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Yamareco

記録ID: 577740
全員に公開
雪山ハイキング
奥秩父

前飛龍〜三条の湯

2015年01月17日(土) ~ 2015年01月18日(日)
 - 拍手
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
29:31
距離
24.3km
登り
2,107m
下り
2,091m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
8:45
休憩
0:29
合計
9:14
距離 13.6km 登り 1,569m 下り 1,077m
7:17
5
7:22
7:28
136
13:16
43
13:59
14:04
21
14:25
28
14:53
15:01
79
16:20
16:24
3
16:27
宿泊地
2日目
山行
3:59
休憩
0:14
合計
4:13
距離 10.7km 登り 548m 下り 1,004m
8:29
137
宿泊地
10:46
10:49
42
11:31
11:35
56
12:31
12:36
3
12:39
12:41
1
12:42
ゴール地点
天候 晴れときどき曇りのち雪
過去天気図(気象庁) 2015年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
道の駅たばやまを利用させて頂きました。帰り、立ち寄り湯とお土産購入させて頂きました。
コース状況/
危険箇所等
1月15日、降雪があったようです。その降雪後、飛龍に向かうコースに入ったのは 1月17〜18日のわれわれが初めてだったようで、全域ノートレースでした。

・道の駅たばやま (620m)〜サオラ峠 (1406m)
急登。トラバース道にダンゴ状の雪が堆積して固まっており、歩きにくい。踏み外さないように注意。

・サオラ峠 (1406m)〜熊倉山 (1624m)
くるぶしちょっと上くらいまでの積雪。比較的楽に歩ける。

・熊倉山 (1624m)〜前飛龍 (1954m)
今回のコースの核心部その1。露岩と雪のミックスの急登。ここまでずっとツボ足で来れたが、ここはアイゼン必須。できれば前爪が欲しい。

・前飛龍 (1954m)〜飛龍権現
最後の登り、もうひとがんばり。

・飛龍権現〜北天のタル
今回のコースの核心部その2。積雪量が多く、平均して膝までの積雪、場所によっては腰まで潜る。足場が非常に悪い箇所もあり、踏み外すと数十メートル落下の危険あり。要注意。

