秋山郷・ドロノキ平から檜俣川渡渉点経由で佐武流山往復
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- GPS
- 10:10
- 距離
- 19.6km
- 登り
- 1,669m
- 下り
- 1,666m
コースタイム
- 山行
- 8:44
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 10:10
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
キャラメルハウス(自宅)からドロノキ平登山口まで、約225 km。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
雨上りのため、木と石(岩)が滑りやすかった。 最大の難所の檜俣川の渡渉は水量が少なく、靴を脱がずに(濡れずに)渉れた。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
アームウォーマー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
時計
携帯
タオル
スパッツ
ガスカートリッジ
コンロ
サングラス
シェラフ
携帯トイレ
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感想
今年の正月時点でヤマレコ会員だったみなさんは『2023年に登りたい山を宣言しよう!キャンペーン』に応募されただろうか? 私がこのキャンペーン応募のために「2023年に登る!」と宣言した山が、佐武流山だった。もともと去年、鳥甲山に登りに行った(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4749424.html)のも佐武流山登山の「練習」を兼ねてた。何の「練習」?…酷道405号の運転(苦笑)。
その年の目標を暮れも押し迫った12月ギリギリになって達成したことにすることもあるけど、この目標の場合は達成可能なのはせいぜい来月までだろうから、さっさと済ませることにした(苦笑)。で、最近のヤマレコの記事をみてると、猛暑による水不足の影響がここでも出てるようで、最大の難関である檜俣川渡渉点の水量が少なく、飛び石伝いで渉れるという。これはまたと無いチャンス!
ということで敬老の日三連休に向かうつもりだったけど、まだ佐武流山に行くには暑すぎだったため、さらに1週伸ばしたら、雨が降った…(汗)。雨が上がったであろう9月24日日曜日に現地に向かった。
朝2時に起床し、2:10に『キャラメルハウス』をクルマで出発。富山西I.C.から北陸道に乗り、上越I.C.で下りて上沼道経由で国道253号に入る。ここまでは去年までの『フジロック』で通い慣れた道。池尻で国道353号に入り、信濃川の川辺で右折し、津南駅のほうに向かう。温泉施設が入る津南駅前で左折し、信濃川を渡って津南駅入口交叉点で国道117号を飯山方面に入ると、次の大割野交叉点で国道405号へ左折。このまま道なりにドロノキ平の登山口へ。朝早いので、対向車は無し。夜明けとともに次第に明るくなってくるなか、5時半頃にドロノキ平登山口に到着。先客は4台。こんなに早く登ってるひとが居るんだ!…と驚いたけど、前日入山の1泊2日で苗場周回のひとでも居るんだろう。クルマのなかでナポリタン喰ったり、登山届書いてたりしてるうちに時間は経ち、出発は5:48になった。
檜俣川の渡渉だけでも面倒なのに、檜俣川下降点までの林道歩きが長くさらに面倒だったところ、いつしかエラクボ林道へショートカット出来るようになったけど、この近道も正直面倒(苦笑)。エラクボ林道が現役とは思ってなかったので、登山道の道幅が広く緩くなってきたところで、もしかしてすでに林道に合流してんじゃないか?…と疑心暗鬼になったけど、立派なエラクボ林道に合流し、今でもこんなに使用感がある林道があるんだ!…と、感動しそうになった(笑)。ふだん歩くのは草ボウボウだったり落石や路面欠損があるような林道ばかりなモンで、ローラー車が路面を均したばかりの林道をみるのは随分と久しぶりだったから。エラクボ林道は殆ど平坦。これなら帰りも楽そうだ…と思っていると林道分岐点に出た。スタートから1時間でいつもなら休憩するんだけど、雨上がりで地面が濡れてるのと、涼しく快適でそんなに疲れてないこともありそのまま進む。1時間以上歩いて水分補給をしなかったのは、いったいいつ以来だろう?(苦笑)
檜俣川下降点までの林道を進むと、最初下り基調だったのが上り基調に転じ、大きな尾根を廻り込んだ先で路面欠損。この先はクルマは無理だろう。歩行者の通行には問題無いので先に進むと、すぐに檜俣川下降点に到着。沢ヤさん2名が休憩中で、その横を通過して檜俣川に下る。7:34にに檜俣川出た。渇水で渡渉がラクって聞いてたけど、前日の雨の影響か檜俣川の水量はそれなりにあり、簡単に渡渉出来る…というほど少なくはなかった。出来れば、靴脱ぎせずに渉りたかったので、渉れるポイントを見極めてるうちに沢ヤさん2名が下りてきた。その筋の履き物を準備してる2人の目的地は佐武流山では無かったようで、そのまま川筋を遡行してった。渡渉点に用意されてるロープを伝っていく場合には靴脱ぎ不可避と判断。上流側に廻って、ナメ付近に飛び石で渉れるポイントをみつけ、ここで対岸に渉った。挑む前には、スマホが水ポチャでダメにならないようにコンビニ袋に包んだ(苦笑)。
