日原からツバノ尾根↑高丸山、鷹ノ巣山、将門馬場↓タル沢尾根周回
- GPS
- 07:08
- 距離
- 20.6km
- 登り
- 2,232m
- 下り
- 2,255m
コースタイム
- 山行
- 6:04
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 7:07
天候 | 曇り時々晴れ間、下山後林道歩きで最後の最後に5分間だけ降られた。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【shigetoshi記載】 ▼ツバノ尾根 ・登山道も仕事道もあません。バリエーションルートです。 ・標識やテープ類の目印もありません。 ・尾根への取り付き;日原川林道の4.5km表示の少し先、カーブミラーがあるところから左へ踏み跡をたどって入ります。小さな尾根沿いのかすかな踏み跡をたどり、尾根末端から急斜面を踏み跡に従ってジグザグに下り、崖のように急な斜面のと崩れかけたトラバース道を下って、最後はお助けロープのある急斜面を降りて(ロープ無しでも下れます)日原川に降り立ちます。 ・日原川の渡渉;このルートの最難関。足をぬらさずに渡るためには滝つぼの上にかかっている太さ40〜50cmの倒木の丸太を渡るしかありません。過去のレコではこれを跨いでお尻でずりずり前進してわたっている方がほとんどです。この日は雨上がりで木が濡れていていっそう滑りやすくなっていましたが、Futaroさん、totoriさんはこの丸太の上を立って歩いて渡れました。ただし、バランス崩したり滑ったりしたら滝つぼにドボンで前進ずぶ濡れは避けられず、滝の岩壁にぶつかって怪我する可能性もあります。 <Futaro追記: 直前の雨で濡れていましたが、出だしで確認した限りでは、グラグラした所が無くどっしりと安定していた事、木の太さが十分大きく技術的な難易度は低と思います。落ちたら大変という心理的な難易度は高いですが、公園に置かれていたら誰でも普通に歩いて渡れるでしょう。慣れの問題ですね。> そのリクスを避けるためには滝(丸太)の上流側を膝程度まで浸かれば問題なく渡渉可能です。shigetoshiは靴&靴下を脱いで沢足袋を履いて、そのようにして渡渉しました。 ・ツバノ尾根の枝尾根の登り;日原川の渡渉よりもむしろこっちの方がたいへんで、ここがツバノ尾根の核心部だと思います。平均斜度は45°を越える土と岩と枯れ枝のミックスした急斜面を、浮石や枯れ枝、落ち枝を避け、確りした木の根や地面に埋もれた岩を手掛かり足掛りにしてよじ登ります。柔らかい土に乗っているだけの岩も多いので、落石注意です。土は朝までの雨で濡れていて蹴り込んだり踏み固めたりしても滑りやすく、2〜3点確保で登った方が安全でした。沢からの登りはじめが最も急で、その上から見下ろすと下が見えないので、下りで使う場合はロープ等が必要かもしれません。 <Futaro追記: チェーンスパイクが有ればロープ無しでも安全に下れると思います。チェーンスパイク無しでも下れるとは思いますが有った方がより安全です。> ・尾根に出ると傾斜は緩くなり、高丸山まで危険個所はありませんが、下りでは日原川へ降りる枝尾根への下り口が分かりにくいと思われ、尾根をまっすぐ降りてしまう可能性が高いと思われますが、その先がどうなっているのかはわかりません。 ▼タル沢尾根 ・登山道はあません。バリエーションルートです。下半分は林業用のモノレールが尾根の近くを通ていて、下部には仕事道がありますが上部はそれすらありません。尾根上にはかすかな踏み跡が部分的にある程度です。 ・標識は無く、テープ類も古いものが少しある程度です。 ・ツバノ尾根のような急斜面はなく、危険個所はありませんでした。 ・将門馬場からの下りはじめは、将門馬場が平坦で広いので、方向に注意です。尾根っぽくなってからも、単純な尾根ではなく、枝尾根に入らないように注意が必要です。 ・次第に明確な尾根になり、途中からモノレールと鹿柵が出てきて、これらに沿って下ります。916mピークは、モノレールは尾根の右下へそれてしまい、これに沿って行くと急斜面のトラバースが必要(細い踏み跡あり)になりますので、尾根沿いにいった方が良さそうです。 ・標高840m付近で、モノレール沿いに右下へ降りる仕事道をたどりましたが、はっきりしない仕事道が錯綜していてどれも歩きにくく、途中から下に見えるモノレール方面へ踏み跡がないところを下り、モノレール沿いの比較的はっきりした仕事道に出ています。その仕事道は傾斜の緩いところをトラバースしながら下って、日原川にかかる橋に出ましたが、モノレールに沿って右に降りず、まっすぐ尾根沿いに下った方がよいかもしれません。そこから標高差100m近く登り返すと日原の集落に下山です。 |