・北天のタル〜三条の湯 (1100m)
積雪は減るものの、トラバース道にダンゴ状の雪が堆積して固まっており、歩きにくい。下山途中からアイゼン不要。

・三条の湯 (1100m)〜サオラ峠 (1406m)
積雪があったりなかったり。アイゼン装着に迷う。ツボ足で通過。

・天平尾根
気持ちいい尾根歩き。広いので道迷い注意。赤リボン有り。

・天平尾根〜道の駅たばやま (620m)
一気下り。トラバース道は雪と落ち葉で足場悪い、注意。

※歩き始め直後、GPSログが誤動作していましたので、ちょっと飛んでいます。ご注意を。
その他周辺情報 三条の湯は、お湯も、小屋の主人も素晴らしかったです。
道の駅たばやま。日が明けてきた。
道の駅たばやま。日が明けてきた。
集合。オハヨーゴザイマス!
集合。オハヨーゴザイマス!
車道歩きからのスタートです。この時点でこの先のノートレースを予感です。(汗
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車道歩きからのスタートです。この時点でこの先のノートレースを予感です。(汗
熊対策か、鹿対策か、両方か。登山道の入り口には柵扉がありました。
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熊対策か、鹿対策か、両方か。登山道の入り口には柵扉がありました。
どんどん標高を上げ、あっという間に村がミニチュアのよう。
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どんどん標高を上げ、あっという間に村がミニチュアのよう。
今回のコースは全体的にトラバース道が多く、気を使います。
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今回のコースは全体的にトラバース道が多く、気を使います。
サオラ峠に到着。ここで判断の分岐点。山へ登るか、谷へ下るか、どうする...?
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サオラ峠に到着。ここで判断の分岐点。山へ登るか、谷へ下るか、どうする...?
はい、山を目指すことにしました。(^^
徐々に深くなる雪。ラッセル。ラッセル。
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はい、山を目指すことにしました。(^^
徐々に深くなる雪。ラッセル。ラッセル。
向かい側には雲取山に向かう尾根道が見えました。
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向かい側には雲取山に向かう尾根道が見えました。
昼のカップラーメンは食事というより、単なるカロリー摂取でした。とりあえず胃袋に何か突っ込んで、すぐ歩き始めました。
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昼のカップラーメンは食事というより、単なるカロリー摂取でした。とりあえず胃袋に何か突っ込んで、すぐ歩き始めました。
前飛龍の手前で雪と岩のミックス。ここは軽アイゼンだと厳しいYO。
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前飛龍の手前で雪と岩のミックス。ここは軽アイゼンだと厳しいYO。
前飛龍ゲット!
なんとなくこの辺の展望が良かったことだけは覚えてますが、もう達成感も満足感も何も感じられませんでした。
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なんとなくこの辺の展望が良かったことだけは覚えてますが、もう達成感も満足感も何も感じられませんでした。
山頂付近に雲がかかりはじめました。
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山頂付近に雲がかかりはじめました。
なんとか飛龍権現まで登ってきました。
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なんとか飛龍権現まで登ってきました。
眺望が見事だと評判の禿岩が歩いて3分の場所にありますが、もうそこまでいく体力も気力もありませんでした。
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眺望が見事だと評判の禿岩が歩いて3分の場所にありますが、もうそこまでいく体力も気力もありませんでした。
飛龍権現から北天のタルまで、とても難易度の高い道。
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飛龍権現から北天のタルまで、とても難易度の高い道。
ふぅ〜。なんとか北天のタルまで到着。
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ふぅ〜。なんとか北天のタルまで到着。
山頂方向を振り返ると、不気味な様相でありました。
山頂方向を振り返ると、不気味な様相でありました。
三条の湯が見えた―っ。
2
三条の湯が見えた―っ。
テン場利用と、入浴もお願いしました。
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テン場利用と、入浴もお願いしました。
雪を踏み踏みしてテント設営開始。
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雪を踏み踏みしてテント設営開始。
とりあえず乾杯!!ああっ、レンズ曇って撮れない。
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とりあえず乾杯!!ああっ、レンズ曇って撮れない。
出る出る、背負ってきた居酒屋メニュー。(^^
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出る出る、背負ってきた居酒屋メニュー。(^^
ややお腹が満たされたところで温泉へ〜♪
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ややお腹が満たされたところで温泉へ〜♪
お風呂から上がったら、再び食堂で呑み。
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お風呂から上がったら、再び食堂で呑み。
主人から、鹿肉のボルシチと、鹿肉の燻製をサービスして頂きました。
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主人から、鹿肉のボルシチと、鹿肉の燻製をサービスして頂きました。
温泉、薪スト、お酒でたっぷり温まり、ぬくぬくのまま、シュラフへGO〜。
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温泉、薪スト、お酒でたっぷり温まり、ぬくぬくのまま、シュラフへGO〜。
谷底のテン場から見える星空、キレイでした。
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谷底のテン場から見える星空、キレイでした。
オハヨウございます。
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オハヨウございます。
生きてますかー?
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生きてますかー?
このテン場、標高1100m程度の割には、意外と気温が低い気がしました。
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このテン場、標高1100m程度の割には、意外と気温が低い気がしました。
三条の湯から数十メートル谷を下ったところにあるテン場
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三条の湯から数十メートル谷を下ったところにあるテン場
SOTOのトリプルミックスガス缶、低温化でもなかなか優秀。
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SOTOのトリプルミックスガス缶、低温化でもなかなか優秀。
また来たいです。また来ます。
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また来たいです。また来ます。
見上げる青空が気持ちいい!
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見上げる青空が気持ちいい!
暑い!歩き始めて早々にシェルを脱いで、ザックにギュッ。
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暑い!歩き始めて早々にシェルを脱いで、ザックにギュッ。
途中、沢をいくつか越えました。
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途中、沢をいくつか越えました。
昨日も見えた雲取方面。
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昨日も見えた雲取方面。
昨日の運命の分岐点、サオラ峠まで戻ってきました。
昨日の運命の分岐点、サオラ峠まで戻ってきました。
ここから、天平尾根(でんでいろおね)を歩いてみることにしました。
ここから、天平尾根(でんでいろおね)を歩いてみることにしました。
紅葉の時期はスバラシイ景色が楽しめるようですよ。
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紅葉の時期はスバラシイ景色が楽しめるようですよ。
近づいてくる村の景色に、帰ってきたことを実感。
近づいてくる村の景色に、帰ってきたことを実感。
お約束のカーブミラー。
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お約束のカーブミラー。
道の駅たばやまに到着。コーラでカンパイ!
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道の駅たばやまに到着。コーラでカンパイ!

