奥医王山(アドベンチャー沢登り)
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- GPS
- 08:23
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 889m
- 下り
- 887m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
今日は午後から単独で北海道遠征に出るので午前限定で近場の山に出かけた。奥医王山の記録の見ない未知の沢へ
医王山周辺はこの時期アブ天国なので襲撃を避けるため深夜3時発とした。標高は1000もないのでお気楽気分で出たが予想外に厳しかった。
出てすぐに藪を掻き分け沢に入渓、狭い沢は左右から薮が覆い被さる場面も多かった。さらに倒木、蜘蛛の巣、めちゃ辛い。
しばらくで滝も出た。ヌルヌルの壁は手掛かりもなくウィペットを際どく岩に引っ掛け突破した。後続にはロープで登ってもらう。
一度巻きの途中でエイト環をお釜に落としてしまい捜索したが見つからなかった。以後懸垂下降時はスリングで制動を効かして下ることにした。
白んで来るとついにアブが襲ってきた。少しでも足を止めると軍団でやってくるので全く休憩はなし、ハッカスプレーをかけまくるが効いてるのか効いてないのか微妙だった。
足元は新品のラバーソールの沢靴を試したが遡行時に靴に石が入りまくりでパドルにすれば良かったと後悔した。その後も微妙に際どい滝やデカイ滝などロープのお世話になりながら抜けて行く。
水も無くなり藪も酷くなる。背丈を超えるつるの絡まった笹藪はマジ地獄だった。コーエーはウィペットの先端を持って行かれた。先頭を変わりながら激藪を抜け尾根に出た時はマジ嬉しかった。久しぶりの試練で山頂まで6時間を要した。苦労した分山頂から見る景色は格別であった。
まあこの時期の里山の沢は楽ではない、アブのいない赤木沢や薬師沢は天国だと改めて感じた。
先生から奥医王山の沢のお誘いを受けた。記録がない沢なのでロープやウィペットなど準備。この時期のこの標高の沢はアブが凄いのでまだ日が昇らない時間からスタートということで3時にスタート。
作業道を進み入渓、すぐに堰堤が現れ右から巻く。そこからしばらく傾斜の緩い細い沢を歩いていく。このまま緩い沢歩きが続くのかなと考えていたらゴルジュの滝が現れた。両岸は壁なので滝横の斜面を登っていくが手掛かりは少ない。先生が先に行かれてお助けロープを垂らしてもらい僕も無事突破。一気にテンションは上がった。
そこから15m弱の滝が立て続けに現れそのたびに弱点を探り突破していく。三つ目の滝は高巻トラバースが際どくいい位置にそのままロープをかけられる灌木があったのでそこから懸垂で沢に戻った。やはり泥壁にはウィペットが有効だった。
大きな滝を過ぎると小滝が続いて北陸の沢らしい景観が素晴らしかった。しかし日が昇るとアブがまとわりついて大変だった。止まると刺されるので動き続けなければいけなかった。550mを越えると藪は濃くなり沢も細くなってきた。
しばらく藪こぎを我慢すると大きな滝が現れた。右から巻けそうだけど登りはじめは垂直かハング気味なのでショルダーで先生が先に登られロープを垂らしてもらい僕も登り返そうとしたがなかなか上手く登れず少しとなりの岩場から行くと何とか登ることが出来た。しかし岩は濡れていて滑りやすいし掴んだ岩もはがれることがあったのでフリーでは危ないところだ。
そのまま主流を進んで山頂直下まで行く計画だったがこの先も滝や藪で阻まれても大変なので左に逸れ登山道のある尾根に変更することとなった。二股から主流を逸れると水は枯れ激藪となってきた。背丈を超す藪に背中につけていたウィペットの先端を持っていかれ気が付いたときにはなくなっていた。次回からばらしてザックの中に入れるようにしよう。
激藪も沢地形ではマシになり、尾根が近づくと熊笹からは開放され、しばらく進むと登山道に出た。そこからは快適に歩いて無事登頂。当初は登山道から別の沢に入り車まで戻る計画だったが時間もかかったしアブの襲撃も大変なのでそのまま登山道で下山することとなった。
標高を落すごとに暑くなりアブも増えて行った。貯水池から林道を下り一旦県道に出てスタート地点まで無事に戻ることが出来た。片づけをしようとするがオロロが凄いのですぐにその場を立ち去ってしばらく進んだところでゆっくり着替えたりした。
今回は色んな経験をすることが出来た山行だった。この経験を次にも活かしていきたい。
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