前飛龍〜三条の湯
- GPS
- 29:31
- 距離
- 24.3km
- 登り
- 2,107m
- 下り
- 2,091m
コースタイム
- 山行
- 8:45
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 9:14
- 山行
- 3:59
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 4:13
天候 | 晴れときどき曇りのち雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
1月15日、降雪があったようです。その降雪後、飛龍に向かうコースに入ったのは 1月17〜18日のわれわれが初めてだったようで、全域ノートレースでした。 ・道の駅たばやま (620m)〜サオラ峠 (1406m) 急登。トラバース道にダンゴ状の雪が堆積して固まっており、歩きにくい。踏み外さないように注意。 ・サオラ峠 (1406m)〜熊倉山 (1624m) くるぶしちょっと上くらいまでの積雪。比較的楽に歩ける。 ・熊倉山 (1624m)〜前飛龍 (1954m) 今回のコースの核心部その1。露岩と雪のミックスの急登。ここまでずっとツボ足で来れたが、ここはアイゼン必須。できれば前爪が欲しい。 ・前飛龍 (1954m)〜飛龍権現 最後の登り、もうひとがんばり。 ・飛龍権現〜北天のタル 今回のコースの核心部その2。積雪量が多く、平均して膝までの積雪、場所によっては腰まで潜る。足場が非常に悪い箇所もあり、踏み外すと数十メートル落下の危険あり。要注意。 ・北天のタル〜三条の湯 (1100m) 積雪は減るものの、トラバース道にダンゴ状の雪が堆積して固まっており、歩きにくい。下山途中からアイゼン不要。 ・三条の湯 (1100m)〜サオラ峠 (1406m) 積雪があったりなかったり。アイゼン装着に迷う。ツボ足で通過。 ・天平尾根 気持ちいい尾根歩き。広いので道迷い注意。赤リボン有り。 ・天平尾根〜道の駅たばやま (620m) 一気下り。トラバース道は雪と落ち葉で足場悪い、注意。 ※歩き始め直後、GPSログが誤動作していましたので、ちょっと飛んでいます。ご注意を。 |
その他周辺情報 | 三条の湯は、お湯も、小屋の主人も素晴らしかったです。 |
写真
感想
横浜市民の自分にとって、この山域はなかなか足が向かないのです。かなり遠いイメージ。飛龍?どこ?ってかんじ。事前勉強しようと思ってチラりと検索などしてみましたが、お隣にある人気の雲取山と比べれば、かなりマイナーでシブめのお山のようです。今年に入って、ヤマレコにアップされてる飛龍山レポは数件程度という。(汗 木曜にどの程度の雪が降ったかも気になり、何か起こりそうな予感です。
パッキングしようと思うも、本格雪山装備で行くか、3シーズン+α的なライトな感じで行くか悩みます。判断できないのでとりあえず全部クルマに積み込んでおき、現地判断としました。凍結路にビビりながらも、道の駅たばやまに到着。
集合場所の標高は 600m程度。この付近だけ見ると雪はあってないようなものでしたが、これから目指す2000m付近はやっぱり雪山だろうと、ウェア類は雪山装備にしました。でも足元は夏靴&軽アイゼンをチョイスすると言うちぐはぐさ。この時、6本爪軽アイゼンを選んだことには後々ちょっと後悔...。
歩きだすものの、積もった雪にハイカーの足跡が全然付いておらず、出だしからこの先のノートレースを予感です。熊対策か、鹿対策か、両方か。登山道の入り口の柵扉を開けて、まずはサオラ峠(サヲウラ峠)を目指して、一気に標高を700mほど上げます。今回のコースは全体的にトラバース道が多く、気を使います。また、斜面を落ちてきた雪が登山道に堆積し、雪の塊が固い状態になってボコボコして、歩きにくいのなんのって。
サオラ峠に到着。ここで判断の分岐点。谷へ下りて三条の湯へ向かうか、山を登って飛龍へ向かうか。どうする...?
飛龍を目指しました。 (^^ でも歩き始めてから、(かなり)後悔することに。やはり木曜の都心の雨はこちらではそこそこの雪だったようです。そして雪が降ってからこのコースは誰も歩いていないようです。徐々に深くなる雪に、ラッセルラッセル。
一歩一歩が重く、コースタイムから遅れていることを認識。のんびりできない。昼のカップラーメンは食事というより、単なるカロリー摂取でした。とりあえず胃袋に何か突っ込んで、すぐ歩き始めました。 ツライ...。
前飛龍の手前で雪と岩のミックス。ここは軽アイゼンだと厳しい。前爪のあるアイゼン持ってくれば良かった...。(T_T) 前飛龍で展望が開けたものの、それを楽しむ余裕無し。まだこの先に登りがあるぞ。遅れてるぞ。日が暮れるぞ。かなりの疲労感だぞ。焦ってました...。
なんとか飛龍権現まで登ってきました。ここから、往復40分で飛龍山山頂までピストンできますが、2人の頭にはもうそんな考えはなかったと思います。ガスが出てきたこともあり、眺望が見事だと評判の禿岩に行く余裕も無し。
飛龍権現から北天のタルまでが厳しかった。このあと三条小屋の主人もおっしゃっていましたが、ここは冬季の難所のようですね。地形的に雪が溜まりやすく、膝下、場合によっては腰くらいまでのラッセルです。しかも、急斜面に切られた細い登山道をトラバースしていくため、足場が非常に悪いのです。落ちたら終わり、というポイントも。おまけにいよいよ降り出した雪...。
ふぅ〜。なんとか北天のタルまで到着。北天のタルの直前で足場が無くなり、進めず、戻れず、斜面で身動き取れない状況になったときは本気で焦りましたが、なんとか脱出。生きてて良かった。そう思いました。
北天のタルから三条の湯までは一気に標高を下げます。標高1900m付近から1100mまで、今まで稼いだものを一気に吐き捨てます。でも標高を下げるほど雪も減り、なんとか日没前にテン場にたどり着けそうです。ここへきてようやく安堵感。(^^
三条の湯でテント設営。その後、温泉&食事でリラックス。
小屋泊の方が少なかったということもありますが、小屋の食堂をテン泊者にも開放して下さり、主人にはとても感謝です。おまけに、鹿肉のボルシチや燻製までサービスしてくださり、一気に三条の湯のファンになってしまいました。(^^
テン場は谷の沢沿いにあるせいか、標高の割に気温が低いと感じました。朝でマイナス12度くらい。
三条の湯を発ち、サオラ峠、天平尾根を通過し、無事に丹波に下山しました。
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今回は降雪後のコース状況を読み切れず、自分たちの実力を超えたコース選定になってしまいました。反省。
「都心から遠くない山域だ」とか、「標高がそれほど高くない山だ」とかが、判断を誤らせているような気がします。運が良ければ無雪期に近いスムースな行程になるんですが、運が悪ければ...。(汗
というわけで、年明け早々、あまり褒められたものではない山行が続いてますが、惨状じゃなくて三条の湯を楽しめて良かったです。
※当方、ブログも公開中。
http://momomame.naturum.ne.jp/
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