八ツ全山大展望の硫黄岳/ 美濃戸起点
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- GPS
- 05:50
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 1,088m
- 下り
- 1,088m
コースタイム
- 山行
- 5:30
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 6:20
(北沢ルート)
08:50 赤岳鉱泉(標高約2215m)(休憩・装備変更10分)−09:00出発
10:30 赤岩の頭(標高約2650m)
11:00 硫黄岳山頂(標高約2760m) 以上往路所要3時間20分(標高差約1070m)
11:20 硫黄岳山頂発
11:35 赤岩の頭
(赤岩の頭下で昼食休憩15分) ー11:50発
12:55 赤岳鉱泉着(休憩・装備変更5分)−13:00出発
14:00 赤岳山荘(駐車場)着 以上復路所要2時間40分
合計所要時間6時間20分(歩行距離約12.5km)
天候 | 天気/ 快晴(AM7−AM12)〜薄曇り(PM0−) 気温/ −12℃(出発時;美濃戸)〜ー17℃(AM8;北沢)〜−5℃(PM2;帰着時) 風 / 無風。稜線だけで弱い西風(約5−8m/s 程度) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
通称「鉢巻道路」を美濃戸方面へ向かい、小淵沢ICから約20分で美濃戸口。 そこからダート道を約10分で赤岳山荘駐車場。 ダート道は完全な雪道で四駆車でなければ行けないだろう。四駆車でもローギヤで時速10km程度での走行。 [ルート図(Mapion)] http://bit.ly/1QOHHJE [駐車場] 赤岳山荘駐車場を利用。一日1000円。 50mほど手前の「やまのこ村」駐車場も同じく1000円で利用可。 美濃戸山荘駐車場は宿泊者専用のため日帰り利用は不可。 --[参考タイム]------------------------------------------------------------------ 06:30 双葉SA(スマートIC)発 (中央道=約30km) 06:50 小淵沢IC出 (一般道=約15km) 07:10 美濃戸口 (ダート道=約3km) 07:20 赤岳山荘駐車場着 |
コース状況/ 危険箇所等 |
[登山道] 赤岳鉱泉までの北沢登山道は前半は林道、後半は登山道。どちらも緩傾斜で歩きやすいハイキング道の様相。迷うような箇所はない。 赤岳鉱泉から先は比較的に急登。特に稜線直前はかなり傾斜がきつい。 道はよく踏まれており全行程で圧雪状態。 赤岳鉱泉まではチェーンスパイク、その先でアイゼン使用。 |
その他周辺情報 | [最終コンビニ] 小淵沢IC出て小海線ガードをくぐった後すぐ右側にセブンイレブン。 その300mほど先の左側にはローソン。 [日帰り入浴] 八峯苑鹿の湯(600円) http://happoen.jp/hotspa/higaeri.html 「スパティオ小淵沢『延命の湯』」 http://www.spatio.jp/hotspring/index.html [写真] 下の写真のうち主なものは地図上に撮影ポイントが落としてあります。 なお、写真は巾1600pxあります。各写真クリック(巾800px)よりも「スライドショーで見る」か「元サイズ」をクリックして頂いた方が大画像になります。 |
写真
感想
この水曜日は晴れそうな予報でした。しかも「てんきとくらす」によれば、ほとんど風がない! これは魅力的です。
ただし気温が3000m付近でマイナス15℃!と相当低いのはちょっと気にはなりましたが・・・。
一昨年の冬に硫黄岳を目指し、登頂はしたものの烈風に吹きさらされてほうほうの体で下山しました。
「烈風硫黄岳の魅力にノックアウトくらう」(2013/01/29)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-264914.html
今回は、同じコースを歩くことにしました。あそこが無風なら最高のハイキングコースです。
手抜きをしたいので、恐る恐るながら美濃戸口から車を乗り入れましたが、やはりこの季節の道ですから神経相当使います。ただ道は何度も改修されているようで以前より走りやすい気がします。それでも赤岳山荘に着く頃にはちょっと疲れたような緊張感を味わいました。
駐車場では真正面の阿弥陀岳の姿を眺めながらゆっくり身支度。出発します。美濃戸山荘の前は北沢方面に進行。
しばらく樹林の中の林道歩き、その後登山道を進むと前方に横岳と大同心が見えてきます。いやいつ見てもすごい大きさでこちらにのしかかるようなボリューム感です。
日の出前のこの時間が、この日一番寒かった。どうにも寒いと思い気温計を見るとなんとマイナス17℃ほど。私も初体験か?
