記録ID: 5828694
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日高山脈
イドンナップ岳〜新設された水場から遠い山頂へ
2023年08月11日(金) ~
2023年08月13日(日)
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- GPS
- 64:00
- 距離
- 21.0km
- 登り
- 1,826m
- 下り
- 1,832m
コースタイム
1日目
- 山行
- 9:41
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 10:17
7:30
72分
イドンナップ岳 登山口
8:42
8:55
40分
尾根取り付き
9:35
9:40
185分
売山コル
12:45
12:47
267分
第2岩場
17:14
17:30
17分
水場入口
17:47
水場
2日目
- 山行
- 8:42
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 10:01
3:30
85分
水場
4:55
5:06
72分
水場入口
6:18
6:24
96分
新冠富士
8:00
8:07
53分
三角点
9:00
9:17
48分
イドンナップ岳
10:05
10:12
90分
三角点
11:42
12:08
59分
新冠富士
13:07
13:12
19分
水場入口
13:31
水場
3日目
- 山行
- 6:38
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 7:16
4:24
21分
水場
4:45
4:57
139分
水場入口
7:16
143分
第2岩場
9:39
26分
売山コル
10:05
10:31
69分
尾根取り付き
11:40
イドンナップ岳 登山口
途中、休憩たくさんしてます。
特に初日の登りは、両足が何度もつり、一時歩けなくなることを繰り返しました。その度に痙攣のような状態が収まるまでの休憩時間が相当含まれています😣。
2日目の水場から水場入口まで、ルートミスにより大幅な遅れがあります。
日帰り、または1泊として登られるこの山ですが、水場を利用してのんびり(それでも苦行のように感じますが)2泊しながら長い山旅を楽しむのも薦めです。
自分のように体力が落ちていても、このようなプランなら登頂も目指せるかと思います🐱。
特に初日の登りは、両足が何度もつり、一時歩けなくなることを繰り返しました。その度に痙攣のような状態が収まるまでの休憩時間が相当含まれています😣。
2日目の水場から水場入口まで、ルートミスにより大幅な遅れがあります。
日帰り、または1泊として登られるこの山ですが、水場を利用してのんびり(それでも苦行のように感じますが)2泊しながら長い山旅を楽しむのも薦めです。
自分のように体力が落ちていても、このようなプランなら登頂も目指せるかと思います🐱。
天候 | 下りの3日目を除いて⛅ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ゲートから登山口まで約30kmあり、途中の新冠ダムまで水溜まりの凸凹道。ダムの堤道を標識に従って右折してから、道の状態は良くなります。 林道入口のゲートからたっぷり2時間以上は必要です。 登山口となる崩壊した林道の支線入口前には7〜8台の駐車スペースがあります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
夏道としての『日高最難酷道』、『北海道100名山最難関』と言われる所以は、1:アップダウンを繰り返す尾根・稜線、2:笹やハイマツの深さと道迷いの心配、3:そして日帰り出来る登山として最長の長さ・・😓。 しかし、2は、マーキングを見落とさないこと(GPSよりも目視による判断が求められます)。3は、水場を利用した山中泊への切り替えで克服が可能だと思われます。 新冠ポロジリ山岳会の方達の献身的な整備活動のおかげで、大変厳しい山行なりにも一般登山者がこの遠い頂きに立つことが出来ます。 特にロングコースなゆえの渇水対策として、この水場の新設がなければ自分は登ることは出来なかったと思います。山岳会の方達へは感謝の気持でいっぱいですm(__)m。 以下、区分ごとのコース概要をお伝えします。 [登山口〜旧登山口] 部分的に崩壊した林道を2km歩き、旧登山口へ向かいます。林道は半分以上健在で、後半は広々とした河原歩きとなります。渡渉する場面もありますが、大雨の後で水量が多くならなければ問題は無いでしょう。 [旧登山口〜尾根取り付き] 川原からか右手、ピンテに導かれ荒れた支流の遡上となりますが、取り付き地点まで距離が短く渡渡も1歩2歩程度の小さなものです。 尾根の取り付き部分にも目印のテープがありますが、右側から折り返すように始まる作業道の入口には複数のテープが付けられています。太い流木で遮られたような場所では辺りを見渡してみてください。きっと作業道の入口か見つかるはずです。 [尾根取り付き〜売山コル] 全行程中で最も歩きやすい区間。傾斜も緩く道も明確なので安心して歩けます。ここだけハイキング気分😉。 [売山コル〜第1岩場] 序盤は平坦な尾根ですが、すぐに急登が始まります。第1岩場には長いロープが取り付けられていますので、慎重に登下降すれば問題無し。岩場と言っても、岩の横を登る急斜面。笹被りもおとなしく、この辺りはまだ一般登山道の様相。 [第1岩場〜第2岩場] アップダウンが連続していきます。