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記録ID: 59484
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ハイキング
甲信越

岩殿山(散策路ピストン)ほか【街道歩き】甲州道中(大月駅から笹子駅)

2009年05月16日(土) [日帰り]
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kumiyan その他1人
GPS
07:40
距離
16.7km
登り
604m
下り
376m

コースタイム

9:45大月駅出発-10:33岩殿山山頂(休憩と山頂付近の散策15分)-11:10岩殿山ふれあい館(20分見学・トイレ)-11:55大月駅前(伝統ある釜飯屋「濱野屋」でランチ55分)-13:15下花咲宿本陣「星野家住宅」前-15:03初狩駅そば「山本周五郎生誕の地」そば-15:19「明治天皇御小休遺跡」=小林本陣跡-16:05白野宿入口-(笹子川沿いで休憩10分)-16:46笹一酒造(休憩・試飲・買い物に30分)-17:25笹子駅
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2009年05月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
●ルートづくりで参考にした情報:ある方のサイトを参考にさせて頂いた。

●ルート:街道歩き前に登った岩殿山以外は、特に急坂はない。岩殿山は山頂手前以外は舗装路でとても歩きやすい階段だったが、結構勾配がきつかった。大月駅からは、桂川に注ぎ込む笹子川沿いに歩く道で景色は良いが、国道は車が多いのが難だ。

●危険箇所:白野宿手前、少し出っ張っている国道沿い。この地点、中央線がトンネルに入る地点。歩道が無く、国道20号を歩かなければならない。しかもスピードを上げて車がブンブン通り過ぎる。

●分かりづらい場所:特になし。但し街道歩きは地図持参が望ましい。

●混雑度:大月駅前の釜飯屋「濱野屋」、笹子駅そば「笹一酒造」以外は空いていた。

●展望/景観:岩殿山からの展望はとても良い。曇りでなければ素晴らしい富士の姿を望めることだろう。他は展望の開ける所はなし。初狩を過ぎると笹子川沿いに遠目に深い山々、味わいのある風景を眺められる。

●トイレ:大月駅、岩殿山ふれあい館、笹一酒造、笹子駅

●水・食べ物の調達:岩殿山は今回我々の歩いた山頂往復のお気楽コースならば短い時間なので、それほど食べ物の調達を気にすることはないだろう。但し水も食べ物も山に入ると入手不可(ふれあい館も同様)。コンビニは大月駅前、初狩駅前にあるが、笹子駅前にはない。自販機は国道沿いなので結構ある。店は大月インター分岐を過ぎると駅前以外は殆どない。

●休憩場所:岩殿山山頂、岩殿山ふれあい館、笹子川沿いの河原、笹一酒造内

●最寄駅情報:大月駅はホリデーパス圏内の中央線では最奥の駅で、商店街などもあり結構栄えている。笹子駅は小じんまりした無人駅だが週末はハイカーが多く駅員もいるらしい。笹子駅付近は大月駅と比較して店も民家も人もぐっと減る。