この空気を吸い込むからか、なんだか胸が痛いような感覚です。ネックウォーマーを口元まで引き上げて対策します。
赤岳鉱泉から先の登山道はすぐに大同心沢、ジョウゴ沢の二つを超えて、その先で急登になります。
道はどこまでも圧雪状態でチェーンスパイクでも歩けそうなくらいですが、この急登では前爪がないと辛い。そして稜線が近づくに従って傾斜はさらに急になり太ももが悲鳴を上げそうでした。
そして最後の急登を登り切って赤岩の頭の山頂に出ると絶景が出迎えてくれました。風はそよ風程度。予報通りの「無風」といえます。
赤岩の頭からは西側の中央アルプスがよく見えます。
硫黄岳の山頂では風がちょっと強くなって寒くて仕方ない。
でも東西南北どの方向でもそうそうたる山並みがすべて一望です。
東の浅間山、北には蓼科山や北アルプス、南の赤岳、阿弥陀岳、さらに権現とギボシまで見えます。
考えてみれば硫黄岳は八ヶ岳のほぼ中央部。だからどちらを向いても八ツは一望なはずでした。
若干の風でしたが、気温マイナス12℃と風を合わせると体感マイナス20℃くらいでしょうか。さすがに長く滞在できず、そそくさと稜線から撤退。赤岩の頭の下で時間とともに表情を変えていく絶景を眺めながらの昼食としました。
それでも結局下山してみれば、予報に違わず強い風に吹かれることのない快適な冬山を楽しむことができた一日でした。
いや、天気予報は信じるものです。(^^)
コメント
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pasocomさん、こんばんわ。
火曜ではなく、水曜に行きましたか。火曜もよい日和でしたが、今日もよい日だったようですね。やっぱ山は、風があるとしんどいです。硫黄から見る大同心、かっこいいです。私も好きです。快適な冬山を楽しまれたようで、なによりです。車で美濃戸まではいれるのは、うらやましい。私のFFでは無理です。
実はいつものよう火曜日の山行を狙っていたのです。
しかしその朝は寝不足アクシデントで起きられず、やむを得ず水曜日となった次第。
しかし、天気予報の通りほぼ無風で決して暖かいほどじゃありませんでしたが(なにしろ朝はマイナス17℃でした)過ごしやすい一日でした。
美濃戸までの道は少しずつですが、改良されている感じですね。
ただ、無鉄砲に進入する車もあるようで、変なところが大きくえぐれていたりと損傷している部分もあり、簡単には進めません。
もう少し走りやすくなるとみなさんとても助かると想うのですが・・・。
青空&無風、うらやましいです。
私、強風でも楽しいと言ったけど、無風ならきっと、もっともっと楽しいです。
4枚目は氷爆?自然に出来たのでしょうか?真っ白ではなく水色なんですね!
5枚目、芸術的ですね〜、シュカブラも見てみたい♪
八ヶ岳はどの山もホントにいいですね。
コメントありがとうございました。
冬の八ヶ岳は風が吹いていて当たり前。しかも当然ながらすごい寒風で。
ですので、こういうたまの無風の日に当たると実に嬉しいですね。前回の三ツ頭の時に岩の上に置いたリュックがドサッという音とともに2mくらい飛んだときには驚きましたが・・・。
4枚目の写真は天然のものではなく、赤岳鉱泉で人工的に造っているものです。
建築用のパイプ足場を組み立てて、ビニルシートをかぶせて上から水を流すと、寒いのでこんな風になります。みなさんここでアイスクライミングの練習をするのです。
雪の結晶もシュカブラもモンスターも霧氷も、みんな真冬の山に登ってこそ見ることができる自然の造形ですね。これらはもちろん雪や氷だから無色透明なはずなのですが、八ヶ岳のような青空の下だと、その色を吸収するのか氷まで水色や青い色に見えます。
今回の写真はどれも青すぎるくらいで、ちょっと困りました。
でもこれこそが冬山の魅力でもあるわけです。
こんちわ
こんな山行・・うらやましすぎます・・
いい日を選ばれて・・さすが地元のアドバンテージですね
写真の一つ一つが素敵です
ためいきしか出ない・・
中途半端な寒さの大阪を脱出したいです〜
でわでわ
ご訪問ありがとうございます。
私の場合、火曜日か水曜日が好都合なのですが、なんの巡り合わせか、この二つの曜日は晴れることが多いので大いに得をしています。
一番の地元の利は雲行きを見ながら行き先を決められる点ですが、昨日はどこも晴れ渡っていて決めた行き先に直行できました。
また「無風」っていうのが、本当に嬉しかったですね。冬の八ツはもう強風覚悟で行くのがほとんど。こんな日はさすがにめったにない幸運でした。
ここ最近の火-水、いいですねえ。
好天休日も稜線に上がればきっと…。の恐怖心が強くて大人しくしています。
4日は自宅近辺から両神山が見えた(初めて!)ほどの見通しでした。
あの日の硫黄!