見た目でうんざりしそうな登下降でも標高差は大きくて20〜30m程。しかし、消耗している帰りには堪えます。 第2岩場の通過は、登りも下りもかなりの慎重を要します。ここも備え付けロープを利用しますが、足場が乏しい箇所があり、テラス部分がなければ恐怖😓。三点確保に不馴れな方はかなり危ない場所です。 [第2岩場〜水場入口] 引き続きアップダウンの辛さはあるものの、この区間で最も難儀するのは通称『笹トラバース』です。 笹刈りがされていましたが、何度も枯れ茎に足元を滑らせ転びました😣。 標高1400m付近になると、これまでとは違った平坦な地形に。テントが張れそうな場所がたくさんあります。沼もいくつか見られますが、ボウフラがいそうな沼の水は飲料としてはやはり不適切。当初、水場が新設されていなければ、最悪、沼の水でも活用しようと考えていましたが、実際に見てイヤになりました。 ☆[水場入口〜水場] 新冠富士への緩やかな登りに差し掛かる手前、標高約1380m地点から80m下って水場を目指します。 往路復路ともに20分前後です。 この辺りは獣道も錯綜しています。正規の道にはピンテが付けられていますので、見回しながら進むと良いでしょう。帰りに追加しておきました。 緩やかな下りから、一転して背丈以上の笹藪の中の急な通り道になり、そこを抜け再び視界が開けた先に水場があります。 笹藪の区間は短いですが、かなりの急斜面で、泥の上に足場を確保しながら下ります。 前後して平坦な地形が広がる美しい行程です。 水場は小さな標識のある大きな岩を回り込んだ先を清流へ下ります。20mぐらいの下降ですが、ここも泥の斜面に足掛かりが固定されるところまでいってません。利用者が多くなれば、しっかりとした道になってゆくと思います✨。 [水場入口〜新冠富士] 1400m台地より笹被りが既に無くなっていましたが、しばらくして笹漕ぎが復活。笹藪を抜けると山頂まで道はかなり明確です。草原の中の30mぐらいのロープ場があり急な斜面ですが、ここだけは注意。 [新冠富士〜イドンナップ岳] 目指すイドンナップ岳は、見えている大きな山塊の先、小さな兜のようなピークです。 見た目以上にアップダウンもあり疲弊しますが、晴れていれば日高の各山々を眺めながら楽しめる最後の頑張り所です。 新冠富士〜三角点までハイマツや笹被りの踏み跡が続きます。本来の道より水の通り道の方が明確に見えたり紛らわしい箇所も多数ありますが、目印を手掛かりにしながら進みます。 道は常に稜線付近にあり、稜線から外れて大きく下ったりは基本的にしません。ピンテがいつまでも見られなくなったら、ロストしている可能性大です。 三角点〜イドンナップ岳までは比較的登山道がしっかりしています。小さな岩場の登下降は慎重に。 イドンナップ岳直下の小さな岩場は一歩目を登る際に左手で掴めるとっかかりが隠れています。そこさえ見つかれば、安全に通過出来るでしょう(^o^)。 ☆両山の山頂とも主稜線から外れている為に、日高山脈の大展望🐱。新冠富士は1400m付近の台地がとても美しく、イドンナップ岳は日高の山らしく荒々しさが魅力的です。 日高の名山が並ぶ姿を見て感動するのはもちろん、1839峰のような最果て感のあるイドンナップ岳山頂にたどり着した達成感は相当なものでしょう‼ |
その他周辺情報 | 夜中に登山口に向かう場合、ガス欠がやはり心配。夜間に営業しているガソリンスタンドは静内地区にあるセルフのオカモトしかありません。営業時間は4時〜翌2時で完全な24時間営業ではないことに注意してください。 |
写真
1400m台地に乗り、沼と平坦な地形の幻想的な区間をトボトボ歩き、へとへとになって水場入口、小さな標識まで来ました😞。
ここは新冠富士への登りの基部にあたる標高約1380m地点。小さな標識が目立つようにピンテを付けておきました。
ここは新冠富士への登りの基部にあたる標高約1380m地点。小さな標識が目立つようにピンテを付けておきました。
約標高1300m地点にある大きな岩。ここにも小さな標識があります。岩を右側に回り込み清流へと向かう。
長年、登山道の整備をしてこられ、この水場の調査、設置の為にも尽力されてきた故人を偲び、山岳会の方がこの水場を『誠の泉』と命名。
(新冠ポロシリ山岳会のHPに活動記録があるので参考にしてください)
周辺にはテントを張れそうな場所が点在していますが、自分はこの岩の横に設営しました。
長年、登山道の整備をしてこられ、この水場の調査、設置の為にも尽力されてきた故人を偲び、山岳会の方がこの水場を『誠の泉』と命名。
(新冠ポロシリ山岳会のHPに活動記録があるので参考にしてください)
周辺にはテントを張れそうな場所が点在していますが、自分はこの岩の横に設営しました。
下山後、イドンナップ岳の登山口から更に6km先のイドンナップ山荘に行ってみました。
幌尻岳を目指す方に多く利用されている山荘。さすがに日本100名山なだけあり、車が数台停まっていて登山者も多そうです。
イドンナップの登山者の前夜泊としても利用価値はもちろんあります。
幌尻岳を目指す方に多く利用されている山荘。さすがに日本100名山なだけあり、車が数台停まっていて登山者も多そうです。
イドンナップの登山者の前夜泊としても利用価値はもちろんあります。
装備
備考 | GPSの誤作動により写真の配置がずれていますm(__)m。 水場へのルートが手書きですが、大体は合っていると思います。 |
---|
感想
追記:ヒグマの糞は新しいものではなく、気配は感じませんでした。
尾根にはしつこいアブが😞。茶色と灰色がいました。1匹撃退しました。
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