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Yamareco

記録ID: 589436
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

坂巻温泉→【安房山、十石山、硫黄岳、乗鞍岳往復】→位ヶ原・乗鞍高原スキー場

2015年02月13日(金) ~ 2015年02月15日(日)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
1.0km
登り
217m
下り
217m

コースタイム

1日目
山行
3:30
休憩
0:00
合計
3:30
10:00
210
坂巻温泉
13:30
1460mイグルー
2日目
山行
2:30
休憩
0:00
合計
2:30
9:30
150
1460mイグルー
12:00
坂巻温泉
天候 雪風
過去天気図(気象庁) 2015年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
坂巻温泉より入山駐車代は500円/一日
坂巻温泉出発10時(写真の時間が一時間進んでいました)
2015年02月13日 11:01撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1
2/13 11:01
坂巻温泉出発10時(写真の時間が一時間進んでいました)
コメツガの細い尾根
2015年02月13日 12:00撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
2/13 12:00
コメツガの細い尾根
3mほどのギャップ木登り。ザックをつり上げる
2015年02月13日 13:23撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
2/13 13:23
3mほどのギャップ木登り。ザックをつり上げる
イグルー1450m
2015年02月13日 15:29撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1
2/13 15:29
イグルー1450m
なかで晩飯
2015年02月13日 18:44撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
2/13 18:44
なかで晩飯
横穴セマー
2015年02月13日 18:45撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
2/13 18:45
横穴セマー
スマフォで
天気図が見られる21世紀
2015年02月14日 07:42撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
2/14 7:42
天気図が見られる21世紀
喫煙快適なイグルー穴天井
2015年02月14日 08:15撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
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2/14 8:15
喫煙快適なイグルー穴天井
デカい人も足を伸ばせる
2015年02月14日 08:16撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
2/14 8:16
デカい人も足を伸ばせる
天井最上階は、木の枝で凌いだ
2015年02月14日 08:16撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
4
2/14 8:16
天井最上階は、木の枝で凌いだ
風雪のイグルー
2015年02月14日 10:18撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
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風雪のイグルー
イグルーを去る
2015年02月14日 10:28撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
9
2/14 10:28
イグルーを去る
青空もあるが続かない
2015年02月14日 11:22撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1
2/14 11:22
青空もあるが続かない
ゆっくり下る
2015年02月14日 11:22撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
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2/14 11:22
ゆっくり下る
谷底に坂巻温泉
2015年02月14日 12:23撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1
2/14 12:23
谷底に坂巻温泉
最後のところ新雪に潜る
2015年02月14日 12:29撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
2
2/14 12:29
最後のところ新雪に潜る
最後のところ新雪に潜る
2015年02月14日 12:29撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
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2/14 12:29
最後のところ新雪に潜る
撮影機器:

装備

個人装備
スコップ+のこぎり スキーストックシール アイゼンピッケル ビーコン+プロウブ その他冬山宿泊個人装備 携帯電話
共同装備
ナベ 非常用ザイル30m8.5mm ツエルト ガソリンストーブと燃料 ラジオ

