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Yamareco

記録ID: 5756799
全員に公開
沢登り
日光・那須・筑波

大蛇尾川西俣 ヘリ救助と鹿又岳への枝籔エスケープ

2023年07月23日(日) ~ 2023年07月24日(月)
 - 拍手
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
26:52
距離
25.1km
登り
1,978m
下り
1,958m
歩くペース
ゆっくり
1.41.5
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
9:24
休憩
5:40
合計
15:04
6:42
93
スタート地点
8:15
8:40
80
入渓地点
10:00
10:00
19
二俣
10:19
10:42
48
ヤギ滝
11:30
12:10
93
7m滝
13:43
15:42
80
幅広10m滝
17:02
19:15
151
1300m地点(docomo接続)
21:46
宿泊地
2日目
山行
9:22
休憩
1:28
合計
10:50
7:13
42
宿泊地
7:55
9:02
235
30m大滝
12:57
13:05
37
1846m
13:42
13:55
243
植生回復観察小屋
18:03
ゴール地点
初日 非常時対応
13:43に10m滝到着
14:02 登攀中に負傷(左肩の脱臼)→滑落 ※フリクションノットが効かなかったとのこと
応急手当と安全地帯への移動・対応検討
2名ずつに分かれ沢床で待機と救助要請組に分かれる
15:42 電波求めて尾根を藪漕ぎ開始
16:45頃 docomoで4G2本立ち、救助要請
一報の後、もう少し電波が安定するところを求めてもう少し藪漕ぎ
17:00頃 救助隊からの電話が止まらなくなり、1200m付近で停滞。
17:55頃 ヘリの現場到着・地点捜索
18:20 要救助者ヘリにて救助
19:15 救急隊と連絡が取れ、沢床にひとり残されているとのことで沢への下降開始
19:50 沢の一人が連絡のために尾根を登っており、下降組と合流
20:45頃 10m滝の上部に下降、寝るスペースはなくですぐ上に幕営地があることが分かっていたので、遡行決定
21:10頃 遡行再開
21:46 予定の幕営地ではないが、遡行終了

