記録ID: 5769324
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無雪期ピークハント/縦走
東北
平ヶ岳(鷹ノ巣から往復)
2023年07月29日(土) [日帰り]
体力度
5
1泊以上が適当
- GPS
- 11:27
- 距離
- 21.8km
- 登り
- 1,792m
- 下り
- 1,793m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 10:35
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 11:28
距離 21.8km
登り 1,792m
下り 1,793m
下台倉山から下降した付近で雷雨に遭い、15分程度滞留。
天候 | 晴れ、一時雷雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【落雷注意】 長い行程にはエスケープルートも避難小屋もないので、落雷等午後の天候変化によくよく留意が必要(感想欄参照)。 【ルート】 下台倉山まではやせ尾根注意、稜線上はぬかるみ・湿った木道に要注意。 【水場】 登山道沿いの台倉水場は未確認、白沢清水はほぼ溜まり水でとても飲めそうにない。平ヶ岳・玉子石間の巻き道の沢は豊富。 |
その他周辺情報 | 清四郎小屋のテント泊2,000円(車駐車含む。) 登山口の駐車場は、ハイシーズンの休日は前夜入りしないと駐車不能との情報もあったが、この日(土曜)は朝4時でも10台未満で余裕有り。 |
写真
装備
備考 | アブが多く、虫よけ・虫刺されはあっても良い。 |
---|
感想
百名山随一の日帰り困難峰とされる平ヶ岳。それを、心の底から思い知ることとなった。本当に、ここで死ぬのではないかと思った。
この日、予報通り晴天に恵まれ、疲労しつつもまずまずのペース(ここまで所要6時間)で平ヶ岳山頂を踏んだ。池塘を楽しみ、玉子石もめぐって、あとはどんどん降るぞと気合を入れ直して間もない12時半、遠雷が聞こえた。この先稜線とやせ尾根しかないルートがCT残り4時間以上ある。とにかく先を急いだ。半ばの台倉山までたどり着くと、尾瀬湿原方面が荒れ模様。急に嵐の風が吹き始め、尾瀬方面も、只見川の向こうの山にも、稲妻が落ち始める。
周りには誰もいない。迷ったが、稜線上は危ないし、頭上に来るにはまだ時間があると判断して、尾根を駆け降り始めた。そのタイミングで、思ったより近くに稲妻が落ちた。雨も大粒で横から吹き付けるようになる。尾根上の高い木を大急ぎで通り抜け、低木の陰に身を潜めた。隣の尾根方面に紫色の稲妻が大音量でビシビシと落ち、向かいの山にも繰り返し落雷、頭上からも雷鳴が聞こえる。もう生きた心地がしなかった。南無阿弥陀仏、仏様、ご先祖様、どうか生きて帰してください、と手を合わせた。
ひたすら身を潜めた時間はあまりに長く感じたが、30分近くたってようやく、雷は北へ遠のき、視界も開けはじめ、尾瀬方面には青空も見えてきた。消耗した心と体に鞭打って、一目散に駆け下り、なんとか生きて帰ることができた。
自分の判断が正しかったかはわからないが、山のリスクを改めて考え直す、強いお灸となったと思う。
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