実際はもっとすばらしかったでしょう。
タイヤまで冬装備して突撃可能になって雪山にアプローチしたくてうずうずしていますが、肝心のそっから先にスタートする気合が全然湧かない二人です。
コメントありがとうございます。
4日は関東平野でもそれほど空気が澄んでいたのですね。やはり絶好の山日和だったということでしょう。
風は別として、一昨年と同じ景色を期待して「再ノックアウト」もよし!と登ったのですが、数日来好天だったようで、樹木の上の雪はかなり無くなっていました。
あまり好天続きというのもイマイチなものですね。
せっかく冬タイヤ装備され、雲竜渓谷だって歩くTA100ですから、雪山だってなんのその、じゃないでしょうか。
ちょっと心配なのは鳳凰の時も北横岳の時も指が冷たいという話が出ましたね。装備で解決できるのか、それとも体質(血行)改善なのか。
家のカミさんも末端冷え性で私のことを羨ましく言いますが、私はと言えばうどんに真っ赤になるほど唐辛子を掛ける人で。やはりこういうのがいいんじゃないでしょうか。マイナス17℃でもさほど辛くはなかったです。
pasocomさん、こんにちは。
いつも拍手ありがとうございます(^-^)
22枚目の解説、そう、私たちはここに直登でした。
山腹トラバース道は大学生パーティがこの日ラッセルしたようで、どうする?と迷いつつもこっちに、と登ったのでした。
天候に恵まれない日に登ってこそ、絶好の日和は喜びも一入かとお察しします。
(と、自分も期待を持って♪)
おつかれさまでしたー!
コメントありがとうございます。
pokoroさんは1/31、すごく寒い日に赤岩の頭まで歩かれたのでしたね。
最後のところは稜線に向かって直登でしたか。
私はもうあそこを直登する気力は残っていませんでしたが・・・(^^)
八ヶ岳は天気よければ最高ですが、荒れると怖いほどの山。毎年多くの方が遭難するほどで決してなめてはいけない山ですね。
悪天候の時は無理せず自重。だからこそ好条件の日は一入ですね。
地元民のため、他県からいらっしゃる方々よりずっと恵まれているのですが、それでもこういう日に当たるとうれしいものです。
pokoroさんも次回は好天に恵まれますよう、お祈り致します。
硫黄でこの天候だと山々が手が届きそうな絶景。
見事な写真の数々に見ほれました。
硫黄のこのコースは冬は過去の雪崩を考えると好条件の時が無くて、行ったことがないのです。それにマイナス17℃とは
さぞかし寒かったろうかと思いますが、かえって好都合でしたね。お疲れさまでした。。。というより疲れも吹っ飛ぶ景色!!紺碧が美しい!!
ご訪問とコメントありがとうございます。
この日の寒さは私も初体験かという寒さでしたが、風さえなければ耐えられないほどではありませんでした。
こうして歩いてみると赤岳鉱泉までは行者小屋よりもずっと近い印象だし、その先の硫黄岳も危険箇所もなく天気がよければハイキングの気分で歩ける、実に気軽なルートだと思いました。
雪崩の恐れがあるのは稜線の下でしょうか? あの辺は傾斜がきつくて春には確かに雪がゆるんで危なそうですね。でも厳寒期ならそれほど心配なさそうに感じます。
赤岳などは無理でもこのルートは比較的に安全で手軽で、私はお気に入りのルートです。ぜひnori3さんもお試し下さい。
八ヶ岳・赤岩ノ頭で2006年2月11日午前10時半頃雪崩遭難(登山者9人を巻き込み、死者1人、重軽傷者4人)が起きた。下記。
http://genkiayumu.exblog.jp/5562053/
私も改めてよく読むと表層雪崩のようですね。これなら条件でどこでも起きそう。寒そうな日に
記事のお知らせありがとうございました。
私が山に行くようになる以前にこのような事故があったのですね。
「2週間以上好天が持続した後、事故の2日前になって急に雪が50cmほど積もり、当日は快晴になった。」
という条件が揃って起きたようですね。
快晴になった当日の朝10時過ぎというとまさに太陽があの斜面に真正面から当たる時刻。硬い雪の上に載っていただけの新しい雪が緩んだところに大人数が歩いて(当日は土曜日で祝日。翌日と合わせて連休ですね。)一気に崩壊したんじゃないでしょうか。
こういう条件が揃うことは決して稀というわけではなさそうですから、やはり注意するに越したことはないですね。
このページの最後に
「雪崩危険箇所として、
文三郎尾根上部、地蔵尾根上部、中岳沢全体、中山乗越に向かう道の北面斜面、中岳と阿弥陀岳の鞍部、県界尾根上部、真教寺尾根上部、せん添尾根上部、ギボシ南面ほか」とあります。(「せん添尾根」は杣添尾根でしょうね)
赤岳周辺は足を向けそうにないですが、「ギボシ南面」もですか・・・。肝に銘じておくことにします。
こんばんは。
いつもの八ッブルーが炸裂ですね。
気温も厳冬期らしくていいじゃないですか。
私も硫黄の過去の雪崩のことは頭に入ってます。
降雪後で気温が高め。
気を付けないといけませんね。
コメントありがとうございます。
一昨年に絶景を見られたものの烈風に吹かれたルートだったので、無風という予報に今回こそじっくりと!と思って向かったのでした。
しかし気温も予報通りの超低温。でも八ツの厳冬期と思えば当たり前の気温ですよね。それも日の出前の一時だけで太陽さえ出ればけっこう暖かく感じました。
むしろやはり風がある山頂の方が寒く感じたほどです。
過去の雪崩のことは知りませんでしたが、稜線に出る手前の斜面は急だし、稜線には雪庇ができていて、いかにも崩れそうな感じがします。
これから春に向かって暖かい日は気をつけないといけませんね。
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