裏那須:広くたおやかな稜線の広がる流石山、大倉山三倉山
- GPS
- 07:35
- 距離
- 19.0km
- 登り
- 1,174m
- 下り
- 1,157m
コースタイム
- 山行
- 6:31
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 7:35
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
日暮れの滝までは問題なし |
写真
感想
ガイドブックを見ていると裏那須の流石山から三倉山に至る稜線は緩かな笹尾根が広がっているという。写真で見ても自分好みだ。夏には高山植物もいろいろ咲くらしい。この時期では望むべくもないが一度見てみたいと思い山行を計画する。ただ初めてのところはいつもアプローチが心配だ。日暮れ滝までは道が通じているらしいが、工事中との情報もある。調べていくと登山道につながる林道は工事中だが週末に限って登山者は歩けるとのこと。良かった。林道も酷くないかと心配するが舗装されていて何の問題もない道だった。其れよりもここに至るまでの紅葉が素晴らしい。もう紅葉のピークは標高1000mを下回っている。着いた日暮れ滝の駐車地には先行車が4台ある。皆既に出発したようだ。
さあ出発。最初は緩やかな林道歩きが続く。ガイドブックでは結構奥まで車が入れたらしいが今は無理。ただ緩やかなので結構快調に歩くことができる。途中から今日の最終目的地である三倉山が見えるが、やはり遠い。あそこ迄行けるのだろうか。ダメなら行けるところまでかななどと思いながら歩いて行く。途中で男女4名のパーティを追い越し大峠に到着する。ここは那須の三本槍から降りてくるところでもありランプの小屋として有名な三斗小屋温泉への分岐でもある。そう思ったらこの峠は一度通ったことを思い出す。
ちょっと休憩して流石山に向かう。標高差は370mあるが、なんだか調子がよく50分少々で到着。着いてみると前方に広がる平坦な尾根に感激。まるでアルプスの稜線歩きではないかと思うほど。また高い木がなく周囲が一望にできるのもいい。那須の茶臼岳や先日4人も亡くなった朝日岳、3本槍などは間近だ。あちらは百名山でもあるし人は多いが、こちらはほとんど人がいなくて静かでいい。遠くの山は霞んではいるものの男体山や日光白根山なども見えている。もうこれだけでわくわく。これから歩く稜線歩きが期待できる。そう思って歩いて行くと道の途中でランチをしている2人組に遭遇。ビールも飲んでいるのでここでおしまいかと思ったら三倉まで行きますよとの返事。いいい山ですねえと感想をいうと、いい山でしょう。これから先の稜線歩きを楽しんでくださいと言われる。こんなことを言わrたら最後まで頑張らねば。
遠いかなと思っていたが大倉山について、改めて地図を広げると三倉山までは30分の距離。時間はまだ11時を回ったところ。これでは行かねばならぬ。実際登り返しも大したことがない山だ。そして三倉山へ到着。誰もいない頂上。途中ですれ違った人たちを思い起こすと丁度車の台数分の人と会っている。やっぱり人が少ない。林道歩きが大変だから敬遠されるのだろう。
眺望は流石山とさほど変わるわけではないが一応ここがこの山々の最高点だ。夏のように霞んでおり遠くが見渡せないが風もなくいい気分。そこでラーメンのランチをしていると先ほど話をした二人組がやってきた。神奈川の人で今回が3回目だとか。ちょっと遠いところから3回も来るのは気に入っている証拠。那須の山は観光地の様で敬遠されるがこちらまで足を延ばせばこんなに静かでいい山があることを知って通ってくるようだ。自分も全く同感。そしてこうした人の少ない山では自然と山の話ができる。利尻岳、朝日連峰の以東岳に祝瓶岳、果ては屋久島の縄文杉など短時間ながら山の話でずいぶん盛り上がった。
既に食事を済ませている彼、彼女らは先に下山しその後、途中で追い抜いた4人組がやってきた。ここまでは長いので途中でお終いにするのかなと思っていたがそうではない。結局皆この三倉山まで往復するのが当たり前らしい。こちらは地元の方で何回も登っている様子。5月ごろの状況を聞くとこの辺りはまだ残雪期の山とのこと。ただ林道終点までは入れるらしい。こんな情報交換ができるのも人の少ない山ゆえのこと。
これから食事という彼らに挨拶をして下山開始。しばらくは緩やかな登り下りが続くが、流石山で休憩。すぐに下るのももったいなく例によってコーヒータイム。空はいつの間にか曇ってきたが風もなく穏やかだ。改めていい山だと思う。
さて行くか。もうここからは登り返しもなく下る一方だ。ガンガン飛ばしていけば2時間弱で駐車地だった。今日は水平移動も長くGPSの記録では19キロを歩いたことになるが足も殆ど痛くならず山行を終えることができた。有り難い。
今年はたぶん来ないが、来春の残雪期、花の時期にはまた訪れたい山ができた。
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