会津駒ヶ岳
- GPS
- 06:05
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 1,251m
- 下り
- 1,232m
コースタイム
天候 | 晴れ 微風、無風 気温高く暑い |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・檜枝岐村に入ったあたりで早朝は路面が凍結していたが、それ以外は積雪も凍結もなし。帰りは全面乾燥路。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
本来の登山口に通じる林道はまだ開通しておらず、国道のところから歩かなくてはならない。雪は山頂まで途切れないが、一箇所林道で水の流れのあるところで雪がないのでスキーを外さざるを得なかった。森林限界を越えるまでは雪は柔らかく、帰りの時点ではかなり水気の多い雪(=すべらない雪)になっていた。森林限界より上は少し堅い雪だが氷ではない。この辺りは当日の天候によって左右されると思う。登山者は大変多く、8割ほどが何らかの滑走道具を持っていた。 |
写真
感想
3年前の同時期の平日に狙った会津駒ヶ岳だが、この時は登山者が自分以外におらず、しかも降雪直後だったためラッセルを強いられて森林限界にも至らずに敗退していた。今回は前日に降雪もなく、好天予報の土曜日だったのでトレースもあり問題なく頂上往復をすることができた。が、とにかく暑かった。
6時前にテニスコートそばの駐車場に到着。さすがに道路に積雪はなかったが、駐車場脇の雪壁はまだ高いし途中凍結路も見られた。タイヤ交換をしないでおいて良かった。クルマの外気温計は-3度を指していた。周りで準備中の人はいずれもスキーを持っており、この時期はやはりスキーの人が多いようだった。国道を数分歩いて林道に入ると除雪がされていないためここからスキーを付けられる。が、歩き始めて数分で沢水が出ているところがあって、一回スキーを外す。その後は山頂まで雪は繋がっていた。林道はどこか効率よく詰めて登れるのだろうが、地形がよく分からないので道沿いに沿って歩く。夏山の登山口の手前まで来ると斜面がありここに既に取り付いている人がいた。見たところ登れそうな斜面だし、雪質も氷ではなかったので自分も先行者にならって斜面に取り付く。何度かジグザグを繰り返して尾根に上がり、しばらくすると赤色のリボンがあらわれて夏道に合流したことが分かった。前回来たときはとにかくラッセルがきつくて、スキーとシールに雪がたっぷり貼り付いてゲタになってまともに歩けたものではなかったのだが、今回はここまではすこぶる順調。樹林帯は風が吹かず、ジャケットは全く不要だったし、グローブもインナーのみで十分だった。標高を上げるとそれまで硬かった雪がサラサラになってきて、気付くとシールにべったり貼り付くようになっていた。こうなると重くて敵わないので止まってこそぎ落とすしかなく時間をロスし始める。何より余分な体力も使うようになる。一回全部落として歩行再開。山頂の手前には当然駒の小屋があるが、遠くからは全く見通せずどこにあるか不明だったが、近づいて見て納得、ほぼ雪に埋まっていた。玄関や窓には板が打ち付けてあって、避難小屋として利用できるかも不明。森林限界を越えたあたりからは雪ゲタも解消されて快適に歩けるようになったが、その後また貼り付いてしまい、最後のほうは面倒になってゲタ状態で歩き続けて山頂に到着した。森林限界を抜けると山頂方向が見えるが、見えたあとが遠い典型だと思う。山頂も正直なところ遠くからではどこかよく分からず、辛うじてそれと分かるのは、木製の山頂標の頭のみが雪の上に出ていたからだった。座って休むのにちょうど良いが、他の登山者の迷惑になるのでさすがにそれはしない。出発から4時間と結構かかってしまったが、山頂は風もなく日も差していて暖かく、長居を躊躇う要素が見当たらなかった。景色も素晴らしく、比較的距離の近い燧ヶ岳や至仏山、越後の山々も見渡せた。春らしく霞んでいるのは致し方ない。山頂にいる間は数名の登山者のみで騒がしさもなし。
滑るコースはいくつかあるようだが、リサーチ不足のため登ってたルートを下ることに。山頂付近は雪が硬く滑っても後がつかないくらいだったが、少し標高を下げるとちょうど良い雪質があらわれた。が、それも長くは続かずに樹林帯に入ると重くて湿った雪があらわれてスキーの滑りが悪くなった。ザラメに至る前に雪のため、とにかく滑りづらい。技量のある人にとっては特に問題のない雪なのかもしれないが、自分にとってはどうにもならない雪というか、とにかく我慢で標高を下げるしかなかった。大きな転倒をしないように慎重に下る。また、この間にも登るスキーヤーやボーダーは何人も見られた。下りは普通汗もかかないし暑さもあまり感じないものだが、今日は滑らない雪に大苦戦したためか、とにかく暑くて途中で一枚脱いで行動を再開する。3月末とは言え、気温の上昇と照り返しがあるとこうも暑く感じるものだろうか。最後に少し急な斜面をこなして林道に出る。林道は傾斜が緩いので下りであってもあまり滑らずここでも苦戦。しかも暑い。なんだか5月の連休頃のスキーのようだった。
最後に国道を数分再度歩いて駐車場に戻る。朝のうちは数台のみだったが、帰りは路駐がでるほどの盛況ぶり。駐車場で後片付けをしていても全く寒くない。それもそのはず、クルマの外気温計は10℃を超えていた。これではいかに山中でも暑いはずである。3月なのに汗だくになったスキー山行だった。
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