薬師岳 (厳冬期ワンディ)
- GPS
- --:--
- 距離
- 42.5km
- 登り
- 2,904m
- 下り
- 2,904m
コースタイム
1.27 1400m 飛越トンネル
3.15 1842m 神岡新道合流
4.05 1998m 寺地山
4.50 2000m 北の俣避難小屋
6.26 2580m 北の俣岳稜線
7.16 2294m 薬師峠
9.48 2926m 薬師岳山頂
10.12 2926m 薬師岳山頂発
10.53 2294m 薬師峠
12.49 2520m 北の俣岳手前
13.30 2000m 北の俣避難小屋
14.05 1998m 寺地山
15.14 1400m 飛越トンネル
15.38 990m 神岡町和佐府着
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
神岡町 和佐府で除雪終了 有峰林道は雪の中 |
写真
感想
山スキーの機動力を行かせる大きな舞台が厳冬期のワンディ山行である。スキーだからこそ可能になる山行をテーマにこれまで記録に無かった厳冬期の槍ヶ岳、白山、立山などを実践して来た。記録の無い残る北アの巨人と言えば薬師岳、以前から狙ってはいたが休日と条件が合わず悶々としていた。一度挑戦した時は太郎山で無念の敗退となった。あれから10年ようやく課題を終了することができた。
厳冬期の薬師岳の難しさはそのアプローチの長さと雪深さ、往復路のアップダウンにある。如何にうまいコース取りをするか、これにかかっている。
数日前まで水曜は大日岳を候補に挙げていた。しかし直前になって天候が好転しそう。今年の最後の厳冬期の休日、これは行くしかなかろう。
昨夜は夕方6時に仕事を終え帰宅して夕食を食べると少し横になって夜9時半ゲンゴロウと医院で落ち合い神岡を目指す。当初サブと二人で挑戦する予定だったが大魔人も仕事を休んでも挑戦したいとメールが来た。加えてゲンゴロウも是非と言うことで4名でこの記録に挑戦する事となった。神岡出発は深夜0時と告げている。
皆まともに寝てはいないが一日ぐらいは大丈夫。逃せばチャンスは二度と来ないかも知れない。
深夜0時前に着くと既にサブも大魔人も到着していた。
深夜0時神岡和佐府の林道をスタート、積雪は1mを越えていた。長い長い林道だった。今年は雪が多くビックリだ。ただ2日前の雨が雪をしまらせてくれてとても歩き易い。暗闇の林道をひたすら耐えて歩く。約1時間半で飛越トンネルに着いた。
飛越トンネルからの神岡新道の辛いところはアップダウンの連続が行きも帰りも苦しめられると言う事である。完璧にルートを工作して帰りの登り返しが無いように試みるがそれでも難しかった。
寺地山を過ぎれば放射冷却でメチャ寒かった。完璧な防寒対策をして稜線を目指す。先日の雨で斜面は氷化しておりスキーではかなり厳しい登りになった。
北ノ俣の稜線に出てようやく日が昇った。ここでシールを剥いで薬師峠まで滑り込む。カチカチトラバースは心臓に悪い,大魔人板が外れて滑落、ヤバイ,間一髪ウィペットストックで止めた。
ハラハラドキドキで薬師峠までトラバースして後は根性でピークを目指す。西風が頬を打ち寒い,天気は曇り空今一だ。
さあピークがそこにある。山頂までスキーで登り切った。ゴール10時間の長旅だった。皆で写真を撮り合い喜びを分かち合う。しかし大変なのは帰りのアップダウンである。山頂からカチカチの氷化斜面を慎重に飛ばす。薬師峠から北ノ俣はまた長い登り返し。北ノ俣岳の大斜面は先日の雨でガタガタ、試練の滑りだった。
避難小屋まで来て寺地山を登り返せば後は多少のアップダウンはあるが滑りメインだ。飛越トンネルに出て後は長い長い林道を下りて16時間半かけてようやく神岡に着いた。薬師岳を無事終了出来て僕の厳冬期ワンディは一区切り着いた。
今日は本当に感無量の一日だった。
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