翌日は最後まで詰めあがらず、鹿又岳に伸びる沢を遡行し、1846mピークを目指して尾根に乗るエスケープを選択。
鹿又岳からはヤマレコの足跡を参考に尾根線に下山路を取る。
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
ワイルドフィールズおじかの手前の駐車スぺース
大蛇尾林道倒木手前
コース状況/
危険箇所等
ダム取水施設までの作業道は荒れている
二俣前後で大きな崩壊地があった
急なはしご
2023年07月23日 08:03撮影 by  SO-52B, Sony
7/23 8:03
急なはしご
取水施設とつり橋
重量制限100kg
2023年07月23日 08:15撮影 by  SO-52B, Sony
7/23 8:15
取水施設とつり橋
重量制限100kg
遡行開始
2023年07月23日 08:55撮影 by  SO-52B, Sony
7/23 8:55
遡行開始
サンショウウオ?
2023年07月23日 10:10撮影 by  SO-52B, Sony
7/23 10:10
サンショウウオ?
手乗り
2023年07月23日 10:11撮影 by  SO-52B, Sony
7/23 10:11
手乗り
ヤギ滝
2023年07月23日 10:19撮影 by  SO-52B, Sony
7/23 10:19
ヤギ滝
楽しいスライダー
2023年07月23日 11:05撮影 by  SO-52B, Sony
7/23 11:05
楽しいスライダー
ナメ
2023年07月23日 11:17撮影 by  SO-52B, Sony
7/23 11:17
ナメ
2023年07月23日 11:30撮影 by  SO-52B, Sony
7/23 11:30
7m滝
2023年07月23日 11:30撮影 by  SO-52B, Sony
7/23 11:30
7m滝
難しかった
2023年07月23日 12:03撮影 by  SO-52B, Sony
7/23 12:03
難しかった
キンコウカとピンクの花
2023年07月23日 12:38撮影 by  SO-52B, Sony
7/23 12:38
キンコウカとピンクの花
ずっと大蛇尾ブルーがきれい
2023年07月23日 12:39撮影 by  SO-52B, Sony
7/23 12:39
ずっと大蛇尾ブルーがきれい
2023年07月23日 12:39撮影 by  SO-52B, Sony
7/23 12:39
2023年07月23日 13:11撮影 by  SO-52B, Sony
7/23 13:11
きれいなナメ
2023年07月23日 13:26撮影 by  SO-52B, Sony
7/23 13:26
きれいなナメ
問題の10m滝
2023年07月23日 13:43撮影 by  SO-52B, Sony
7/23 13:43
問題の10m滝
ヘリが来た!
2023年07月23日 17:55撮影 by  SO-52B, Sony
7/23 17:55
ヘリが来た!
夜の滝
2023年07月23日 21:01撮影 by  SO-52B, Sony
7/23 21:01
夜の滝
行動終了! 団子!
2023年07月23日 22:06撮影 by  SO-52B, Sony
7/23 22:06
行動終了! 団子!
おはようございます
2023年07月24日 05:48撮影 by  SO-52B, Sony
7/24 5:48
おはようございます
あさごはんラーメン
2023年07月24日 06:20撮影 by  SO-52B, Sony
7/24 6:20
あさごはんラーメン
2023年07月24日 07:24撮影 by  SO-52B, Sony
7/24 7:24
朝靄がきれいすぎる
2023年07月24日 07:29撮影 by  SO-52B, Sony
7/24 7:29
朝靄がきれいすぎる
美しい
2023年07月24日 07:36撮影 by  SO-52B, Sony
7/24 7:36
美しい
緩やかな河原
2023年07月24日 07:40撮影 by  SO-52B, Sony
7/24 7:40
緩やかな河原
ヌメるヘツリ
2023年07月24日 07:44撮影 by  SO-52B, Sony
7/24 7:44
ヌメるヘツリ
美しい
2023年07月24日 07:51撮影 by  SO-52B, Sony
7/24 7:51
美しい
30m大滝
2023年07月24日 07:55撮影 by  SO-52B, Sony
7/24 7:55
30m大滝
大滝の真ん中から
2023年07月24日 08:10撮影 by  SO-52B, Sony
7/24 8:10
大滝の真ん中から
大滝の真ん中から上を
2023年07月24日 08:11撮影 by  SO-52B, Sony
7/24 8:11
大滝の真ん中から上を
大滝を抜けたとこ
2023年07月24日 09:14撮影 by  SO-52B, Sony
7/24 9:14
大滝を抜けたとこ
もうすぐ大蛇尾を離れる
2023年07月24日 09:23撮影 by  SO-52B, Sony
7/24 9:23
もうすぐ大蛇尾を離れる
鹿又岳につながる沢
2023年07月24日 09:55撮影 by  SO-52B, Sony
7/24 9:55
鹿又岳につながる沢
水が枯れた
2023年07月24日 10:49撮影 by  SO-52B, Sony
7/24 10:49
水が枯れた
1846ピーク
2023年07月24日 12:57撮影 by  SO-52B, Sony
1
7/24 12:57
1846ピーク
トンボの大群
2023年07月24日 13:02撮影 by  SO-52B, Sony
7/24 13:02
トンボの大群
県道266号(廃道・未開通)
2023年07月24日 13:19撮影 by  SO-52B, Sony
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7/24 13:19
県道266号(廃道・未開通)
藪を抜けた県道上
2023年07月24日 13:45撮影 by  SO-52B, Sony
7/24 13:45
藪を抜けた県道上
下山開始
2023年07月24日 14:45撮影 by  SO-52B, Sony
7/24 14:45
下山開始
林道に出た
2023年07月24日 16:45撮影 by  SO-52B, Sony
7/24 16:45
林道に出た

装備

個人装備
Tシャツ ソフトシェル ズボン グローブ 雨具 日よけ帽子 着替え ザック 行動食 非常食 地図(地形図) トポ コンパス ヘッドランプ ファーストエイドキット 携帯 時計 タオル ナイフ ハーネス ヘルメット 確保機 ロックカラビナ スリング セルフビレイランヤード 渓流シューズ

感想

本記録はパーティ1名のヘリ救助事案が発生し、エスケープで下山した記録です。
反省が多く残る山行ではありますが、どなたかの参考になりますように。
救助に関わってくださった多くの皆様、ありがとうございました。