写真
装備
個人装備 |
以下はshigetoshi装備
GPS(ルート登録済)
ヘッドランプ
予備電池ライト用&gps用
カメラ
食料(パン2個
飲料(コーラ350
麦茶500
水500)
ファーストエイドキット
スマホ
スマホ用バッテリー&充電ケーブル
折りたたみ傘
レインスーツ(ヤッケをかねる)
時計(コンパス
高度計)
薄手袋
日よけ帽子
日焼け止め
マスク
サングラス
ストック1本
沢用足袋
タオル小
バンダナ
|
---|
感想
shin0609さんとiku-3さんを加え、5人で伊藤新道に行く予定でしたが、天気予報が悪いように変わって延期となりました。5人のスケジュールが合っているので、代替えとしてこの山行をshigetoshiさんが企画したのですが、他の二人は既に予定が入って今回のメンバーとなりました。
金曜日の天気予報では晴時々曇りだったのですが、土曜日に急に悪くなって曇りで午後から時々雷雨に。取り敢えず駄目元で登山開始点の八丁橋に向かうと途中から雨が降り出しました。八丁橋に着いた時には止んだので、取り敢えずツバノ尾根に登ってから様子を見て判断する事になりました。結果的には最後の最後に車にたどり着く5分前位から雨に降られた程度で何とか予定のルートを歩けました。
今回のルート、ソロなら3人共7時間を切れたでしょう。グループだと個々の遅い部分が足されるのでソロの時より遅くなるからです。例えば僕がいなければ、二人は一回の食事休憩で済んだでしょう。僕も渡渉地点で待つことは有りませんでした。でもソロなら多分山行を止めたでしょう。三人が揃った事で山行は中止にならず、曇りでも楽しく歩けました。totoriさんとは今年はこれが2度目、shigetoshiさんとは初めてですが、また一緒に行きたいですね。次は今回行けなったshin0609さんとiku-3さんを加えて。
今話題の、8/20に復活開通した北アの伊藤新道。
Futaroさんが丹沢24のメンバーに声掛けで企画してくれましたので、これに参加することにしたのですが、北の方はあいにくの天気予報で中止に。
比較的予報の良かった南の方で日曜日日帰りで行けるところを再検討しました。
ツバノ尾根は私が唯一登り残している石尾根のから派生する枝尾根のバリルートでした。このルートは日原川を渡るところに橋がなく、滝壺の真上にかかる倒木の丸太を利用して渡る必要があり、これがネックになって登っていませんでした。今回はここを渡って日陰名栗沢を登った経験のあるととりさんが参加しているので、このルート提案してみました。下りに使ったタル沢尾根は風太郎さんのご希望で決めましたが、天気次第では鷹ノ巣山から日原への一般道か、その隣のネズミサス尾根をくだる計画としました。
歩き始める直前まで雨だったようで、林道には大きな水たまりもあり、日原川の増水が懸念されましたが、川は特にその気配無く、濁りもなくて、風太郎さんとととりさんは大胆にも濡れて滑りやすい倒木丸太を歩いて渡りましたが、私は用意してきた沢足袋に履き替え、丸太の上流側を無事に徒渉しました。この足袋は底に滑り止めがついていて濡れた岩でも滑らず安全に水をかぶった岩伝いに渡渉することができました。
その第一関門を突破しても、次にはすぐに第二関門の超急斜面の尾根取り付きが待っていました。斜度は平均で45°程度でしょうか。地面が柔らかく石が落っこちやすいので、ヘルメットをかぶって落石しないように手がかりを選んで慎重によじ登りました。
尾根の登り着くともう危険個所はありませんでしたが、そこからは距離が長くてなかなか着かない長い登りでした。それでも取り留めもなくおしゃべりをしながら歩いているうちにそれほど披露することなく高丸山へ到着しました。
高丸山ではととりさんが前日に塩山で買ったというシャインマスカットのお土産を食べて水分と糖分を補給して元気回復しました。ととりさんご馳走様でした。
ここからは快適石尾根縦走路。急斜面は惰性で駆け下って、あっという間に日陰名栗山、鷹ノ巣山と踏破できました。
天気は今朝の予報に反して奇跡的に、期待通りに雨には降られず、でも午後から悪化して雷雨になる予報でだったので、鷹ノ巣山から一般道で下山するつもりでいたのですが、なぜか薄日が差したり霧が晴れれ周囲の山が少し見えてきたりと、悪化の気配はありませんでした。風太郎さんがこのまま下山すると運動不足になる、というので当初の計画通り将門馬場まで縦走してタル沢尾根を下ることにしました。
私が写真を撮ったりしているうちに(カメラが調子悪くて、カードエラーで何度もカードを出し入れして電源入れ直した)、風太郎さんととりさんはあっという間に縦走路を走り去っていき、私は速足で後を追うことになりました。
