皇海山

2023年11月04日(土) [日帰り]

• GPS: 13:03
• 距離: 25.7km
• 登り: 2,007m
• 下り: 2,006m

コースタイム

日帰り

• 山行: 11:40
• 休憩: 1:24
• 合計: 13:04

距離 25.7km 登り 2,007m 下り 2,007m

3:27 銀山平
4:06 笹美木橋
4:21 4:26 一の鳥居
4:32 4:33 庚申七滝
5:22 猿田彦神社跡
5:47 5:49 庚申山荘
6:19 6:23 大胎内(分岐)
6:55 庚申山
6:59 7:02 庚申山展望台
7:09 7:10 御岳山
7:31 7:32 駒掛山
7:40 渓雲岳
8:05 8:06 薬師岳
8:13 白山
8:57 9:03 鋸山
9:24 9:35 不動沢のコル
10:19 10:55 皇海山
11:22 11:23 不動沢のコル
11:59 12:00 鋸山
12:31 女山
12:38 六林班峠
14:26 14:27 天下の見晴分岐
14:38 14:47 庚申山荘
14:53 14:54 猿田彦神社跡
15:30 庚申七滝
15:48 笹美木橋
16:30 銀山平
16:31 ゴール地点

天候

午前　晴れ
昼くらいから次第に曇り　

気温
朝　5℃以下　次第に上昇し日が昇ってからは8℃前後
昼　15℃近く

風は冷たいが弱く3m/sくらいか

アクセス

利用交通機関：

電車 自家用車

高崎駅で待ち合わせ

銀山平の登山者用駐車場（下段）にて車中泊
※朝方気温が非常に低くなるので防寒着をしっかりしないと眠れない

コース状況／危険箇所等

・銀山平〜庚申山荘
林道歩き1時間で一ノ鳥居、更に1時間歩くと庚申山荘に着く。
明るければ特に問題無いルートで標高1,200m辺りまでは紅葉が見事。
暗いうちは反射板を頼りに行けば良い。

・庚申山荘〜庚申山〜薬師岳
庚申山荘裏手から庚申山への登りが始まる。
鎖やロープのある岩場は濡れていたりすると怖いが、見た目ほど難易度は無い。庚申山までの急登を越えれば庚申山展望台からの大展望が楽しめる。
庚申山から薬師岳までは幾つものピークを越えることになるが基本樹林の道で危険箇所は無い。
庚申山まで1時間、薬師岳まで更に1時間ほどかかる。

・薬師岳〜鋸山
本ルートな核心部。
高度感ある鎖場、ロープ、断崖が連続する。
鎖場渋滞も発生しやすい。
距離は短いが40分ほどを要した。
ヘルメット推奨

・鋸山〜不動沢のコル〜皇海山
鋸山からの下りは急登＆岩場、ロープがある。
鞍部の不動沢のコルまでに二つほど小ピークがあるのも地味にキツイ。
林道閉鎖で使われなくなった不動沢のコルの分岐から45分ほど登り返すと皇海山山頂。
斜度はそれなりにある。

・鋸山〜六林班峠〜庚申山荘
稜線を暫く進んだ後噂の笹藪区間に入る。
最近刈り払いがされたのかそこまで歩き難い訳ではなかったが、藪区間はそれなりに長い。
問題は六林班峠より先のトラバース区間。
これが変わり映えしない退屈な道がひたすら続き苦痛だった。
六林班峠まで40分、庚申山荘までは更に2時間超かかる。

その他周辺情報

・駐車場のトイレ
銀山平の駐車場はたくさん駐められるがトイレはキャンプ場にしか無いので5分くらい歩かねばならない（かじか荘のトイレは宿泊者のみ）


・天然温泉 高崎天神の湯
水沼駅温泉センターが閉業していたので高崎まで降りてきてから温泉に入った。
大人　休日850円

写真

11/3 17:17

ま）3年ぶりにグンマーの地へ降りたった。ぐんまちゃん久しぶり👋

11/3 20:28

三連休の初日、長年先延ばしにしてきた関東最後の百名山にチャレンジする為登山口の銀山平までやって来た。
高崎駅で山友まるたを拾い晩飯を済ませた後車で移動、今日は駐車場で車中泊だ。

これがネットで良く見る銀山平の標識か〜

ま）今回も前置き長いな。

11/4 3:28

早朝2時半過ぎに目が覚めてしまい仕方なく準備を始める。
自分はダウンパンツにフリースで快適だったが、薄着だったまるたは寒すぎてろくに眠れなかったと言う。
（深夜の車中の気温は3℃程まで下がっていた）