大蛇尾川西俣、去年那須まで来るも当日の悪天候で近くの井戸沢と桜沢にエスケープしたこともあり、期待していた沢だった。
夜1時前に道の駅に到着して寝ようとするが、風がなく暑い夜で全く寝れなかった。目をつぶって30分ごとに時計を確認していた
翌朝、下山ポイントに車をデポする途中から雨がぱらつき始めて雲行き怪しくなるも天気予報を信じて続行決定。
車で林道を倒木直前まで進み、着替えて出発。
長い林道歩きだったが、歩いてるうちに青空が見えてきてテンション上がる。
作業道はかなり荒れていて橋が大きく曲がったり傾いたりしていた。
2時間弱歩いて、取水口施設に到着。ここで水の綺麗さに圧倒された。大蛇尾ブルーに感動。
沢装備を身に着けゴーロを歩いていくがたくさんの魚影が見え、たまに水面を跳ねて目に楽しい沢歩きが続く。
大した滝もなく、二俣を通過。前後は崩壊地が多く、足早に通過した。サンショウウオ?と思われる途中サンショウオらしき生き物にも会えた。
ヤギ滝の2段目はロープを出してもらってフォローで通過。
登った先の釜で飛び込んで遊んだ。
7m滝もロープを出してもらってフォローで通過。下側で手間取り一回だけ半テンション。
そのあとの大釜を持ったスライダーで遊んでものすごい楽しい沢だなと思った。

その後少しの遡行で、問題の10m滝へ。
この時は事態発生後、安全な場所に移動・応急手当の後にすぐ救助要請しに行くという判断が出来ず、どうにかして引き返せないかなど無駄な時間を使ってしまったと思う。後になってケガ発生から1.5h近くも同じ場所から動いてなかったことを知り、少しはパニックになっていたんだなと知った。
それでも、4人パーティという人数のおかげで2人ずつに分かれて安全に振った行動がとれたと思う。
山岳遭難の通報は初めてのことであったが、通報後少しずつ地元の地理に明るい方が対応してくださるようになり、安心感があった。特に最後の方は多分沢ヤだと思う。(30m大滝の手前かとか幅の広い10~15mの滝で場所が伝わったので)
救助完了後は沢へ下降し、無事合流。
沢床に下降後暗い中簡単な滝を登り、予定ではその先だったが、泳ぎが絶対必要な釜とその先に滝が見えたため、狭いところで幕営決定。夜ごはんはシチューリゾットを食べて、即就寝。

翌朝は6時前に寒さで目を覚ました。
豚骨ラーメンを食べて体をあっためて沢装備を身に着けていたら太陽が出てきた。
やる気に満ち溢れて遡行再開。
40分程度で出てきた30m大滝は大きくカーブしている1段目を左岸から登り、その延長に伸びるルンゼで高巻く。一度高く登りすぎてしまい、懸垂で5mほど下降して木の間を抜けていった。
滝以降は美しいナメ床が広がっていて感動的だった。
前日が計画より進めなかったこともあり、大蛇尾側を最後まで詰めあがらず、鹿又岳に伸びる沢を遡行し、1846mピークを目指して尾根に乗るエスケープを選択。枝藪漕ぎがつらく、鹿又岳近くまで詰めあがるのが正解だったかもしれないが、正解はワカラナイ、、、鹿の足跡とフンを探しながらけものフレンズになって登っていた。
でも、深田久弥が多くの山で沢を詰めあげて登っている記録を読む限り、登山道がないピークへは沢登りが効率的なのかもと思った。

鹿又岳からはヤマレコの足跡を山行に尾根線に下降を取るがなんとなくの踏み跡があるように見えるがGPS必須の下降となる。林道に出たときは安心感がすごかった。
ワイルドフィールズの柵を超えたところで警察と消防に下山連絡をした。
消防の方から言われた、”今後も気を付けて楽しんでください”という言葉を忘れずにこれからも自然を遊びつくしたい。

改めて、今回ご迷惑をおかけしてしまった関係者の方々には申し訳ありませんでした。そしてありがとうございました。
また、パーティメンバーにも感謝。反省が多い修行のような山行だったけど、楽しいことも多い忘れられない山行になりました。また、行きましょう。

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コメント

大変参考になりました。私も気を付けなければと改めて思いました。
2023/7/27 16:29
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1
当日すれ違った4人パーティの者です。ヘリが上空を飛び回って心配していました(下山したところで救助隊の方達に少し話は聞いていました)が、命に別状なく安心しました。

貴重な情報、ありがとうございます。予定どおり明日から一泊で西俣行こうかと思いますが、気を引き締めて行こうかと思います。
2023/7/28 12:10
rynonicさん
ご心配おかけしました。
どこかの記録に登攀は元蕕世判颪れていましたが、いくつかの滝はナチュラルプロテクションはほぼ無く、なるほどと思える難易度でした。
少しでもこの記録が参考になれば幸いです。
お気をつけて。そして楽しんできてください!
2023/7/28 16:10
同行者から指摘を受けました。ナチュプロはカムとかナッツのこと。普通にプロテクションが少ない。です。
恥ずかしいミス
2023/7/28 16:18
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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