【編笠山】厳冬期の洗礼!編笠山、西岳周回
- GPS
- 07:50
- 距離
- 10.4km
- 登り
- 1,258m
- 下り
- 1,259m
コースタイム
- 山行
- 6:42
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 7:41
天候 | 晴れ→曇り→雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
自身が山行した際の状況です。昨日に雪が降り、当日強風の為通常の状態とは異なるかも。登山者が多い場所ですので、状況はすぐ変わると思われます ■登山口-2100m付近 トレースも付いており、道標も多く迷う事はないと思います ■2100m-森林限界まで ルートはほぼ消失していました。膝下ラッセルくらい。主線上を外すと踏み抜きます。道標は多いので、周りをしっかり見れば迷う事はないかと思います。風が強い場所ですが、森林限界手前の森深い部分では無風なので、そこまで進んで休むといいかと思います。 ■森林限界-編笠山山頂 今日は猛烈な風でした。時折耐風姿勢を取らないと飛ばされそうでした。 トレースがあったのでそれに従って進みました。大岩が重なっている場所ですので、適当に登ると危ないかもしれません。 ■編笠山山頂-青年小屋 山頂も立ってられないような状態でした。が、観音平方面から上がってくる山頂付近は風が少ないです。晴天時の休憩にはいいかも。 山頂に振った雪が全て森林側に流されて壁のようになっていますが、その中に青年小屋への道がありました。ここは膝上ラッセルでした。ゴーロ岩の所はトレースがありましたのでそれに従いました。ここは踏み抜くと危ないので慎重に。 ■青年小屋-西岳(源治新道) レコを見ると迷いの森化しているようですが、正しいトレースが強めに付いていて、さらに道標が数多く付いていました。どなたかが付けてくれたのかもしれません。 一部消失していますが、しっかりと周りを見れば迷わず進めるかと思います。 ■西岳-登山口 最初一気に下り、その後はだらだらと下ります。このだらだらが無雪期には大変歩きづらいのですが、この季節ならばかなり飛ばして帰れます。 |
その他周辺情報 | 登山口のすぐ近く 鹿の湯@500 車で10分 もみの湯 17時以降は@300 |
写真
装備
個人装備 |
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
昼ご飯
行動食
飲料
水筒(保温性)
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
ストック
カメラ
|
---|---|
備考 | アウターグローブの必要性を感じた |
感想
天気も午後から崩れるし、気温も相当低いという事で、行こうかどうか前日にずっと迷っていたのですが、朝起きて山の天気を見ると『まぁ悪くない!』という事で編笠山を登る事にしました。
のんびりゆっくり準備し、到着し準備を終えるとほぼ9時。しかしこの時間にも関わらず気温は-10度。今日は寒そうだ!駐車場に登山者らしき車は無し。
そして、駐車場がすでに突風状態…竜巻でてますがな!稜線に出る前にハードシェルに着替えようと思ったのですが…これはイカン!最初からハードシェルに着替えて出撃します。
前日に雪が降ったので、トレースが薄くなっています。本日の山行者は…いないようです(多分)
新雪を独占なんて先週に続いて贅沢なもんだ!
明るい樹林帯を上機嫌で歩きますが、2100m付近になると一気に森深くなり暗くなります。
そして風も強くなり日陰と合わせて体感温度が下がっていきます。アイゼンを付けるか迷いましたが、降雪と風のせいでトレースが無くなっており、(直下してる尻セードの跡はあった)ラッセルするのでそのまま進むことにしました。道標が多く、トレースなど無くとも道に迷う事はなさそう。前回のニュウに比べたら何と楽な事か!
2300m付近で深い樹林帯に出るのでここで少し休憩。(ここは風が無い)
空を見上げると…雲がえれー速さで流れてます。気温は…-20度付近を差したと思ったら突然液晶がご臨終。山頂はもっと低いんだろうなぁ…
アイゼンはどうしようか悩むが、森林限界超えて様子を見て引き返して付けようと考え、このまま進みます。
森林限界に出ると、予想していた爆風が襲います。低い気温と相まって一瞬でビーニーとバラクラバが凍ります。カチカチですわ!唐突に身体を持って行かれそうになるので耐風姿勢を取ります。これは未経験の強風。体感温度は-30超えるねコレは…
この逆境!撤退?帰る?本当はそんな事も考えないといけないけど、まだ進める余裕は感じられます。逆境になればなるほど何か興奮してきた!誰が帰るか!
謎の独り言や雄叫びを発しながら無事山頂へ到着!
嬉し…寒い!登り切ったら少し賢者になりました。
変わらない風の強さなので最低限写真を撮って、青年小屋へ下ります。
30分ほどで青年小屋まで下り、冬季小屋で飯を食べる予定。
しかし冬季小屋…どれ?と思ったら入口が完全に雪で埋没してました。
せっせと掻き出して中に入ります。当然中には誰もいません。
温かいわけではないけど、風がないだけでも大感動。本当助かります!
カップラと潰れたシュークリームを食べて、改めて出撃。
そして、ここを核心部とみていた源治新道ですが、レコを漁ると迷い人多数で、
迷いの森化しているようです。ここで遅れると日が暮れてしまうので準備万端で臨み慎重に進みます。
…と思ったら、何か新しいような道標(赤テープ)がかなり多く付いてます。
ルートをGPSで見てもズレていないようだし、誰かが付けてくれたのでしょうか…?
分岐しているトレースもありますが、正しい道は強めに付いています。
先人の方々本当に感謝!
いくつか主線を外して踏み抜いたりするも道迷いはせずに西岳へ到着。
はぁ…よかった!ようやく安堵しました。ラッセル、低温、強風、道迷いの可能性と出来事が多かったのですがここまで来ればもう大丈夫だろう、と
一気に力が抜けました。
改めて少し休憩して、爆速下山しました。
編笠山の参考記録を見ると、楽しい山歩きか、
激しい山行か分かれてるなぁという印象を受けます。
色々な人が登れる山だからと思うのですが、コンディションによってかなり状態が変わるのも特徴なのかと感じました。
幸いなことに自分はかなりの当たりを引いた気がします(笑
これが編笠だから登れたのだろうけど、他の厳しい山であったらきっと無理なんだろうなー
権現ファンの自分としては、正直編笠や三ツ頭は前衛の山的なイメージでしたが
(編笠好きな人すんません)少し印象が変わりました。
あと今日は誰ともすれ違わなかった。
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