準備を終え朝飯のパンを齧り3時半前には出発した。
冷えるので厚着でスタート

前後して出発する登山者が数組いた。

ま）急遽参戦でろくに防寒準備しとらんかった。11月を舐めてたぜ😵

11/4 4:19

最初の一時間は林道を緩やかに登る。
半分くらいは路面状態も良かったが、自転車などで走るにはキツイ区間も多かった。

11/4 4:21

庚申山荘までの中間地点、一ノ鳥居到着。
3人組の男性が休憩していた。
自分達も小休止、身体も熱くなって来たので上着を脱ぐ

11/4 4:56

途中幾つもの奇岩があったが真っ暗なのでよく分からず…

暗い為道も分かりにくく幾度か道を外れかけたがヘッデンの灯りを反射する板が其処彼処に取り付けられており正しい道を教えてくれた

遂に庚申山荘が姿を現す。
空も明るくなってきたか

11/4 5:32

庚申山荘前のベンチで休憩中に夜が明けてきた

ま）仮眠するつもりだったが寒すぎた。

11/4 5:36

朝日に照らされる庚申山荘。
ここに泊まり一泊二日で登る方が楽だったな

11/4 5:57

先も長いので出発
庚申山荘裏手から庚申山への登山道に入った

11/4 6:01

一瞬道無ーじゃんと思ったがよく見たらあった😅

凄いところに道作ったなぁ

11/4 6:11

日の出だ

11/4 6:20

細い岩場の急登が続く

見た目ほどの難易度では無いのが救い

11/4 6:20

ここはちょっと怖かったかな

ここは下ノ廊下か！？

11/4 6:33

岩場を抜け稜線に向け急登が始まった。
結構人が歩いてるな

ま）さすが三連休の百名山だけあるな

11/4 6:35

午後から下り坂とは信じられないくらい空が澄んでる

11/4 6:55

庚申山荘を出発し1時間、庚申山到着。

皇海山クラシックルート、噂のスリル満点の鎖場は薬師岳より先らしいので、ここから暫く危険の無い稜線歩きが続く筈

11/4 6:59

庚申山山頂の直ぐ先の庚申山展望台からは大展望が広がっていた！
正直あまり乗り気ではなかった今回の皇海山だが、抜群の眺望に俄然テンションが上がる！！

直線距離だと皇海山めっちゃ近いなあ〜

ま）どーんと構える皇海山がかっこよかったな。今日は当たりだったね

11/4 7:00

日光白根山や太郎山、写真には写っていないが男体山も見えた

ま）日光白根は際立ってたなぁ。

11/4 7:02

皇海山を目指し出発だ

11/4 7:10

鎖場のある鋸山までは幾つものピークが立ち塞がる。
先ずは御岳山通過

11/4 7:13

アップダウンが幾つもあり体力を削られそう

皇海山と鋸山が輝いている

11/4 7:26

急な登りを越え駒掛山で小休止
風があると寒いが風が当たらない登りは暑くなってきた。
気温も7〜8℃に上がり太陽のパワーを感じる

11/4 7:40

渓雲岳通過

11/4 7:53

ド凄い崖が見える。
まさかアレが鋸山？あんなの登らないよね？などと軽口を叩きながら先へ。

実はあれ、登るんです…

ま）アレを楽しみに来たんだから登るしかないでしょ！

11/4 7:59

薬師岳への昇りは急だった

11/4 8:05

薬師岳到着
あれ？岩場鎖場は？

11/4 8:08

右は切れ落ちた断崖。
皇海山がかなり近くなった

11/4 8:09

本日のメインの鎖場はまだ少し先の様だ。
中々焦らしてくれるのう

11/4 8:13

白山到着。
ここから先がいよいよ鎖場の様だ

11/4 8:13

白山山頂からの皇海山の眺め
全然曇る気配ないな〜

11/4 8:18

袈裟丸山が見えた。
袈裟丸山は前袈裟丸山・中袈裟丸山・後袈裟丸山・奥袈裟丸山・法師岳の総称でかなりキツイ岩陵の山らしいが…果たして今後行く事があるだろうか

11/4 8:28

遂に本日のメインイベント開始！
ヘルメット装着、ポールは仕舞いいざ鎖場へ

鎖場は前のグループが苦戦していて暫く待つ羽目に。

ここまであまり元気が無かった自分だが、メインの鎖場に着く頃には身体も動く様になっていた。
間に合ったぜ！

ま）ようやくお楽しみゾーンだ！自分はこのために来たようなもの

11/4 8:31

最初の崖はホールド豊富で思ったより楽だった。
上から見ると凄い崖に見えたのに見上げるとそれ程でもないな…

11/4 8:33

次は鋸山への登り返し。
正面の岩場をトラバース！

11/4 8:34

白山側から見た時はヤバそうに見えたが渡ってみるとそんな怖く無かったな…

11/4 8:35

トラバースを終えるとかなり急な登りで一気に上へ。
ここも前のグループが苦戦していた。

11/4 8:38

ロープを掴み登り切ると対岸に白山の岩場が見えた。
こう見ると凄い道来たみたいに見えるよな

11/4 8:39

前のグループに道を譲られ先へ。
岩陵を登って降りて…

高度感抜群でちょっと怖い（左右とも切れ落ちている）

11/4 8:43

只管アップダウン！
思っていたよりボリュームある岩場だな。
まるたも自分もテンションアゲアゲだ

11/4 8:44

この梯子はヒヤヒヤした。
先では落ちたら死ぬ〜♪の歌をまるたが歌い出す
縁起でもない

ま）落ちなければ大丈夫

11/4 8:47

熊野岳到着。
ってここ鋸山じゃないんかい！

まだ少し先か…

ま）このピークには騙されたな

11/4 8:47

熊野岳から見た鋸山と皇海山

11/4 8:53

熊野岳からの下りも何組かのグループでロープ、鎖場が混み合うなか先へ進んだ

11/4 8:57

六林班峠への分岐。
下山はここからの予定

11/4 8:58

あんな場所歩いてきたのか！

11/4 8:59

庚申山荘から二時間、鋸山登頂〜！！

かなり満足度が高くここゴールでも良いくらいだった（いや、皇海山行くけどね）

11/4 8:59

中倉山まで続く足尾の稜線

彼方には男体山も見えた

11/4 9:01

いよいよ皇海山へアタックだ。
急峻な鋸山は登りだけでなく降りも激しい。
この先も細い岩場が続き一部渋滞していた。

11/4 9:25

25分で不動沢のコルへ到着。
非常に疲れており休憩をお願いした。
エネルギー補給におにぎりを齧る。

かつては沼田からの林道で約5時間で皇海山に行けたらしく、ここが林道からの道との合流地点だったわけだが、今は林道も廃道となり皆13時間以上かけ皇海山を目指すしか無くなった。

