化雲岳 〜まさかの挫折〜
- GPS
- 17:51
- 距離
- 30.8km
- 登り
- 1,843m
- 下り
- 1,831m
コースタイム
- 山行
- 8:25
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 8:31
- 山行
- 8:42
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 9:07
天候 | 15日:晴れ/16日:小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コースが荒れているとは聞いていましたが、第1公園から先は傾斜も緩く快適なトレイルと思い込んでいました。 ところが・・・ |
その他周辺情報 | 帰宅途中でいろいろ寄って買い物をしたため、士幌町の下居辺温泉プラザ緑風にて入浴。日帰り入浴大人500円。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
携帯トイレ
|
---|
感想
半休日の週末はお天気との相性も悪く、なかなか山に行けない日々が続きました。
しかも予定していた休日が仕事の都合で潰れ続け、何とか連休を確保できるか?と手応えを感じていた8月15・16日でしたが、15日の朝だけは手が回らなくて「朝だけ出勤」する形になります。
やっと訪れたテン泊可能日でしたが、15日はともかく16日の予報が芳しくありません。何とか天候の崩れが少ないエリアは日本海側北部・・・ベストは増毛山塊なのかなぁ?とも思いましたが、アプローチが長過ぎます。15日早朝(1時とか2時とか)出発可能なら話は別ですが、朝の仕事を終えてから向かうとなれば、現地に着くのは少なくともお昼は回ります。
出来るだけ北西
15日が山行のメイン行程に出来ること
多少遅くなっても、15日に行けるところまで行ってテン泊出来るところ
考えた末に、選択したのは天人峡から化雲岳へのルートでした。
私は過去に化雲岳に登頂したことが1度だけありますが、それは沼の原からトムラウシ山へと縦走した時のことです。天人峡からのルートを歩いたことはありません。
「悪路がある」とは聞いていましたが、地図を見る限り、このルートは第1公園にさえ登り詰めてしまえば勾配も緩くなり、花畑の続く快適なルートではないかと想像しました。
お天気次第ではありますが、2日目にアタックザックでトムラウシに登頂し、ヒサゴに戻って荷物を回収して帰る。ロングコースになりますが、決して無理なルートではありません。
と計画していたのですが、やはり誤算が生じます。
まず、15日の朝の仕事がすんなり終わりませんでした。
やはりお盆時期、全ての手配が終了したのは6時半を回っていました。
厚岸出発は7時少し前。
出発が遅くなったことで道路の混雑状況も変わってきます。
特に、富良野から美瑛までのルートは・・・この時期ですから仕方ありませんね。
「10時登山開始」を目論んでいたのですが、登山開始はなんと12時!
「まぁ、多少遅くなってもヒサゴ沼にさえ着いてしまえばゆっくり出来るから」
テン泊装備を担いで登り始めます。
しかし2つ目の誤算。
「第1公園まで登り詰めてしまえば、あとは緩くて快適なトレイル」を想像していたのですが、第1公園から先に藪漕ぎが待っていました。
最初は笹藪ですが、足元にルートは明瞭に見えるモノの、石がゴロゴロしていたり木の根が縦横に這っていて油断できません。慎重に歩を進めます。
第2公園を過ぎると、今度はハイマツ漕ぎです。
特に登りの往路は逆目でもあって、思った以上にスタミナを削られます。
「いやいや、こんなルートでトレラン並みのタイムで歩く人がいるなんて、尊敬しかないわ。」
なんとか小化雲岳辺りまで来てホッと一息つきますが、予定より大幅に時間を要してそこでアーベントを迎えます。(笑
1933P辺りまではまだ明るい中を歩くことが出来ましたが、やっと化雲岳ピークが見えたところで日没を迎えます。
化雲岳やトムラウシ山にはガスが上ってきていました。
化雲岳ピークは真っ暗な上、下から轟々と唸るような音と共にガスが上がってきます。ちょっと怖いくらいです。
「遅くなった!」
焦る気持ちがミスを誘発します。
ルートを間違えて五色岳方面に向かっていました。ココはすぐに気が付いて引き返します。ヤマレコさん、ありがとう!
「今日はもう、ヒサゴに下りるだけだから」
気を取り直して慎重に歩きます。
避難小屋には先客が3名おりました。
「遅い時間に失礼します」
実は私は(自分では気が付かないのですが)鼾が五月蠅いらしく、避難小屋は滅多に使わずテントを張ることが多いのですが、今日はもうテントを張るのが面倒になって、小屋ですぐに横になりたかったのです。前夜もほぼ徹夜だったこともありまして。
小屋の隅っこを拝借して横になっていると、更に3名の方が到着します。
後で分かったことですが、3名パーティではなく2名+1名でした。
ソロの方が濃いガスのため道に迷っていたところを、2名パーティが通りがかって連れてきてもらったそうです。
幸運でしたね。
この2名パーティは、0時半頃早くも出発して行きます。
私の計画は4時半スタートです。
4時前に起床して朝食を摂り、昼食とハイドレーション、浄水器、そして携帯トイレをアタックザックに詰め替えて2日目スタートです!
残念ながら、昨夜のガスは晴れるどころか霧雨に成長していました。
レインにパラパラと当たる音に勢いを感じます。
更に取水場でハイドレーションを水で満たしていると、急に眩暈に襲われました。
「あれ?なんだろう?」
岩の上で少し休んでいましたが、眩暈は治まりません。
私は小屋に引き返すことにしました。
最後に小屋を出発した方とすれ違いましたが、「忘れ物をした」ことにします。
小屋で少し休んでいるうち、「もしや?」と思ってコンプレッションタイツを下げてみました。実は、出発前に膝の古傷が痛んだので、膝をキツめにホールドさせようと思ってワンサイズ小さめのコンプレッションタイツを履いてきたのですが、起床時、そして朝食後にこのタイツを「下がらないように」グッとズリ上げていたのでした。しかも紐をギュッと締めた上で。
このため、「お腹が圧迫されて苦しくなったのではないか?」と推理したのでした。実は以前も同じような経験があって、その時もタイツを下げたら眩暈が治まっていたのです。
念のためにトイレでひと踏ん張りして「少しでもお腹を圧迫する原因」を取り除いてみました。(笑
多分、これが正解だったのでしょう。
眩暈は治まったようです。
しかし、時間的にも体調的にも無理は出来ません。
何より、このお天気ですし。
今回はトムラウシは諦め、下山を決めます。
今回の山行の一番の目的は既に果たしているのです。
下山は順調でした。
復路で小化雲岳の裾野を歩きながら、一面に広がるチングルマの果穂に圧倒されました。
「初夏にまたココに来てみたいね」
今回はいろいろ教訓を含む山行になりました。
あぁ、恥ずかしい。(笑
おそろしい😨
天人峡からのハイマツゾーン手強いですよね、
まるで洗車機に入ってるようでした😅
コメントありがとうございます!
眩暈の原因は確定したワケではありませんが、恐らくその通りではないかと考えています。しかも2度目です。学習していないったらありませんね。(笑
ハイマツは、整備された登山道でもそのまま放置しておけば数年で元に戻ると言われています。ああ言うルートを歩くと整備される方に対する感謝の気持ちが湧いてきますね。
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