【沢登り・藪山】冷水沢から朝日軍道(茶畑山〜戸立山〜三角峰)
- GPS
- 25:44
- 距離
- 20.4km
- 登り
- 1,455m
- 下り
- 1,467m
コースタイム
- 山行
- 8:55
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 9:51
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
※このレコを参考にする方へ。 このルートには藪漕ぎを強いられる登山道がない区間が含まれています。 計画を立てる場合、不明な点がある場合はできる限りお答えしますので、遠慮なくメッセージやコメント欄でご質問ください。 登山道は整備されています |
写真
感想
昨年はマタギ小屋から雨量観測所経由の尾根で茶畑山まで。
今回はそのリベンジに。
本来、陽が長い時期の計画で、4時スタートの予定だった。
それがこの時期なので5時半スタートと考えていたけど、事情により7時半スタート。
二日目も4時スタートが6時半スタート。
これで当初の予定より6時間ロスしているということで、このロスが見事に響いて2泊に。
2泊になることはある程度想定しつつ食料は多めに持っていたけど、本当に2泊になるとは。
このロスタイムがなければ、二日目の夕方には下山できたわけで、当初の計画が正しかったわけだ。
それはそれで嬉しくもある。
■冷水沢
滝という滝は、巻いた30mくらいの大滝と7mくらいの滝がふたつ。
その他は楽に登れる滝で、沢登りの対象になる沢ではないように思う。
どれが本流かわからないけど、コルに向かう沢を辿り、最後は水のある方に進んだ。
■茶畑山
今回も三角点は見当たらず。30分くらい探したんだけど・・・。
頂上には、不自然に窪んだ道らしき跡があり、前回来た時もこれは朝日軍道の跡かと思ったけど、よく考えると方向が違う。
北に向いていなければならないところだが西から東へ向いている。
自然できた地形なのだろうか?
■茶畑山〜戸立山
茶畑山からのコルに降るまでも一苦労。さらに先は稜線上が歩きづらく、トラバースもキツイ。思い切って下の笹藪まで降りると水路があり、それがダブル小ピークの間まで続いていた。
そしてのダブル小ピークの間の水路、必要以上に幅があって、それが均等に続いている。もしかしたら朝日軍道の名残か?
通すならここを通すはずだし、もしかしたら拡幅したのかも。
そして最初の地等に到着。
ここでビバークと思っていたら池塘の脇に草原はなく、手前に整地されたようなテン場があったので、少し戻って設営。
翌朝。ここからひたすら激藪。次の池塘まで約3時間。
ここは池塘というより池という大きさ。
脇にはテン場もあり。
前日にここまで来ることができていたら良かったけど、スタートの遅れが響いた。
戸立山手前のピークやそのあとも、この辺りはツゲの灌木が多く、とにかく厳しかった。初めて鋸を使った方が早いと思った。とにかく進まなかった。
ようやく登頂するも、低いながらも灌木が生い茂っていて、三角点を探す気にもなれなかった。
■戸立山〜2泊目ビバーク地
戸立山からしばらくは腰高の笹藪が広がっていて、少し楽に進むことができたものの、やはり灌木に阻まれる。
それでも思ったより早く次の池塘に到着。
しばし池塘を眺めつつ歩き、再び灌木藪に突入。
少し高いところに行った方が潅木の高さがやや低くなるので、高い方のルートを進んだが、上から見てみると、池塘から降るルートで上り返した方が、藪の植生を考えると楽だったかもしれない。少しながら草原もあった。
潅木は相変わらず壁になって立ちはだかり進まない。
次の池塘で17時。三角峰まで予想では2時間。
ヘッドライトで行くかとも考えたけど、疲労を考えると、大人しくここでビバークをした方が良いと判断。
結局、想定していた通り2泊に。
ビバーク池の手前の小ピークで奇跡的に電波が繋がり、あちこちにLINEで連絡ができて良かった。
■2泊目ビバーク地〜三角峰
三角峰手前の小ピークとその先のコルまでは激藪。
しかしなんとか1時間で抜けることができて、三角峰手前の腰高の笹藪を登り、ピーク手前の潅木の壁を越えると三角峰登頂。
あとは膝高の笹を踏みしめ、登山道へ。ここがわずかなウィニングラン。
あとは普通の登山道。無事に11時に下山。
下山と同時に雨が降ってきて、山神様に感謝した。
今回は体力と気力がイマイチだった。
8月9月と土日の天気が悪く、あまり山行できていなかったのにトレーニングもしていなかったのが見事に響いた。
そうなると気力も充実しない。
やはりこれくらいの山行になるとそれが大きく響く。
計画時では17.8kmだったけど、終わってみると20kmを超えていた。
これは、計画だとまっすぐに線を引けるからだろう。
この2kmの差は藪歩きでの計算には大きい。
時速300mと想定しているなら6時間だ。
次回はこのこともよく織り込まなければならない。
とはいえ、毎回、こういう山行が終わるとこれで終わりにしようと思う。
また行っちゃうんだけど。
最後に、noraneko964さんのこのレコを参考にさせていただきました。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2070738.html
ありがとうございました。
藪漕ぎの大変さは、大変だろうなぁと思うけど、あまりやったことが無いのでよく分からん。ただ、kozouさんがそんなに時間掛かるのだから、大変なのだろう。
茶畑山、戸立山に三角点がある様だが、誰かが行ってるのが凄い。測量器材を持ってだからね。
朝日軍道の件は凄く興味があるので、少し調べてみようと思います。いいキッカケになったよ 笑
そうなのよ、三角点を埋めに行ってるんだよね。明治か大正か昭和の初めか。
藪漕ぎしてると毎回すごいなぁと思います。
朝日軍道は、長井葉山の方に色濃く残ってます。葉山から先ですね。
上杉家が庄内に飛地があって、有事には最上領を通れないから作ったんだけど、馬も通れるように整備したというから驚き。
長井葉山の件はだいぶ前から知っていて、と言うか、YAMAPの地図にも記入があった記憶があります。長井葉山に行って、痕跡を見てみたいのだけれど、なんかあのお山 薄気味悪くて… メインルートの入口確認まで行ったのですが、登れてません 笑笑
確かになんか薄暗い雰囲気はあるんだよね。なんでだろう?
