快晴の赤岳〜硫黄岳周回(赤岳鉱泉テント泊)
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- GPS
- 08:47
- 距離
- 18.7km
- 登り
- 1,666m
- 下り
- 1,637m
コースタイム
- 山行
- 5:20
- 休憩
- 2:22
- 合計
- 7:42
天候 | <1日目> ・曇り時々晴れ ・樹林帯のため無風 ・行動中平均マイナス7度 ・夜間テント内マイナス14度 <2日目> ・快晴 ・風は西風。赤岳山頂まで5m以下。横岳まで10m程度。大ダルミ付近で15m程度。 ・行動中平均マイナス9度。最低マイナス16度(文三郎尾根)。 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・途中のコンビニはIC下りたスグのファミマ1軒のみ。 ・八ヶ岳山荘から先の林道はスタッドレス&チェーン必須。 ・林道は、最初の下り坂後の橋の先の急カーブ後が一番のスリップポイント。連続した穴ぼこを避けるように進まないと、四駆SUVチェーン装着でもスリップしました・・・。 ・下山時に赤岳山荘に停まっていたクルマはチェーン未装着車の方が多いと思いましたが、余程運転に自信がある方以外はチェーン装着が無難かと思います。 ・金曜日の朝7時頃到着で赤岳山荘の駐車場は3台程度。下山時(土曜日1時半)は満車でした。 ・赤岳山荘の駐車場は1日1000円。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<赤岳山荘〜赤岳鉱泉> ・ひたすら緩やかな登り。危険箇所なし。道に迷う余地なし。 ・アイゼン不要 <赤岳鉱泉〜行者小屋> ・樹林帯の比較的緩やかな登り後、少し下ります。危険箇所なし。トレースはバッチリ。 ・アイゼン不要 <行者小屋〜文三郎尾根〜中岳分岐> ・行者小屋から先はアイゼンとピッケル必須です。 ・よく締まった雪の急斜面。階段は完全に埋まっていました。 ・トレースはしっかりあります。 <中岳分岐〜赤岳> ・ここからは岩・雪・氷のミックス。危険度が増します。 ・この日は、風は余りありませんでした。 ・キレット分岐から山頂までは雪の急斜面。それほど締まっている感じはしませんでした。 ・トレースは一応ありましたが、斜登の場面では足場がある感じではなく、慎重に進む必要がありました。 ・スリップすると致命的。 ・鎖はおおむね雪の上。 <赤岳〜地蔵の頭> ・凍結箇所はあまりなく、圧雪がメイン。アイゼンが良く効き。急斜面ですがそれほど危険は感じませんでした。 <地蔵の頭〜硫黄岳> ・トレースは基本的にありましたが、風が強い大ダルミ付近はすぐ消えるようです。また、赤岳鉱泉のお兄さんからは前日に雪が降ったと聞いていたものの、稜線上に新雪が着いた感じはありませんでした。 ・日ノ岳のルンゼの登りが急斜面で雪も深く柔らかく、トレースも薄かったです。おそらく下りのトレースと思われる箇所を、キックステップで登りました。 ・稜線上は基本的に圧雪でした。西側は凍結箇所が多かったですがアイゼンは効きました。 ・鉾岳を西に巻いたところのトラバースがスリップ注意の箇所として紹介されますが、この日は雪も良く締まってアイゼンが良く効き、危険は感じませんでした。 ・鉾岳のトラバースを過ぎると三叉峰。ここから横岳奥の院の手前の梯子までは危険箇所はありません。 ・奥の院付近は痩せていて、ここも危険箇所として紹介されます。梯子・クサリが出ており、雪もさほどなかったので問題なく通過できましたが、雪に埋もれていた場合、両側切れ落ちた斜面で垂直に近い登り下りを強いられることになると思います。 ・奥の院から梯子・鎖で下った後、東側の急斜面を巻きます。距離的には数メートルですが、かなりの急斜面のトラバースなので、トレースがないと相当危険だと思いました。 ・台座の頭から先は風の通り道です。滑落するような斜面ではありませんが、強風に注意が必要です。 <硫黄岳〜赤岳鉱泉> ・赤岩の頭から樹林帯までは柔らかい雪の急斜面。雪崩注意のポイント。 ・天気が良い週末ということもありたくさんの人が登ってきていたのでトレースは完璧でした。 ・樹林帯ではシリセードができますw |
その他周辺情報 | 赤岳鉱泉のテント場 ・1人1泊1000円 ・水は小屋内のタンクから無料で汲めます。 |
写真
装備
