪が残っている。御殿場ルートの上の方はまだ残っているかもしれない。分岐で右へ行き、ブル道を使って降りる。 9合目の万年雪山荘は閉まっていて、建物の奥は雪が積もっている。一度、この雪の上を歩いたことがあるが、ここを歩くくらいなら、ブル道を使った方がラクだ。 少し下ると小屋の近くに金属製の壁がある。通り過ぎて振り返ると、鳥居があることに気づく。後ろに太陽があり、神秘的だ。ふたたびブル道を通って、ジグザグに降りていき、ジグザグに降りず、そのまままっすぐ降りたりして、初めのブル道に戻り、6合目の小屋と5合目のトイレの間の道に合流する。 来た道を振り返ると、富士山の斜面に夕日が入ろうとしている。6合目から来たカップルが、ブル道に入っていき撮影をしている。私はそのカップルが入らないように撮影をして、あとは小走りで降りていく。 登山口に出ると、誘導員の人はおらず車も少なくなっている。階段の方へ歩いていくと、ネームプレートを付けた二十代くらいの女の子とすれ違う。施設の職員だろうか。階段を降りると、駐輪場には私のスクーターしかおらず、車が1台道の脇に停めてあって、駐車場内にも一台停まっていて、若者4人が帰り支度をしている。 スクーターで帰り支度をしていると、走って追い越した40代くらいの女性3人組がトイレにやって来る。なんとなく気まずいが、準備をしている最中なので移動もしづらい。50代くらいの夫婦がやって来て、どっちが先にトイレに入るか話している。かなり大変だったようで、ザックを背負いながら用を足すのはイヤみたいだ。男性が先に入ることになり、女性が入る前に帰りたいなぁと思いながら急いで支度をしているが間に合わず、私の後にトイレに来た人をしっかり見送って帰宅することになる。 準備が済み帰宅しようとスクーターを走らせると、下り道の最初のカーブに車が停まっていて、男性が電話で話している。景色がいいので、そこからの下の景色と、富士山を撮影して、帰宅する。
了
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