下の方の杉の植林かな?
そのうち、葉山小屋泊まりで、天気の良い日を狙って行ってみますか
すみすみ 誘ってください 笑笑
そしたら行きますよ‼️
昔、オツボの先からエズラ峰目指した時も、あまりにキツくて途中で降参しました‥何故か松ヤニに体中ベタベタに‥。
次は高安山と兜岩ですね〜。私も泊まりができれば体験してみたいです。
noraneko964さんのこのレコを参考にしました。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2070738.html
ちょっとルートが違うんですが、noranekoさんは日帰りしてます。恐るべし。
沢から登ったのは、昨年、北の積雪期ルートの雨量観測所から登って時間切れになったためでしたが、今回はスタートが遅かったので、茶畑山登頂は1時間くらいしか変わりませんでした。でも2泊もあり得ると思っていたので進みました。
ここはハイマツは多くなかったので松ヤニはつきませんでした。
その代わり、強敵のツゲや厄介者のツルに悩まされました。
noranekoさんはうまく草原を見つけて逃げたりしていたようですが、ボクは逃げ道が見つからず、ひたすら藪を直進しました。心は折れまくりです。もうこういうことは止めようと、藪の中で何度思ったか(笑)
高安山方面は藪だと2泊どころじゃないかもしれません。今回と同じルートで茶畑まで登っても、何日かかるか見当がつかないのと、ビバーク地もあるのかどうか。
実質、無理かなぁと思ってます。
エズラ峰は出谷川から登る計画は立てているんですが、ここもボクの足だと2泊ですね。
fisさんなら1泊で行けるかも。
参考にされた記録を見てきました。パノラマ写真に山の名称まで入っていて、とてもわかりやすいですね。草原に迂回できたとしても、日帰りとは凄すぎる
この記録から更に5年も経過しているので、逃げ道が見つからなかったのではないでしょうか?
「もうこういうことは止めよう」私のやってる短い藪漕ぎでも、身動きの取れないレベルだと同じことを考えていますよ…
エズラ峰のギザギザ尾根は藪よりも、上部の岩場は攻略できるのでしょうか?出谷川まで片道10キロあるのも難点ですね。今度、上からエズラに偵察に行ってこようかな
昔、登ったという人がいたんですよ。
2ヶ所、かなり急な場所があるけど登れたそうです。
行くとすれば、出谷川で一泊、一気に藪尾根を登って、エズラ峰の先の草原で一泊。そこは水場もあるそうです。
そして明光山経由で下山ですね。
というわけで2泊。
登れなかったときのためにロープがあると良いかな、などと考えていました。
何でしょうね。朝日軍道を知ったのがキッカケでしたし、ロマンを感じますが、試しに計画を立ててしまうのが1番の原動力かもしれません。仮説を立てたら実証したくなる、という感じで。
さすがに途中で嫌になりますけどね(笑)
そうは言っても戻れないし行くしかないという感じです(笑)
素晴らしい記録ですね👏👏
沢と藪、そしてかつての朝日軍道に想いを馳せながらの山行は素晴らしいく尊敬致します。
私は地形図を眺めても沢線しか見えてないので、こうゆうルートを創造出来る方は中々いないですし、今回の記録はかなり貴重だと思います😊。
「もうこんな事はやめよう」
は笑いましたが、またkozouさんの創造的登山、楽しみにしてますね😁
大変お疲れ様でした!
ご無沙汰です。いつも沢のレコ楽しませてもらっています。
たまに初級の沢の情報を調べていると、数年前のmooreeさんのレコが出てきたりして、そのレベルアップに驚かされます。
地図を見て何が見えるかは人によるんでしょうね。それもまた面白いです。
以前は、人が入らなそうで岩魚が釣れそうな沢しか見えていませんでした(笑)
ボクは多分、計画を立てるのが好きなんですよね。
だから藪漕ぎの途中で、もうこんなことはやめるぞって思います。
藪漕ぎ好きですね、なんて言われるんですが、好きではないんですよね。
そりゃ、辛いです(笑)
我ながらバカだと思いますが、そういう自分が嫌いじゃないのかも。
エズラはラストマタギの本にも木登りで登れてたって書いてましたね。こないだの整備のときもS田さんから色々聞きました。自分は行きません(笑)
三角峰〜戸立山ピストンも相当ですよ(笑)
戸立山は西面を少し降ったところに草原があるので、そこをうまく使えれば楽かも。
エズラは、以前S田さんに、オツボと以東の間から登ろうかなと言ったら、
「それじゃオツボに降るだべ。出谷川から登らねぇと」
って言われました(笑)
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