備考 | <ウェア> ・ファイントラック フラッドラッシュスキンメッシュ ・アイベックス ウーリーズ150 ・ミズノ ブレスサーモ腹巻 ・アイベックス ウーリーズジップT(1日目) ・アークテリクス Stryka フーディ(2日目) ・パタゴニア ナノエア フーディ ・ミズノ ブレスサーモ ヘビーウェイト タイツ ・ノースフェイス バーブパンツ ・ファイントラック エバーブレスフォトン パンツ(2日目) <ギア> ・シューズ スカルパ モンブラン ・アイゼン ブラックダイヤモンド セラッククリップ ・ピッケル ブラックダイヤモンド ベノムアッズ ・ストック ブラックダイヤモンド ディスタンスFL(先端取替え) ・ザック グレゴリー バルトロ65 |
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感想
念願の冬季赤岳〜硫黄岳の縦走を完遂しました。
コースタイム的には日帰りでも可能な行程だと思いますが、積雪期ですので行程に余裕を持たせるため1泊としました。
1日目はマッタリと赤岳鉱泉まで。行者小屋とどちらに幕営するか散々迷いましたが万が一のことも考えて、有人の赤岳鉱泉を選択。
さらに、反時計回りで赤岳を先に登るか、時計回りで硫黄岳を先に登るかも散々迷いましたが、前日雪が降ったこともあり硫黄岳〜赤岳間のトレースの有無が確認できなかったので、赤岳への登頂を最優先とし、トレースが確認できたら縦走しようと決め、反時計回りで行くことにしました。
日中は日が出て暖かかったものの夜はマイナス14度まで下がりました。ここまで寒いテント泊は初めて。顔がとにかく冷たくてたまりませんでした・・・。これは慣れるしかないんだろうか・・・?
顔以外はさほど寒さを感じることなく毎度のことながら2、3度目を覚ましながら2日目を迎えました。予報どおり、風も穏やかで雲ひとつない空。混む前に登りたかったので日の出前に出発。
雪も締まっていて、問題なく赤岳まで登頂できました。硫黄岳へのトレースも確認できたので、予定通り縦走へ。
迫り来るような南北中央アルプスなど、絶景を楽しみながらの稜線歩き。
好天のおかげで縦走も無雪期と変わらぬタイムで踏破。
後続がいたかはわかりませんが、赤岳〜横岳間ですれ違ったのはガイド登山っぽい2人組、ソロの2回だけ…。硫黄岳に着いて以降の人出とのギャップがありすぎ。
硫黄岳からの下りは、先行者がシリセードした跡が多数残されていて、期せずしてシリセード三昧wこの点からも反時計回りで正解だったかなと思いますw
一つ、赤岳天望荘で、足を挫いたらしい登山者が一人ヘリで運ばれるのに遭遇。そんな事態に直面したにもかかわらず自分もアイゼンにつまずきコケること2回・・・。もっと緊張感持ってアイゼン歩行気をつけないと(-"-;)
はじめまして。
kitayanと申します。
自分達は7日硫黄岳に登りました。
山頂でヘリが周回しているのを確認していました。
何かあったのかと心配はしていましたが、怪我人の搬送だったのですね。
自分達の写真(後ろから3番目が自分達です)もアップしてくださいましてありがとうございます。
赤岳〜硫黄岳の縦走は自分達の直近の目標でもあります。参考にします。
自分達のレコも編集中です。よければご覧下さいませ。
kitayanさんと7日に硫黄岳に登っていたtreetop83です。
思わぬところで素敵な写真をアップしていただいて嬉しかったです♪ありがとうございます!
もしかして赤岩の頭直下で先に行って頂いた方ですかね??黄緑色のウェアを着ていた方かな??(違っていたらごめんなさい
縦走の記録も詳細でじっくり読ませていただいちゃいました☆
次の目標が厳冬期の赤岳です。
アタックする日はあの時のような穏やかな天候になるといいなと思ってます。
あの日は本当に風も穏やかでしたね!
またどこかでお会いできるといいですね~(*^^*)
コメントありがとうございます!
その「黄緑」ですw
今シーズンに赤岳〜横岳ですか?この間のような天気だと良いですねp(^_^)q
私は、今冬の八ヶ岳は、この後阿弥陀を日帰りでやろうかと思っていましたが、不幸な事故もあったので二の足を踏んでいます…。あとは西穂、乗鞍あたりを考えているところです。
今度お会いしたらお声掛けさせてもらいます(o^-')b
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