【日本百名山 No67】塩見岳 鳥倉林道ゲートからピストン
- GPS
- 13:18
- 距離
- 25.7km
- 登り
- 2,548m
- 下り
- 2,579m
コースタイム
- 山行
- 8:09
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 9:47
- 山行
- 4:21
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 4:43
天候 | 一日目 おおむね晴れ 夜半から雨 二日目 霙のち雨 下山したら止む |
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過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全般に整備は行き届いており迷い個所はない。道標,ピンクテープ,岩のペンキ,しっかりついている。特に山頂直下は最低限の鎖がきちんと施されていて好感が持てた。 鳥倉登山口〜三伏峠間に何か所かある木造梯子道は,やはり雨だと滑る。金属梯子に替わっている個所もあり徐々に付け替えていただけるのかな。 いずれにせよ,素晴らしくお手入れいただき,小屋関係のミナサマに深く感謝。 |
その他周辺情報 | 松川インター近くの信州まつかわ温泉清流苑利用。大人500円の破格で,結構広く清潔でお勧めです。 |
写真
装備
MYアイテム |
犬丸42
重量:-kg
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個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
ガスカートリッジ
コンロ
ライター
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
ヘルメット
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感想
贔屓球団が三連覇とかしちまったので10月もあまりヤマノボリに行けないというのに,9月下旬から2回目のコロナ罹患してしまい,三連休の予定全てパー。10月の二週目は前から塩見小屋に予約を入れていたのでここは何としても行かねばならぬ行けば何とかなるのぢゃラクショーしょと舐めてかかり返り討ちに遭う。
金曜日シゴトのち高速飛ばして松川インターを降りる。市街地をあっという間に抜けてウネウネ高度を上げてから林道突入。道の真ん中にシカがぬぼーっと立ってて驚いた。第一駐車場に22時前到着。5割ほど埋まっていたかな,という感じ。日曜日が雨予報なので人は少なかったんだろう。そのまま就寝し4時30分起床。整えて5時30分出発。ヘッデン出発予定だったがなんだか明るくなってきて使わなかった。外気温は5℃。網シャツ,ジオラインLW,クイックロンTシャツにトレールアクションジャケットで出発。
まずは林道。話は聞いていたのでまあ想定内。ここの登山口は標高が高いので林道歩きの時点ですでにいろいろ絶景が見えて楽しかったのは嬉しい誤算。登山口でトイレを済ませ出発。シラビソ?の原生林をゴリゴリ登る。途中,登山道のすぐ横にシカがいて,ワタクシも向こうさんもびっくりし。そのうち汗かくようになったのでジャケットはザックにしまう。日曜日は雪かもってことでチェンスパと軽アイゼンを持ってきたのでザックはパンパン。パッキングが下手なだけだけどね。
三伏峠まではひたすらの登りだが,途中飯田方面の町と中央アルプスが見晴らせる場所があり息を呑む。二人パーティーの男性が「あれは空木ですかねえ?」と聞いてこられた。正直に「わかりませぬ」と答えた。アホでゴメン。9時に三伏峠小屋到着。小屋営業は終わっていたが,テントは何張か有り。この先で軽装の登山者とすれ違ったので,のんびりピストンされたのであろう。いいなあ。
小屋を抜けてしばらくで三伏山到着。絶景が広がる。降りてきた男性としばし談笑。金曜日に三伏峠から小河内岳まで行って,引き返して塩見小屋泊,土曜日は塩見のピークハントして降りてこられたそう。ご健脚で羨ましすぎ。
その先はなだらかな稜線歩きかと思っていたがピークを2つ超える結構なタフルート。本谷山をやり過ごして小屋への登りの途中の辺りでボディバッテリー切れる。ううむ,やはりコロナ後いきなり3000m峰目指したのは無謀だったか。フラフラになりつつアミノバイタルゼリーとか投入し,なんとか12時前に小屋着。すでにチェックイン受け付けてたので済ませて少し休み,13時からヘルメットかぶって山頂アタック。荷物減らしたので少し楽になる。とはいえ2500m超えると酸素薄くて辛いんだよね。フラフラでほぼコースタイム通りの感じで14時過ぎ登頂。ずーーーーっと見えなかった富士山がいきなり現れて思わず息を呑む。いやはや頑張った甲斐あったよ。
その後は東峰に移動してしばし休憩。山頂は誰もいなかったけど,あとから上がってきた人も西峰で歓声揚げてらして,やっぱそうなるよねえ。富士山だけじゃなく,南アルプスの山々が一望出来て素晴らしかった。ずっと眺めていたかったけど風が出て来て寒くなったので30分ほどで下山開始。この時点で完全に足売り切れ。何とか転ばぬように足を運んで15時過ぎ小屋到着。そのままぶっ倒れて寝てしまい,17時に夕食をいただき,またもぶっ倒れて一日目終了。
夜は屋根を叩く雨の音が鳴りやまず。5時に小屋の明かりが灯って起床。5時30分から朝食。雨は止まず,これはもうどうしようもないのでカッパ着て6時30分出発。当初は雪も覚悟してたので,雨ならマシな方だと言い聞かせて小屋を出たんだけど,霙みたいな固体に何度か殴られて泣きそうになる。が,すぐに樹林帯に入ると収まった。あとはガシガシ下り続ける。夜は雨音であまり眠れなかったが,それでも長時間横になっていたので体力は回復していたのが何より。
カッパは,今年新調したストームクルーザー上下だったんだが,いやはや,素晴らしかったです。やっぱ噂通りの性能でした。大切に使おう。あと,ゲイターをカッパの内側に入れるのも大事だと痛感。靴もほとんど濡れずに済んだ。
雨は土砂降りというほどではなく,しかし小雨というほどでもなくシトシトと振り続ける。基本樹林帯を歩く行程なのでさほど苦労はしなかった。何度かスリップしたけど持ち直してセーフ。本谷山までがかなり長く感じたが,そこを過ぎてからは割とすぐに三伏山と小屋に着き,一度ザック降ろして休憩して下っていく。木の梯子はやはり滑ったけど,大事には至らずでよかった。しかし,雨の森も,悪くはないですよね。こういう山行も,たまにはいいと思いました。スキルアップも含めて。
最後は川になった登山道をガシガシ下って10時38分登山口に到着。ここからゲート前まで,なぜかヤマレコは2時間かかると言い張ったんだけど,30分ちょいで済んだ。最後は雨も上がり,フードを外してクールダウンして下る。クルマは5台くらいしかなくて,小屋にいたパーティーより明らかに少なそうなんだけど,ミナサマどうされたんでしょうね。
というわけで,無事塩見岳踏破したんだけど,その風貌といい路程といい,非常に魅力的なオヤマでございました。また是非登りたい。次は縦走もしてみたいけど,三伏峠でテン泊もいいかもな。来年頑張ってみるかな。