秋山村周回 倉岳山〜高畑山〜雛鶴峠〜棚ノ入山
- GPS
- 07:47
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 1,339m
- 下り
- 1,324m
コースタイム
- 山行
- 6:33
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 7:39
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
中央道で上野原ICへ向かい県道35号で浜沢のアオゲラの森キャンプ場へ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◎アオゲラの森キャンプ場 二十六夜山の北西部、県道35号から林道を150メートル入ったところにあり、秋山二十六夜山や朝日山(赤鞍ヶ岳)への登山の起点となっている。 アオゲラの森キャンプ場は管理棟前の駐車スペースに駐車可能。また隣接する給食センター奥の観光スポーツ広場の駐車スペースも利用可能である。 トイレは観光スポーツ広場入口にあり水洗、ペーパーあり アオゲラの森キャンプ場は利用者がほとんどおらず実質的には休眠状態である。 キャンプ場上には別荘地があり定住者もいることから夜間のエンジンのかけっぱなしは自粛したい。 ◎浜沢〜立野峠〜高畑山 特に危険な場所はなくハイキングコースとして整備されている。 倉岳山、高畑山ともに山頂直下は急登、急降下となるため雨後や凍結時は注意したい。 ◎高畑山〜雛鶴峠〜サンショ平 踏跡はやや薄いがルートをロストするほどでもない。 山と高原の地図『高尾・陣馬』では実線となっているが、奥多摩辺りの実線とは異なるということは認識しておくべきだろう。 ◎サンショ平〜明星平〜アオゲラの森キャンプ場 踏跡は明瞭だが、アオゲラの森への下りは尾根上を一直線に下る急降下で、濡れた落ち葉が滑りやすい。両側が切れ落ちているので雨後や降雪時は慎重に歩きたい。 ◎展望ポイント コースを通じて際立って展望が素晴らしいというような場所はない。 そもそも道志や秋山の山というのはそういうことを求めて歩く場所ではないのだ。 倉岳山、高畑山はともに秀麗富嶽12景に選ばれているが、富士山方面を刈払って何とか面目を保っているが、そもそも秀麗富嶽などという大それた枕詞を期待して登るのはやめた方がいい。 周辺で眺望を期待するなら、大月市ではないが今倉山の西にある赤岩(松山)がダントツでナンバー1の眺望を誇る。 |
写真
感想
法事のため、一週スキップしての山行。
日曜日は所用があり土曜だけの登山ということで、久しぶりに栃木から離れ山梨へ向かうことにした。
今回歩いたのは上野原市旧秋山村の浜沢から倉岳山から高畑山を経て雛鶴峠に南下、棚ノ入山から浜沢に戻る周回ルート。
昨年暮れは道志方面を歩くことが多く、そのうち12月13日に菜畑山から朝日山(赤鞍ヶ岳)を歩いた際に、山中でお会いしたpokepika さんが、浜沢を起点に倉岳山、高畑山、雛鶴峠から朝日山(赤鞍ヶ岳)を巡りさらに厳道峠まで足を延ばし浜沢に戻る周回ルートを歩かれていた。
このレコを拝見して雛鶴峠を巡るルートをぜひ歩いてみたいと考えていた。
pokepika さんが歩かれたうち、サンショ平から浜沢に戻る周回コースなら約15キロ、累積標高差も1000メートルちょいということで腰痛持ちの&嫁同伴の我が家なら問題なく歩けると考えた。
直後から山行計画に挙げていたものの、天気が悪かったり、栃木に嵌ってしまったこともあり何度もペンディングとなったのだが、今回ようやく歩くことが叶うことになった。
2時半に起床して3時半に自宅を出発、中央道で上野原ICに向かい、県道35号で登山口となる旧秋山村浜沢のアオゲラの森キャンプ場に4時半過ぎに到着。
到着直後は霧雨が降っていたが、携帯で雨雲予報を確認して激しい雨になることはないと判断して5時前にヘッデンをつけて出立。
最近の春のような陽気で出発時の気温は8度と冷え込みもなく、歩き出してすぐに長そでのシャツを脱ぎ半袖に。
出だしに降っていた霧雨も、歩き出して20分ほどで止んだ。
最初は植林の中を沢沿いに進み、沢が枯れたあたりから照葉樹の急登となり稜線に上がると立野峠だ。
ここから倉岳山を経て高畑山までは人気のコースでしっかりした道が続く。
ともに、秀麗富嶽12景に選ばれている倉岳山と高畑山だが、お天気がお天気だけに富士の姿は望むべきもない。
ただ霧の中に墨絵のように浮かぶ道志の山々はこれはこれで美しい。
雛鶴峠への下降点からは歩く人は少ないようで、踏跡はかなり薄くなる。
稜線を一気に下り、楢峠から登り返すと大ダビ山。さらに急登を登り切ると高岩に着く。
足元にリニアの車両基地を見ながら下ると標高800メートル弱の雛鶴峠。
ひっそりとした峠だが、かつては秋山と都留を結ぶ重要な生活道路だった峠だ。
緩やかに登り返し、西側の展望が開けた伐採地を過ぎると日向舟のピーク。
変わった名前の山だが、確かに遠方から見ると山頂部が細長く舟のような形に見える。
ここから標高差100メートルの急登を一気に登り、緩やかな登り尾根をだらだら進むと、赤鞍ヶ岳からの道を合わせてサンショ平となる。
ここから先は昨年11月24日に歩いた道だ。
サンショ平で30分ほど食事休憩を取り、棚ノ入山から北に向きを変え三日月峠まで高度を下げる。
軽く登り返して、明星平からの尾根上の急坂を慎重に下り切ると、アオゲラの森キャンプ場に無事帰還。
天気が良くなかったのに加え、人が多いと思われる倉岳山から高畑山を早朝に通過したので結局山中では誰にも合うことがなかった。
キャンプ場にはほかに車はなかったが、下の観光スポーツ広場に1台車があったのでもしかしたら秋山二十六夜か赤鞍ヶ岳に登った方がいたのかもしれない。
アップダウンを繰り返し、決して楽なコースではない。
さりとて際立って眺望がいいわけでもない。
高畑山から離れるとサンショ平までは踏跡も薄く道は柔らかい。
当然多くのハイカーが好むような山ではなく、むしろハイシーズンでも静寂を保ち喧騒とはかけ離れている山である。
でもそれが道志や秋山の魅力なのだ。
歩けばなぜか嵌ってしまい、また歩きたくなる。
野球で言えば強くても人気がなかった西本監督時代の阪急ブレーブス、そんな中でも快速福本の足を生かすための貴重な2番打者大熊、地味だけど渋く玄人好み、ここはそんな山なのだ。
春が過ぎると道志や秋山の山は藪っぽくなる。また今年の晩秋に戻ってくることにしよう。
3月は決算期末ということで週末も忙しく、月内の山行は無理かもしれない。
そんな時に限って週間天気予報に延々と晴れマークが続くのは、日ごろの行いがよほど悪いからなんだろう。
pokepika さんのレコを参考にさせていただいた。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-559766.html
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
山梨にいました
matchさんのように静かな山を歩いてみたかったが知識不足な上に天気が4日間とも悪く三ツ峠縦走予定がカチカチ山で終わったと言う情けない結果 でした
次はいつになるだろうか??
