記録ID: 5970734
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アルパインクライミング
甲斐駒・北岳
北岳バットレスピラミッドフェース〜第四尾根
2023年09月22日(金) ~
2023年09月24日(日)
体力度
5
1泊以上が適当
- GPS
- 21:37
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 2,008m
- 下り
- 1,997m
コースタイム
1日目
- 山行
- 1:54
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 2:12
16:32
2日目
- 山行
- 9:34
- 休憩
- 7:24
- 合計
- 16:58
3日目
- 山行
- 1:58
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 2:23
9:24
ゴール地点
天候 | 雨のち霧のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
バットレスへのアプローチはC沢D沢中間稜を詰めて行けば素直に取付けます。うっすらですが目印のペンキも塗ってあるので、ヤマレコを利用しある程度現在地を確認しながら道を修正して行けば問題ないでしょう。 本題のピラミッドフェースですが、雨で最悪のコンディション。スメアの効かない岩に難儀しながらA0連発で何とかやりきりましたが、雨が降ったらとにかく滑るので絶対に行かない方が良いと思います。支点も多いとは言えないルートなので、ハーケンやカムはあった方がよい。我々はキャメロット0.5〜2は多用、ハーケンは2回使いました。 1P浅い凹角40m(Ⅲ+)、私 とにかく滑る岩へ恐る恐る乗りながら突破。沢靴を持ってくるべきだった?岩が乾いていたとしてもⅢ+は疑わしい。 2P草付フェース前半50m(Ⅲ〜Ⅳ)、相棒 草付は前半が悪いです。体感ではⅣ+くらいに感じました。 3P草付フェース後半30m(Ⅲ〜Ⅳ)、私 草付後半は簡単なので確保なし。体感ではⅢくらい? 4P脆いバンドを右上15m(Ⅲ)、相棒 濡れていて悪いとは言えⅢは絶対に嘘。少く見積もってⅣ+はあると思う。 5Pクラック、フェース(V)25m、私から相棒へチェンジ 下部核心、私のピッチでしたがコーナークラックで落下。メンタルをやられここからしばらく相棒がリードする事に。とにかく雨で濡れておりフリクションが全く効かず、相棒もA0を駆使し何とか乗越す。 6Pつるっとした凹角〜クラック〜フェースを左上30m(Ⅳ+)、相棒 乾いていてもつるっとした凹角なのでしょう。この日はビチョビチョで、まるでオイルでも塗ってあるかの様な状況。下部核心と言われるピッチと同等の難易度を感じた。 7P逆層のフェース40m(Ⅳ+)、相棒 本来30mですが、時間短縮を試み上部核心のコーナークラック手前まで伸ばす。その為ロープの流れが悪くなり難儀していた。ここも普通に悪い。 8Pフェースを左上〜コーナークラック20m(V)、相棒 このピッチもホントに悪い上に支点があまりない。私に至ってはごぼうを使う始末。相棒はルートに確証が得られず、細かく切った。 9Pフェースを右上20m(Ⅱ)、相棒 ルートミス?Ⅱは絶対にあり得ない。少く見積もってⅣ+くらいか。まあでもピラミッドフェースの頭には到達した。 10P緩傾斜のクラック40m(Ⅲ)、私 四尾根に合流し、やっとやる気を取り戻す私。簡単なのでリードしました。 11Pフェース〜リッジ30m(Ⅲ)、相棒 この辺りはトポ通り。岩も乾き始め勝利を核心し始める。 12P三角形の垂壁〜リッジ30m(Ⅳ+)、私 出だしが悪いが支点は豊富なので問題なし。時間も押していたので、A0連発で短時間で通過。 マッチ箱に着き懸垂 13P右コーナー〜カンテ上ーのクラック〜カンテまたは左のルンゼ50m(Ⅲ+〜Ⅳ)、相棒 本来30m30mでピッチを切る様ですが、ギリギリ50mロープで繋げられました。 城塞ハングへトラバース 14P城塞ハング40m(Ⅳ+)、私 トラバースを終えた支点にはハンガーボルトが新たに打ってありました。登り始め2つ目の支点(残置カム)が遠いので、途中ハーケンを打つ。チムニー内は左右に残置ハーケンが打ってあるが、左側はアングル、右手側はグラついておりとても信用できない。カムを上手く決められるならカムを使った方が良い。 終了点から頂上は踏み後を辿れば迷う事はない。ロープを出す様なところもありません。 |
その他周辺情報 | 下山後、ぼんちさんでデカ盛りチキンカツカレーを食した後、韮崎旭の湯に浸かる |
写真
感想
今年は4級ルート完登を目標に掲げていた我々にとって、是が非でも落としたいルートであったピラミッドフェースでしたが、登攀前日から岩に取付くまでしっかりと雨に降られ、ルートもビチョビチョに濡れていて最悪のコンディションでした。諦め半分で取付いたのですが、相棒の神がかり的な活躍のお陰で何とかやり抜く事ができました。とは言えA0連発、私に至ってごぼうまでしたので、やはりコンディションの良い時にもう一度トライしようと誓い合いました。
どんどん逞しくなっていく彼にパートナーとしての自分に限界を感じつつ、もう少しだけ彼と一緒に本気のクライミングを楽しみたいと思うおじさんでした。
今回もありがとう!
やっちょー!
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