常念山脈縦走(蝶ヶ岳〜常念岳〜大天井岳〜燕岳)
- GPS
- 21:05
- 距離
- 35.1km
- 登り
- 2,907m
- 下り
- 2,948m
コースタイム
- 山行
- 5:06
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 5:42
- 山行
- 7:17
- 休憩
- 3:54
- 合計
- 11:11
- 山行
- 5:13
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 5:59
天候 | 1日目 晴れ、一時的な雷雨。 2日目 晴れ 3日目 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
7/28 22:30竹橋発 毎日アルペン号 上高地行き 帰り 7/30 13:00中房温泉発 毎日アルペン号 新宿行き |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体を通して顕著な危険箇所はなし。体力的に特にきつかったのは2592ピークから常念岳までの登り。100m近く下ってから300m登り返す。急なうえに岩場も多いので体力と神経を使う。 合戦小屋から中房温泉までは急な下りなので、転倒などに注意しながら下る必要がある。 |
その他周辺情報 | ○蝶ヶ岳ヒュッテ テント1張り2000円。キャパは50張程度。 ○大天荘 同じくテント1張り2000円。キャパは50張程度。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
初めての北アルプスは2泊3日の常念山脈縦走となりました。初日は夕立がありましたが概ね天候にも恵まれ、槍、穂高の絶景を眺めながら最高の稜線歩きを楽しめました。ありがとう有給!
1日目 上高地バスターミナル~蝶ヶ岳ヒュッテ
22:30竹橋発の毎日アルペン号に乗り、時折うとうとするくらいで熟睡はできず、寝不足のまま上高地バスターミナルに着きました。さすがは日本屈指の人気エリアだけあり、金曜日なのに続々と登山者がやってきます。トイレと朝食を済ませたら、徳澤園に向けて出発。ゆるゆると平坦な道を歩きます。基本的には木々に囲まれていますが、開けたところでは雄大な穂高連峰が眺められました。
徳澤園から蝶ヶ岳までは樹林帯の急登が続きます。寝不足&テン泊縦走初日の重荷だったのでなかなかハードでした。妖精の池(全然妖精の要素がなかった...)を過ぎたあたりから森林限界を超え、槍と穂高の大パノラマが現れました。
蝶ヶ岳に着く頃にはガスが出始めたので、ささっと記念撮影を済ませて蝶ヶ岳ヒュッテへ。金曜の昼前なのに、やたらとテン場が混んでいるなあと思ったら高校の山岳部が来ていました。若さが眩しい。
昼食のパスタを食べた後、ダラダラしていたら、次第に雷の音が聞こえてきました。テン場に落雷したらやばいと思い、山小屋でココアを注文して一旦避難させてもらいました。土砂降りになりましたが幸い一時的なもので済みました。雨上がりの槍と穂高は素晴らしかったです。
夕食はツナ入りカレーとみそ汁。夏場の塩分補給にみそ汁はおすすめです。あと、まくらを導入したのが吉と出たようで、テン泊を始めて以来一番よく眠れました。
2日目 蝶ヶ岳ヒュッテ~大天荘
2時に起床。朝食の準備をしようとテント内でガサゴソしていると、少し端の方が濡れていました。どうやらフライシートの張りが甘かったらしく、昨晩の雨を防ぎきれなかったようです。岩の多いテン場での設営は難しい。
空気の澄んだ快晴だったので、蝶槍に着く頃には槍と穂高の見事なモルゲンが見られました。ちなみに雷鳥の親子にも会えました。可愛かった。。
蝶槍を過ぎると細かなアップダウンの繰り返しになり、樹林帯と森林限界を抜けたり出たりします。2512ピークからは前方に聳え立つ常念岳が眺められ、雄大さに圧倒されると共に、約300mの急登をテン泊装備で本当に登れるか?と少し怖くもなりました。
前回は甲斐駒の岩場で指先を切ってしまったので、グローブを装着して登山開始。大ぶりな岩が密集していて歩きづらく、かつ急登なのでとても疲れました。正直3日間で一番しんどい登りでしたが、常念岳に登頂した時の達成感はひとしおでした。
山頂から浮石の多い岩場を下り、常念小屋で水を補給します。ちなみに3日間で蝶ヶ岳ヒュッテ、常念小屋、大天荘の水場を利用しましたが、どこも1L200円でした。100円玉は多めに持った方がいいです。
常念小屋からは比較的歩きやすいアップダウンを繰り返し、12時半には大天荘に到着。昨日の蝶ヶ岳ヒュッテに比べると空いていたので、槍と穂高が眺められる一等地にテントを張れました。
設営後は、貴重品だけ持って大天井岳に登頂。小屋から10分くらいで登れます。雲が多くて眺望がイマイチだったのが残念。
夕飯は昨日と同じツナカレーに、小屋で買ったサラミをプラス。たくさん汗をかいたので塩辛くて美味しかったです。
3日目 大天荘~中房温泉
少し寝坊して3時半に起床。すでに起きている人も多く、あちらこちらから物音が聞こえてきます。テントの撤収をちょうど終える頃、見事な槍のモルゲンと雲海が見れました。昨日のモルゲンよりもさらに色濃く、朝日に照らされた山肌がとても綺麗でした。
いつまでも眺めていたかったですが長居はできないので、5時半には行動を開始。燕山荘に向けて歩きます。この日は雲ひとつない快晴だったので、槍と裏銀座の稜線がバッチリ眺められました。
8時ごろに燕山荘に到着。噂には聞いていたものの、まあ若者の多いこと!この小屋だけ平均年齢が10くらい若い気がしました。そしてなにより小屋が綺麗。トイレも山小屋とは思えないくらい清潔でした。人気があるのも納得。
小屋にザックをデポし、アタックザックに切り変えて燕岳に向かいます。一気に身軽になったので、飛ぶような足取り(体感)であっという間に登頂。山頂からは360度の大展望で、縦走のラストは最高の締めくくりになりました。
名残惜しさを感じながら燕山荘まで戻り、合戦尾根を下ります。急な下りで神経を使いますが、気をつけて下れば危険度は高くないです。ただ登る人が多く、道も狭いのでたびたび渋滞に巻き込まれました。
11時半に中房温泉に下山。すぐさま温泉でフィニッシュ!3日ぶりのお風呂はたまりませんでした。温泉を出た後はビールを飲んでダラダラ暇を潰し、13時発の毎日アルペン号で新宿に帰りました。
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