無事渡渉に成功し、ワルサ峰までの急登に挑む。最初のうちは順調で、先行するソロ登山者を抜いてぐんぐん上ってく。1ピッチでワルサ峰まで行くつもりで居たけど、物思平の標識をみて、区切りのいいところで休憩を取ることにした。さすがに急登で汗ダラダラで、この日初めて水分補給。追い抜いたソロ登山者が物思平を通過したところで、物思平を出発。物思平の標識にはワルサ峰まで60分と書いてあったけど、物思平との標高差からそんなには時間はかからないだろう…と考えた。けど、登る尾根がどんどん雪国らしいヤセ尾根になり、木の根に石が絡み、水捌けの悪そうなドロ道になると思うようにペースが上がっていかない。ようやくワルサ峰だ!…と登り詰めたピークは手前のピークで、一旦急坂を下ってワルサ峰に登り返さなきゃいけない…。ワルサ峰に着いたのは9:39で、物思平から54分経過してた。ワルサ峰は西側こそ展望は無いけど、それ以外の方向は素晴らしい展望。苗場山や谷川連峰がみえた。そして、これから挑む佐武流山も…。朝、登山口を出た時にはヒンヤリしてたけど、すっかり陽も上って、暑い! 日蔭にしか居られない…。
ソロ登山者が到着するのを見計らうようにワルサ峰を出発し、西赤沢源頭へ向かう。一旦下って同じくらいの高さのピークに上り返すのを繰り返すこと2回、ようやく県境稜線への上りにかかると、人の話し声が聴こえ始める。苗場方面から縦走してきた6人ほどのパーティーが休憩中の西赤沢源頭に、10:23に到着。ワルサ峰の標識によると、苗場山へとの分岐まで35分だったので、ほぼ書いてあるコースタイムどおり。西赤沢源頭の標識には、佐武流山まで70分と書かれてたから、ここまでの標識のコースタイムのガチ具合からしたら、早くても60分はかかる、と覚悟。西赤沢源頭で休憩中にソロ登山者が先行。彼の後を追うような形で、佐武流山への最後の上りにかかる。
坊主平の標識辺りでソロ登山者に追いつき、先行させてもらう。しばらくしたら後ろから熊よけ鈴の音が聞こえ始める。凄い勢いで別のソロ登山者が登って来たので、道を譲ったところ、あっという間に姿がみえなくなった(苦笑)。前のほうから登山者の声が聞こえ始めると意外とアッサリと佐武流山の頂上に、11:23に到着。これまでみた標識に書かれたコースタイムは私にとっては「正確」だったけど、西赤沢源頭からは70分のところ、50分で着いた。最後の区間だけは登山者の疲労を考えてサービスしてくれてるのか、甘い設定だったよう(苦笑)。頂上には颯のようなソロ登山者のほか、高齢者3人によるパーティーが居た。頂上で巻き寿司を喰ってると、高齢者3人によるパーティーが出発し、代わりに、私が抜いたソロ登山者と、西赤沢源頭で休憩してたパーティーが到着し、一気ににぎやかになった。
地形図では佐武流山頂上から先に、白砂山までの道が記載されてるけど、そっちの方向はヤブだらけで、どこにそんな道があるのか全く分からなかった(苦笑)。頂上の西側は草木で展望は無いけど、東側の展望が素晴らしい。苗場山とその東側の六日町盆地の市街地が丸見え。お蔭でケータイのアンテナが3本立ってる(苦笑)。越後三山、谷川連峰、その奥の尾瀬、赤城山などなど。ホントは長く滞在したいけど、日没のことを考えると長居は出来ない。11:38に頂上を出発。すぐにソロ登山者2人くらいと、大所帯パーティーとすれ違う。寂峰かと思ってたら、意外に人気があってビックリ!
頂上から下ってると、後ろから熊よけ鈴の音が聞こえてくる。颯のようなソロ登山者が接近中。坊主平で先に行ってもらい、自分のペースで下る。一部の荷物がデポされている西赤沢源頭を通過し、ワルサ峰に向かう。最初のピークの上りで高齢者3人パーティーに追いつき、先に通してもらう。12:44にワルサ峰に到着。ここで残ってたドリンクを全部消費。追い抜いた高齢者3人パーティーがワルサ峰に着いたところで、出発。ノンストップで檜俣川渡渉点まで下りた。
往きでは上流側に廻って飛び石伝いで渉ったけど、帰りは2本のロープのうち上流側のロープを伝って難なく渉れた。万が一に備え、スマホは防水対策してた(苦笑)。無事渡渉を終えたところで、休憩。ドリンクは飲み切ったので飯豊の祓川山荘で汲んだポリタンクの水(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5869942.html)にようやく手を付けた(笑)。沢ヤさんが入渓してるため、檜俣川の水を飲む気にはなれなかったんで…(苦笑)。このコースを歩く際、一番苦しいのは檜俣川下降点までの上り返しだと思ってたけど、実際に歩いてみると、恐れてたほど苦しくは無い。14:34にたどり着いた檜俣川下降点には、自転車が1台デポされてた。その手があったか! 自転車をデポしてない私は林道を歩くしかないけど、長い…。飽き飽きしてきた頃に分岐に到着。往きでは路面が濡れてたので休憩しなかったけど、すでに乾いてるので、ここで最後の休憩。魚肉ソーセージを3本喰った。エラクボ林道に入るけど、傾斜が緩いのであまり「上った〜!」という意識もないままドロノキ平への分岐に入る。最初は上りがあったり平坦だったり…と進まないけど、下りになると早く、「16時を廻るだろう」という自分の想定よりも早く、15:58にドロノキ平登山口に無事到着。クルマが1台だけしか増えておらず、自分がすれ違った登山者の数と合わないような気もしたけど、自転車デポのかたはここより奥までクルマで行ってるハズだからこんなモンだろう。帰りも特にクルマの離合に苦労することなく、酷道405号から脱出。
日本200名山や日本三百名山で「難関」とされている山に私もいくつか登ってるけど、私の経験で言うと、地元の毛勝山(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3561738.html)や大笠山(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2575594.html)より難易度が高いと思った。その理由は、やっぱ、檜俣川の渡渉に尽きる。檜俣川下降点に至るまでの長い林道歩きの往復と、疲れた体での帰りの檜俣川下降点までの登り返し…毛勝山も大笠山もここまでSじゃないと思うんで…(苦笑)。登山道の歩きにくさは五十歩百歩だけど…(苦笑)。
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