【茶畑山】周回ならず無念のピストン
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- GPS
- 17:18
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 1,056m
- 下り
- 1,059m
コースタイム
- 山行
- 10:24
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 11:13
- 山行
- 6:02
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 6:20
天候 | 14日晴れ・15日雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
※このレコを参考にする方へ。 このルートには藪漕ぎを強いられる登山道がない区間が含まれています。 計画を立てる場合、不明な点がある場合はできる限りお答えしますので、遠慮なくメッセージやコメント欄でご質問ください。 710m雨量観測所まではしっかりとした道あり。 940m旧雨量観測所までは踏み跡があるものの、不明瞭なところも多く、灌木も張り出していて藪に近い。 940m以降は完全に藪。 |
写真
感想
朝日軍道を歩きたい。その思いで立てた計画。
結果的には茶畑山にたどり着いたところで撤退。
旧雨量観測所から茶畑山への藪が予想以上に歩きづらかった。
当初の計画では、雨量観測所への道を使い、そこからは藪の尾根を茶畑山まで。
さらに稜線を先に進み、ここからが朝日軍道。
池塘巡りをしながら戸立山、三角峰、そして登山道へ抜ける予定だった。
結果は周回できずに茶畑山まででピストン。
歩きたかった朝日軍道にタッチして帰ってきただけ。
しかしこの尾根を歩き切って茶畑山を踏めたのは素直に嬉しい。
体力、精神力の限界が見えたが、そこに至らないように体と相談しながらの山行は価値があったと思う。
来年リベンジを果たしたいが、この藪を登る今回の計画だと2泊と考えた方が良いだろう。
それなら、冷水沢を登っての周回か。
または三角峰からの下山か。
とにかく、このままでは終われないな。
ーーーーーーーーーーーーー
泡滝登山口に車を止めて、明るくなる6時に尾根に取り付けるように出発。
翌日の下山が遅くなっても良いようにここに車を止めた。
林道を30分歩いて尾根の取り付き。
■雨量観測所(710m)まで
しっかりした登山道だけど急登
■旧雨量観測所(940m)まで
踏み跡は残っているものの、ところどころ不明瞭。
それより、灌木が張り出しているところが多いのが厳しい。ほぼ藪漕ぎ。
地図には900mあたりにマークがあるが、実際は940mあたりにある。
■1200mまで
尾根を辿りながら登る。これくらいの斜度なら分かりやすい。
普通、これくらいの斜面なら藪が緩和されて歩きやすいはずが、蔓が絡む場所が多く、いちいち絡みついて突破に時間を要する
■1137mまで
細尾根。
尾根筋を歩きたいが、イソギンチャクを巨大化したような灌木の束が行手を阻む。
右に左に灌木の束を避けながらトラバースしながら進む。
■池塘まで
ここから少し登ると平坦になる。
ここが厄介だと思っていたけど予想以上だった。
高い木は少なくなり、ブナはほとんどが灌木化。その間に硬いチシマザサが生える。それらをつなぐように縦横無尽に伸びる蔓。
真っ直ぐ進めるところはなく、右へ左へと少しでも歩きやすい場所を探しながら歩く。それでも蔓に捕まって脱出に時間を要したり、灌木の束に阻まれたりと進まない。
体力も精神力も奪われていく。
歩いては立ち止まり、息を整え、再び歩き出す。この繰り返しで、立ち止まる時間が多くなっていく。
そして池塘にたどり着いたのが14:15。
手前のピークから見えた茶畑山も同じような激藪。
この時点で周回は無理と判断。
しかし茶畑山のピークは踏みたい。
遅い昼食を摂りながら考える。
16時を目処に歩き出した。
■茶畑山へ
相変わらずの藪。しかも平坦に近いので不規則で歩いづらい藪。
茶畑山の手前で笹だけの場所がわずかにあり、それだけが救いだった。
頂上に着いたと思ったら、地図のマークからわずかにずれている。
高いところを目指して歩いたが、ピークはくぼみを超えた向こうだった。
一旦通り過ぎ、地図を見ながら三角点へ。
しかし三角点が見つからない。
時刻は16時に迫っていたので、諦めて下山することにした。
■池塘でテン泊
池塘まで40分ほどで戻ってこられた。
すぐにテントを設営して夕食。
思った以上に冷え込んで寒い。
軽量化のために夏用のシュラフにシュラフカバー、ダウンの上下で大丈夫かと思ったが甘かった。
上はダウンの上にソフトシェル、下はズボンの上にダウンパンツ 、さらに替えのズボンを履いてギリギリなんとかなった。
夜中に目を覚ますと満点の星空。天の川もわかるほどだった。
■2日目
朝5時には雨が降り出した。予報より早い。まぁ、想定内。
別の尾根で下山も考えたが、雨だし、風も強くなってきたので、安全に下山できる可能性がより高いピストンで。
■1137まで
やはり下山の藪は難しい。
平坦ながら右に左に沢の始まりの地形が入り組んでいる。
登りでわかっていたけど、あまりの歩きづらさに、ちょっと歩きやすいところを進むと引っ張られてしまう。
その度に登って戻る。
GPSがなければ別の尾根に入ってしまうだろう。
それでも下りなので早く進むところもあり、予想の3時間もかからずに到着。
■旧雨量観測所(940m)まで
雨と風が強くなり、中からの汗もあって、身体中ずぶ濡れ。
風に当たると寒いので、なるべく尾根の下をトラバースしながら風を避ける。
沢に引っ張られないように進むが、遮断機のような灌木を跨いだり潜ったり乗ったりと疲れる。
GPSで確認しながら痩せ尾根から下りる斜面を外さないように気を付ける。
まだか、まだかと思いながら歩き、旧雨量観測所が見えた時にはホッとした。
ここで少し休憩。
■雨量観測所(710m)まで
不明瞭な踏み跡は下りの方が要注意。
時々見失いながらも、すぐに戻れて思った以上に早く雨量観測所に着いた。
■下山
あとは登山道。
雨で濡れてドロドロだと滑るだろうと思っていたら、あまり濡れておらず歩きやすかった。下の方はあまり雨が降っていなかったのかもしれない。
すんなりと下山。
池塘からここまで約5時間半だった。
周回できると思っていたので、泡滝に車を止めてしまったので再び林道歩き。
30分が長かった・・・
コメント
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それにしても、あの魂揺さぶる和賀岳の翌週に茶畑ですか〜kozouさんらしい気もするし、写真を見る限り、かなりヤバイ藪ではあるけど、やはり先週の素晴らしい周回の疲れが残っていたのでは?
たまには、裏岩手縦走路とか、登山道がしっかりある山歩きで、身体を癒して下さい(笑)
茶畑山の残雪期以外のレポがないのは歩いてみて分かりました(笑)
和賀岳の疲れは残っていたかもしれません。前日まで悩んだんですよね。日曜日は午前中から雨予報だったし。
でも今シーズンは今週までだと思って決行しました。
実はなぜか茶畑山の向こうの池塘まで行ける自信があったんですよ。
しかし1200mからの藪にやられて、どこまで行くか、撤退するならどこでと考えながら歩いてました。
結果的にこの判断で正解でしたね。
今週はちゃんと登山道で大朝日の予定なんですが、どうも天気が荒れそうですね
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