11/4 10:06

休憩を終え皇海山への登り返し

まるたも自分も気が緩んでしまい身体に全然力が入らない。
辛い時間が続く

ま）岩場ではしゃぎ過ぎて出し切ったわ〜

11/4 10:09

皇海山見た目は穏やかなのに結構ハード…

ま）この辺はかなりヘロヘロ

11/4 10:17

有名な青銅の鉾だ。
山頂は直ぐそこ！

ま）有名だったんだ

11/4 10:19

皇海山到着〜！！
休憩含めて登山口より7時間弱かかった。
長かった…1人で来てたら辛かっただろうな

山頂標識で記念撮影。
自分は日本百名山76座目。
関東最後の百名山を遂に登頂した。

ま）自分は44座目。やりました😆

11/4 10:52

皇海山山頂から北側を見ると燧ヶ岳や平ヶ岳の展望が得られた

ま）アウェイすぎてどれがどれだかわからんかったな

11/4 11:05

30分ほど休憩したが、帰り道も長いし、まるたの終電を考えるとあまり時間はない。
下山開始だ。

ま）タイムリミットは20時に高崎駅だ！

11/4 11:21

不動沢のコルまで戻ってきた。
鋸山の尖り具合がヤバいな…

ま）ヤバいけどかっこええ

11/4 11:23

途中物音がしたので見ると鹿が何頭か食事中だった

ま）オカピか！？

11/4 11:26

あれホントに登り返すの？
巻道は無いの？？

ま）巻いていこうぜ！

11/4 11:46

鋸山登り返し中、彼方には黄金の紅葉が広がっていた

ま）海胆みたい

11/4 11:54

登り返しは中々ハード！

11/4 11:56

行きの修験者ルートよりはマシか…

11/4 11:59

予報通り昼あたりから曇り空になったが、鋸山山頂で僅かに太陽が顔を出した

11/4 12:00

12時、六林班峠ルートで下山開始！
最初はかなり急な笹原の下り坂だ

11/4 12:06

暫くは稜線の細かいアップダウン
疲れてるから勘弁してほしい

11/4 12:07

鋸山（右）だが、こちらから見るとまるで違う山に見える。
あの岩陵の山とは思えない穏やかさ

11/4 12:17

やがてこのルートを皆が忌避する原因の一つ、笹藪タイムが始まった。
これが結構長くて藪も背丈を超える場所も…

女山通過。
六林班峠より先には男山もあるらしい

笹藪は近年刈られたのか全体的に噂ほど歩き難くは無かった

11/4 12:33

また薮ゾーンが。
まるたはもう飽きたと愚痴っていた

ま）笹藪区間がこんなに長いとは思わなんだ、まあ道はしっかりしてるから良かったけど

11/4 12:39

六林班峠到着。
先行パーティが休憩していた。

ここを直進すれば袈裟丸山方面か？

自分たちは庚申山荘へ戻るので左に折れた

11/4 12:53

六林班峠で笹藪は終わり…そう考えていた時期が、僕にもありました…😂

峠を過ぎた後も暫く歩き難い笹エリアが続いた

全然紅葉無いなあ〜などと話していたら一本だけ色づいているカラマツ発見

幾つもの沢を渡り只管トラバース

11/4 13:44

ひたすらトラバース…いつ終わるのコレ

11/4 14:24

六林班峠から約2時間…変わり映えしないトラバースに飽き飽きしていると黄金のカラマツエリアが！

疲れ果てささくれ立った精神が癒やされるわ

11/4 14:26

時間無いので天下見晴はスルー

庚申山荘まであと500m！！
長かった〜😂

11/4 14:37

庚申山荘まで戻った。
