記録ID: 5807055
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
大雪山
夏合宿大雪隊.肇爛薀Ε兄
2023年08月07日(月) ~
2023年08月08日(火)
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体力度
6
1~2泊以上が適当
- GPS
- 15:07
- 距離
- 28.6km
- 登り
- 2,200m
- 下り
- 2,178m
コースタイム
1日目
- 山行
- 4:34
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 4:43
距離 11.2km
登り 691m
下り 690m
2日目
- 山行
- 8:55
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 9:52
距離 17.4km
登り 1,511m
下り 1,511m
天候 | 8/7 曇りのち大雨のち曇り 8/8 曇りのち霧のち大雨のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
8/7 午後は持つ、午前はそこまで悪くないとの予報であったため3日目にしてようやく入山、しかし午前のうちから天候が悪化、しっかり雨が降ってくる。登山道も沢になっており、全員で進むのは危険と判断したため、1ピッチ少々進んだところで無念の撤退。自分含めて3人は偵察隊として渡渉点まで様子を見に行くことにした。コマドリ沢の渡渉はこの雨でも渡れそうな感じだったが、やはり下級生含め全員で行くとなると少し不安が残るので、撤退は致し方ない。周囲の登山客はというと、進む人と撤退する人で半々といった所だった。残る2日で登頂したい。 本隊から2時間半ほど遅れて偵察隊が下山。その後はキャンプ場で停滞しつつ、一度新得に向かい給油を行った。(ついでに帯広に寄って豚丼を食べた、おいしかった。) 8/8 午前中は悪くない予報であり、朝起きると雨が降っていなかったため、今度こそは頼むと念じながら入山。登りは順調。登山道はぬかるんでいたが、沢になっていないだけ昨日とは天地の差。晴れ間は見えないが、昨日までずっと悪天だったため、曇っていようがガスっていようが雨でないだけ有難いとまで思える。沢に出た所に昨日は立派な滝があったが、今日は見る影もない。渡渉も全く問題なし。その後もかなり快調に飛ばし、道がトラバースになるあたりで限界上に。このあたりで一回だけナキウサギの声が聞こえた気がしたが、姿は見えなかった。 そしてここから徐々に辺りは霧雨に。山頂までは小雨、そしてとにかく一面ガス。晴れていたら圧巻の大自然だったのだろう。トムラウシ公園は、テントが張れそうな美しい草原と池塘だが、同時にヒグマの出やすい条件を高水準で満たしており、ここがキャンプ指定地にならないのも頷ける。しかし水は汲めそう。天候はいったん小康を迎え、山頂が見えてくる。 9時17分、ついに山頂に。眺望はゼロ、風も冷たく吹き付けるが、それでもコロナで行けなかった去年から1年以上この頂を目指していた自分としては感無量だった。山頂に立ってここまで感動したのは初めてで、この達成感は今後もしばらくは更新されないのではないかとさえ思える。それだけ自分にとってトムラウシ山の頂というものは大きなものだった。皆もそれぞれに(寒そうにはしているものの)ほっとしたような表情をしている。景色を見せてあげられていないのは本当に申し訳なかったが。 30分ほど休憩、写真も撮り、いつまでもここにいたいような気持ちだったが、皆がさすがに寒そうなのと、天気も心配なので下ることにする。歩き始めると、また霧雨と風が強まってきた。体感温度が一気に下がる。前トム平を過ぎ、限界下が近づいてきた頃から雨が強まる。あと少し持ってくれと願いながら進むが、徐々に大雨に。下山のペースも落ちてくる。隊のどんより度もピークに。コマドリ沢を渡るとあれ?道が初日と同じく沢になっている。隊のモチベが奈落の底まで落ちていくのが見えたような気がした。それでも何とかボロ雑巾のようになりながら下山口にたどり着いた。 結局この日は登り244分に対し、下りで231分を要している。それだけ壮絶な下山だった。 |
写真
感想
去年コロナで行けなかった大雪山系。そこから1年かけて計画を練り、ついに夏合宿として来たのだが、想定を超える悪天が続き中々入山すらできず、入山しても撤退したりと、1つのピークを踏むことがここまで大変なのかということを思い知らされた。しかしその分だけ山頂に到達した時の喜びもひとしおであり、ガスで眺望は無かったが、それでもこれまでに立ったどの晴天のピークよりも感動は大きかった。
諸事情あって自分の合宿はここまでになってしまったのだが、それまでの1年間を含め、多くの経験と学びを得ることのできた忘れられない夏合宿となった。
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