【乳頭山】一本松コース〜乳頭山〜田代平〜蟹場コース
- GPS
- 06:15
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 751m
- 下り
- 745m
コースタイム
天候 | くもり時々はれ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
一本松コースはところどころ藪っぽいです。すべりやすい土の斜面も多し。一本松温泉跡の手前に渡渉点がありますが分かりにくので注意。田代平までの道は全体的に木道が傾いたり浮き上がったりで傷みがひどいです。無理に木道を歩いてケガをしても仕方ないので脇を歩くのもやむなしだと思います。またこちらも道に藪がかかっているところ多数。蟹場分岐から先は比較的歩きやすいです。 |
写真
感想
秋田遠征、二日目に登るのは日本三百名山の一座、乳頭山です。7時に水沢温泉郷の宿を出て、田沢湖スキー場前バス停から乳頭温泉行きのバスに乗車、乳頭温泉バス停で下車して歩きはじめます。温泉地周辺は小さな脇道や作業道が多く迷いやすいです。
【乳頭温泉バス停〜一本松温泉跡】
バス停からはしばらくは林道歩きになります。休業中の孫六温泉、営業中の黒湯温泉の脇をすり抜け、沢沿いの道を遡行していきます。簡易な橋を渡ると本格的な登山道になります。山頂までずっとそうなのですが、全般的にあまり登山道の刈り払いがされていません。それほど密度の濃い藪ではないので、通行そのものにはそれほど体力を要しませんが、なにぶん足下がよく見えないのが厄介です。転倒や捻挫をしないように十分注意しましょう。また、この日は数日晴れが続いていたためか枝葉は乾燥していましたが、早い時間帯には朝露で服がびしょ濡れになることもあるようです。状況によっては雨具を着込んでいくのもいいでしょう。
途中、一本松温泉跡の手前で沢を渡渉するポイントがあるのですが、渡るところに気づかず、しばらく沢の中を遡行してしまいました。無理やり直進してしまおうかと思いましたが、結果的には引き返して正解でした。バス停から1時間くらいで野湯が残る一本松温泉跡に到着。ここから道は沢沿いを離れ、苦しい登りが始まります。ところどころ木道が設置された急登を登り詰め、展望地の尾根に上がると幾分傾斜がゆるやかになります。ベンチがあるので休んでいきました。南西方面に秋田駒や田沢湖がよく見えます。尾根上は風が強く肌寒さを感じたので、レインジャケットを着込みました。
【黒湯分岐〜乳頭山】
黒湯分岐の手前で森林限界を越え、分岐を右に進むと徐々に道はガレ場となります。やがて視界に飛び込んでくる断崖絶壁を回り込んだところが乳頭山の山頂になります。山頂は文字通り360度の展望で、眼下に拡がる森や湿原の風景に圧倒されました。もちろん秋田駒や田沢湖もよく見えます。最初はくもり気味だったのですが、山頂で休憩していると雲が晴れ、陽が差してきました。登山者で賑わう山頂で十数分休憩し、お昼は途中の避難小屋で取ることにしました。
【乳頭山〜田代平山荘】
山頂からは、まず田代平方面に向かいます。遠くからも屋根が見える田代平山荘まではコースタイムは30分となっています。「そんなに早く着くかな?」という印象でしたが、実際そのくらいでした。ただ、この辺も草の張り出しが多く、木道の傷みも激しいため、雨中や雨後などはすべりやすく通過に時間がかかるかもしれません。
やがて田代平山荘に到着。この避難小屋で昼食休憩を取りました。その様子は下記の日記の記事を参照してください。
・ダイソーの固形燃料でお湯を沸かせた話
https://www.yamareco.com/modules/diary/96561-detail-310583
【孫六分岐〜田代平〜蟹場温泉】
腹も脹れたところで下山開始です。小屋を出るとすぐに孫六温泉との分岐があります。孫六への道を左に見送り、田代平を目指します。のどかで気持ちのいい湿原風景が続きますが、やはり木道の傷みと草木の張り出しが気になるところです。やがて湿原の道に大きな岩がゴロゴロ出てくるようになり、そんな場所を何度も下って行くと、風景は樹林帯の中へと様変わりします。蟹場コースは孫六コースよりも少し距離が長いですが、傾斜自体はこちらの方がゆるやかなので、下山に使うのならこちらの方がいいんじゃないかと思います。まあ、孫六コースを実際に見たわけではないのですが、孫六コースを下山した人の記録に何度も転んだとあるので、この推測は正しいと思います。露岩の頻出地帯を過ぎれば、道は平坦で歩きやすくなります。蟹場分岐を左に進み、(この一帯では比較的)歩きやすい斜面をくだっていけば、やがて登山口に飛び出します。あとは車道を歩いていけば、この日の宿である休暇村 乳頭温泉郷に到着です。
印象に残る山旅となった乳頭山の登山でしたが、実は自分の家系にとって、この山と温泉地にはとある因縁があることを、翌日に母の実家へ墓参りに行ったときに知ることになりました。詳しい顛末は以下の日記を参照してください。
・82歳の伯母が語る乳頭温泉の思い出
https://www.yamareco.com/modules/diary/96561-detail-310695
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