感想

横浜市民の自分にとって、この山域はなかなか足が向かないのです。かなり遠いイメージ。飛龍?どこ?ってかんじ。事前勉強しようと思ってチラりと検索などしてみましたが、お隣にある人気の雲取山と比べれば、かなりマイナーでシブめのお山のようです。今年に入って、ヤマレコにアップされてる飛龍山レポは数件程度という。(汗 木曜にどの程度の雪が降ったかも気になり、何か起こりそうな予感です。

パッキングしようと思うも、本格雪山装備で行くか、3シーズン+α的なライトな感じで行くか悩みます。判断できないのでとりあえず全部クルマに積み込んでおき、現地判断としました。凍結路にビビりながらも、道の駅たばやまに到着。

集合場所の標高は 600m程度。この付近だけ見ると雪はあってないようなものでしたが、これから目指す2000m付近はやっぱり雪山だろうと、ウェア類は雪山装備にしました。でも足元は夏靴&軽アイゼンをチョイスすると言うちぐはぐさ。この時、6本爪軽アイゼンを選んだことには後々ちょっと後悔...。

歩きだすものの、積もった雪にハイカーの足跡が全然付いておらず、出だしからこの先のノートレースを予感です。熊対策か、鹿対策か、両方か。登山道の入り口の柵扉を開けて、まずはサオラ峠(サヲウラ峠)を目指して、一気に標高を700mほど上げます。今回のコースは全体的にトラバース道が多く、気を使います。また、斜面を落ちてきた雪が登山道に堆積し、雪の塊が固い状態になってボコボコして、歩きにくいのなんのって。

サオラ峠に到着。ここで判断の分岐点。谷へ下りて三条の湯へ向かうか、山を登って飛龍へ向かうか。どうする...?

飛龍を目指しました。 (^^ でも歩き始めてから、(かなり)後悔することに。やはり木曜の都心の雨はこちらではそこそこの雪だったようです。そして雪が降ってからこのコースは誰も歩いていないようです。徐々に深くなる雪に、ラッセルラッセル。

一歩一歩が重く、コースタイムから遅れていることを認識。のんびりできない。昼のカップラーメンは食事というより、単なるカロリー摂取でした。とりあえず胃袋に何か突っ込んで、すぐ歩き始めました。 ツライ...。

前飛龍の手前で雪と岩のミックス。ここは軽アイゼンだと厳しい。前爪のあるアイゼン持ってくれば良かった...。(T_T) 前飛龍で展望が開けたものの、それを楽しむ余裕無し。まだこの先に登りがあるぞ。遅れてるぞ。日が暮れるぞ。かなりの疲労感だぞ。焦ってました...。

なんとか飛龍権現まで登ってきました。ここから、往復40分で飛龍山山頂までピストンできますが、2人の頭にはもうそんな考えはなかったと思います。ガスが出てきたこともあり、眺望が見事だと評判の禿岩に行く余裕も無し。

飛龍権現から北天のタルまでが厳しかった。このあと三条小屋の主人もおっしゃっていましたが、ここは冬季の難所のようですね。地形的に雪が溜まりやすく、膝下、場合によっては腰くらいまでのラッセルです。しかも、急斜面に切られた細い登山道をトラバースしていくため、足場が非常に悪いのです。落ちたら終わり、というポイントも。おまけにいよいよ降り出した雪...。

ふぅ〜。なんとか北天のタルまで到着。北天のタルの直前で足場が無くなり、進めず、戻れず、斜面で身動き取れない状況になったときは本気で焦りましたが、なんとか脱出。生きてて良かった。そう思いました。

北天のタルから三条の湯までは一気に標高を下げます。標高1900m付近から1100mまで、今まで稼いだものを一気に吐き捨てます。でも標高を下げるほど雪も減り、なんとか日没前にテン場にたどり着けそうです。ここへきてようやく安堵感。(^^

三条の湯でテント設営。その後、温泉&食事でリラックス。

小屋泊の方が少なかったということもありますが、小屋の食堂をテン泊者にも開放して下さり、主人にはとても感謝です。おまけに、鹿肉のボルシチや燻製までサービスしてくださり、一気に三条の湯のファンになってしまいました。(^^

テン場は谷の沢沿いにあるせいか、標高の割に気温が低いと感じました。朝でマイナス12度くらい。

三条の湯を発ち、サオラ峠、天平尾根を通過し、無事に丹波に下山しました。



-----------
今回は降雪後のコース状況を読み切れず、自分たちの実力を超えたコース選定になってしまいました。反省。

「都心から遠くない山域だ」とか、「標高がそれほど高くない山だ」とかが、判断を誤らせているような気がします。運が良ければ無雪期に近いスムースな行程になるんですが、運が悪ければ...。(汗

というわけで、年明け早々、あまり褒められたものではない山行が続いてますが、惨状じゃなくて三条の湯を楽しめて良かったです。


※当方、ブログも公開中。
http://momomame.naturum.ne.jp/

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