鋸山から2時間40分もかかっちまったわ
もう二度と六林班峠ルートは歩きたく無い

11/4 14:51

小休止を終え下山開始。
2人とも残りの飲料が少ないが、あと1時間半くらいで下山出来るだろうからなんとかなるだろう

11/4 15:10

ピストンだが、行き真っ暗で見えなかった道が新鮮だ

11/4 15:16

おお！標高1,200m以下はちゃんと色づいてるじゃないか

ま）行きは闇上がりで紅葉してるか全然わからなかったしね。

11/4 15:21

こんな紅葉してるなんて嬉しい誤算だな

11/4 15:28

鮮やかに赤い紅葉多数

11/4 15:31

一ノ鳥居まで戻る。
後は消化試合だ

11/4 15:43

天狗の投石

11/4 15:43

林道沿いもよく色づいていた

11/4 16:30

1時間半では着かなかったが16時半に下山出来た。
これでまるたを高崎駅に20時前に送り届けられそうで一安心

ま）思っていたより早く下りれたな。

11/4 19:10

前橋の天神の湯で汗を流し高崎駅で解散した。
お疲れ様でした！

ま）天神の湯の食堂でソースカツ丼を食し、新幹線で帰る。お疲れ様！

撮影機器：

TG-6 OLYMPUS CORPORATION

iPhone 12 Apple

SHG05 SHARP

感想

kukaminn

何年も先送りにし続けてきた皇海山。
地味そうでやる気がしない割に行くのが大変でいつか行こうと思いつつ行かないまま年月が過ぎ…

まだ沼田からの林道が通れる時から先送りにしていたのだが、林道が廃道になってしまい選択の余地がなくなった。
クラシックルートで行くしか無い！
今年の11月の三連休の天気が良いらしいので遂に観念して行く事に決めた。
やる気がしなかったので他人を巻き込もうとかつて山友まるたを皇海山に誘っていたのをすっかり忘れてソロで行こうとしていたらまるたに怒られたので急遽2人で行く事になった。
スマンな。

さて、いつも2人で登山口車中泊をするとまともに眠れず寝不足登山になるのでもう車中泊はやめようと何度も言っているのだが、また登山口駐車場車中泊になってしまった。
今回は寒さ対策に持っていったダウンパンツが大活躍し結構眠れたおかげか、過去の１０時間超え車中泊登山と違い意外に元気に登れたのはラッキーだったな。

何年も避けていたが、来てみるとかなり楽しめた。
岩場鎖場大展望と飽きさせないイベント目白押し。
庚申山への登りの岩場は修験の薫り、鋸山までの三山駆け、盟主皇海山の威容。
今まで食わず嫌いしていてスミマセン

しかし下山の六林班峠ルートはホントに辛かった。
退屈な道が際限なく続く苦痛…
アレさえなければ最高なままで終われたのになあ

コレにて関東地方の百名山は完登。
九州北海道を除くと南アルプス5 座　北アルプス4座残ってるからまだ先は長いなぁ…

まるた

急遽予定されていた仕事がなくなり三連休になったので、
kukaminnくんの計画に便乗して皇海山に参戦してきました。
前々から皇海山には同行を求められていたのに、
それを忘れてソロで抜け駆けを画策していたとは思わなんだ。
まあ、それは許そう。
そんなkukaminnくんから皇海山は地味でつまらなそうと常々聞いていましたが、
実際行ってみるとそんなことはなく、
鋸山までの各展望地からの絶景あり、岩場鎖場のお楽しみゾーンに笹薮あり、
とめちゃめちゃ楽しめる山でした。
さすが百名山に数えられるだけのことはあるな。