前穂高岳 重太郎新道

- GPS
- 13:18
- 距離
- 15.7km
- 登り
- 1,621m
- 下り
- 1,631m
コースタイム
- 山行
- 3:40
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 3:45
- 山行
- 6:39
- 休憩
- 3:04
- 合計
- 9:43
| 天候 | 1日目曇り 2日目晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
上高地から岳沢小屋まではハイキングコース。岳沢小屋から山頂までの間は急峻な岩山です。ハシゴ、クサリがあるところはむしろ安心で、それ以外では慎重な足運びと岩を確実にホールドすることが肝要になります。 |
写真
装備
| 個人装備 |
1000ml水筒
ペットボトル水
ゼリー飲料
行動食
塩
トレッキングポール
雨合羽
ソフトシェル
ザックカバー
ライト
紙地図
コンパス
メモノート・ペン
リップクリーム
日焼け止め
キズテープ
テーピングテープ
バンダナ
ウェットティッシュ
一眼カメラ
バッテリー・給電ケーブル
スマートフォン
登山靴
帽子
サングラス
手袋
登山ズボン
長袖シャツ
厚手靴下
マスク
腕時計
ザック30L
ヘルメット
|
|---|
感想
飛騨山脈の山名は「岳」「山」の名づけルールが明確です。一年で一番縁起が良い日とされる旧暦9月9日重陽の節句に冠雪している山は「岳」、未だの山は「山」と山域の杣人たちが名付けたのだそうです(「上高地物語」横山篤美著 1981)。霞沢は標高約2千646メールトルで「岳」。その北に立つ六百山は約2千450メートルで「山」。ということは、2千500メートルあたりが岳と山の境目なのだろうと、更に周りの山を見てみると、焼岳は2千455メートル、大滝山は2千600メートル。うむ? 冠雪の早さは標高だけに左右されていた訳ではなかったようです。穂高は当然「岳」。高く険しい峰々がうっすらと冠雪する姿を見て、杣人はまごうことなき「岳」と判定したことでしょう。
一か月前に霞沢岳から見た立ち姿がとても凛々しく魅力的だったので、次は前穂と決めました。仕事をやりくりし好天予想日に照準を合わせ、いざ決行しようとしたら経由地の岳沢湿原でクマによる人身事故があり遊歩道が通行止になっているという。こりゃダメかなと思いつつ、環境省上高地管理事務所に電話すると、クマとの接近遭遇を避けるため沿道の草刈りをしている。通行止解除の見込みがたったとのこと。予算がない国立公園管理事務所にあって、さすがは本邦髄一の山岳リゾート、対応の早さは予想以上です。
クマが出てくるなどとは想像できない喧噪の岳沢湿原から岳沢登山道へ分岐すると、ぱたりと人の流れが途絶えます。静かな樹林帯の道をしばらく歩き、河童橋からも遠望できる白いガレ場に出ます。ガレを左に徐々に高度を上げてガレを横断したら、ほどなく岳沢小屋に到着。
ここから様相は一変します。重太郎新道は一途に前穂山頂までせり上がっています。足がすくむ場所はクサリとハシゴが付けられているので、ゆっくり行けば問題はないと思います。ただし、石を下に落とさないよう要注意です。浮石が多いので一歩ずつ足を置く場所を確認しながら進みました。途中のカモシカの立場、雷鳥広場、紀美子平は、重太郎で数少ないひと息つけるポイントです。山頂は思った以上の広さ。北の端まで移動して涸沢を覗くことができました。
岩場を無事下り終えたあとの岳沢の復路は、ルートを間違えたのではないかと思うほど長く感じました。穂高大伽藍に目を奪われて気が付かなかっただけで、ポールを使えない岩場の上り下りは足に疲れを蓄積させていたのかもしれません。
猿山ペン太
su-mo








いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する