感想

高校5組の三人は、その後30年冬山を続けていた。三日休みをとって、東京、大阪、甲府から集合して、乗鞍岳北方稜線20キロをという計画。三日間風雪が続きそうなので、一泊イグルーして下る。坂巻温泉から安房山への尾根は記録無し。下部の取り付きをなんとか抜ければ行けるかなと思って取り付いた。
【安房山東尾根下部】
最下部は、トンネル周りはほとんど絶壁+のり面工事してあって駄目。古い方の第二の橋を渡って旧林道を100mほど進んだところに、崖の切れた取り付きポイントがあった。急斜面をスキー担いで登る。稜線に出ると凍って雪が飛んで硬くてアイゼンが楽。急な尾根をラッセルしながら登ると、岩のギャップが二カ所あった。一つ目は右の雪面に回り込んで全体で20mほど急斜面を超えて岩の上に出る。雪の状態が悪かったりして落ちると下は崖で、場合によってはザイル使った方がよいところ。二つ目は岩のくびれ目に3mほどの段差があり、空身で木登りして上から荷物をロープで引っ張り上げる。その先は傾斜が急だが樹林があるので安心感はある。登りはただただラッセルするのみ。三つ目の障害は尾根が左に向きを変えるところで巨大セッピを掘って抜けるところ。オーバーハング気味なので空身でピッケルシャフトを上の方に打ち込み、腕力使って乗り越える。上から雪を崩して階段を作り後続が登るが、腕力消耗で苦労する。ザックを引っ張り上げる。
1400mになると、やや傾斜が落ち、スキーでも行けそうだが、細く凍った尾根なので、そのままシートラで行ってもよい。標高差200mほどしか上がっていないがイグルーできそうなところも出て来たし、泊まる事にする。
【イグルー作り】
標高1400mはちょっと標高が低くて、中段に使う軽量堅固な雪層があまり無いかも、と思いながらもまた直径でかく作り始めてしまった。3人中に入って始めると、いつもデカくなってしまう。デカく作るにはちょっと標高が足りない。やはり中段の後半、無理が来て、一回大崩落する。少し直径を縮めてやり直し。それでも後半投げやりな積み方をしたので2回ほど崩落し、嫌になって枝とストックの補助線を入れてさっさと作ってしまった。
今回イグルー初めてのシンドはブロックの積み方がいい加減すぎるのを見て不安そうである。タツヨシはもっとゆっくり作った時があって、その時はこんなにスキマだらけではなかったとのこと。山で実用にするにはちゃっちゃと作らなければ駄目なので。とはいっても、二度も崩落させて2時間以上かけていたので意味は無いか。早く作りたければ枝を渡してしまえばよい。標高の低い所のイグルーは割り切ってしまえばよいのだが、つい粘ってしまった。
【天気駄目そう】
晩は麻婆豆腐餅スープ。サケ各種。スキマから粉雪が吹き込む。風がある。
強い寒気団が居座り、低気圧は北海道沖で発達している。強い冬型が二日間は続くはずだが、タツヨシのスマフォで見る予報や支援図では三日目も松本でさえ降雪。乗鞍岳3000m地帯への縦走は無理そうだ。
タツヨシはスマフォやカメラのデザインが仕事で、よく使いこなしている。今は充電用電池の軽いのもあり、一週間持つらしい。ビリー缶に置くと音響スピーカーになる。ブラックアンドブルーのハンドオブフェイトがかかってゴキゲンだ。こんなところでいい音で聞けるなんてなあ!寝がけにホテルカリフォルニア歌ってる。全然30年経ってないじゃん!
横になると天井の井桁構造が目に入る。建築家のシンドーによれば、これはガンダーラ建築に見られる、ラテルネンデッケ構造っていうんだって。ローマ建築のアーチ構造は、イグルーでやるには難しい。ラテルネンデッケ。いい言葉を聞いた。
朝から吹雪。期待の三日目も吹雪みたいなので、下山する。朝はピーターバラカンのウィークエンドサンシャインが、ネットラジオなのでラジオなんかよりバッチリ入る。ローザンキャッシュの歌声聞いてチーズリゾット食べて下山だ。
下りにとると、こんなに急だったかというくらいの急斜面を時にバックステップしながら下る。温泉が絶壁の下によく見える。トレースが消えていて、尾根の曲がり目などでルートを考えるところもある。
坂巻温泉の露天に雪見ながら浸かる。登った尾根が全部見える。ビール飲みたいのをこらえて、乗鞍に車とりに行き、松本のウチの実家にお惣菜とビールとゴイチワイン買って帰って、同級会やる。学生のとき山の帰りに山岳部の友達連れて家に寄った。入山前は天気待ちで三日も四日も5人ぐらいゴロゴロして毎日一升飯炊いた。お母さんが近所から電気釜もうイッコ借りて来た。老父母はそんなことも思い出して楽しそうだった。野沢菜漬けも出して来てくれた。切り干しダイコの煮物も出て来た。
天気図上は、三日目は西高東低だがこのあたりでは等圧線が緩んでいる。でも寒気が強く、松本市内でも雪が降った。甲府へ帰る途上、北アも八ツも、南アも全部雪雲の中だった。富士山だけは霞空に仄かに見えた。ずいぶん前から支度した計画だったが、周期が完全に駄目だった。でもよい同級会が出来た。帰宅したら、こどもとかみさんから、手作りのネコのチョコレートもらった。


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コメント

読ませるねぇ
ラッセル隊長とイグルー隊長、お疲れさま!
冬山の色んなものがぎゅっと詰まった200mだったね!面白かったよ!
親父さんとお袋さんも高校の山仲間が突然やってきて、びっくりしながらも楽しそうだったね。ホントにお世話になりました。
次の元五山行はいつにしようか・・・?
2015/2/15 21:19
Oh!Schi Heil!
お疲れさん、お世話になりました。イグルー快適でした。雪の積みかたを色々と研究してみたいですね。
今回、スキーはほとんど使えませんでしたが、山スキーが今回の同級会山行を結びつけたとすればやはりオー!シーハイル!ですな。
2015/2/16 8:41
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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