圏央道を初めて使いました、思ったより早かったです
ハナさんこんにちは。
故郷に戻られていたのですね。
お天気残念でした。
今日から10日間はずっと晴れマーク、でも期末で忙しくて今月はもう山には行けませーーーん。
こんばんは!
意外と岩がゴツゴツしたルートですね
歩いてきた山稜を振り返って一望する・・最高の気分になれますよね〜
確かに道志山塊は霞んでいたほうが似合いそうな気がします
ひっそりと山中を歩くにはうってつけではないかと
これから藪っぽくなるのでmatchさんはまた秋からですか
私もそろそろ暖かくヒルっぽくなってきたのでそろそろ危ないかなと考えてます。
マンサクの蕾は山中湖の周りを歩いたときに見たアブラチャンに似ています。今の時期、黄色い花がよく似合いますね
これから桜やツツジなどの明るい花も楽しみになり、いつの季節も山は楽しいですね
観音様、こんにちは。
もともと展望を期待する山じゃないので、むしろこういうお天気の時の方が墨絵みたいでいいですね。
観音様が歩いたワラビタタキから厳道峠の方にも足を延ばしてみたいんですが、そろそろヒルも目を覚ましそうなのでまた秋ですかね??
でも静かな山はやっぱいいなああ・・
マッチさん、こんにちは。
ここ何日かの暖かさで毎日クシャミが止まりませんが、山の植物達は春の装いに着替えるのを今か今かと待っているのでしょうね
黄色い花の蕾が可愛らしいです
私達夫婦は冒険者ではないので、即座に天国への階段になるような斜面では遊びませんよ
この日は栂池自然園でスノーシューハイクをしていました。
小さな虫が沢山まとわりついてきて、春を感じました
マコトさん、こんにちは。
花粉とともにPM2.5ですから、アレルギーの人は大変ですね。
私は昨年暮れにステロイド投与した効果抜群で、今年は全く花粉症出ません。
そういえば高速走ったら車のフロントにも虫がたくさんつくようになりました。
こればかりは無視できません。
やはり南関東は、今一つの天気だったのですね。
とは言え、しっとりした山行に仕上がりましたね
半袖姿での奮闘、あと1ヶ月も経てば、当たり前になるかと思うと・・・寂しいです。
3番は加藤秀司、4番は長池徳士、エースは山田久志・・・でしょうか?
4番長池(富士山)も、優秀な1〜3番(道志や中央線線の山々)がいてこその打点王だと言っていたそうです。
隊長
隊長、おはようございます。
今回は曇天のため風はなく出だしから汗をかかされたのですぐに半袖になりました。
ただ稜線では気温は終始3度から6度で止まるとすぐに体温を奪われ寒かったです。
食事休憩で長袖を着込み、後半は腕まくり隊になりました。
奈良で生まれ育った私の周りは阪神と近鉄ファンばかりでしたが、父の仕事の関係でよく宝塚に行ったこともあり阪急ファンでした。
4番は長池のイメージが強いですが、微かにスペンサーも記憶に残っています。
西本監督、青田ヘッドコーチのコンビは今でも史上最強の組み合わせだと思っています。
マッチさんのレコは登山口にいたる道路状況や駐車場(帯)のレコが充実していて、車で行く場合は役立つことこの上ないです。もちろん登山コースのレコも大変充実して、下手なガイド本よりよほどよくできています。
最近、ガイド本や他のレコをみてつくづくそう感じました。特に駐車場(特にあまりメジャーじゃない山)、この情報を得るだけで数多くのレコをあさり、それでも見つからなくて気が滅入っちゃうときがあります。このエリアに行く時は参考にさせていただきます。
mtkenさん、お褒めに預かり恐縮です。
なじみのない山域に行くとき、もちろん山の状況は重要ですが、同時に駐車場やトイレについて詳細に書かれたレコは非常にありがたい存在です。
ですので、私も読んでいただける誰かのお役にたてればいいという気持ちで、駐車場と登山口付近のトイレ状況は具体的に書こうと心がけています。
mtkenさんにそういっていただけると書き甲斐があるというものです。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する