甲武信岳〜十文字峠:苔むす渓流と森の中の岩稜をのんびり歩き。
- GPS
- 12:37
- 距離
- 19.5km
- 登り
- 1,626m
- 下り
- 1,602m
コースタイム
- 山行
- 5:18
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 6:26
天候 | 11日、12日:両日とも晴れ、遠くの山は雲が架かって見えにくかった。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備されている。危険個所なし。 |
写真
感想
先日は大賑わいの木曽駒だったので、少し落ち着いた所に行こうかと、梓山、毛木平から甲武信ヶ岳〜十文字峠周回に行くことにした。甲武信小屋にも一度泊まってみたかったので、1泊して回ってみることにした。天候は両日ともまずまずの予報だった。一泊なので、8時ころ歩き始めでよいかと、自分としてはやや遅めの出発。梓山から入ると、最後の数百メートルはダートで、広い舗装の駐車場へ着く。毛木平駐車場は週末はかなり混むということだが、平日では7時半で半分程度だった。
駐車場奥のゲートから登山道が始まる。500m程で、十文字峠への道を分け、千曲川源流への道に入る。いきなり、苔の多い谷を見ながら樹林帯の千曲川沿いの道を歩く。時々、高巻きをするところもあるが、概ね渓流沿いの左岸を登って行く。紅葉のカエデやナナカマドの実はあるが、今日は苔に覆われた樹林帯をずっと登って行くことになる。コメツガやシラビソ等の針葉樹林がほとんどで、紅葉鑑賞には向いていない山域のようだ。ナメ滝で、一休み、右岸に渡って、更に登ると渓流も細くなって千曲川源流の標識にでる。ここまで結構長かった。ここから稜線に向かって、ジグザグの登山道、やはり樹林帯の苔の道を登る。奥秩父主稜線に出ると、やっと眺望が得られるが、富士山は雲が架かって、裾野しか見えなかった。主稜線も樹林がほとんどだが、山頂近くになるとシャクナゲが多くなり、最後は岩とザレ場となって、甲武信岳山頂に到着する。
甲武信ヶ岳山頂の眺望は良いらしいのだが、今日は遠くの高山には雲が架かり、近場の金峰山〜しか見えなかった。雲が切れて、八ヶ岳の権現岳、赤岳〜蓼科山辺りが見えた。山頂から樹林帯に入り、下って、甲武信小屋に着く。宿泊受付の前に、木賊山に登って甲武信ヶ岳の姿を見てくることにした。木賊山は小屋から甲武信ヶ岳の反対側で、山頂の展望はないが、少し手前のザレ場からの眺望が良く、甲武信ヶ岳の三角の姿が眺められる。
甲武信小屋は2日前に予約、今日の宿泊者は平日にしては多く24名ということだった。2階の二部屋の一つは使わず、一人1畳弱、毛布2布団1を使える程度。夜、夜明けとも寒さは感じなかった。夕食は17:00でカレー。宿泊者は100円で、水補給、顔洗いなど可。
朝も0℃程度で、風もなく、さほど寒くない。十文字峠方向に向かう甲武信小屋からの巻道は、しばらく緩い登りで、甲武信ヶ岳からの道が合っても緩い道がしばらく続くが、三宝山への急登が始まる。全体には、なだらかな三宝山だが、標高は甲武信ヶ岳より高い。でも、樹林で眺望はない。三宝山からは、もうお馴染みの樹林帯の苔の多い道をかなり下って行く。最低鞍部辺りに、大きな岩、尻岩の標識がある。ここからP2288、武信白岩への登りが始まる。ハシゴを登ると、岩稜が始まる。武信白岩は左を巻いて行くが、その後も危なげのない岩稜を歩く所もある。十文字峠への最後のピークが大山である。山頂標識かと思った標識から左に出ると眺望が良い場所がある。しかし、少し行った本当の山頂も眺望が良い。今日も遠くの山は雲が架かっていた。大山からの下りに4カ所ほど鎖場がある、急だがさほど危なくはない。樹林帯を下って十文字小屋に着く。
十文字小屋からは、下り一方かと思っていたが、トラバース道がやや登り、その後下り気味になる。標識から右へ、急な斜面をジグザクの道が谷へ降りていく。沢から離れたり、近づいたりしながら下りが続く。尾根を回って、本流の橋を渡ると、往路の分岐点となるので、毛木平駐車場までは近い。
今回は最初から最後まで苔に覆われた森林で、少し岩もあり、これぞ奥秩父という素晴らしいコースだった。まさに、標識にあるように「秩父山地緑の回廊」だった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する