途中で何とか追いついて、将門馬場には予定の半分の時間で到着し、30分遅れで歩き始めたのに、ここに着いたときは逆に30分近く計画より早くなりました。
タル沢尾根の下りも相変わらず快調に飛ばしていく二人に、靴紐を縛り直したり暗くなってきたのでサングラスをメガネに代えたりしているうちに少し後れたりしましたが、途中天然ナメコ?エノキタケ?のお土産もゲットしながらもわずか1時間強で日原川へ下りつき、キツイ登り返しで日原の街に下山できました。
Futaroさんとは4年前の六甲山以来、ととりさんとはさらにその半年前の丹沢以来とたいへん久しぶりでした。
最近は以前よりはるかに活発にロング登山をやっている風太郎さんに着いていけるか、とても心配でしたが、それほど足を引っ張らずに行けて良かったです。車を出していただき運転もしていただきありがとうございました。また大変お疲れさまでした。
ととりさん、膝を手術した後まだ十分復活していないにもかかわらず、まったくそんな感じを感じさせず、とても速くて驚かされました。バリルートの下りは以前よりむしろ速くなったのではないかと思われました。
お二人とも、またご一緒させていただけたら嬉しいです。
伊藤新道は残念でしたけど、この時期に不安定な天候の中行かなくてよかったと思います。
名栗沢は何度か行っていましたが、その入渓地点にツバノ尾根の取り付きがあるのは知らなかった(というか登ろうとも思わないような急登)ので面白かったです。
結局最後のゴール近くの林道で雨に降られた以外はお天気も持ちましたし、終始楽しい山行でした。
shigetoshiさんとは数年ぶりでしたね。
コースの詳細はお二方がすでに書かれているので省略して、お二人の面白さについて少しだけお伝えしてみます。
(futaroさん編)
日帰りでも惣菜パンを6個くらい持参するので、その細い体のどこに入るのか不思議です。
私とshigetoshiさんは2個もあれば十分なので、体の仕組みが違うのか?その話でも盛り上がりました(普段はそんなに食べないらしい)
それから雨が降る前に鷹ノ巣山で一般道を下山しましょう、ということになり、じゃあゆっくり休憩しましょうかと話していた矢先、突然futaroさんのパンを食べる手が止まったのでどうしたのかと思ったら、このまま下山したら今週の運動量が足りないんです〜というので当初の予定通り行くことに。
後少しでゴールという林道で、あ!という声がしたので熊でも出たのかと思ったら、運動量が結局後80キロくらい?足りないということで頭を抱えていました。笑
冗談で下山後走ったらどうですか?と聞いたらお風呂の後は汗をかきたくないです〜と真剣に答えていて面白かったです。
(shigetoshiさん編)
悪路の下りがめちゃくちゃ得意で、私が蛇行して降っているとあっという間に忍者の如き足さばきで見えなくなります。
しかし本人は走っていないと言い張っています。笑
それからバリルートをバリバリ?歩いているのにとっても慎重で、futaroさんや私のように危ない橋は渡らない(futaroさんは多分危ないと思っていませんが)のですが、多分過去に九死に一生を得た経験があるからでしょうか。
なのになぜか一般道で枝にぶつかって流血しながら登場したり、とてもかわいらしい方です。笑
最近はモチベーションが上がらないとのことでしたが、また面白いコースを考えてご一緒しましょう。
これからもその忍者走りを見せてくださいね。
まだまだほんの一部ですが、お二人とも本当に面白い方々で、普通ならうわーっと思うようなルートも、とても楽しく歩けました。
totoriさんのお知り合いでしょうか。彼女は膝の手術から殆ど回復して、またバリバリと山に登ると思います。ツバノの1本橋も歩いて渡ったし、高丸山から先は殆ど走っていましたから
僕の勘違いで、ツバノ尾根のレコがアップされたのが久しぶりで懐かしいという意味でしたか?今レコを拝見しましたが、ツバノ尾根を下っていますね。それは大変だったでしょう。やはりチェーンスパイクは着けてた様ですが、70を過ぎてもソロでこの様なルートを歩けるとは素晴らしいですね。
現在73歳という事は、tantanmameさんやold-diverさんと同じ世代ですね。一世代前の方々が元気に登山を続けられていると、とっても励みになります。ありがとうございました。
ツバノ尾根は長年の課題となっていたので、ようやく踏破できて良かったです。
tokamoさんも、ヤケト登ってツバノを下るという難ルートだけの周回をソロでやって、しかも下りでツバノですからたいへんだったと思います。
私たちはtokamoさんをはじめとする先人たちの記録を参考にすることで無事に踏破できました。ありがとうございました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する