●日帰り温泉:時間の都合で寄るつもりもなかったため、調べていない。

●その他:岩殿山では山頂手前から「稚児落とし」に向かう本格的な山道に分岐る。こちらは鎖場も複数ある本格的コースらしい。


大月駅から見える岩殿山。甲斐武田氏家臣の小山田氏の山城だった。今回はあの山に登ってから笹子に向かう予定。
2009年05月16日 09:40撮影 by  COOLPIX S52, NIKON
5/16 9:40
大月駅から見える岩殿山。甲斐武田氏家臣の小山田氏の山城だった。今回はあの山に登ってから笹子に向かう予定。
桂川。大月駅から岩殿山に向かう途中、高月橋から撮った。
2009年05月16日 09:56撮影 by  COOLPIX S52, NIKON
5/16 9:56
桂川。大月駅から岩殿山に向かう途中、高月橋から撮った。
同じく、桂川。清流である。
2009年05月16日 09:56撮影 by  COOLPIX S52, NIKON
5/16 9:56
同じく、桂川。清流である。
岩殿山を目の前で見ると、やはりプリンのような形にしか見えない。
2009年05月16日 09:56撮影 by  COOLPIX S52, NIKON
5/16 9:56
岩殿山を目の前で見ると、やはりプリンのような形にしか見えない。
岩殿山登山口から20分かそこら整備された階段を登れば、頂上はすぐ。
2009年05月16日 10:29撮影 by  COOLPIX S52, NIKON
5/16 10:29
岩殿山登山口から20分かそこら整備された階段を登れば、頂上はすぐ。
これが岩殿山山頂からの景観。大月駅を出発して実質1時間未満で登れてしまうのだ。お手軽だ。
2009年05月16日 10:33撮影 by  COOLPIX S52, NIKON
5/16 10:33
これが岩殿山山頂からの景観。大月駅を出発して実質1時間未満で登れてしまうのだ。お手軽だ。
岩殿山からの眺望その2。
2009年05月16日 10:33撮影 by  COOLPIX S52, NIKON
5/16 10:33
岩殿山からの眺望その2。
頂上には岩殿山についての説明板あり。
2009年05月16日 10:34撮影 by  COOLPIX S52, NIKON
5/16 10:34
頂上には岩殿山についての説明板あり。
岩殿山についての説明板、アップ。
2009年05月16日 10:34撮影 by  COOLPIX S52, NIKON
5/16 10:34
岩殿山についての説明板、アップ。
岩殿山、山梨百名山の碑。標高は634m。
2009年05月16日 10:34撮影 by  COOLPIX S52, NIKON
5/16 10:34
岩殿山、山梨百名山の碑。標高は634m。
山頂には城跡も残っており、散策もできる。ただ熊出没情報もあるので気を付けて。
2009年05月16日 10:50撮影 by  COOLPIX S52, NIKON
5/16 10:50
山頂には城跡も残っており、散策もできる。ただ熊出没情報もあるので気を付けて。
下山途中、山腹にある「岩殿山ふれあい館」を見学。「小山田氏の謀反を否定」の説明板。謀反というのは、武田勝頼が新府から逃げてきたのを引き受ける約束をしておきながら信長に寝返ったことを指す。
2009年05月16日 11:14撮影 by  COOLPIX S52, NIKON
5/16 11:14
下山途中、山腹にある「岩殿山ふれあい館」を見学。「小山田氏の謀反を否定」の説明板。謀反というのは、武田勝頼が新府から逃げてきたのを引き受ける約束をしておきながら信長に寝返ったことを指す。
「岩殿山ふれあい館」。小山田氏は織田信長に恭順を誓っても滅ぼされてしまうのだ。その落城についての説明。
2009年05月16日 11:15撮影 by  COOLPIX S52, NIKON
5/16 11:15
「岩殿山ふれあい館」。小山田氏は織田信長に恭順を誓っても滅ぼされてしまうのだ。その落城についての説明。
「岩殿山ふれあい館」。「郡内小山田氏の系図説明」
2009年05月16日 11:16撮影 by  COOLPIX S52, NIKON
5/16 11:16
「岩殿山ふれあい館」。「郡内小山田氏の系図説明」
これがその系図。
2009年05月16日 11:17撮影 by  COOLPIX S52, NIKON
5/16 11:17
これがその系図。
岩殿山山頂から来た道を引き返し、大月駅前で昼食をたいらげた後、街道歩き着手。写真は大月宿の次の宿場、下花咲宿の本陣だった星野家住宅。
2009年05月16日 13:15撮影 by  COOLPIX S52, NIKON
5/16 13:15
岩殿山山頂から来た道を引き返し、大月駅前で昼食をたいらげた後、街道歩き着手。写真は大月宿の次の宿場、下花咲宿の本陣だった星野家住宅。
この星野家住宅は甲州道中で現在でも残っている3つの本陣の1つ。日野、小原、そしてこの下花咲しか本陣は残っていない。本陣は五街道の宿場には最低1つはあった筈なので、甲州道中(日本橋から長野の下諏訪)45宿にあった他の本陣は全て消えた。
2009年05月16日 13:18撮影 by  COOLPIX S52, NIKON
5/16 13:18
この星野家住宅は甲州道中で現在でも残っている3つの本陣の1つ。日野、小原、そしてこの下花咲しか本陣は残っていない。本陣は五街道の宿場には最低1つはあった筈なので、甲州道中(日本橋から長野の下諏訪)45宿にあった他の本陣は全て消えた。
星野家住宅はとても立派で見学も可能なのだが、私たちが通った時刻はお昼休みで見学ができなかった。ここは大月駅からそれほど離れていないので、また来ることもできるだろう。今日は時間がないので先を急ぐことにする。
2009年05月16日 13:18撮影 by  COOLPIX S52, NIKON
5/16 13:18
星野家住宅はとても立派で見学も可能なのだが、私たちが通った時刻はお昼休みで見学ができなかった。ここは大月駅からそれほど離れていないので、また来ることもできるだろう。今日は時間がないので先を急ぐことにする。
「山本周五郎生誕の碑」。甲州砕石所を抜け、初狩駅よりも手前にあった。
2009年05月16日 15:03撮影 by  COOLPIX S52, NIKON
5/16 15:03
「山本周五郎生誕の碑」。甲州砕石所を抜け、初狩駅よりも手前にあった。
「明治天皇御小休遺跡」ここが初狩宿の小林本陣跡だ。
2009年05月16日 15:19撮影 by  COOLPIX S52, NIKON
5/16 15:19
「明治天皇御小休遺跡」ここが初狩宿の小林本陣跡だ。
「明治天皇御小休遺跡」のアップ。明治天皇後休憩所は街道歩きをしていると各所でであうのだが、この「御小休止跡」は本陣の場所を教えてくれる。
2009年05月16日 15:20撮影 by  COOLPIX S52, NIKON
5/16 15:20
「明治天皇御小休遺跡」のアップ。明治天皇後休憩所は街道歩きをしていると各所でであうのだが、この「御小休止跡」は本陣の場所を教えてくれる。
車の往来が多く歩道もない非常に危険な国道沿いの道を越え笹子川を越えると、国道と分岐し旧道に入る。この旧道が白野宿。写真の看板では「甲州古道 白野宿」となっているので、恐らく甲州道中と甲州古道が重複している区間なのだろう。(2010年8月追記:甲州道中のことを甲州古道ともいうらしいので、実は両者は同じらしい)
2009年05月16日 16:05撮影 by  COOLPIX S52, NIKON
5/16 16:05
車の往来が多く歩道もない非常に危険な国道沿いの道を越え笹子川を越えると、国道と分岐し旧道に入る。この旧道が白野宿。写真の看板では「甲州古道 白野宿」となっているので、恐らく甲州道中と甲州古道が重複している区間なのだろう。(2010年8月追記:甲州道中のことを甲州古道ともいうらしいので、実は両者は同じらしい)
白野宿から緩やかな坂を笹子川沿いに登り続け、漸く「笹一酒造」に着く。ここまで来れば終点笹子駅はすぐだ。「笹子酒造」は酒造だけではなく写真のような像や、沢山のベンチ、広い販売所や売店などもあり、見どころは多かった。
2009年05月16日 16:46撮影 by  COOLPIX S52, NIKON
5/16 16:46
白野宿から緩やかな坂を笹子川沿いに登り続け、漸く「笹一酒造」に着く。ここまで来れば終点笹子駅はすぐだ。「笹子酒造」は酒造だけではなく写真のような像や、沢山のベンチ、広い販売所や売店などもあり、見どころは多かった。
「笹一酒造」の「日本一の大太鼓」。肝心の酒造見学は時刻も遅かったため終了していたが、ここで買った地酒はすごかった。試飲で心地よい気分に浸りながら、酒瓶で重くなったリュックを背負い笹子駅に向かった。
2009年05月16日 16:47撮影 by  COOLPIX S52, NIKON
5/16 16:47
「笹一酒造」の「日本一の大太鼓」。肝心の酒造見学は時刻も遅かったため終了していたが、ここで買った地酒はすごかった。試飲で心地よい気分に浸りながら、酒瓶で重くなったリュックを背負い笹子駅に向かった。
撮影機器:

感想

【概要】
前回の甲州道中歩きはどしゃぶりで心が折れ、星野家住宅付近でリタイア。全く距離を稼げなかったので、今回は結構頑張ったつもりだ。最初の岩殿山だけでへたばるかと思いきや、笹子までそれほどばてずに歩けて良かった。郡内の山並みの深さは遠目に見ると神秘的ですらあるが、次回は更に深い山中、笹子峠を越えなければならない。

【詳細】
岩殿山登山口でも熊出没情報があったらしいと事前に情報を仕入れていたので、熊鈴をかき鳴らしながら登ってみるとそこはただの遊歩道のような登山道。山道は山頂手前、稚児落とし方面との分岐付近だけで、足元がパンプスでも登れる山だと思う。岩殿山山頂は城址公園のようになっており、軽めの散策も楽しめるだろう。

もっと時間があれば笹子駅付近で笹子餅老舗の「みどりや」等も寄りたかったが、電車の本数が少ないので「笹一酒造」から笹子駅まで小走りで急ぐ。何とか電車に間に合ったが、もうちょっと電車の便を増やせないものか。これでは東京から笹子より甲府に行く方が早く着くというものだ。

最後に、大月駅前の釜飯屋「濱野屋」は注文してから結構待たされたが、待っただけの甲斐のあるおいしさで、あれほど旨い釜飯は生まれて初めて食べたかもしれない。この店は明治33年創業、大月から富士山登山に向かう富士講の宿泊場所で往時は大層賑わった店だそうだ。今も賑わいは衰えないが、2010年4月に大月に再訪した時には、店の位置が駅真正面から右手に変わり、街道筋から少しだけずれた場所になってしまった。残念だ。

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