奥白根山
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- GPS
- --:--
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 1,511m
- 下り
- 1,501m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
前白根山までは先行者のトレースを辿り、それ以降のトレースは無しでした 無料駐車場発07:14−奥白根山頂12:38ー無料駐車場着16:43 |
写真
感想
日光湯元温泉からの奥白根山を選んだのは、関東圏内の手軽でかつ登り応えのありそうな山で、今シーズンの雪山に一応の区切りをつけられるような山に行きたい気持ちがあったからです。月曜日時点での天気予報を信じる事にして、当日を登山に充てられるように予定を組みます。前日は早めに寝て夜中に起床し、神奈川県の自宅から車で一路日光へ。いろは坂をのぼり詰めると何やら風が強そう。通り道の中禅寺湖には白波がたっていました。前白根山には過去2回登っているのですが、この様な風のコンディションでスタートするのは初めて。でも登り始めるといつの間にか気にならないレベルになっていた様に思います。
平日だし、自分以外には登ってる人はいないんだろうか、少し気にしながら登り始めます。風で運ばれてきた細かい雪が、人の足跡のようなゲレンデにできた小さな窪みを埋めていっているようです。でもやはり先行者はいそうな感じ。ゲレンデ上部付近でアイゼンピッケル装備にして外山の斜面に取り付き、コース目印を追います。幸い踏み抜きの頻度はそんなに多いものではありませんでした。アイゼンを効かせ順調に登り外山鞍部から尾根に乗るあたりになると、先行する足跡はにわかにはっきりとし始めます。時に歩幅をあわせ、新雪を踏んで得てしまう歩行抵抗を緩和させ歩を進めます。
前白根山頂にまできたところで先行の2名の方々に追いつきました。すかさず奥白根山まで行くつもりなのかどうか尋ねると、そうはしないとの事。確かに事ここに至って一番強く感じるような風がビュービュー吹き渡ってます。それもありだと思いました。しかし自分はここまで人のトレースを追って体力を温存させてきた事を無駄にしたくないとも思い、もう少し行ってみますと告げて前白根山西側のちょっとした岩場を降り始めます。
さらに五色沼のほとりにまで降りると、そこは静かなものでした。ここではコース目印になるようなものを発見する事は叶わず、加えて稜線と違って雪も深めなので、スノーシューに履き替え水分等も補給し、それらをやりながら取り付き部分までのルート採りを時折山体に目をやってイメージをわかしました。なんだか大げさな表現をした感もありますが取付部にはそれほど難もなくたどり着けました。
さて、山の斜面は風にさらされているとはいえ雪の深さはどれ位なんだろう、やわらかさは?目視の判断やここにくるまで踏んできた雪の感じからいってやはりやわらかいであろう事は想像がつきます。でもシャーベットやザラメといったほどでもなさそう。もし斜面の途中で足が深く入っておかしな体勢で動きづらくなったりしたら、、もしアイゼンの底にダンゴができて片足がツーっと又を裂かれるように滑り出すのならルンゼに落ちたりする前に安全な姿勢に戻れるだろうか?思案をしたその末に、引き続きスノーシューを用いて登り、可能な限り復路のためにも雪を動かさない考え方のもとに登るのがよいのではないかという選択に至ります。
そうした考えが合っていたかどうかはさておき、何とか雪の斜面を上部草付部分に至るまでたどりつく事ができました。そこに至る数メートルは特に斜度が強く、ピッケルダガー部反対側のへら状の部分を使い、足を運ぶ前に雪面にあらかじめ加工を施し登るという作業を数回繰り返して乗り切る事ができました。とりあえず一安心。傾斜のゆるくなった、山頂が射程におさまるところにまできて少し休憩します。その間に写真を撮ったりも。
もうここからはザックはデポしてカメラと身一つで山頂を目指します。尾瀬の山々、上越国境の山々、足尾の山々、日光ファミリーやさらにその向こうの山々に目を奪われます。そして山頂。うれしかったですネ。戻り際には丸沼高原側から登ってこられた2名の方々にお願いして写真を撮って頂きました。ありがとうございました。あとは慎重さをもって山頂部分を後にします。
雪の斜面の降りは、アイゼンのフロントポイントとピッケルで対応できると判断して、バックステップで一歩々々を確認しながらゆっくり降りてゆきます。樹林帯においては再度スノーシューに換装して雪上歩行します。たどるのは往路を同じ自分の足跡。前白根山頂まで戻り奥白根山を見納めるのですが、その際には雪の斜面に自分のたどったトレースを確認する事ができました。
外山鞍部でみたび栄養水分補給し、アイゼンへの換装を済ませ、外山斜面、スキーゲレンデ上部、スキーゲレンデ沿いと順を追って降り、無事無料駐車場にまでたどりつく事ができました。帰りの車は足尾から桐生、上武大橋を経て深谷、寄居、小川、ときかわ、飯能、入間、16号線と繋いで高速代を浮かせました。
…以上でした。
コメント
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初めまして。
4月25日電車とバスで湯元に行き9時スタートでチャレンジしました。
うっすらでしたがdeepsouthさんの踏み跡があり大変助かりました。しかし、残雪と石の交互の登山道を登るのに苦労して、前白根で奥白根に挨拶だけして下山しました。踏み跡がなければ前白根にもたどり着けなかったかもしれません。
踏み跡のお礼申し上げます。ありがとうございました。
PS 今日は湯元からの登山者は私だけでした。前白根も貸し切りでした。
kuroyuさん
始めまして。deepsouthです。
湯元スタートにチャレンジしたとの報告ありがとうございます。
自分も初めて行ったときには外山の急傾斜には肝を抜かれました。
おまけに帰り際には鞍部の下降点を見つけられずしばらくウロウロと、、
情けない思いをしたのを憶えています。
時間も経っているからその間にいろんな人のチャレンジもあったかもしれませんね。
あなたの踏み跡も誰かの役に立つのでしょうね。
また来シーズンもチャレンジしましょう!
それでは。
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