大蛇尾川西俣 ヘリ救助と鹿又岳への枝籔エスケープ
- GPS
- 26:52
- 距離
- 25.1km
- 登り
- 1,978m
- 下り
- 1,958m
コースタイム
- 山行
- 9:24
- 休憩
- 5:40
- 合計
- 15:04
- 山行
- 9:22
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 10:50
13:43に10m滝到着
14:02 登攀中に負傷(左肩の脱臼)→滑落 ※フリクションノットが効かなかったとのこと
応急手当と安全地帯への移動・対応検討
2名ずつに分かれ沢床で待機と救助要請組に分かれる
15:42 電波求めて尾根を藪漕ぎ開始
16:45頃 docomoで4G2本立ち、救助要請
一報の後、もう少し電波が安定するところを求めてもう少し藪漕ぎ
17:00頃 救助隊からの電話が止まらなくなり、1200m付近で停滞。
17:55頃 ヘリの現場到着・地点捜索
18:20 要救助者ヘリにて救助
19:15 救急隊と連絡が取れ、沢床にひとり残されているとのことで沢への下降開始
19:50 沢の一人が連絡のために尾根を登っており、下降組と合流
20:45頃 10m滝の上部に下降、寝るスペースはなくですぐ上に幕営地があることが分かっていたので、遡行決定
21:10頃 遡行再開
21:46 予定の幕営地ではないが、遡行終了
翌日は最後まで詰めあがらず、鹿又岳に伸びる沢を遡行し、1846mピークを目指して尾根に乗るエスケープを選択。
鹿又岳からはヤマレコの足跡を参考に尾根線に下山路を取る。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
大蛇尾林道倒木手前 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ダム取水施設までの作業道は荒れている 二俣前後で大きな崩壊地があった |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
グローブ
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
行動食
非常食
地図(地形図)
トポ
コンパス
笛
ヘッドランプ
ファーストエイドキット
携帯
時計
タオル
ナイフ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
スリング
セルフビレイランヤード
渓流シューズ
|
---|
感想
本記録はパーティ1名のヘリ救助事案が発生し、エスケープで下山した記録です。
反省が多く残る山行ではありますが、どなたかの参考になりますように。
救助に関わってくださった多くの皆様、ありがとうございました。
大蛇尾川西俣、去年那須まで来るも当日の悪天候で近くの井戸沢と桜沢にエスケープしたこともあり、期待していた沢だった。
夜1時前に道の駅に到着して寝ようとするが、風がなく暑い夜で全く寝れなかった。目をつぶって30分ごとに時計を確認していた
翌朝、下山ポイントに車をデポする途中から雨がぱらつき始めて雲行き怪しくなるも天気予報を信じて続行決定。
車で林道を倒木直前まで進み、着替えて出発。
長い林道歩きだったが、歩いてるうちに青空が見えてきてテンション上がる。
作業道はかなり荒れていて橋が大きく曲がったり傾いたりしていた。
2時間弱歩いて、取水口施設に到着。ここで水の綺麗さに圧倒された。大蛇尾ブルーに感動。
沢装備を身に着けゴーロを歩いていくがたくさんの魚影が見え、たまに水面を跳ねて目に楽しい沢歩きが続く。
大した滝もなく、二俣を通過。前後は崩壊地が多く、足早に通過した。サンショウウオ?と思われる途中サンショウオらしき生き物にも会えた。
ヤギ滝の2段目はロープを出してもらってフォローで通過。
登った先の釜で飛び込んで遊んだ。
7m滝もロープを出してもらってフォローで通過。下側で手間取り一回だけ半テンション。
そのあとの大釜を持ったスライダーで遊んでものすごい楽しい沢だなと思った。
その後少しの遡行で、問題の10m滝へ。
この時は事態発生後、安全な場所に移動・応急手当の後にすぐ救助要請しに行くという判断が出来ず、どうにかして引き返せないかなど無駄な時間を使ってしまったと思う。後になってケガ発生から1.5h近くも同じ場所から動いてなかったことを知り、少しはパニックになっていたんだなと知った。
それでも、4人パーティという人数のおかげで2人ずつに分かれて安全に振った行動がとれたと思う。
山岳遭難の通報は初めてのことであったが、通報後少しずつ地元の地理に明るい方が対応してくださるようになり、安心感があった。特に最後の方は多分沢ヤだと思う。(30m大滝の手前かとか幅の広い10~15mの滝で場所が伝わったので)
救助完了後は沢へ下降し、無事合流。
沢床に下降後暗い中簡単な滝を登り、予定ではその先だったが、泳ぎが絶対必要な釜とその先に滝が見えたため、狭いところで幕営決定。夜ごはんはシチューリゾットを食べて、即就寝。
翌朝は6時前に寒さで目を覚ました。
豚骨ラーメンを食べて体をあっためて沢装備を身に着けていたら太陽が出てきた。
やる気に満ち溢れて遡行再開。
40分程度で出てきた30m大滝は大きくカーブしている1段目を左岸から登り、その延長に伸びるルンゼで高巻く。一度高く登りすぎてしまい、懸垂で5mほど下降して木の間を抜けていった。
滝以降は美しいナメ床が広がっていて感動的だった。
前日が計画より進めなかったこともあり、大蛇尾側を最後まで詰めあがらず、鹿又岳に伸びる沢を遡行し、1846mピークを目指して尾根に乗るエスケープを選択。枝藪漕ぎがつらく、鹿又岳近くまで詰めあがるのが正解だったかもしれないが、正解はワカラナイ、、、鹿の足跡とフンを探しながらけものフレンズになって登っていた。
でも、深田久弥が多くの山で沢を詰めあげて登っている記録を読む限り、登山道がないピークへは沢登りが効率的なのかもと思った。
鹿又岳からはヤマレコの足跡を山行に尾根線に下降を取るがなんとなくの踏み跡があるように見えるがGPS必須の下降となる。林道に出たときは安心感がすごかった。
ワイルドフィールズの柵を超えたところで警察と消防に下山連絡をした。
消防の方から言われた、”今後も気を付けて楽しんでください”という言葉を忘れずにこれからも自然を遊びつくしたい。
改めて、今回ご迷惑をおかけしてしまった関係者の方々には申し訳ありませんでした。そしてありがとうございました。
また、パーティメンバーにも感謝。反省が多い修行のような山行だったけど、楽しいことも多い忘れられない山行になりました。また、行きましょう。
コメント
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貴重な情報、ありがとうございます。予定どおり明日から一泊で西俣行こうかと思いますが、気を引き締めて行こうかと思います。
ご心配おかけしました。
どこかの記録に登攀は元蕕世判颪れていましたが、いくつかの滝はナチュラルプロテクションはほぼ無く、なるほどと思える難易度でした。
少しでもこの記録が参考になれば幸いです。
お気をつけて。そして楽しんできてください!
恥ずかしいミス
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