御在所岳 1ルンゼ
- GPS
- --:--
- 距離
- 3.0km
- 登り
- 63m
- 下り
- 866m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雪、凍結ルンゼ、氷瀑60mx3ピッチ 1ルンゼ〜藤内谷まで、 .沺璽 50〜60mロープx2本 必須 他確保器、アッセンダーなど |
写真
感想
1ルンゼ中又。ソロなので下から3ピッチを行く無謀なことはできない。
いつも藤内沢出合いから見上げる中又の雄姿は心くすぐる何かがある。
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今日の計画はこうだ。
ロープウェイ登頂→中道下る→例のポイントから1ルンゼに入る
→1ルンゼ下る→(2ルンゼの様子を尾根から見る)→中又終了点を目算する
→懸垂下降する→60Mワンピッチ分、ソロでトライ→完登攀→2ピッチ目へ懸垂
→氷の具合により2ピッチ目トライ→懸垂下降→1ピッチ目トライ→懸垂下降
→始点着、終了。
というものだ。
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GoogleMAP(航空写真)は優れもので、残雪期の御在所岳が見れる。
それを観察すると藤内沢、バットレス、1の壁がはっきり写っている。
沢に残っている雪渓は各ルンゼの谷部分。これらの情報から2ルンゼ〜奥又、
1ルンゼ〜中又〜1の壁あたりの地図上での距離感がわかる。
加えて、山旅ロガーなど使えば、リアルタイムで把握できるので、ほとんどずれはない。精度の点からはGarminなどのほうがいい。スマホ版を頼っての1ルンゼ歩行であった。
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中道から1ルンゼへ入り、下っていく。木々が多いので2ルンゼよりも降りやすい。加えて雪が豊富なので氷を完全に覆っている。途中途中で氷が顔をのぞかせているが、十分安全に下ることができた。100m位下ったところの左側(東側)の2ルンゼ側の尾根へ登る。なだらかなので、普通に歩きで行ける。尾根に立つと、2ルンゼ奥又が鳥瞰図のように一望できる。これはナイスビューだ。御在所カレンダーがあれば、
2月はこのポイントからの写真を使うべきだ。
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そこからさらに先端部分(北側)へそろりそろりと進むと、激しく落ち込んでおり、周りの景色(前尾根、奥又)からすると、ここを懸垂下降すればツルムのコルに出るだろう。60mx1ピッチでは厳しいかな。
ここにいたら変な衝動に駆られるので、1ルンゼ本谷へ戻る。
本谷をさらに下っていくと急斜面になってきて地肌に氷が出てる部分もある。
10mほど先が切れ落ちている。ははーん。この先が中又やな…
手前の立ち木にスリングで支点を取り8の字でロープを垂らし懸垂下降で落ち込みの際まで行ってみる。
ヒュオォォォォーーーーーー
風が舞う。絶景かな、1ルンゼ中又。
灌木の切れ目が氷瀑の世界であった。藤内沢出合いから仰ぎ見る中又の最上部のたての氷がまさに足下にある。
でも下から見るよりも巨大で最終ピッチが結構長い。現場で見ないとわからないものですね。さて。やりますか。
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シングルロープを結わいて懸垂下降。再度、ここまで戻ってきて懸垂下降用セットに架け替えて降りる算段だ。気合で最後の垂壁を乗り越えるぞ!
最終ピッチルート実長だいたい40mくらい。出だし超えると、80°〜垂壁部20mを乗り越し、ラスト垂壁左部から3m右にトラバース、最後の垂壁5m・・・
腕が売り切れでフィフィレスト。しばし観覧車状態で最上部特等席から藤内沢を眺めたのち、気合で完登攀。奥又よりもここのほうがきびしいなー。
登るルートも結構とれるし、いいんだけれど、アクセスの悪さと終了点への登りこみがしんどい。アッセンダーとか有ったほうがいい。
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懸垂で最終ピッチを降り2ピッチ目の始点へ降りるが、懸垂の始点となりうるいい木がない。根磴鬚爐出しにして地面から剥がされたであろう太めの針葉樹が横たわっているが信用できない。(押しても蹴っても引っ張ってもびくともしなかったが)
素直に上に伸びてる広葉樹に命を預けることにした。
ここはピッチ実長55mくらいある。
φ11mmx60mエーデルワイス
φ9.5mmx50mマムートインフィニティ
をロッキンカラビナ2枚で8の字どうしで結束し110mとした。
2ピッチ目始点には岩にラッペルステーションが2か所打ってあり、ケブラースリングとナイロン7mmが通してある。M氏の管理の支点なので信用できる。
2ピッチ目もトップロープかどうか迷ったが、懸垂で降りて正解だ。氷が薄いうえに今日は暖かいので剥離しそうだ。
2ピッチ目スルーのラスト懸垂下降。どう見ても最終ピッチが一番厳しいピッチなので今日はこれくらいで勘弁してやるか…
最後も懸垂下降して1の壁とバットレスの間に降り立ち、終了。
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左の林の中を木々伝いに下って藤内沢出合いについた。
さすがに、最上部から見下ろした中又は迫力が違った。今考えたら、のどがカラッカラだったように思う。雰囲気に飲まれかけてたかもしれない。
御在所の最も荒々しい顔を見た気がした。
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